「この中のもの、全部使ったことあるのよね?」
「・・・はい」
「自分で買い揃えたの?」
「あ、いえ。日用品ぽいものはそうですけれど、オトナのオモチャ的なものはほとんど、シーナさまが置いていかれたものです」
「ふーん。これ全部試したら、一晩中かかりそうね。愉しみだわ」
スーツケースから離れたお姉さまは、ソファーの上のご自分のバッグから何か取り出しました。
「これ敷いて。レジャーシート。直子んちの床を汚さないように一応持ってきたの。今日は直子に思う存分グズグズベトベトになってもらう予定だから」
薄い笑みを浮かべたお姉さまから、銀色のレジャーシートを渡されました。
「ちなみに今後の直子の行動範囲は、あの固定カメラで追える範囲内ね。全編しっかり録画するつもりだから」
「あのカメラ、首は振れるのでしょ?」
「あ、はい、上下左右に」
今現在カメラが映しているアングル、すなわち、鏡と化したマジックミラー窓の前、背後からのカメラが鏡に映る私をモニター画面の中央に映し出すような位置をまず確認して、シートを敷き始めました。
シートは予想外にずいぶん大きくて、バルコニーに張り出したタイルの床全体を覆い、フローリングの室内まで、サンルームのほぼ全域をカバー出来ました。
私がシートを敷いているあいだに、お姉さまはSDカードを録画装置にセット。
つづいてソファーをベット状にしてから、監視カメラのリモコンと録画装置をしばらくいろいろ弄っていました。
シートを敷き終わってお姉さまの傍らに戻ると、お姉さまは再びご自分のバッグから、今度は細長い金属の棒のようなものを何本が取り出されました。
一本が30~40センチくらいの銀色に光る棒は、端がねじ式で連結出来るらしく、お姉さまが一本の棒をクルクル回して繋げると倍の長さの棒になりました。
この棒にもいくつか銀色のリングが付いています。
長い棒を2本作って、もう一度ご自分のバッグを覗き込むお姉さま。
「今日はバッグが重くて大変だったわ」
苦笑いでおっしゃりながら、パンパンに膨れた巾着状の大きな布袋をバッグから取り出されました。
巾着の紐を解き、中身をベッドの上に無造作にぶちまけました。
ジャラジャラジャラ!
巾着袋の中に詰まっていたのは、見るからに冷たそうな何本もの銀色の鎖でした。
黒地の合皮ベッドの上にとぐろを巻いて、鈍く銀色に光るたくさんの鎖。
アクセサリーで使われる鎖とは比べものにならない、自転車のチェーンくらいの太さの禍々しい鎖を見つめていると、からだがゾクゾク震えてきました。
これからこの鎖で私は、両手両足を不自由に繋がれ、思い切りあられもない格好に拘束されて、散々いたぶられるんだ、大好きなお姉さまの手で・・・
そう考えただけで、アソコのヒクヒクが止まりません。
「オシャレなバーキンにこんなもの入れて街中歩いてるのって、世界中であたしくらいでしょうね」
お姉さまが自嘲気味にクスクス笑われました。
「でも今日は、直子がどのくらいマゾなのか、しっかり確かめたかったら、あたしなりにがんばって準備してきたのよ」
「さあ、ぼちぼち始めましょう。まずは直子にこの棒枷を付けてもらうわ。もっとそばにいらっしゃい」
お姉さまが銀色の長い棒を手に持ち、私を手招きしました。
ベッドに座るように指示され、鎖を少しどかして腰掛けました。
鎖に触れたとき、そのひんやりとした感触にキュンキュン感じてしまいました。
「この棒枷を付け終わったとき、直子にとってのやさしいお姉さまは、いなくなるからね?」
お姉さまのお顔から笑みが消えています。
「あたしの中のサディスティックな気持ちを総動員して、出来るだけサディストに成りきるつもりだから、覚悟してね」
冷たい瞳でおっしゃりながら、腰掛けた私の足元にひざまづきました。
私の左足首の足枷のリングにジョイントのようなものが繋がれ、5センチくらいの鎖のもう一方の端を、棒枷の左端のリングに繋がれました。
「足を大きく開いて」
お姉さまのお言葉で左右の足の間隔を恐々少しずつ広げます。
「だめだめ、もっともっと」
怒ったようなお言葉と共に、右足首が掴まれて、外側へ大きくグイッと広げられました。
「あっ、いやんっ!」
両膝が大きく割れます。
お姉さまはお構い無しに、右足首の足枷に棒の右端を繋ぎました。
腰掛けている私の両足は、70センチくらいの幅に左右泣き別れになったまま棒枷で固定され、一生懸命内股にしても、まったくアソコが隠せない状態になっていました。
「立ちなさい」
お姉さまに促され、ゆっくり立ち上がります。
左右の足幅が固定されているので、すごく不自由でよろめきます。
さっき強引に足幅を広げられたとき、腿の付け根の裂け目が割れてしまい、滴り出たはしたないヨダレが右の内腿をトロリと滑り落ちていきました。
「両手はどうしようかしら?」
お姉さまの独り言。
「とりあえず後ろでいいか」
5センチくらいの短い鎖を掴んだお姉さまに後ろ手にされ、左右の手枷を背中で繋がれました。
「おっけー。その格好でカメラの前に戻りなさい」
軽く背中をこずかれ、よたよたと歩き始めます。
両足が大きく広げられたままなので、歩きにくいことこの上ありません。
遠く離れた右足と左足を床に摺るように、ちまちま前進するしかありません。
膝を大きく上げてガニマタっぽく歩を進めれば、いくらかマシに歩けそうですが、その姿はひどくお下品そう。
出来の悪いロボットのような摺り足でズルズルと、なんとか窓際までたどり着きました。
鏡に映った自分の姿は、とてもみじめなものでした。
赤い首輪の全裸の女。
両足に巻きつけられた赤い足枷を繋ぐ、銀色の無機質な長い金属棒。
70センチくらいのその棒の長さより狭く閉じることを禁じられた両足が、すごく不自然に床に踏ん張っています。
両手はほとんど動かす余裕無く、背中で拘束。
必然的に、胸を張るような格好になり、痛いほど尖りきったふたつの乳首を誇示するように、おっぱいを無防備に前へ突き出す姿勢です。
裂け目からヨダレがポタポタ、銀色のシートを汚していました。
「これから直子のマゾっぷりをひとつひとつチェックして記録していくから、聞かれたことにはすべて、正直に答えること。いいわね?」
お姉さまがリモコンで、カメラの角度やズームを調整しながら、投げつけるような口調でおっしゃいました。
右脇に見えるモニターには、私の全身が綺麗に収まっていました。
少し遠目ですが、足元に置かれたオモチャ箱と、鏡に映る正面からの姿もしっかり見えています。
お姉さまったらいつの間に、カメラとモニターの操作方法を把握しちゃったみたいです。
「まずは、直子が言うところの日用品ぽいものから、使い方を説明してもらうことにするわ。カメラのほうを向きなさい」
私の背後に来たお姉さまのご命令。
振り返ろうとしますが、強制足幅固定の両足では、180度回転するのも一苦労です。
お姉さまがリモコンを使い、モニターに生身の私の膝から上の全身が入るように調整されました。
私のオモチャ箱の傍らにしゃがみ込んだお姉さまが、中からいくつかのお道具を手に取りました。
「トング類ばっかりいくつもあるわね?アイストングにパスタトング、パントング。こんなの何に使うの?」
「あ、はい・・・私、金属類の感触が好きで、こういうので挟まれたり、からだを弄られると気持ちいいんです」
「なるほどね。こんな感じ?」
お姉さまがパントングで、私の右おっぱいの下乳をいきなりムギュッと掴んできました。
「あぁんっ!」
「手で揉まれるより。こういうので掴まれるほうがいいんだ?」
パントングをグリグリ動かしながら、お姉さまが聞いてきます。
「あんっ!い、いえ、お姉さまならば手でももちろんいいのですが、あぁんっ、オ、オナニーのときは、こういう無機質なものに虐められるほうが、被虐感に萌えるというか・・・」
「ふーん。金属フェチの気もあるのね」
「あふんっ!」
今度はパスタトングで左乳首をつままれました。
「もっと強いほうがいい?」
「ああんっ、はいぃ・・・」
パスタトングの先で乳首を挟まれたまま、グイッと引っ張られました。
「あはぁぅっ!ぃやぁん!」
「マゾなら当然、先がもっとチクチクしてたほうがいいのよね?これみたいに」
お姉さまがアイストングに持ち替えて、カチカチ鳴らします。
そのアイストングの先っちょの細かいギザギザは、私の一番のお気に入りでした。
「はいぃ。それで乳首をつままれると、いつもジンジン感じちゃうんですぅ」
「へー、そうなの?」
イジワルな笑みを浮かべたお姉さまが、右乳首にアイストングの開いた先っちょをあてがいました。
火照った乳房にひんやりした感触。
「ひぃっ!」
「これをどうして欲しい?」
「閉じてください、ギュって閉じてくださいぃ」
「こう?」
「ひいぃーーっ!」
お姉さまがおもむろにトングの先を閉じました。
「コチコチの乳首にトゲトゲが喰い込んでいるわよ?痛くないの?」
「痛いですぅ。でも気持ちいいんですぅぅぅ」
「ヘンな子」
「ううぅぅぅーっ!」
お姉さまが操るアイストングで、私の両乳首がしばらくもてあそばれました。
開きっぱなしの私の股間から、悦びのヨダレがダラダラ垂れ滴り落ちました。
「もう一箇所、これで挟んで欲しい場所があるのでしょう?」
執拗な乳首虐めで、私の両乳首は破裂寸前、凄い熱を持っていました。
もう少しつづけられたら、それだけでイっていたと思います。
絶妙なタイミングでお姉さまのアイストングが肌を離れました。
「はいぃ・・・挟んで欲しいですぅぅぅ」
息を荒くしてお答えします
「どこ?」
「あの、ここ、ここです、ク、クリトリスです、クリトリスを挟んでください!」
下半身をお姉さまに突き出すように背中を反らして、懇願しました。
「はしたない子ね。女の子はそんなお下品なこと、大きな声で言うものではなくてよ?」
すごくイジワルなお顔の、すごく愉しそうなお姉さま。
「ごめんなさい。でも、でもぅ」
ますます背中を反らして、アソコを突き出す私。
「だって、そのえっちなおマメをこれでつまんだら、直子、あっさりイッちゃうでしょう?」
「はい。イッちゃいます。イかせてぇ、イかせてくださいぃ」
「だめよ。まだ始めたばかりだもの。そんなのつまらないわ」
お姉さまは身を屈め、私の足元近くに使ったトング類を並べて置いて、また立ち上がりました。
「それからね、これから直子は、あたしの許可無しに、勝手にイってはいけないことにしましょう」
私の顔をまっすぐ見つめておっしゃいました。
「イキたいとき、イキそうなときは、必ずあたしに言って許しを請わければいけないの、イってもいいですか?って」
「そうだ!プライベートでもそうしようか?オナニーもあたしの許可制。直子がオナニーしたくなったら、あたしに連絡して許可をもらわなくちゃいけないの」
「でもまあ、あたしも四六時中相手はしていられないから、メールでいいわ。オナニーしたくなったらあたしにメールを送ること。これからオナニーします、って」
本気なのか冗談なのか、お姉さまは蔑むような笑みを浮かべて私を見つめています。
「決まりね。いい?わかった?」
「は、はい」
お姉さまとのおつきあいが順調につづけば、きっとひとりでオナニーする回数も減ることでしょう。
私は深く考えず、喜んで同意しました。
「無機質な感覚が好きなのかあ。そう言われてみれば金属製の道具が多いわね」
オモチャ箱のスーツケースを覗き込んでいたお姉さまが、また何かを手に取って立ち上がりました。
「ルレットにバターナイフ。これはまあ、使い方はわかるわ」
右手に持ったバターナイフで、私の下半身の裂け目をペタペタッと撫ぜてきました。
「あふんっ!」
「溢れ出たおツユがペタペタして蜂蜜みたいね。穴の中に戻してあげましょう」
ワレメの縁に沿うように、無機質な金属の感触が私の粘膜をヌルヌル擦ってきます。
腫れ上がったピンクの肉芽をギュッと押し潰されます。
「あっ、あっ、あー・・・」
粘膜の中をなめらかにいたぶる硬い感触。
「いぃ、もっと、もっとぉ・・・」
「それで、ルレットは、こうよね?」
お姉さまの左手に握られたルレットのギザギザ歯車が、私の右おっぱいに歯を食い込ませてグルグル走り回り始めました。
「いいっ、あっ、あぁんっ、いたぁいっ!」
「服飾部の頃、これでアユミのこと、よく虐めたものだわ。この感触ってマゾの子には、クセになるみたいね」
刃先が乳首に乗り上げると、鼻先からおでこへツーンと、痛痒い快感が駆け抜けていきます。
「あんっ、はいぃ。よ、横浜で、スタジオのとき、ああんっ。お姉さまが用意してくださったお道具の中に、そ、それがあって・・・うぅんっ・・・」
「すっ、すごく、嬉しかったですぅ。お姉さまが、わ、私のこと、あんっ!わかってくださって、い、いるみたいで・・・あっ、あーっ!」
バターナイフとルレットの絶え間ない陵辱に、私はたちまち、ぐんぐん昂ぶっていきました。
「お、お姉さまぁ・・・イ、イってもよろしい、うぅっ、よろしぃですかぁ?」
「だーめ。がまんしなさい」
からかうようにおっしゃりながらも、手を止めないお姉さま。
「あうっ、イっちゃいますぅ、うっ、イかせてくださいぃぃ!」
「だーめ、まだよ」
「いぃ、いいぃ、イかせて、イかせてっ、あっ、もっと強くぅ、あぁぁぁぁっ・・・」
「だーーめ!」
あともうちょっと、というところで、お姉さまの両手がススッと、私のからだから離れました。
「ハァハァハァハァ・・・」
体内の昂ぶりが名残惜しそうに引いていくのがもどかしく、お姉さまをうらめしげに見つめました。
「そうそう。その顔。直子のその顔が見たかったのよ」
「欲求不満を募らせたそのふくれっ面。あたし直子のその顔が、一番ゾクゾクしちゃうの」
とても愉しそうなお姉さまのニクタラシイお顔。
何事も無かったみたいにルレットとバターナイフをシートの上のトング類の横に並べたお姉さまが、瞳を妖しく輝かせて、再びスーツケースを覗き込みました。
*
*就職祝いは柘榴石 04へ
*
こちらでは、お久しぶりです。
返信削除お姉さま、Sモード全開ですねぇ・・・直ちゃん、幸せそう。
これからどうなるのか、毎週楽しみにしています。
イネさま
返信削除お世話になっております。コメントありがとうございます。
ようやく絵美お姉さまとの社会人編に入れました。
お時間のあるときにまた、覗きにいらしてくださいませ。