2025年1月1日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 16

 午後7時前の山間は、すでに夜と言ってもいいくらいの暗がり。
 そんな中をジョセフィーヌさまにリードを引かれた倉島さまの、仄かに浮かぶ白いお尻を追いかけながら早足で坂道を登っていきます。
 ただ、気温はそんなに下がっていなく、坂道のおかげでうっすら汗ばむほど。

 山道に出る前に東屋のところでシャベルを回収し、来たときと同じようにビデオカメラだけ倉島さまに渡しました。
 手渡したとき倉島さまはうつろな瞳を私に向けて、

「…なんかすごかったです…」

 と一言おっしゃり、ジョセフィーヌさまにリードを引っ張られ歩き始められました。
 夢遊病者のようにフラフラと、心ここにあらずといったご様子でした。

 そのままふたりとも無言で薄闇の山道を足早に進み、ほどなくお屋敷の入口までたどり着きます。
 ジョセフィーヌさまはさっさとご自分のお部屋のほうへと戻られ、私はこのままバスルームに直行するか、でも遅くなっちゃったから一声お声をかけたほうがいいのかな、なんて考えていました。

 迷ったまま玄関前の階段そばまで歩を進めると、急にパッと周囲が明るくなりました。
 玄関前の瀟洒な柱に取り付けられたライトが左右から私たちの裸身を照らし出しています。
 きっと暗くなると自動で人影を感知して灯る仕組みなのでしょう。

 キャッと小さく悲鳴を上げられたのは倉島さま。
 そのとき初めて我に帰れらたようで、とっさにヴィーナスの誕生ポーズをとっておられます。
 と同時に玄関の扉も開きました。

「あらあら、ふたりしてヨレヨレ。身体中を足跡だらけにして、ずいぶんとお愉しみだったみたいね」

 薄手の真っ赤なキャミソールを艶かしく召された寺田さまがからかうようにお声をかけてきます。
 玄関口からの明るい光も加わり、お姉さま以下全員がご集合。

「とくに倉島ちゃんなんか肌が白いからジョセの土色の肉球痕がくっきりあちこちに残ってる。これは記念写真を撮っておかないと」

 五十嵐さまがおっしゃるなりスマホでパシャパシャと写真を録り始められます。
 シャッターを押すたびに、まばゆいフラッシュライトがふたりに浴びせかけられます。

 ここへ来たときと同じ服装、サマーニットとサブリナパンツに身を包まれたお姉さまが一歩踏み出され、私からお散歩バッグとネコミミカチューシャを取り上げられ、倉島さまからもビデオカメラを回収されます。
 お姉さまの頬がほんのり桜色に染まっていますので、おそらくすでにお酒を召し上がっているのでしょう。

「ほら、早くふたりで浴室に行って、そのキチャナイからだを綺麗に洗ってきなさい。あ、お尻の尻尾は自分でよーく洗って脱衣所に干しておけばいいってさ」

 お姉さまがニヤニヤ笑いで私たちふたりを交互に眺めながらおっしゃいます。
 それからふとイタズラっぽいお顔になられ、こうつづけられました。

「あ、でももうあたしの荷物はみんな車に積み込んだし、直子はこの後、お夕飯をいただくだけだから、浴槽にお湯張って、ふたりでゆっくりくつろいでくるといいわ」
「今、7時過ぎだから9時過ぎにでも出発すればいいでしょう。倉島さんは直子推しなんだし、しっかりファンサービスしておあげなさい」

 いつもシャワーはさっさと浴びてなるべく早く広間に戻りなさい、とご指示されていたので、お姉さまの予想外のお言葉にびっくり。

「えっ、あの…それって…」

「M女らしくゲストにしっかりご奉仕して、気持ち良くイカせて差し上げなさい、ってこと。察しなさい、鈍い子ね」

 お姉さまの思いがけないご命令に、倉島さまはと見ると、頬を赤らめて困惑されながらも嬉しそうにモジモジ、でも乳首が瞬く間にムクムクと屹立。

「あら、エミリーってば太っ腹ね。さすがのネトラレ性癖」

 キャミソールの胸元を色っぽくはだけさせた寺田さまが笑いながらおっしゃると、すかさず異議を挟まれたのは、だっぷりしたロングTシャツ姿の五十嵐さま。

「でもこちらのお姉さまの場合、パートナーを他の人に差し出して奉仕させて悦に入る、ネトラセタイプの女王さまじゃない?」

 五十嵐さまのご指摘にみなさまがドッと沸かれます。
 本宮さまを除いてみなさま、すでにご酩酊のハイ状態なご様子。

「ほら、さっさと行きなさい。あたしたちもお酒飲みながら広間でゆっくり見物させてもらうから。少なくとも3回はイカせてあげること」

「えっ!?」

 お姉さまの謎なお言葉に思わず声を上げてしまう私。
 3回イカせて差し上げるのは別にかまわないのですけれど…

「呆れた。あの浴室にカメラが仕込まれていないってなぜ思うの?」

 本当に呆れたお顔をされ、蔑むように私の顔をまじまじと見つめられるお姉さま。
 でもその瞳だけはご愉快で堪らないご様子。

「あのシースルーバスルームはマゾ女の見せ物小屋なのよ?外から直にライブで愉しむことも出来るし、複数の監視カメラ越しに大広間の大きなモニターに映してみんなで愉しむことも出来るのよ」
「今までの直子の入浴姿だって全部録画されているわよ。急かしてばっかりだったからあまり面白くはなかったけれど」

 今まであのバスルームでヘンなことをしていなかったか、思い出してみようとしますがうまく思い出せません。
 ただ、すべて録画されていた、と聞かされて恥ずかしさばかりが募るだけ。

「それじゃあ、しっかりね」

 寺田さまのからかうようなお一言で、みなさまぞろぞろと玄関扉の向こう側へと引き上げられます。
 玄関扉が閉まると共に玄関灯もセンサーライトも消え、暗闇の中に取り残された全裸の私と倉島さま。

「とりあえずお風呂入ろうか?」

 真っ暗になったので足下も覚束ず、そばにいらっしゃるであろう倉島さまに向けて右手を伸ばします。
 その右手に倉島さまの左手が重なり、ふたり手を繋いで暗い木立を抜けていきます。
 木立を抜けると星空の降る芝生の先に燦然と光輝く総ガラス張りのバスルーム。

 横開きのガラス戸を開けて中へ入り、まず首輪を外します。
 それを見ていた倉島さまも私を真似て黒い首輪を外されました。
 そうそう私はお尻の尻尾プラグも抜かなくちゃ。

「さっきのオーガニックなディルドって、噂に聞く肥後ずいきってやつですか?」

 浴室に入ろうとした私の背中をチョンチョンとつつき、倉島さまがしばらく振りにお声をかけてくださいます。
 急いで振り返ると眼の前に倉島さまの気恥ずかしそうに上気されたお顔。

「そうです。里美さまのお店でも扱っているから麗子さんも知っていると思っていましたけれど…」

「いえ、そういうアイテム…性具が存在するということはもちろん知っていましたけど、あいにくお店でも実物を見た覚えは無くて…」

 給湯器を操作する私の背中に向けて倉島さまが恥ずかしそうにお話をつづけます。

「まだアソコの奥がムズムズ疼いてて、すごくえっちな気分になっているんです…」

 端正なお顔を悩ましく歪められ、媚びるように私を見つめてくる倉島さま。

「さっきの直子さまのお姉さまからのご命令だと、これから直子さまがわたしを可愛がってくださるのですよね?わたし、無理言って直子さまに逢いに来て、本当に良かったと思います。どうぞよろしくお願いします…」

 真っ赤になったお顔でペコリと頭を下げられると、尖りきったふたつの乳首が目立っている美乳もプルンと震えます。
 そのお姿のいじらしさに、私も急激に悶々ムラムラ。

「あ、はい…でも、もうすぐ浴槽にお湯も貯まるから、まずはシャワーで汗を流してしまいましょう。その後ふたりで湯船でゆっくりと…」

 倉島さまと裸で抱き合う姿を想像しつつ、ぬるま湯に調節したシャワーヘッドを倉島さまに渡します。
 倉島さまは素直にシャワーを浴び始めました。

 そのシャワー姿を手持ち無沙汰で眺めながらふと、同い年の女の子とえっちなことをするのは初めてじゃないかな、と気づきます。
 私の場合、SM関係のご主人さまはみなさま年上ですし、あとは年の離れた男の子たちとか、里美さまのお店での自縛レクチャーは一方的にヤられただけですし、中学高校の同級生だったしーちゃんとは、そういう関係になれなかったし…

 と、ここまで考えて唐突に思い出しました。
 中学三年のときに図書室で裸になっていた相原さんとのことを。
 彼女も露出願望を持った女の子で、彼女のリードで私は初めて女の子と抱き合い、互いの指でイキ果てる快楽を知ったのでした。

 まさに、類は友を呼ぶ、という諺?は本当のことなんだなー、と目の前の倉島さまのシャワー姿を見ながら思います。
 でも相原さんにはすぐにボーイフレンドが出来、露出願望がアブノーマルな嗜好だと考えた彼女は、その悪癖からきっぱりと足を洗い、私とも疎遠となりました。
 そんなことを考えて甘酸っぱい感傷に耽っていたら、倉島さまがシャワーを終えました。

「あの、シャワーを浴びてさっぱりしたら緊張が緩んで、にょ、尿意を感じてきてしまったのですけれど…」

 倉島さまが上気しつつも切なそうなお顔で、シャワーのすぐ脇にある便座のほうを見つめながらおっしゃいました。

「お、おトイレ…使ってもよろしいでしょうか?…」

「あ、はい、もちろんです」

 倉島さまから手渡されたシャワーヘッドを肩上に当ててぬるま湯を浴びつつ答えます。

「恥ずかしいので、あんまり視ないでくださいね」

 視ないでとおっしゃられても私がシャワーを浴びているほんの1メートルくらい前に便座ですから、否が応でも排尿姿が目に入ります。
 気恥ずかしそうに全裸で便座に座り込まれた倉島さまがお顔を視られまいとうなだれています。
 シャワーの音と入り混じってオシッコの音は聞こえませんでしたが、ずいぶんと長いあいだうなだれてられました。

 やがて出し切られたのでしょう、少しだけお顔を上げられフッと溜め息をつかれ、便座傍らのスイッチを押されます。
 その途端に、アンッ!という色っぽいつぶやきが溢れます。
 ビデの水流が勢いよく倉島さまのアソコを直撃したのでしょう。

 思わずのけぞるようにお顔を上げられた倉島さまの目線と私の視線がぶつかります。
 お顔をピンクに染められた倉島さまが便座から立ち上がられ、逃げるように浴槽の中へドボン。
 私もシャワーを終え、倉島さまが浸かったばかりの湯船にお邪魔します。

 成人女性ふたりが浸かるには、いささか狭すぎる浴槽の中。
 素肌と素肌が自然に触れ合い、すぐにお互いの背中に腕を絡めて抱き合う姿に。
 見つめ合う顔と顔、私の唇が倉島さまの唇に重なろうとしますが、倉島さまがやんわりお顔をそむけられ拒否られます。

「くちづけは駄目です。直子さまにはお姉さまという素敵なステディがいらっしゃるのですから、そのかただけとしてください」

 ずいぶんとロマンチックなことをおっしゃる倉島さま。
 出鼻をくじかれて行き場を失った形の私の唇は、湯面ギリギリで屹立している倉島さまの右の勃起乳首を咥え込みます。

「アンッ、そうっ、そこならいいです…アァンッ、気持ちいぃっ!」

 固く尖った乳首を舌で転がしたり甘噛みしながら、右手を下半身に伸ばします。
 手探りでソコに人差し指を滑り込ませると難なく侵入、お湯の中でもその部分だけ別の液体でヌルヌルになっているのがわかります。

「アンッ!いきなりっ、アフーンッ、いいです、いいですぅっ!」

 上半身を浴槽から飛び出させた倉島さまが可愛らしく喘ぎ始められ、負けじと私のマゾマンコに腕を伸ばしてきます。
 ヌプっと挿し込まれた指はいきなり二本。

「ああんっ!」

 思わずあがる歓喜の嬌声。
 その指が奥へ奥へと進撃しつつ上下左右の膣壁が滅茶苦茶に擦られています。

「あーーんっ、いいっ、いいーーっ!」

 私も遠慮なく淫声を迸らせて倉島さまの指技にお応えします。
 ふたり、膝立ちの下半身のみをお湯に潜らせ、抱き合った上半身で私は倉島さまのお胸に舌を這わせ、倉島さまは左手で私の右おっぱいを滅茶苦茶に揉みしだきつつ、仲良く競い合うように絶頂へと昇っていきます。
 チャプチャプチャプと浴槽のお湯が盛大に波打っています。


 倉島さまの膣穴に挿入している私の人差し指が絞り込まれるように膣壁に締め付けられ、肩先からお尻までがヒクヒク激しく痙攣しています。
 どうやらオーガズムに達したみたい。
 同時に私の右おっぱいが力任せに鷲掴まれ、倉島さまのお湯に潜った右手も私の膣内奥深くへグイッと挿し込まれます。

「あーーっ!!!」

 私も軽くイッてしまいました。

 ハァハァハァ…
 ふたり、激しい息遣いでやんわり抱き合っています。
 でもまだこれで一回目、ご命令は、少なくとも3回はイカせてあげること、です。

 マゾ性が持っているエスとエムの相反する側面。
 この人にどんなことをすればあられもなく乱れさせられるだろうという嗜虐性と、ご奉仕しなければという被虐性。
 私はすっかりやる気マンマン。

「次は浴槽の縁にこちら向きで腰掛けてください」

 監視カメラがどこに何台設置されているのかはわかりませんが、視られていることを意識して少しご命令ぽくハッキリした口調で倉島さまに告げます。
 おずおずと両足だけ湯船に浸け、足湯のように浴槽の縁に腰掛けられる倉島さま。

「下の唇ならくちづけてもかまいませんよね?」

 ご不安そうに私を見下されている倉島さまにイタズラっぽく告げます。

「…は、はい…」

「それではもう少し浅く腰掛けてください。両脚をもっと大きく開いて、下半身全体をこちらへ突き出すような感じで」

 間近で見る倉島さまの陰部は、私と比べてだいぶ下付き。
 外性器は薄い陰毛で両腿付け根の割れ始めまで覆われ、膣穴はかなり肛門側に寄っています。

 大胆に広げられた両脚の境目に膣穴が少し開いて中のピンクを覗かせ、クリットは小ぶりで半分包皮を脱ぎかけています。
 肌と同じ白さで周囲に色素の沈殿もなく、ビラビラもはみ出していない清楚な女性器。
 これはあるじさまもご調教のし甲斐があるだろうな、とふと思います。

 まずはそのクリットに狙いを定め、舌を思い切り伸ばしながら顔を近づけていきます。
 少し陰毛が被っているので舌先にざらついた感触。
 それも気にせず肉の芽の露出している部分を舌先で丁寧に転がした後、唇全体で包み込み包皮を脱がせにかかります。

「あうっ!はぅんっ!」

 ひときわ高く可愛らしい淫声が浴室にエコーして、私の舌技がフルスロットル。
 クリットは充分固く勃起しているのですが、舐め上げ、吸い付き、甘噛みしていると、更に膨らんでくるのを舌で感じます。
 アンアンと喘ぐお声にリズムを合わせて、まずは充分に昂ぶっていただきます。
 喘ぎ声の高まりでそろそろかなと感じた頃、唇を下にずらして少し開いた膣穴に伸ばしきった舌を捩じ込みます。

「あぁーんっ!そこっ、だめぇーっ…」

 愛液で濡れそぼった膣穴に力を挿れた舌先は難無く潜り込み、倉島さまのマン汁と私の唾液が交じり合います。
 少しの酸味と塩味を感じるまろやかな液体を膣壁から貪るように舐め取り、ジュルジュル音を立てて飲み込みます。
 
 舌は挿し込んだまま陰唇全体を唇で吸い込んだり膨らませたり。
 ときどき唇を離して、ほったらかしの肉の芽を不意に舐め上げたり。
 倉島さまの喘ぎ声がどんどん激しくなり、やがて頂点へ。
 ヒクヒクと腰全体が痙攣したのは倉島さまがイキ果てられた証拠でしょう。

「ハァハァハァ…すごかったです…やっぱり直子さまは、虐められるだけではなくて虐めるのもお上手なんですね…」

 倉島さまの股間から顔を上げた私を見下ろして、倉島さまが息も絶え絶えにおっしゃいます。

「麗子さんの感度がいいから、私も張り切っちゃいました。じゃあ今度は浴槽の縁に腹這いになって、お尻をこちらに突き出してくれますか?」

 そんな倉島さまにうってつけの責め方を思いついたので、次のご指示を伝えます。

「えっ?まだヤるんですか?わたしのマンコ、壊れちゃう…」

 お口では不本意っぽいニュアンスでおっしゃっていますが、いそいそと体勢を変えられ、お尻を私に差し出してこられる倉島さま。

「お姉さまに、3回はイカせて差し上げなさい、とご命令されていますから。この様子もご覧になられているようですし、ご命令に背いたら私が叱られてしまいます」

 倉島さまの真っ白で形の良いお尻を眺めながら私は、この旅行で何度か話題に上ったゆうこ先生とのプレイ以来の、エス的、嗜虐的な性的高ぶりを感じていました。


2024年11月4日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 15

 ジョセフィーヌさまが結構遠いところで、芝生に落ちたフリスビーをパクリと咥えられるのを確認して、ワクワク顔な倉島さまのお隣に立ちます。

「ジョセフィーヌさまのご褒美にはね、こういうのもご用意されているんです。まず私がお手本を見せますね」

 あのめくるめく快感を思い出してすでに火照り始めているからだ。
 そして、それを味わえるのも今日が最後という、一抹の寂しさ。
 私に憧れているとおっしゃる倉島さまの前で、思いっ切り乱れてみたいと思っていました。

 倉島さまから一メートルくらい離れたところに、左手を後ろに隠して立ちます。
 フリスビーを咥えられて倉島さまのもとへと一直線に駆け寄ってこられたジョセフィーヌさまが、たどり着く寸前というところで私のほうからより強いチーズの匂いが漂っていることに気づかれたのでしょう、器用に方向転換をされ、私にフリスビーを突き出してこられました。

「あれ?私にくださるのですか?ジョセフィーヌさまには何でもお見通しなんですね」

 中腰になった右手でフリスビーを受け取って芝生に置いてから、ジョセフィーヌさまのフワフワな頭を媚びるような笑顔でワシワシ撫ぜて差し上げます。
 そのあいだに隠していた左手を自分の剥き出しな股間に添え、会陰から恥丘の膨らみ始めまで、チーズペーストをベッタリ塗りつけました。

「はぅんっ!」

 間髪を入れず私の股間に突っ込まれるジョセフィーヌさまのお鼻先。
 濡れそぼった長い舌がせわしなく私の外性器を愛撫し始めます。

「ああん、あんっ、いいぃぃっ…」

 裂けめに溜まったペーストを咀嚼しようと粘膜まで侵入してくるヌメヌメした異物。
 そのあまりの気持ち良さに私は立っていられなくなり、芝生にお尻を着いてしまいます。
 肛門に挿した尻尾のアナルプラグ先っちょがグイッとより奥まで届く感覚。

 アンアン盛大に喘ぎながら左手に残ったペーストをおっぱいにも擦り付ける私。
 それも目ざとく見つけられたジョセフィーヌさまに押し倒されるような形で私は芝生に仰向けとなり、ジョセフィーヌさまに組み伏せられたような格好。

「あんっ、いいっ、そこっ、そこっ、もっとぉーー!」

 しどけなく寝そべった裸体を決して踏みつけない器用な肢運びで、私のからだのあちこちを熱心に、ペーストの塗られていないところまで舐めてくださるジョセフィーヌさま。
 そんな私とジョセフィーヌさまのふしだらな痴態を、唖然としたお顔で見下されている倉島さまも見えています。
 私は目を瞑って全集中、ジョセフィーヌさまの舌がくださる奔放な愛撫の快感に身を委ね、絶え間ない淫声で喘ぎながらお応えします。

 やがて肌を舐められる感触がまったくなくなり、そっと目を開けてみると夕暮れ空が見えるだけ。
 上半身を起こして見回すと、少し離れたところでジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられ、呆然と私のしどけない姿を見つめられている倉島さまを見上げてらっしゃいました。
 おそらくペーストを舐め尽くされたジョセフィーヌさまがまだフリスビーで遊んで欲しくて、倉島さまに催促されておられるのでしょう。

 ジョセフィーヌさまの舌技はオーガズムまではイカないものの、前戯として充分過ぎる気持ち良さでした。
 ゆっくりと立ち上がり倉島さまのほうへと近寄ります。

「ね、ジョセフィーヌさまはこんなこともしてくださるんです。麗子さんも体験してみたいでしょう?」

 私がにこやかに尋ねると、戸惑ったようなお顔になられる倉島さま。

「えっ?あ、あの、わたしは…わたしは別に…」

 すっかり及び腰で両手を前に突き出されイヤイヤするようなポーズ。
 普通の人なら当然のリアクションですが、お言葉とは反対に倉島さまの陥没乳首が天を衝くようにピンと尖り出ているのを私は見逃しません。
 同時に少しサディスティックな感情も芽生えていました。

「麗子さん、さっき、私からだったなら命令されたり意地悪されて気持ち良くなってみたい、っておっしゃっていましたよね?」

「えっ?あっ、は、はい…」

「でしたらこれが私から麗子さんへの意地悪な命令だとすれば、麗子さんは悦んで従うはずですよね?」

「あ、えっと…それは…」

「それなら麗子さんに命令します。ペーストをからだに塗りつけてジョセフィーヌさまに舐めていただきなさい、と」

 命令を告げながら私の気持ちはゾクゾクキュンキュン、どんどんサディスティックな方向に傾いていっています。
 こんな気持ちをいつかも感じたことがあったような…
 そう、高校の頃ピアノ講師だったゆうこ先生とのSMごっこ以来の高ぶりかも。
 すっかり怯えたお顔の倉島さまも両乳首だけはますます硬そうに尖りきり、その白い裸身が全身ほんのりピンクに染まっておられます。

「それではまずジョセフィーヌさまのお相手として、フリスビーを投げてあげてください」

 私の言葉にビクンと肩を震わされた倉島さまは、ジョセフィーヌさまが差し出されているフリスビーをおずおずと受け取られ、少し掠れたお声で、ジョセフィーヌさまフェッチです、という号令とともにフリスビーを放り投げられました。
 比較的低い軌道を描いて遠くまで飛んでゆくフリスビーと、それを嬉々として追い掛けられるジョセフィーヌさま。
 そのあいだに私はチーズペーストのチューブを手にしています。

「左手を出してください」

 おずおずと差し出された倉島さまの左手のひらにこんもりとチーズペーストを盛り付けます。
 ご不安そうにご自分の左手のひらを見つめられる倉島さま。

「まず最初はおっぱいを可愛がっていただくと良いです。左手は後ろに隠して、ジョセフィーヌさまが戻ってこられたらフリスビーを受け取って褒めて差し上げてから、左手のペーストをご自分のバストに塗りつけてジョセフィーヌさまに差し出すんです」

 倉島さまはまだご不安そうにご自分の手のひらと私の顔を交互に見つめられています。
 そうしているあいだにジョセフィーヌさまはフリスビーに追いつかれキャッチ、間髪入れずに遠くからこちらへと一直線。

「大丈夫です、絶対気持ちいいですから。それに私も一緒に気持ち良くなりますから」

 そう告げて倉島さまから離れます。
 倉島さまから距離を取った位置でトートバッグの中身を物色している私は、いくつかのアイテムをポシェットに忍ばせて成り行きを見守ります。
 フリスビーを咥えられ戻られたジョセフィーヌさまは、左手を背中側に隠されている倉島さまにフリスビーを差し出され、頭を撫でられています。

「…は、はい。よく出来ました…ご、ご褒美ですよ…」

 震えるようなお声でそうおっしゃった倉島さまが意を決したように、私のサジェスト通り左手をご自分のバスト、右おっぱいに重ねられると、そこから滑らせるように左おっぱいまで横断した後に膝立ちに屈まれ、尖り乳首もろとも美乳おっぱいをジョセフィーヌさまに突き出されました。

「あぁんっ!」

 一際高く倉島さまの可愛らしい淫声が響き渡ったのは、ジョセフィーヌさまに勃起乳首を舌で転がされたからでしょう。
 それからはもう間断なく、倉島さまの甲高い嬌声が聞こえています。

「あんっ、だめっ、いやんっ、だめだめっ、あぁんっ、いいっ、いやあっ、いいーっ、いいぃぃーっ…」

 私はそっとおふたりに近づき、倉島さまの手が届くところに半分ほどに中身の減ったチーズペーストのチューブを置き、耳元でこう囁きます。

「…もっと気持ち良くなりたかったらペーストを下のほうにも塗りつけるといいですよ…」

 それから倉島さまの背中側にまわり、ポシェットからあるものを取り出しました。
 新品の肥後ずいきさま。
 これで倉島さまとジョセフィーヌさまのイチャイチャをオカズにイキ果てようという魂胆です。

 こんな開放的なお外で何の懸念もなく全裸でイキ果てられるのもきっとこれで最後。
 お身内以外にはどなたにも見られる心配は皆無という点に、背徳感もスリルも全く無いというマイナスポイントは付きますが、それを補って余りある圧倒的な開放感と爽快感。
 すっかり四六時中全裸生活に馴染んでしまった私は、東京に戻ってもしばらくは裸族習慣が抜けなそう。

「あんっ、そこはだめ、そこだめぇっ!いやっ、いやんっ、んっ、んっ、いいぃぃーっ!」

 倉島さまは私のアドバイスを素直に聞かれたのか、チューブを絞り下半身にもペーストを塗られたよう。
 さっきの私みたいに仰向けに押し倒されたような格好の倉島さまの翳ったアソコを、ジョセフィーヌさまが貪るように舐め上げられています。

 そうされながらも倉島さまはせっせとチューブを絞って、ご自分のおからだのあちこちにペーストを補充。
 ジョセフィーヌさまももはやフリスビーはそっちのけで、倉島さまを悦ばせることだけにご執心なご様子。

 ひっきりなしにあがる倉島さまの嬌声を耳にしながら、おふたりの痴態を見下ろす位置に立ったまま、軽く開いた両腿の付け根に肥後ずいきさまをズブリと突き挿します。
 先程の前戯で充分濡れそぼっている私のマゾマンコは、乾き切ってゴツゴツしている新品肥後ずいきさまでも難なく咥え込みます。

「んうーんっ!」

 しばらく馴染ませて私のマン汁気を充分に吸われたずいきさまを静かに動かし始めます。
 ずいきさま特有のむず痒いような刺激が徐々に広がってきて、性感が一段アップ。

「ううぅ、いいっ、すごいいっ、あはぁーんっ!」

「いいっ、いいっ、だめっ、だめっ、やめないでっ、いいっ、すっごくいいぃーっ!」

 私の淫声に重なるように倉島さまのヨガり声が聞こえてきます。
 私はずいきさま抽挿のスピードをアップしてジュブジュブと膣音を響かせます。
 早くも一度目の軽い絶頂アクメ…

 ハアハア息を荒げつつ倉島さまはと見ると、倉島さまは仰向けのM字大開脚になられ、その中心部にジョセフィーヌさまのお鼻先が埋まっています。
 もうすでに何度かイっているのか、悩ましげにお顔をしかめられている倉島さまが凄くエロ可愛い。

「あんっ、すごいっ、そこいいっ、もっとっ、もっとぉぉーっ!!」

 苦悶と愉悦が入り混じったお顔な倉島さまと目が合い、私はマゾマンコにずいきさまを挿したままゆっくり近づきました。
 ジョセフィーヌさまは大股開きの倉島さまのお腹に両前肢をお乗せになり、おっぱい付近のペースト咀嚼に移られています。
 ジョセフィーヌさまにのしかかられている倉島さまは、まるで本当に犯されているみたい。

 自分の愛液でヌメヌメグズグズとなったずいきさまをマゾマンコから引き抜いた私は、その濡れそぼって人肌より熱いずいきさまを喘ぎつづける倉島さまの右手に握らせます。
 芝生にだらんと投げ出された右手に何か握らされたと気づいた倉島さま。
 
 仰向けに寝そべっているゆえ、それが何かはわからなかったでしょうが、握ったときの太さや感触、湿り具合でピンときたのでしょう。
 躊躇せずにご自分の膣口に突き立てられました。

「ああんっ!!」

「正解。それはいいものですよ。もうひとつあるからふたり一緒にイキましょう。ジョセフィーヌさまに可愛がっていただきながら…」

 それだけ告げて再び倉島さまの死角に入った私は、ポシェットからもう一本の新品肥後ずいきさまと新品のトリササミペーストチューブを取り出します。
 まずは立ったまま新品ずいきさまをズブリと挿入。
 馴染ませているあいだにチューブのシュリンクを破り、左手に持って準備完了。

 それから倉島さまとジョセフィーヌさまのところへと戻り、倉島さまの左隣に倉島さまと同じ格好、仰向けのM字大股開きで寝そべります。
 私と倉島さまのあいだにトリササミペーストのチューブを置き、まずは倉島さまのおっぱい周辺にペーストを補充して差し上げました。

 倉島さまはご自分のアソコに突き立てたずいきさまを左手で、すごい勢いでピストンさせています。
 クチュクチュジュブジュブ淫靡な水音が絶え間なく響いていて、倉島さまも愛液が多いほうなのかもしれません。

 ジョセフィーヌさまもペーストが追加されたおかげでフルスロットル状態。
 倉島さまの上半身、ありとあらゆるところを尻尾をブンブン振りながらのしかかって舐め尽くしています。
 両おっぱいにたっぷり盛ったので、勃起乳首は転がされ放しでしょう。

「いいっ、いいのっ、すごいっ、もうっ、もうっ、イッちゃうぅ、イッちゃうっうー!!」
「いくぅ、イキますぅ、れいこイッちゃいますぅ、あーっ、あーーっ、んぅぅぅー!!!」

 自分のマゾマンコに挿れたずいきさまをゆっくり動かしながら、倉島さまがアクメに達しつつあるお顔を初めて鑑賞出来ました。
 端正な小顔のクールビューティなお顔に汗が滴って髪が貼り付き、切れ長な瞳が愉悦で歪むそのご表情はなんとも艶かしくも美しいものでした。
 M女として憧れられている身としては、私も負けてはいられません。

「あっ、直子さま…視られていたのですね…恥ずかしい…」

 ハアハア吐息を荒くしながら、今気づいたみたいに隣に寝そべっている私に語りかけてきました。

「…このディルドって言うか、縄を編んで棒にしたみたいなやつ、何なんですか…もう何度かイッているのに、ウズウズが止まらないんです…今だって勝手に手が動いちゃって…オマンコを苛める手が止まらないんです…」

 時折淫声でお言葉を途切らせつつ、眉根にシワを寄せた悩ましいお顔で私に訴えかけてこられる倉島さま。
 どうやら倉島さまは肥後ずいきさま初体験なご様子。
 私に話しかけながらも下半身に伸ばした手の動きは止まらず、ジュブジュブいやらしい音がしています。

「それは後で教えてあげるから、今はジョセフィーヌさまと愉しみましょう。ほら、こうしてあげるから、今度は一緒にイキましょうね」

 自分のずいきさまを動かす手をいったん止めて、まず倉島さまのバストへのペーストを再び補充。
  次に自分のおっぱいへもたっぷり塗りつけてから、すぐさまずいきさまに戻ります。

 ジョセフィーヌさまは私のほうからもトリササミの香りがしているのに気づかれたようで、それからは縦横無尽の大活躍。
 前肢後肢で私たちのからだを頻繁に踏みつけながら右へ左へと、ふたりの勃起乳首を気持ち良く転がしてくださいます。

「ああんっ、いいっ、いいーっ、またイク、またイク、またイッちゃうぅぅーっ!んふぅぅぅーーっ!!!」
「そこっ、そこっ、だめっ、だめぇぇ、もっと、イキそうっ、もっとぉ!んぐぅううーーっ!!!」
「やだっやだっやだーーっ、んふうーーっ、きちゃうっ、きちゃうっ、でちゃうぅぅーっ!ああぁぁーーっ!!!」
「んーはぁーっ、すぅーはぁーっ、おまんこいいのっ、おまんこいいっ!おまんここわれちゃうーーっ!!!」

 無我夢中で行為に没頭しました。
 何度も何度もイキ果て、それでも手は止まりませんでした。
 
 何度目かにイッた後、ふと隣を見ると倉島さまが四つん這いに体勢を変えていました。
 お顔支点の土下座状態でお尻だけ高く掲げ、お腹のほうから回した左手で膣穴のずいきさまを凄いスピードでピストンされていました。
 私もすぐに同じ格好となり真似をしました。

 さすがにイキ疲れて膣のずいきさまに腕が伸びなくなった頃、ふと見渡すと辺りがかなり暗くなっていることに気がつきました。
 こちらに来て夕方のお散歩は三度目ですが、一番暗い感じです。

 隣を見ると倉島さまは、ハアハアと荒い息で仰向けにねそべっており、そのすぐ横でジョセフィーヌさまも伏せの体勢で寝ておられたようで、半目を開けられ私を見てきます。
 慌てているのに下半身に力が入らず、ヨロヨロモタモタ立ち上がる私。

「ねえ麗子さん、これってちょっとマズイかも。今何時だかわかる?」

 私の問いかけにゆっくり上半身を起こされた倉島さま。

「ふぁー、わたし時計持っていないので、わかりませーん…」

 なんとも気だるげに投げやりな、色っぽいお声が返ってきました。
 私も持っていないし…と、しばし考えて思いついたのがビデオカメラの時刻表示。
 ビデオカメラは回りっ放しで、フィックスながら今までの一部始終が記録されていたみたい。

 それを停めて時刻表示に切り替えるともう7時10分前。
 やっぱり今までで一番遅い、大遅刻です。

「麗子さん、早く帰らなくちゃ。帰り支度するからゴミを拾ってこの袋に入れて」

 ポシェットからコンビニレジ袋を取り出し、股に指しっ放しだったグズグズのずいきさまと、見事に空になったペーストチューブ2本の残骸を放り込みます。
 倉島さまもヨタヨタと立ち上がられ、これまたアソコに挿しっ放しのずいきさまを抜いて挿れてくださいます。
 倉島さまが抜かれるとき、んふっ、という艶っぽいお声とともに細い肩がビクンと震えました。

「急いで帰りましょう。お姉さまたちがご心配されているかもだから」

 フリスビーや三脚などをトートバッグに突っ込み東屋のほうに早足で向かいながらふと振り返ると、ジョセフィーヌさまが倉島さまの首輪から伸びるリードの持ち手を咥えられ、倉島さまを引っ張っていらっしゃいます。
 張り詰めたリードに引かれフラフラとジョセフィーヌさまに従われる倉島さま。

 あっちの人間は居なくなって、明日からはこっちの人間が遊び相手だとわかっていらっしゃるのでしょう。
 それを見たとき、ジョセフィーヌさまは本当に賢いご主人さまなのだな、とあらためて思いました。

* 

2024年10月13日

肌色休暇四日目~類に呼ばれた友 14

 玄関扉からお外へ出ると、ジョセフィーヌさまは玄関前の石階段下で扉を見上げられ、私たちを待ち構えてくださっていました。
 いきなり裸の人間がふたり現われたので束の間ポカンと見つめるだけのジョセフィーヌさまでしたが、石畳までふたり降り立つとすぐにまず私のほうに駆け寄ってこられ、私の素脚にフワフワの毛並みをスリスリ。
 それから倉島さまのほうへも寄っていかれて遠巻きに両足の周りをグルグル。

「わあ、人懐っこいワンちゃんですね」

「お名前を呼んであげてみてください」

「えっ!?」

 少し照れくさそうにモジモジされていた倉島さまでしたが、ジョセフィーヌさまのほうを向かれ意を決されたように小さなお声で、

「ジョ、ジョセフィーヌ…さま…」

 倉島さまのお顔を見上げられたジョセフィーヌさまが距離を詰められ、ますます素脚をグルグルスリスリされて倉島さまの嬉しそうな困惑顔。
 それでもまだおっぱいと股間は両手で、雑にですか隠されています。

 ジョセフィーヌさまはひと通り愛想を振り撒かれた後、ネコミミカチューシャに尻尾アナルプラグでお散歩用バッグを提げている、おそらく見慣れているのであろう私のほうのリードの持ち手をパクリと咥えられます。
 首輪に繋がったリードに引っぱられ、ジョセフィーヌさまに従うように歩き出す私。
 そのすぐ後ろを慌てたように着いてこられる倉島さま。

 ジョセフィーヌさまを先頭に、首輪にサンダルの全裸女ふたりが、初日よりも若干、陽の陰りが増したように感じる夕方の山道を進んでいきます。
 ジョセファーヌさまは山道に入られると私のリードの持ち手をお口から離され、あちこちの草むらにお鼻を突っ込まれ、いつも通りのパトロールに余念の無いご様子。
 倉島さまはまだ恥ずかしそうに左腕でおっぱいを庇いながら私の横を歩かれ、右手に嵌めたビデオカメラも下に向けたきり。

「わたし、こんな格好で外を出歩くの、生まれて初めてです…妄想小説でなら何度かそういう場面を書いたことはあるけれど…」

 私から少し遅れ気味におどおどキョロキョロ着いてこられる倉島さまが、ご不安そうに話しかけてこられます。

「本当に他の人は入って来れないんですか?誰かに覗かれちゃったりとか襲われちゃったりとか…」

 倉島さまのあまりに落ち着かれないご様子に、イタズラぽい気持ちがほんのり芽生える私。

「うん。少なくとも私がお散歩に出かけるときには、どなたにも出会わなかったですね。でも稀に、宅配便の人とか郵便配達の人とかがお屋敷を訪れることもあるみたい…」

 ピタッと足を止められ、思い出したように股間も右手で覆われる倉島さま。

「そうですよね!そういう人が通らないとは限らないし、こんな格好ただの痴女だし、みつかっちゃったらどうなっちゃうんだろう…」

 ますます怯えの色が濃くなっちゃったみたいなので、可哀想になってネタばらし。

「でもそいう人が訪れる時間帯は決まっているみたいだし、この時間には絶対無いです。それに万が一そんな場面に出くわしても、あるじさまとの取り決めで見物や撮影以上の行為をしたら問答無用で法的手段に訴える、ていうお約束になっているらしいから」

 私の説明と全然隠そうともせずに普通に歩いている私の態度に幾分ホッとされたのでしょう、足早に私に追いつかれる倉島さま。

「わたし、露出願望はそれほどでもないと思っていたのだけれど、こうして歩いているとなんだか凄くドキドキしてきますね。視られたくないって気持ちと、でもやっぱりちょっとは誰かに視て欲しい、っていうアンビバレントな感情がせめぎ合って、もうどうなってもいいかも、っていう刹那的な高揚感を感じて」

 疎かになった胸元を覆う腕からはみ出した倉島さまのピン勃ち乳首で、倉島さまが性的に充分興奮されていることが如実にわかります。

「麗子さんはいつ裸にされちゃったの?車を降りてきたときは目隠しの全裸だったけれど」

 私と肩を並べられ、おっぱいと股間へのガードも緩くなり始めた倉島さまとの会話が途切れないよう、浮かんだ話題を歩きながら振ってみます。

「高速下りて山道に入ってからでしたね。わたしも愛川さまからいろいろ聞かされていて覚悟はしていたし、運転手さんも女性でしたし…」
「でも脱いで目隠しされてからは凄く不安でしたね。これからどういう所に連れて行かれるのかは全然わからないわけですから」
「直子さまに会えるんだ、というのと、車中で愛川さまがいろいろ気持ち良くしてくださったことでなんとかそのまま辿り着けました」

 誰かに聞いて欲しかった、という感じで堰を切ったようにお話し始める倉島さま。

「この旅行に参加したいってわたしが言い出してから、愛川さまのエス度がグンと上がったんです」
「参加の条件として、すぐ脱げる服装で、失くしても破かれても構わない下着で来て、愛川さまのご命令には絶対服従なエム女に成り切ること」
「その代わり逗留中の費用は一切不要だからお金は一銭も持ってこなくていい、麗子のからだで支払いなさい、って。よくよく考えるとキチクな条件ですよね」
「それでもわたしは直子さまに会いたくて参加したんです…」

 里美さまったら、お姉さまが私にしたのと同じご命令をされていらっしゃる…
 きっと事前にお姉さまとご相談されていたのでしょう。
 なんだか可笑しくて、私と同じだ、と打ち明けたい気持ちもありましたが、本気で憤っていらっしゃる倉島さまが可愛らしくて種明かしはしないことにします。

 ジョセフィーヌさまは、タッタッタと先に行かれたと思ったらこちらへ引き返して私たちの周りをグルグルみたいなことをくりかえしつつ、草むらのチェックにも勤しむという、いつになく落ち着きの無いご様子。
 首輪裸女がふたりもいて、ジョセフィーヌさまのテンションも上がっているみたい。

「じゃあ麗子さんのご主人様は里美さまなんだ?」

 バスルームでも勤務中に里美さまが倉島さまにえっちなご命令をされているようなこともおっしゃっていたし、おふたりもそういうおつきあいを始められたのかなと嬉しくなって、軽い気持ちで聞いてみます。

「そういうことになるんですかね。でもわたしの中ではバイト先の店長とバイトっていう主従関係以上のものは感じていなくて、今回もロールプレイングで従っているって感じかな」
「愛川さまもお綺麗で優しくて適度にキチクで素敵なかたなんですけれど、なんて言うか、愛川さまから聞かされた、直子さまとお姉さまみたいな恋愛感情は不思議に湧かないんです。ただ単にわたしを気持ち良く辱めてくれる人って感じで」

 里美さまってば、私とお姉さまのことをどんなふうに倉島さまに伝えているのでしょう。
 まあ、私がお姉さまに熱烈な恋愛感情を抱いているのは事実ですからいいですけれど。

「どちらかと言うとわたしとしては、直子さまからご命令や意地悪をされてふたりで気持ち良くなりたいかな。あ、でもこれも恋愛感情とは別物だと思いますけれど」

 リアクションに困る告白を倉島さまからいただいたとき、広場の入口に到着しました。
 結局ここに着くまで倉島さまのビデオカメラは何も撮影されていません。

 ワンッと一声お吠えになったジョセフィーヌさまが、タッタッタと木立の茂みのほうへと駆け出されます。
 そのお姿を見失わないようにしつつ東屋へと向かい、お散歩セットのバッグをいったん木製のテーブル上に置きます。
 
 私の後を着いてくる倉島さまはもうすっかり普通の歩き方で、おっぱいや股間を隠すこともやめています。
 両乳首もひっそりと引っ込まれてしまっているので、性的興奮も落ち着かれているご様子。

「ここに来て最初のお仕事は、ジョセフィーヌさまのおトイレの後始末です」

 バッグの中身を一通り確認しつつ、シャベルだけを取り出して持ち、ジョセフィーヌさまの後を追います。
 今回のジョセフィーヌさまのおやつは、ビスケットとペーストの両方が用意されていました。
 ペーストは味の違う二種類のチューブがそれぞれ丸々一本づつ、更に新品の肥後ずいきも二本。
 ということは…

 木立の奥の茂みにおられたジョセフィーヌさまは、とっくに行為は終えられて私たちを待ってくださっていたみたい。
 私と目が合うと、私を見つめたまま尻尾を少しパタパタ動かされた後プイッとそっぽを向かれ、タッタッタと木立沿いに離れていかれました。

「ジョセフィーヌさまはここへ来られると必ずまず茂みで用を足されるので、それの後始末が最初のお仕事です」
「具体的には地面にシャベルで2、30センチくらい穴を掘って、それをシャベルですくって跡を埋めるだけです。簡単ですから実際にやってみてください」

 倉島さまにシャベルを手渡すと、そのものから50センチくらい離れた場所にしゃがみ込まれ、穴を掘り始めます。

「土が柔らかくてヘンに掘りやすいところは最近埋めた跡かもしれないから避けて、適度に土が硬い場所を選んで掘るのがいいです」

 中村さまに教えられた注意事項を思い出しつつ、倉島さまの小さくうずくまった真っ白い裸の背中を見つめます。
 背骨の凹凸が綺麗にカーブを描いていて、なんだか艶めかしい。

「ジョセフィーヌさまのお尻は、拭いてあげなくていいのですか?」

 穴を掘り終え、いつもより少し少なめなそれをシャベルですくいつつ振り向かれた倉島さまが、以前の私と同じ素朴な疑問を投げかけてきます。

「麗子さんはペット飼ったことはないっておっしゃってましたね。ワンちゃんて排便するとき肛門から腸が少しお外に出るのですって。それで終わると体内に引っ込むから肛門は汚れないそうです」

 中村さまの受け売りをそのままお伝えする私。
 少し得意げだったかもしれません。

「そう言えば、街なかでのペットのお散歩でも犬のお尻を拭いている人なんて見かけませんもんね。へー、そういう仕組になっているんだ…」

 感心しきりな倉島さま。
 なんだか可愛らしい。

「終わったらジョセフィーヌさまは広場全体の巡回パトロールにしばらく出かけられますから、そのあいだに東屋へ戻ってシャベルを綺麗に洗ってから、次の準備に移ります」

 木立を出て東屋に向かうときには、倉島さまもすっかりリラックスされている雰囲気。
 胸も股間もまったく庇わない自然体で、暮れなずむ陽射しを全身に浴びつつ歩かれていました。

 倉島さまが水道でシャベルを洗われているあいだに、私はフリスビーの準備。
 小さめなポシェットにはジョセフィーヌさまのおやつ類だけを入れます。
 フリスビーと折りたたみの三脚は剥き出しにしてテーブル上に。
 トートバッグ内に残っているのはバスタオルと凍らせて溶けつつあるペットボトルのスポーツドリンク、肥後ずいきや木製洗濯バサミ数個など。

「ジョセフィーヌさまがパトロールから戻って来られたら、次は運動の時間です。フリスビー。麗子さんはフリスビーで遊んだことありますか?」

 倉島さまが洗ってくださったシャベルを軽く拭ってから、陽当りの良いテーブルの上に置いた後、私がトートバッグとポシェットを肩から提げて倉島さまと向き合います。

「あ、はい。中学の頃に何人かの友達と近くの公園でよく遊んでいました。でもあまり上手いほうではないと思うけれど…」

「それでもきっと私よりは全然上手いと思うな。それにジョセフィーヌさまは、どこに投げても全力で追いかけてくださるから大丈夫」
「ジョセフィーヌさまはまだ戻って来られないけれど、先に準備をしてしまいましょう。麗子さんはフリスビーと三脚だけ持ってきて」

 芝生のいつもの開けた場所へと、肩を並べて進む全裸女ふたり。

「三脚って、フリスビーしているところを撮影もするのですか?」

 少し戸惑っているような怪訝そうな面持ちで倉島さまが尋ねられます。

「そう。お姉さまたちが麗子さんにそのビデオカメラを託されて、バッグに三脚が入っているということは、撮影してきなさい、というご命令だから」

 ご命令、という表現にビクッと肩を震わせた倉島さま。
 お顔にも少し赤みが差してきています。

 それはそうでしょう。
 マゾ慣れしていない人にとって、自分の裸の姿が映像に残ってしまうということは、恥ずかし過ぎる一大事なのですから。

「でも心配しなくていいと思います。お姉さまたちは、その映像をネットで拡散したり誰彼構わずお見せになったりは絶対しないから。身内で見て愉しむだけです」

 ホッとしたようなお顔をされる倉島さまに、またイタズラ心が湧いてきてしまった私。

「でもそれをネタにしてバラ撒くぞとか脅迫して、個人的にえっちな要求を強要してくるようなお身内のかたはいるかもしれませんね」

 ご冗談めかして告げたつもりなのですが、心当たりのあるかたがおられるのでしょうか。
 困ったようなお顔をされてうつむいてしまわれた倉島さまの両乳首が、徐々に勃ち上がってきているのが間近に見えました。

 私たちが映るような位置に三脚を置いてビデオカメラをセッティングし、小さなポシェットだけ持って芝生にふたり並んだとき、タイミング良くジョセフィーヌさまが戻ってこられました。
 フリスビーは倉島さまが持たれていたので一瞬迷われたようですが、おやつのポシェットを私が持っているのに気づかれたのか私のほうへと駆け寄られ、私のおっぱいより少し下のお腹を前肢の支えにして後肢立ちになられ、私の脇腹や太腿をペロペロ舐めてくださいます。
 
 ああんっ、ジョセフィーヌさま、大好き…

「それじゃあとりあえず私がやってみましょうか。麗子さん、フリスビーを貸してください」

 倉島さまからフリスビーが手渡され、そのフリスビーをジョセフィーヌさまにお見せします。
 ブンブン千切れんばかりに激しく揺れるジョセフィーヌさまの尻尾。

「それではジョセフィーヌさま、よろしくお願いします。いきますよ、フェッチです」

 掛け声とともにからだをひねったバックスイングでフリスビーを思い切り飛ばします。
 私の剥き出しのおっぱいがブルンと盛大に暴れ、お尻に挿した尻尾もユラユラ揺れています。
 うまく投げられたみたいで、空高くかなり遠くまで飛んでいきました。

「ジョセフィーヌさまはあるじさまと英語で学習されているので、とってきてくださいはフェッチ、おすわりはシット、まてはステイです」
「それでジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられて戻っていらしたら、フリスビーを受け取りながら頭を撫ぜて盛大に褒めて差し上げてからこれを差し出します」
「ヘルシーチーズビスケット。ジョセフィーヌさまのご褒美おやつです。一回に2粒づつ」

「これを10回くらい、30分くらいを目安にくり返します。ジョセフィーヌさまが飽きてこられたら、ちょこんと座り込まれるので、そうしたら早めでも切り上げていいです」
「これが朝夕のジョセフィーヌさまとのお散歩の全行程です。戻るときはゴミも含めて全部持ち帰るのがお屋敷のルールです」

 私がご説明し終えるのを見計らっていたみたいに、ジョセフィーヌさまがフリスビーを咥えられて一目散に戻ってこられました。
 ジョセフィーヌさまからフリスビーを受け取り、フリスビーを一旦芝生に置いて右手でジョセフィーヌさまのフワフワな頭をよーしよーしとワシワシ撫ぜながら、左手のひらを開いてビスケットを差し出します。

 ジョセフィーヌさまのお鼻先が私の左手に突っ込まれ、私の手のひらがベロベロと舐められ私は背筋が軽くゾクゾク。
 この感触を早くもっとからだのあちこちの箇所で存分に味わいたい、と思ってしまいます。

「こんな感じだから麗子さんもやってみる?」

「あ、はい!ぜひやらせてくださいっ!」

 ジョセフィーヌさまがご褒美を味わい終えられ、もっと、という感じで私の顔を見上げられたので、倉島さまにお役目を振ってみます。

「ジョセフィーヌさま、今度はわたしからいきますよ?」

 フリスビーが倉島さまの手に渡ったので、私から数十センチくらい離れた倉島さまのもとへと尻尾をフリフリ近づいていかれるジョセフィーヌさま。
 倉島さまの性的興奮はすっかり鳴りを潜めたようで、両乳首はすっかり陥没されていました。

「それではいいですか?ジョセフィーヌさま。はいっ、それえっ、フェッチですぅ」

 倉島さまが満面の笑みと上ずられたお声で楽しげにフリスビーを放り投げると、青いフリスビーは高々と舞い上がり、それでもそれなりに距離も出そう。
 へー、倉島さまってフリスビーをフォアハンドで投げるんだ…
 投げる寸前に勢いよくバックスイングしたとき、形の良いおっぱいが突き出されるようにグイッと全開になって綺麗かつセクシーでした。

「うわー、一生懸命追い掛けてる。早い早い、可愛いっ!」

 はしゃぐ倉島さまにご褒美ビスケットをふたつ握らせ、ジョセフィーヌさまのお戻りを待ちます。
 やがて戻ってこられたジョセフィーヌさまは、迷うことなく倉島さまのほうへフリスビーを差し出されます。

 右手でジョセフィーヌさまの頭を撫でながら、左手のひらをベロベロ舐められている倉島さま。
 いやん、くすぐったーい、でもなんか気持ちいい、なんてきゃあきゃあはしゃぎながら、おそらくワンちゃんとの生まれて初めての触れ合いを満喫されているご様子。

 ご褒美を食べ終えお顔を上げられたジョセフィーヌさまが私のほうに、何かおっしゃりたげな視線をくださいました。

「明日からはそのかたがジョセフィーヌさまのお散歩のパートナーになります。仲良くしてあげてくださいね…」

 実際に声に出してジョセフィーヌさまにお願いすると、ジョセフィーヌさまは私のほうへゆっくりと近づかれ、私の股間を長い舌で一度だけペロンと舐め上げてくださり、また何事もなかったように倉島さまの元にお戻りになられました。
 あんっ、まるで何もかもわかっていらっしゃるよう…
 私のマゾ心に小さな火種が灯ります。

 幸い倉島さまの位置からは、私がアソコを舐め上げられたのまではわからなかったようで、ムラムラに火が点いた私の火照り始めた顔をキョトンとしたご表情でみつめられていました。
 その後、三投、四投は、ご褒美を手渡す以外、全部倉島さまにお任せしました。
 
 ジョセフィーヌさまに手のひらを舐められるたびにきゃあきゃあはしゃがれる倉島さま。
 そんなお姿を微笑ましくも羨ましく眺めていた私は、倉島さまが五投目を投げられた後、後ろ手に隠した自分の左手のひらにチーズ味のペーストをたっぷりとチューブから絞り出していました。