「そんな感じで、あなたのことはよく憶えているの。さっき、お店に入って来たあなたの顔を見たときは、まさか、と思ったけれど」
「でも、なんだかワザとらしくえっちな格好しているし、その右目の下のホクロも憶えていたし」
「で、さっき、あなたがしゃがんでいたときに見えた、その見覚えあるパンツで、確信したの」
私がこのお店に入る前に、なんの気なしにはずしたファッショングラスも、お姉さんの記憶を呼び起こすのに一役買っちゃったみたいでした。
やっぱりこの泣きボクロ、目立つのかなあ。
お姉さんは、お話している間中ずっと左手で、私の右手を掴んでいました。
私の手の汗ばんだ感触や、お話の最中にビクッとしたり、力が抜けたり、きつく握り返してきたりする反応で、私の本性、性癖は、すべて伝わってしまったことでしょう。
そして、そんな私をお姉さんは受け入れてくれそうです。
妄想以上の展開に、私の胸は張り裂けそうです。
もちろん、期待、にです。
「あなたにそういう趣味があるのなら、あたしもつきあってあげるわ、キライではないほうだから」
お姉さん、いえ、お姉さまがイタズラっぽくニヤッと笑いました。
背筋にゾクゾクっと電流が走ります。
「それじゃあまず、その汚れたパンツを脱ぎなさい」
カーテン一枚向こうは、ファッションビルのランジェリーショップのフロア。
薄い板と商品ディスプレイ什器で仕切られた向こう側は、一般のお買い物客が楽しげに行き交う通路。
そんな危うい試着室の狭い空間で、お姉さまが私の耳元に息を吹きかけながら、低いお声でささやきました。
口調もさっきまでとは違って、冷たく変わっていました。
私は、すがるようにお姉さまを見つめながら、はあはあ、と息遣いを荒くしていました。
全身が羞恥と期待で盛大に火照ってきています。
「それから、大きな声やため息は出しちゃだめよ。ここがお店の中ということを忘れないで、出来る限りがまんなさい」
「あのう・・・」
私は、さっきから気になっていることを口にしようとしました。
もうかれこれ20分くらい、この試着室にふたりでこもっています。
外からは、あのレジ前の女の子でしょう、いらっしゃいませえ、の声が何度か聞こえていました。
さらに、下着の説明をしているような別のマヌカンさんらしき声や、お客さまの声も頻繁に聞こえていました。
「お店のことだったら、だいじょうぶ。ここのスタッフは、みんなあたしのチームだから。3時からはサトミも来ているし。誰もあなたを怖がらせるようなことはしないわ」
私が聞きたかったことを、お姉さまは先回りして教えてくれました。
意味はよくわかりませんでしたが、なんとなく安心して私がスカートに手をかけようとすると、
「スカートはまだ。まずはパンツから」
お姉さまの冷たいお声。
一瞬、間を置いて、
「あなた、パンツとパンティ、どっちがいい?」
「パ、パンティ・・・です」
「そう。じゃあパンティから・・・」
スカートの裾から手を入れて、右の腰に結びつけてある紐をスルスルッと引っぱりました。
私のピンクのパンティは、右側の支えを失って斜めに落下しようとしますが、アソコのヌメりにしばらく布地が貼りついて、落ちまい、と抵抗を見せていました。
それもやがて重力に負け、よたよたと左膝を通過し、足元に落ちました。
輪っかになっているほうだけ、左足首にひっかかっています。
落ちたパンティ、カーテン下の隙間から丸見えなのでは・・・
「それじゃあ、両手を組んで頭の後ろにまわしなさい。あとはあたしがやってあげる」
私の大好きなポーズです。
両腕を後頭部まで上げて、腋からおっぱいがまるっきり無防備になるポーズ。
名付けて、マゾの服従ポーズ。
お姉さまが私のブラウスのボタンを手馴れた感じで下からはずしていきます。
すべてはずして、ブラウスがはだけられました。
「あら?あなた、ずいぶん小さなブラしているのね?痛くないの?」
「合わないブラしていると、乳房の形が崩れちゃうわよ?まあ、わざとなのでしょうけれど」
イジワルそうにそうおっしゃって、フロントホックもパチンとはずされました。
圧迫されていた私のおっぱいが、プルン、と息を吹き返します。
両方の乳首は、痛いほど上向きに背伸びして尖っていました。
「あらあら。こんなに勃たせちゃって。今の状況がよっぽど気持ちいいのね?」
お姉さまがブラの締め付けで赤くなってしまった痕をなぞりながら、ふいに右の乳首を指先で強く弾きました。
「うっ!・・・んんんーっ!」
悦びの声を押し殺すのが大変でした。
その途端、私のアソコからえっちなおシルが、今度は右腿をつたっていきます。
試着室の床には、早くも小さな水溜りがいくつか出来ていました。
「ふーん。感じやすいのねえ?かわいいわ。それじゃあ腕をほどいて、ブラとブラウスを自分ではずしなさい」
私はのろのろと腕をほどき、ブラとブラウスを両腕から抜いて、ちょっと迷ってからお姉さまの横の壁にかかったハンガーに掛けました。
左足首にひっかかって、私が左足を動かしてもついてくるパンティは、なんだかこのままにしといたほうがいいように思って、そのままにしました。
掛け終えて、またさっきの位置に戻ります。
鏡を背にお姉さまの前に立ち、さっきと同じように両手を頭の後ろで組みました。
「よくわかっているじゃない?」
お姉さまが薄く微笑み、私のスカートのホックに手をやります。
「あらあら。折返してわざと短くしているのね?」
お姉さまは、呆れたようにそうおっしゃりながら、折り返しを丁寧に戻してからスカートのホックをはずし、脇のジッパーを一気におろしました。
今日何回目かの、ストン、という感じでスカートが足元に落ちてしまいました。
全裸です。
「あらあらー、いい格好ねー。こんなところで真っ裸よ?まわれ右してみなさい」
おずおずと両足を動かし、からだを回転させます。
姿見に、正面を向いた等身大の私の全裸が映りました。
両手を頭の後ろで組んで、頬を火照らせた全裸の女。
首筋まで淡いピンクに染まり、うっすらと全身汗ばんでいます。
大きめな乳首が両方とも、痛そうなほどに尖って上を向いています。
おっぱいのところどころに、何かで締めつけられていたような赤い痕が走っています。
おヘソからずっと下へ視線をすべらせても、あるべき茂みは見あたりません。
少し開いた脚の付け根の先端には、今にも垂れ落ちそうになっている雫が一粒、キラキラ光っています。
両太腿には、カタツムリさんが這って行ったような細い跡が幾筋か。
そして片方の足首にからまっているピンクの布片・・・
視線をもう一度自分の顔に戻します。
そのとき、私の左肩越しで、薄く微笑んで鏡の中の私を見つめている、お姉さまの蠱惑的な視線とぶつかりました。
「自分の立場がわかったでしょう?ふふん。さ、またこちらを向いて。試着を始めましょう」
「でもその前に、ここをなんとかしなくちゃ、ねえ?」
お姉さまの右手が、ヌルヌルを幾筋もしたたらせて口を閉じようとしない私のアソコを、遠くから指さしていました。
「あ、紙ショーツは穿かなくていいわよ。こんな状態じゃ穿くだけ無駄だし」
「あと、これ全部あなたにあげるわ。お金もいらない。もし悪いと思ったら5000円くらい置いていって、ね?」
それは、この用意してもらったパンティ一枚分くらいの金額です。
私が何か言おうとした瞬間、お姉さまは、紙ショーツを一枚手に取って、私の内腿のあいだを後ろから前へ、ツルン、と撫ぜました。
思わず組んでいた腕をふりほどき、自分の口を両手で必死に押さえました。
どちらも、目にも止まらぬ早業でした。
かろうじて、大きな声が出るのは防ぐことが出来ました。
「んぐー、んんん、ううーっ」
口を押さえていても喉の奥から、くぐもった低い喘ぎ声が洩れてしまいます。
全身がヒクヒク引き攣ります。
「むぅ、むぅうううぅ~っ!!!」
私のおっぱいが大きく上下に弾み、両脚もピクピク痙攣したのもつかの間、よたよたと膝から崩れ落ちました。
私の両膝が床を打つ、ゴンッ! という大きな音がしました。
私は、呆気なくイッてしまいました。
紙ショーツ越しでしたが、私の充血しきって待ったなしなクリトリスを、お姉さまの指が直撃したんです。
つまんで、つぶして、さすられました。
今までの出来事で爆発寸前だった私の昂ぶりが、その一瞬の刺激に、文字通り、爆発してしまいました。
自分の口を力いっぱい両手で押さえつけて、何度も湧き上がって来る悦びの声が洩れてしまうのを必死にがまんしました。
全身のあちこちがまだ、ヒクヒクうねっています。
お姉さまは私が落ちつくまで、黙って私を見下ろしていました。
あれほど大きな音をたてたのに、試着室に人が近寄ってくる気配はありません。
私は、口をまだ押さえたまま立ち上がろうとしました。
「立たなくていいわよ」
お姉さまがやさしくおっしゃってくれたので、床にペタンとお尻をつき、体育座りのような形でへたりこみました。
「ちょっと待ってて」
お姉さまがいきなり、バーッと試着室のカーテンを開けました。
一瞬カーテンが全開になり、お姉さまが外に出て、すぐにピシャリと閉まりました。
放心状態の私の耳に、うるさくない程度に流れている洋楽のBGMが聞こえてきます。
「あっ、この曲、何だっけ?・・・」
イってしまった余韻の中で脈絡もなく、そんなことを考えます。
通路側のほうからは、ショッピングを楽しむ人たちの喧騒が、相変わらずザワザワ聞こえています。
不意にカーテンが開き、お姉さまが現れました。
手には大きなバスタオルを持って、またピシャリとカーテンを閉じました。
「ちょっとその隅のほうに立っていて」
よろよろと移動しました。
お姉さまが持ってきたバスタオルを広げて試着室の床に押しつけ、私が汚してしまった恥ずかし い液体の水溜りを、タオルにしみこませています。
しばらくそうした後、
「こちらにいらっしゃい」
とてもやさしいお声で呼ばれました。
ひざまづいて試着室の床にタオルを押しつけているお姉さまの前に立ちました。
お姉さまは中腰になり、バスタオルをたたみ直してきれいな面に替えてから再びひざまづいて、私の両脚をゆっくりと優しく、下のほうから拭いてくださいました。
私のはしたない液体がつたって筋になった跡も片脚ずつ、丁寧に拭いてくださいます。
やがてタオルは、私の両脚の付け根のところまで到達しました。
お姉さまは、私の両脚が交わる中心に強く押しつけるようにタオルをあてがいました。
「ああんっ!」
アソコ全体を揉まれるようなその感触がとても気持ち良くて、また、トロトロと奥のほうから滲み出てくる気配もありますが、タオルが吸い込む量に負けているようです。
しばらくそうしてくれた後、
「これで良さそう、ね?」
私の耳元で囁きました。
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*ランジェリーショップ 07へ
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