2023年8月13日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 17

 その衣服は薄っぺらくて伸縮性のあるニットで作られていました。
 座席に座ったまま広げてみると、見るからに布地部分が少ない感じ。

 細いホルターネックで着丈も短め、バスト部分と背中部分が大胆に大きく開いています。
 そして着る前からわかるくらい私にはちょっと小さめっぽい。

「着てみよっか」

 お姉さまに促されて走行中の車内に全裸で立ち上がります。
 ホルターネックですから頭からかぶって身に着けます。
 さっき雨でズブ濡れになった首輪もすっかり乾いています。
 伸縮性ある生地が素肌に吸い付くようにバスト、ウエスト ヒップと覆っていくのですが…

 まず背中は見事にガラ空き。
 お尻の割れスジが始まってすぐ辺りから、やっと狭い布地がお尻と下腹部を覆ってくださいます。

 両肩は剥き出し、首の下を少し隠してから胸部分には大きな穴がおへそ辺りまで空いていて横乳と谷間が大胆に丸見え。
 両方の乳頭付近を隠してくれる布地はそれぞれ幅5センチくらいで、おっぱいを押し潰すように密着していますから当然、乳首部分丸わかり。
 着丈は膝上25センチ位のマイクロミニ状態で、ちょっと背伸びしただけで両腿の付け根ギリギリです。

「うわっ、エロい…」
「薄いニットがピタピタで乳首がすごい目立ってる」
「露出が多くておまけにボデイコンだからハダカよりもいやらしい」
「これはドーテーじゃなくてもサカるわ」
 
 みなさま口々にからかうようなご感想。
 私も服は着ているのに、なんだか凄く恥ずかしい。
 本当にこんな格好でお外に出るのでしょうか…

「ナビだともうすぐのはずなんだけどな」

 運転席で橋本さまがつぶやかれます。
 お車は、対面二台がやっとすれ違えるような細い道を進んでいます。

 まわりはたまに民家で、あとは何かの畑なのか空き地なのか、草木の生い茂った田舎道。
 民家の出現頻度が少し増えてきたかな、と思った頃、お車がスピードを緩めました。

「…この辺だと思うんだけど…」

 橋本さまがお車をお停めになったのは、進行方向側に大きな引き戸のお店屋さんぽい建物、道路の向かい側が広めな空き地になっている場所です。

「ピンポーン、正解。車は向かいの空き地に止めればいいから」

 五十嵐さまがおっしゃり、お車が右側へと曲がって空き地に突っ込みます。
 空き地にはすでに二台のお車が駐められていました。

「うちらの荷物をそっちの青い車に移しちゃって」

 お車が停められるなり勢いよくスライドドアを開けられた五十嵐さまが、お外に飛び出されます。
 他のみなさまもンーっと背伸びをしつつゾロゾロつづかれます。

「それがイガっちの車?」

「うん。五人乗るとちょっと狭苦しいかもしれないけど」

 中村さまのご質問に答えられる五十嵐さま。
 スライドドアのすぐ横に、このお車より一回りくらい小さくてワゴン型の青いお車が駐めてありました。
 青いお車のハッチバックを開けられる五十嵐さま。

「ほら、直子もさっさと外に出なさい」

 おひとりだけまだお車に残られていたお姉さまから、ご命令口調で促されます。
 でも…この格好で…とマゾには許されない口答えをしたくもなりますが、どっちにしろお外に出されるのはわかりきっていますから素直に従います。

 それに、これまで強烈な体験つづきで羞恥心が薄れてきてしまったのか、こんな格好でお外に出るという屈辱もなぜだか愉しく感じてきていました。
 このかたたちと一緒にいる限り、どこでどんな格好になっても大丈夫、という信頼というか甘えが生まれていたのだと思います。

 さっきまでの豪雨が嘘のような午後三時前晩夏の晴天。
 お荷物を五十嵐さまのお車へと移されるみなさまのご様子を、まだまだキツイ陽射しの中でボーッと眺めます。

「田舎の古本屋ってちょっとワクワクしない?掘り出しもんありそうでさ。まだ時間少し余裕あるし、オレらもちょっと覗いていこう」

 橋本さまのご提案で本橋さまもお車を降りられ、みなさま連れ立ってお向かいの古本屋さんへ。
 お外に本とかは積んでなく、大きなガラスの引き戸に店名が白い文字で大書されています。

「ヤッホー、お迎えにきたよ」

 お元気よいご挨拶と共に五十嵐さまがガラガラっと引き戸を開けると、戸の端に取り付けられた風鈴みたいな呼び鈴がチリンチリンと鳴りました。
 五十嵐さま、中村さま、橋本さま、本橋さま、お姉さま、そして最後に私とゾロゾロ店内に入ります。

 床はコンクリートで内装もグレー系という見るからに年季の入った古本屋さんという感じ。
 引き戸の大きさに比べて店内は意外に奥行きがあり、背の高い書架が壁際に整然と立ち並び、中央のスペースにも通路を作るように書架が並んでいます。
 ほどよく効いたエアコンの風に乗って、あの古本屋さん特有の少しカビ臭いような独特の香りが漂っています。

「いらっしゃーい」

 店内の正面奥に木製のカウンターみたいな机があり、正面を向いて座られていたお店番らしいお若い女性がお優しくおっしゃってくださいました。
 真っ直ぐな黒髪をお姫様カットにされ、涼し気な目元が印象的な美人さん。

「一応紹介しておくね。こちら角田由香ちゃん、通称ユカリン。うちの中学からのツレで同人仲間」

 五十嵐さまが差し出された右腕をこんどはこちらに向けられます。

「かなっちとは何度か会ってるか。そんでこっちがお客様。東京で服飾のお仕事をされている渡辺エミリーお姉さまとその噂のマゾペットな森下直子ちゃん。んでこっちの男性ふたりは真正ビーエルカップル、ハッシーとモッチー。あ、いや正確に言うとモッチー×ハッシーだな」

 今度は私たちが紹介され、同時に私がお店番の女性、角田さまの真正面にお姉さまの手で無理矢理押し出されました。

「うわっ、すごい服…」

 驚かれているみたいな割には抑揚のない低いお声で角田さまがつぶやかれます。
 でもその視線は私の顔からおっぱい、下腹部を過ぎて足の先まで、すべての部位を吟味でもするように何遍も往復しています。
 その舐めるような視線にマゾ性が刺激され、いつの間にか両手を後頭部に回してしまう私。

「いいのよ直子は見せる子ちゃんだから。こうして恥ずかしい格好を誰かに視られるのが何よりも興奮する淫乱ドマゾ」

 五十嵐さまの恥ずかしすぎるご説明。
 でも、こんなお綺麗なかたにクールな瞳でマジマジと真剣に見つめられていると、それだけでゾクゾク感じてしまっているのは事実でした。

「ふーん、そう。でショーコ、あんたこの人タイプでしょう?おっぱい目当てのおっぱい星人が」

 角田さまが詰るようなからかうような微妙なニュアンスで五十嵐さまに尋ねられます。

「タイプっていやいやいや、だって直子はエミリーお姉さまのものだし、うちは
便乗してアソバせてもらってるだけだから…」

 焦ったような早口でご弁明される五十嵐さまが可愛らしい。
 それに角田さまだって、エプロン越しのおムネはかなりご立派そうです。

「ふーん。ま、いいけど。あとボク、ここ上がれるの三時半だから、あと40分くらいあるんだけれど、どうする?まったりするならその棚の脇にベンチがあるし、外に飲み物の自販機もある」
「まあ、じーさんが戻って来たら上がれるから、も少し早くなるかもしれないけど」

 角田さまが立ち上がられました。
 背はあまりお高くなく私より少し低いくらい。
 ただ、お顔が小さく出るところは出てくびれるところはくびれ、おまけに股下がスレンダーに長いというナイスプロポーションのボクっ子ということで、会社のミサさまに雰囲気が似ている気がしました。

「あーそれは無問題でむしろちょうどいいの。なぜならここでうちの永年の夢だった、古本屋での露出恥辱写真を直子モデルにして撮りまくるから。そんでそれを参考に新作マンガを描き上げるんだ」

 五十嵐さまが嬉しそうに不穏なことをおっしゃいます。

「へー、ショーコにそんなしょーもない夢があったんだ」

 角田さまが抑揚のないお声でおっしゃってからは、五十嵐さまの独演会。

「ほら、さっき直子にも言ったけど、うちが性癖拗らせちゃった発端て、小坊の頃に畑で拾ったエロ本だったんだ」
「で、刺激的な写真や文章と一緒にマンガも載っててさ。今となってはタイトルも作者もわからないえっちマンガ。それが強烈に印象に残っちゃってるんだ」

「んでそのストーリーが、えっちに興味津々の女子高生が町外れのばーさんが店番している小さな古本屋で、えっちな小説を万引しようとするんだ」
「当然バレて学校や親に報告しない代わりに、その店で一ヶ月間バイトさせられることになるんだ。その代わりその小説はもらえて、野外露出モノっぽいタイトルが描いてあった」

「で放課後せっせとバイトに勤しむことになるんだけど、レジ周りにいつもSMぽいエロ本がこれみよがしに置かれてるんだ。町外れの古本屋ってエロ本充実しがちじゃん。もちろんばーさんの指し金」
「そんで店は暇だからその子も読んで、当然影響されて店番しながらレジカウンターに隠れてパンツだけ脱いでみたり、ブラ外してみたり」
「めったにお客さんが来ないのをいいことに裸エプロンで店番していたある日、みるからにスケベそうな中年男がやって来て、っていうところでその話は終わってた」

「なんか妄想広がりまくっちゃってさ。子供の頃は、そのバイトの子の行動がわからなくて、なんで自分から恥ずかしい姿になりたがるんだろうとか」
「ばーさんが催眠術とかかけたのかななんて思ってたけど、年齢重ねるとわかってくるんだな、破滅願望的なスリルってやつ」

「で、うちのヰタ・セクスアリス原体験とも言えるそんなストーリーにうちなりの解釈で決着を付けたいと思ったのが今回のマンガの構想。で、そんなときに都合よく現われてくれたのが直子だったんだ」

 五十嵐さまは早口で一気にお話されました。
 聞いていたのは角田さま、お姉さまと私の三人。
 他の方々はそれぞれご興味のある書架へと散らばりご本を物色されていました。

「へー、でもそんな永年の夢があったんならボクに言ってくれれば、バイト中にいくらでも、ここでエロい格好してあげたのに」

 角田さまが五十嵐さまを真っ直ぐに見つめつつおっしゃいます。

「う、うん…それも何度かは考えて何度か相談もしようと思ったのだけど…」

 急に歯切れが悪くなられる五十嵐さま。

「でも、でもそれは絶対嫌なの…駄目なの…だって、だって…」

 そこでお顔を上げられ、角田さまを真っ直ぐに見つめ返される五十嵐さま。

「だってそんなことしたらユカの裸を誰かに視られちゃう恐れがあるっていうことでしょ?不意の客とか店主のおじいさんとかに!それは絶対嫌なの!ユカの綺麗な裸はうちだけのものなの!」

 投げつけるようにおっしゃった五十嵐さま。
 なるほどおふたりはラブラブです。
 でも逆に言うと私の裸はどなたに視られようが構わない、ってこと?

「わっ!ここって名塚先生の本、大昔のからほとんど揃ってるじゃん!」

 そのとき、橋本さまの突拍子もない大きなお声が店内に響きました。

「これ読んだことない、あ、これも、これも。しかも東京で買うよりぜんぜん安いし。いやあ寄って良かった。ここは楽園でしょ」

 橋本さまの弾んだお声が店内に響きます。
 ひと仕切り大騒ぎした後、橋本さまがご本を5、6冊抱えてレジにやって来ました。

「これ、お願いしまーす」

 満面な笑みの橋本さま。
 本橋さまも古いスポーツ雑誌みたいのを数冊お買い上げ。

「それじゃあぼくたちは時間もヤバいし、このへんで失礼します。いろいろごちそうさまでした。楽しかったです」

 本橋さまがかしこまった感じで深々とお辞儀をされました。
 その横で橋本さまがお姉さまに右手を差し出されます。

「ほい、これが撮影したSDカードとUSBメモリ。バックアップは一切取ってないから失くさないように」
「編集終わったらオレらにも一応観せて欲しいな、姫の避暑地露出紀行、なんてね」

 そんな感じで、楽しかった、気をつけて、また東京で、よい旅を、みたいなご挨拶が飛び交う中、本橋さまと橋本さまがお店を出ていかれました。

 おふたりが去って店内を包む束の間の静寂。
 その静寂を破られたのはお姉さまでした。

「イガっちのえっちマンガにかける情熱はよくわかったわ。思う存分直子を好きに使って」

 冷たいお声で宣言され、私の撮影会が始まりました。

「せっかくそんなエロい服着ているんだから、まず手始めにその脚立に乗って、棚の高いところの本を取っているフリをしてもらおうかな」

 のっけから五十嵐さまの無慈悲なリクエスト。
 ノーパンで膝上25センチのボディコンマイクロミニですから、そんな格好したら膣もお尻の穴も真下から丸見えです。

「あ、あの、で、でも今、このお店って営業中ですよね…そんな最中にもしも他のお客様がいらしてしまったら…」

 軽く却下されるであろうことはわかっているのに、でも、だって、を言わずにはいられない臆病者な私。

「あ、その点は大丈夫。この店、本当に客来ないから」

 お答えくださったのは角田さまでした。

「今日だって午前中に通販の受注見て荷造りして、一時に宅配便が取りに来て、それ以外誰も来てないから。ボクはずっと新作のプロット練ったりゲーム三昧。そんな毎日」
「逆にそんな場にもしも客が来たら超ラッキなーことなんだから、じっくり視てもらえばいいんじゃない?見せる子ちゃんなんでしょ?」

 最後のほうはちょっと小バカにした感じで私におっしゃった角田さま。
 ああん、やっぱりミサさまに似て角田さまもイジワルそう。
 アソコの奥がヒクッと潤んでしまいます。

「そういうことだからさっさと登って」

 全集ものらしき棚の前に折りたたみ式階段風の脚立を置かれ、私を促す五十嵐さま。
 すべてを諦めて一段、二段と登っていく私。

「ふふ、肛門まで丸見えだね、直子」
「もう濡れてるんだ。脚が交差するたびにオマンコの中が光ってる」
「キレイなパイパン。お尻のほうまでヘアが一本もない」

 いつの間にか中村さままでお集まりになり、女性お三かたが剥き出しな私の臀部を見上げられています。
 その周りをスマホを構えられた五十嵐さまがアングルを変えてさまざまな角度からシャッターをお切りになられています。

「その一番上の黒い本に手を伸ばして」

 五十嵐さまのリクエスト。
 その黒いご本は脚立を三段登りきって手を伸ばして届くか届かないかという位置なので、爪先立ちになり、からだを思い切り伸ばしてやっと右手がかかりました。

 パッツンパッツンのボディコン風ニットでからだを思い切り伸ばせば、みるみる裾がせり上がりお尻は丸出しに。
 おまけに右手も精一杯伸ばしたので、それでなくてもキワドかったおっぱいを覆う部分も盛大にずれて右乳首がコンニチハ。

「おお、右乳首が出たね。いい感じよ。直しちゃダメ。今度は左側の青い本に左手を伸ばして、左乳首も出しちゃおう」

 からかうようにおっしゃる五十嵐さま。
 言いなりになるしかない私。

 脚立のてっぺんでずり上がったまま戻らない裾からお尻全体を丸出しにし、たわんだ胸元から左右おっぱいの乳首までを放り出した私に、更なる無慈悲なリクエストが襲います。

「本を取ろうとしている直子のオマンコに指を突っ込みたいんだけど、エミリーお姉さま、やってくれる?」

「えっ、あたしでいいの?どうせなら今日初めての角田さんとかのほうが面白くない?」

 お姉さまがそうご提案されたのですが、角田さまは、いや、いい、とお言葉少なに拒絶。

「じゃあかなちゃん」

「いやいや、直子はエミリーのものだもん。飼い主がやったほうが波風立たないのでは…」

 苦笑いでやんわり拒絶される中村さま。

 おふたりに拒絶されてけっこうショックです。
 きっと私のあまりの恥知らずぶりに呆れられているのでしょうけれど。

「あらら、ふたりに拒否られちゃった。直子の淫乱マゾマンコなんかに指挿れたくないってさ」
 
 私の心を読まれたかのように追い打ちをかけられるお姉さまのお言葉。

「やれやれ、それじゃああたしがやるか。何指?人指し指?薬指?何本?一本?二本?三本?フィストはさすがにまだ無理よ」

 お道化たようにおっしゃるお姉さま。

「いやいや、そんなにハードコアな作品にする気は無いから。いつもヤッてるようにヤッてください」

 五十嵐さまが苦笑いでお答えされます。
 間髪を入れずにズブリと膣内に異物が挿入されました。

「あんっ!」


2023年7月2日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 16

「あそこの自販機でみなさんのために飲み物を買ってきなさい。そのまま裸で」

 やっぱり。
 お姉さまがお外をチラチラ見ておられたので、そんな予感はしていました。

「モッチーハッシーにはコーラ、イガちゃんは?」

「炭酸のオレンジ味」

「かなちゃんは?」

「ワタシはウーロン茶」

「で、あたしは何でもいいんだけど、あったら小瓶の栄養ドリンク剤、元気ハツラツとかファイト一発とかのやつね。なかったらあたしもウーロン茶。あとは直子の好きなもの」
「千円札だと一瞬で濡れちゃって受け付けてくれなそうね」

 おっしゃりながらお財布を開かれ、500円玉2枚と100円玉数枚を差し出されます。
 服従ポーズを解いて受け取る私。

「外に出たら存分に雨に打たれなさい。そうすれば汗やらマン汁のヌルヌルやらをキレイサッパリ洗い流せるでしょ?あなた本当にメス臭いもの」

 ワザとらしく顔をしかめられるお姉さま。

「それでもしも栄養ドリンクが買えたら、戻る時は直子のマゾマンコに突っ込んで戻りなさい。膣をしっかり締め上げて落とさないようにね」

 からかうような笑顔で私にとんでもないご命令。
 五十嵐さまが私をスライドドアの側まで誘導してくださいます。

「あ、ちょっと待って。飲み物6本も買ったら両手でも抱えきれないでしょ。これ持ってくといいわ」

 中村さまがご自分のバッグから折りたたまれた何やら白い切れ端をお出しになられます。

「ゴミ袋用に何枚か持ち歩いてるんだ。コンビニのレジ袋」

 中村さまも私を全裸で豪雨のお外へパシリに行かせることに異論は無いようです。

 五十嵐さまがスライドドアを開けると、途端にザザーッという激しい雨音がライブで。
 スライドドアの乗降口ギリギリまでお車が庇の中に入っているので、お外に降り立つときはまだ濡れずに済みそうです。

 いってらー、という五十嵐さまたちのお声を背に受けて、車外に放り出されます。
 赤い首輪とピンクのサンダル以外スッポンポンの全裸という姿で。

 お外は日没間近みたく薄暗く、叩きつけるような雨音とでたらめに吹きすさぶ風音が怖いくらい。
 庇を一歩出るや否や全身が満遍なくびしょ濡れとなりました。

 大きな雨粒が乱暴に素肌のあらゆる部位を叩き、髪の毛がベッタリ顔面に貼り付きます。
 髪をすべて後に流してオールバックになると、激しい雨風が露わになった顔面を容赦なく蹂躙してきます。
 足下を低いほうへとすごい勢いで流れてゆく川みたいになった駐車場の敷地を、薄闇の中にぼんやり輝く街道沿いの自動販売機まで、お姉さまのお言いつけ通りシャワーを浴びているみたいにゆっくりと歩いていきます。

 こうして激しい雨に全裸で打たれていると、やよい先生が私に生まれて初めてちゃんとした屋外露出プレイを体験させてくださった高二のとき、通っていた高校の裏門で土砂降りの中、レインコートを脱ぎ捨てて全裸オナニーしたことや、高三の梅雨時、たまたま出会った幼い男の子に誘われて森のカクレガでさんざんえっちなアソビをした後、汚れた全裸を洗い流してくれた篠突く雨のことを思い出してしまいます。

 でも、もっとも鮮明に思い出すのは、まだ半年も経っていない今年のゴールデンウィークのこと、お姉さまに志願して三日間の全裸家政婦となった最終日。
 お姉さまのご発案で臨んだオフィス街露出散歩の途中でのゲリラ豪雨。
 雨宿りに寄ったコインランドリーで全裸にされ、駐車場までの道のりは裸透明レインコート。
 夕方たどり着いたコインパーキングではそのレインコートさえ脱がされ、降りしきる雨の中、都会の駐車場に全裸で立ち尽くした後、街中走行中の後部座席で気を失うほどの全裸自慰行為。

 私の記憶って、着々とお姉さま色に塗り替えられていっているんだな…
 そんなことを思いつつ、ふとお車のほうを振り返ると、みなさまお車を降り庇の下から私を見守ってくださっていました。

 橋本さまとお姉さまがそれぞれ私に向けてビデオカメラのレンズを向けています。
 五十嵐さまもスマホかデジカメみたいなものを私に向け、中村さまは肉眼で、本橋さまは降りていらっしゃらないみたいなので運転席で待機なのでしょう。

 やがて、その一帯だけやけに明るく光る自動販売機まで辿り着きました。
 街道の歩道沿い、豪雨とはいえこんな真っ昼間に絶対に全裸で出てはいけない場所です。

 と思う間もなく反対車線側に光が見え、こんな状況なのに一台のトラックが私をゆっくり照らし出して通り過ぎていきました。
 今度は歩道に近いほうの車線にヘッドライトをまばゆく点灯した乗用車が。

 どちらの車も停まることなく通り過ぎていっただけですから、気づかれることはなかったのだとは思いますが、この雨ですからかなりの安全運転でした。
 スピードを出せずに周りを意識しながらの運転、ということであれば明かりの灯った自動販売機は注目される危険性大。
 急いだほうがよさそうです。

 その自動販売機は、よくあるひとつのメーカーの製品で統一されているものではなく知らない商品、おそらくローカルなブランドも混ざっている缶飲料が主体のものでした。
 コーラはよくある赤いのではなく青いほうのメーカー、炭酸オレンジもウーロン茶も知らないメーカーのものでした。

 無ければいいなと思っていた栄養ドリンクは、元気ハツラツのほうがしっかり入っていました。
 わざわざご確認はされないだろうし無かったことにしちゃってもバレないよね、と一瞬思いましたが、お姉さまに嘘をつくことはやっぱり出来ません。

 そうしているあいだにも一台の乗用車が水しぶきを上げて私の背後を通り過ぎていきます。
 自分には初めて見るスポーツドリンクらしき缶飲料を買い、缶飲料は次々にコンビニ袋へ入れ、私の右手に栄養ドリンクの小さな瓶だけが残りました。

 これはマゾマンコに挿れてこいとのお姉さまからのご命令。
 私の背筋がゾクゾクっと泡立つのは雨の冷たさのせいだけではありません。

 あらためてその瓶をみると、飲み口は先細りで確かに挿入するのにはうってつけの形です。
 ただ、飲み口のアルミのキャップを外すためのプルリングというのでしょうか、プラスティック製の小さなリングが瓶の飲み口の脇に飛び出ていました。
 これを飲み口のほうから挿入したら、硬い突起で膣の粘膜を傷つけてしまいそうですし、アルミの縁も不安です。

 いっそのことキャップを外して私の愛液をブレンドしちゃった状態でお持ちしたら、なんてバカなことも考えましたが、絶対叱られるでしょうし、いくらお姉さまでも絶対飲んでくださらないでしょう。
 下手すれば心底呆れ果てられて、私だけこの場に裸のまま置き去りにされちゃうかもしれません。

 それなら底のほうから、と思い瓶の太さを見ると愛用のディルドの一番太いところと同じくらい。
 私の腟内はいっぱいいっぱいになっちゃいそうですが、逆に言えばそのまま歩いても落ちにくくなるとも言えます。
 我ながらいいアイデアに思えました。

 そっとお車のほうを窺うと、激しい雨脚で良くは見えませんが、みなさま相変わらず私に注目されているご様子。
 挿入するところをビデオに撮られてしまうのも恥ずかしいので、自動販売機の筐体の陰となる暗がりのほうへコソコソ移動します。

 栄養ドリンクの瓶を逆さに持ち、自分の陰部にそっと押し当てます。
 よく冷えた硬いガラス瓶が陰唇を抉じ開けるように侵入してきます。

「ンぬぅ…」

 入口からいきなり極太なので無理矢理気味でしたが、しとどに濡れた愛液のおかげでゆっくり奥へと痛み少なく挿さっていきます。

「んふぅぅ…」

 腟はパンパンの膨満状態。
 膣口から覗く先細りの飲み口をピンクの粘膜とラビアが飾るように囲んでいます。
 マゾマンコからひっそりと瓶が生えているみたい…

 瓶を挿入し終え再び自販機の灯りの前に戻ります。
 一歩動くたびに冷たいガラス瓶が腟内をゴリゴリいたぶってきます。

「んんんぅ、いやんっ…」

 小さく淫声をあげつつ眉間にシワを寄せた顔でお車まで戻ります。
 瓶を落とさないように両内腿を擦り付けるみたいな内股の千鳥足で。
 股間の違和感は半端なく、だけどそのゴツゴツした硬さとひんやり加減が気持ち良くて。
 歩くたびにより奥へと潜り込んでくるようなガラス瓶さまの陵辱。

 早くお車に戻りたいけれど、瓶を落としてはいけないというジレンマ。
 一足ごとに昂ぶる性感、お外で全裸を晒しているという恥辱感。
 戻るときはカメラが私を正面から捉えているから、とは思うのですが、どうしても顔が淫らに歪んでしまいます。

「すんごいいやらしい顔で戻ってきた」

 おそらく五十嵐さまでしょう、心底愉しそうなからかうお声が聞こえます。
 気がつけば雨の勢いが少しだけ衰え、お声が通るようになったみたい。

「はい、お疲れさん。どうだった?豪雨の全裸お使いパシリは?」

 中村さまがコンビニ袋を受け取ってくださり、代わりに真っ白なバスタオルを渡してくださいます。
 いつの間にか本橋さまも車外に出ておられ、みなさまにお飲み物が配られます。
 入れ替わるようにお姉さまがそのバスタオルを広げ、私のからだを拭ってくださいます。

「よかったじゃない、汗もよだれも愛液もすっかり雨で洗い流されて、もうそんなにメス臭くないわよ?」

 びっしょり濡れた全身をお優しく撫ぜてくださるバスタオルのザラザラ。
 知らずにとっている服従ポーズで、休めの間隔に両足を開いても落ちてこないガラス瓶。

「栄養ドリンクもあったのね。ちゃんと言いつけ通りマゾマンコに挿れてきて、戻ってくるときの直子の顔が凄くエロかったわよ…」

 そこまでおっしゃったお姉さまがもう一度私の股間を見て唖然としたお顔に。

「…って、あなた、逆向きに挿れてきたの?キャップが覗いているじゃない?」

 信じられない、というお顔つきのお姉さまが私の足下にしゃがみ込み、マゾマンコをじっと覗き込んできます。

「ああ、プルリング部分が出っ張っているからキャップのほうからはやめておいたんだ。それにしたって、あんなぶっといのをいきなり…」

 お姉さまにつられて他のみなさまも私の足下にしゃがみ込まれます。
 もちろん橋本さまのカメラのレンズも。

「直子、いまここでそのドリンクの瓶をマゾマンコから引っ張り出しなさい。みなさんが視ている眼の前で」

 しゃがみ込まれたお姉さまから冷たいお声でのご命令。
 挿入するところは視られずに済みましたが、取り出すところはバッチリ至近距離でみなさまにご覧いただくことになりました。
 更に恥ずかしいことにさっきまでが嘘だったみたいに、雨の勢いが急激に衰え、お空もどんどん明るくなってきていました。

「は、はい…」

 急速に復活する晩夏の明るい陽射し。
 そんな健全さ戻りつつある屋外の一画で、ポッカリ開いた膣口を囲むラビアから覗く瓶の飲み口を右手で摘み、そっと手前に引っ張り出します。

「…んっ、んふぅーっ…」

 思わず漏れる淫ら声。
 膣壁をガラス瓶が滑り、膨満から開放され収縮した膣内がザワザワざわめきます。
 瓶が完全に抜かれても小さくお口を開けたままの膣口。

「うわっ!これは…」
「予想以上にビチャビチャというかベタベタというか…」
「エロいっていうより、むしろ通り越してちょっとグロい感じ…」

 みなさまが口々に発せられるご感想が予想外に引き気味なので、私もよく見てみようと今抜いたばかりのガラス瓶を目の高さまで持ってきました。
 !!!
 これは…

 ガラス瓶は飲み口まで愛液にまみれ全体的にグショグショでした。
 それだけならいいのですが、濃茶色のガラス瓶のところどころにくっきり目立つ白いまだら模様。
 白濁した愛液、つまり本気汁が、とくに瓶の底周辺にベッタリ付着していたのです。

「直子ってば瓶突っ込んで、本気で感じていたんだね」
「こっちへ歩いて来ているときもイキそうな顔していたものね」

 五十嵐さまと中村さまが呆れたお顔でおっしゃいます。
 つづけてお姉さまも冷たいお声でおっしゃいました。

「命令しといて悪いけれど、あたしでもそれは飲めないわ。直子のマン汁がガラスをも透して染み込んでそうだし、マゾマンコの熱でぬるくもなっていそうだし」
「あたしは直子が選んだやつを飲むから、直子がそれを飲みなさい」

 そうおっしゃってコンビニ袋内で最後に残っていたスポーツドリンクのプルリングを開けられるお姉さま。

「直子は自分の瓶のマン汁をきれいに舐め取ってからそれを飲みなさい。本気イキ寸前でエネルギーも使ったでしょうしちょうどいいプラマイでしょう」

 蔑むようにおっしゃったお姉さまがスポーツドリンクをゴクゴク喉を鳴らされて、美味しそうに飲み干されます。
 私はご命令通りに、瓶に滴るしょっぱ苦く生臭い自分の愛液を舐め取った後、キャップを開けて栄養ドリンクを飲み干します。

 思ったよりも生ぬるんでもなく、やや冷たい炭酸が喉を抜けていきます。
 小さい瓶なのでほんの3口ほどで飲み干してしまいましたが、少しシャキッとした感じもするのが栄養ドリンクのプラシーボ。

 もはや雨はすっかり上がって、さっきまでの雨風の大騒ぎが嘘みたいな青空の午後。
 水滴が陽の光にキラキラと光る道端の雑草と水溜りだけが、つい数分前までの狂騒の名残。
 でもそうなってしまうと私は、天下の往来でたったひとり全裸な公然猥褻露出狂痴女。

 お姉さまの両手で濡れた髪がすっぽりバスタオルに覆われ、みなさまが飲み物を飲み干されるまで私は、裸のお尻を道路に向けての服従全裸待機。
 街道を行き交うお車も増え、晴天に戻った屋外の庇の下で全裸な自分の姿に不安を覚え始めた頃…

「雨も上がったことだし、そろそろ向かおうか」

 本橋さまのお一言で、みなさまぞろぞろと再びお車へ。
 橋本さまもやっとカメラのレンズを私に向けるのを止めてくださり、私も全裸なまま乗り込みます。

「直子はそのドリンクの瓶、捨てないで持っていなさい。またいつなんどき、直子のマゾマンコに挿入しなくちゃならない事態が起こるかもしれないから」

 お姉さまのお道化たようなおっしゃりようにドッと笑われるみなさま。
 お車がゆっくりバックして切り返し、やがて再び良く晴れた街道を走り始めます。

「直子が自販機に取り付いているあいだも、何台か車が通ったよね?」

 五十嵐さまが中村さまに話しかけます。
 今の席順は、運転席に本橋さま、助手席に橋本さま、その後ろに私、お隣にお姉さま、最後部の座席に中村さまと五十嵐さま。
 
 なので橋本さまは助手席の背もたれから乗り出され、裸の私に相変わらずレンズを向けていらっしゃいます。
 そんな私は、髪に巻いたバスタオルを解かれ、お姉さまにその髪の毛を丁寧に拭われ梳かされている、されるがまま状態。

「裸だって気づいた車もあったんだろうけど、あの雨じゃさすがに停まって確かめるまでの気にはならかったのかな」
「直子、残念だったねー。せっかく外で全裸だったのにじっくり視てもらえなくて」

 からかうような五十嵐さまのお言葉。
 お車は大きな街道を逸れ、ポツンポツンとまばらに民家が立ち並び、そのあいだは畑や空き地という典型的な田舎道に入っていました。

「これから伺うのは、イガちゃんのお友達が働いている古本屋さんなのよね?」

 中村さまから五十嵐さまへのお尋ね。

「うん。うちのツレがそこで働いていて、そこで車を乗り換えて、この車とハッシーたちとはさよなら」

「でも、こう言っちゃ悪いけれど、こんな田舎町で古本屋なんて、ご商売やっていけてるのかしら?」

 こちらはお姉さまから五十嵐さまへのご質問。

「ああ、今はほとんどネット通販の売上だって言ってたな。お店のほうを開けているのは、ただの年寄りの道楽だって」
「あ、でも近隣にガイドブックやネットで有名な意識高い系の郷土史的な本が充実しているサロン的な古書店があってさ、そこを訪れた人がついでの散策がてらで発見して立ち寄ったりもするらしい」
 
「昔は周辺に学校とか病院とか大きな会社の寮とかもあって、それなりの商売として貸しビデオとかにも手を広げたりもしたらしいけど、過疎が進んでからは近所のジジババの社交場と化していたんだって。お茶とかも出して集会場的な意味で」

「そのジジババたちも最近は健康マージャンとかで、店主ともどもどっかのお家に入り浸り状態らしくて、うちのツレは、通販の発送といつ来るかもわからないお客さんを待つ、不毛な店番バイト。だったら店開けるなよ、とも思うけど、それが道楽たる所以なんだろうね。ちゃんと働いてもいますよ、っていう」

 五十嵐さまがこれから伺う古本屋さまの現状を詳しくご説明してくださいます。

「いや、でもそんな寂れた古本屋さんだとしてもさ、こんな全裸娘を全裸のまま連れ込むのはどうかと思うわよ」

 中村さまが至極真っ当なご意見を述べられます。
 って言うか私、ずっとこのままの姿でいなければならないのでしょうか。

「うーん、うちは大丈夫だと思う。たぶん客いないし店主のジーサンもノリよくて悪い人じゃないし、どうせうちも店内で脱がせたり恥ずかしい格好させるつもりだったし」

 柳に風の五十嵐さま。

「それなら車降りてお店に入るまでは、これ着せて様子を見るっていうのはどう?あたしもせっかく直子のために買ったのだから着ているところ見てみたいし」

 お姉さまがクタッとした真っ白な布片を取り出されました。
 例の、ドーテーをコロす服、でした。

2023年6月4日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 15

 ポケットに突っ込んでいる右手は愛液まみれ、とくに中指と薬指はフニャフニャにふやけています。
 その二本を熱く火照った膣の奥深くへと挿入します。

 ンッ、と感じつつ前方を見ると、左斜め向こうから近づいてこられるのは、外国人観光客さま4名。
 欧米系のスラッとした容姿の女性2名に男性2名、ご夫婦なのかカップルさまなのか。

 女性おふたりはセクシーなタンクトップとデニムのショーパン姿で夏らしくエロい感じ。
 そのお姿に親近感が湧き、なぜだかホッとしてしまう私。
 仲睦まじそうに4人でおしゃべりされながら、だんだん私のほうに近づいてこられます。

 視線を下に落とします。
 まったくボタンの留まっていないブラウスは、幸いさっき直したばかりなので、まだはだけていません。
 スマホに耳を押し当てて通話しているフリをしつつ、スカートの奥で挿入した指をソロリソロリと動かします。

 視線を上げてチラチラ気にしていると、外国人さまがたは私を気にされるそぶりもなくモールへと向かう通路に入られてしまいます。
 安堵と落胆が半々くらい。
 もう一度周りを見渡して見える範囲に近づく人影が無いことを確認してから、より大胆に指を動かし始めます。

 中指と薬指を膣の中で開き、膣壁の違うところを互い違いにこすります。
 そうしつつ指を曲げたり伸ばしたり、突いたり掻き回したり。
 ついさっきクリイキしたばかりですから、すぐにラビアと膣壁がウネウネヒクヒク反応し始めます。

「…んふぅぅ…」

 通話口に淫らな吐息を送り込んでしまう私。

「ほらほら、マンコ派手にまさぐり過ぎると、割れたスカートから手がはみ出しちゃってるよ?」

 五十嵐さまの呆れ声で確認すると、ふたつに割れた赤いスカート生地のあいだから右手甲の肌色が確かに覗いています。
 あわてて曲げていた手首をまっすぐ恥丘に貼り付けると、手の甲はあまり覗かなくなりました。
 代わりに手首寄りの手のひらで腫れた肉芽がこすられ潰されます。

「ンゥゥゥーッ!」

 一瞬、頭の中で星々が弾け飛び、絶頂が近いことを教えてくれています。
 私の意志とは関係ないところで、膣内の指がいっそう激しく暴れまわり、手のひらはギュウギュウ恥丘をこすりあげます。

「そんな大きなアヘ声出してたら、みんなに注目されちゃうよ?」

 からかうようなご指摘で反射的に声は抑えようと試みますが、股間をまさぐる指の動きは抑えきれません。
 指の動きに呼応して私の腰はモゾモゾ蠢き、膝がプルプル震え始めています。

「…んふぅぅぅ、いぃ…イぃ…」

「あ、今度はモールのほうから誰か来たよ…」

 五十嵐さまのからかうようなお声が聞こえてきますが、内容が入ってきません。
 もはや私は気持ちイイが最優先。
 気持ちイイことに逆らえなくなっています。

 二本の指は抽挿運動をくり返し、敏感な粘膜を乱暴にいたぶります。
 腕を揺らすので上半身も揺れ、ボタンの留まっていないブラウスもだんだんとはだけ始めます。
 それでも二本の指と手のひらが奔放に暴れつづけています。

「立ち止まった。三人で直子のほうを横からじっと視てる…」

 五十嵐さまのせっかくのご指摘も上の空。
 どなたかに視られているというその事実に、かえって感度がますます上がってしまいます。
 
 …視てください…直子が淫らにイキ果てる姿をみなさまどうか視てください…

「直子は外でオナニーするのが大好きな露出狂マゾ女です、って言いなさい」

 考えていることを見透かされたかのような、五十嵐さまからのタイミング良いご命令。
 そのお言葉で被虐と快感のボルテージがもう一段アップしてしまいます。

「ハァハァ、はい…な、直子は、お外で…ハァハァ、お、オナニーするのが、ンッ、ハァハァ、だ、大好きな、ハァハァ、だ、大好きな、ンッ、露出狂のマゾ、ンーッ、マゾ女でっすぅぅ…」

 恥ずかし過ぎる真実を実際に言葉にして口から出したことで、背徳感と恥辱と被虐がないまぜとなった得も言われぬ甘い快感がせり上がってきました。
 もうだめです。

「イッ、イッてもよろしいでしょうか、い、五十嵐さまぁ…ハァ、ハァハァ…」

 押し殺した声で躾けられた通りに今現在のミストレスさまへ、はしたない懇願をする私。
 ここまで来たら、どんどんどんどん高ぶる快楽の波に押し流され果てるしかありません。

「ハァハァ…イッてよろしいでしょうか、もうがまんできませんっ、ンッ!ンーーンッ、ハァハァ…」

 青い空と肌を撫ぜる風、時折通り過ぎる車のエンジン音や遠くに聞こえる甲高い笑い声が、私が今居る場所が紛れもなくお外だということを教えてくださっています。
 うつむきがち、目を瞑りがちにはなっていますが、お言いつけ通り五十嵐さまたちのいらっしゃる車の方を努めて見遣りながら、どんどん昇りつめていきます。

「イッていいよ。ただし、直子がイクとこ視てください、って、ずっとスマホに言いつづけながらイキなさい」

「ハァハァ…はいぃ、なおこがイクとこ視てください、ハァハァ、ンッ、なおこがイクとこみてくださいぃ、イイッ、なおこがイクぅ…」

 五十嵐さまからお許しをいただき、押し殺した声でスマホに語りかけつつ、膣壁をめちゃくちゃにこすり上げます。
 根本まで挿入した二本の指で膣全体を叩くようなピストン運動。

「ハァハァ…とこっ、視てくださいぃ、ハァハァハァハァ、イクぅ…なおこが、イクとこ、ンーッ、みて、みてくださいぃ、イイーッ…」

 近くに人影がチラホラある気配も感じてはいますが、もうそんなことどうでもよくなっていました。
 ただこのままま絶頂に達したいだけ。
 それに私は、視てください、ってお願いしているのですから。

「ンーッ、なおこがイクとこ、ハァハァ…イクとこみてくださいぃぃっ、ンーーーッな、なおこが、ハァハァ、イクぅぅ、ンンーーヌーゥゥゥーッ!!!」

 膣内に挿入していた指が一際強くギュッと締めつけられると同時に、全身に電流のような快感が広がりました。
 頭の中に火花が散り、内腿や脇腹がヒクヒク痙攣しています。

 さっきクリでイッたときよりも、格段に深い陶酔感と多幸感。
 気を失うほどではありませんでしたが自然と両膝が折れ、その場に崩れ落ちてしまいます。

「…ハァ、ハァ…ハァ、ハァ…」

 息を荒くしつつ余韻と呼ぶにはあまりに強烈な快感の残り香に身を委ね、しばらくのあいだうつむいたまま。
 呼吸が少し落ち着いた頃、そっと顔を上げてみます。

 焦点の合わない視界にぼんやり、青い空と緑の木々、そして何台もの停まっている車。
 遠巻きにちらほら人影も見え、あーここは駐車場だったっけ、と思い出します。

 思い出すと同時に心の隅っこに追いやられていた理性のかけらも目を覚まし、あわてて自分の姿を確認しました。
 ブラウスはおへそのところまで大げさにはだけ、ふたつののっぺらおっぱいがお外に完全に露出していました。
 しゃがみ込んでいますからスカートも恥丘のかなり上のほうまで大胆に割れて、無毛の性器が私からでも丸見えです。

「あ、いやんっ…」

 一声鳴いてブラウスの前を掻き合せたとき、男性の大きなお声がしました。

「あっ、あれは熱中症かもしれないっ!」

 お声のしたほうに目を遣ると、視界の右側のほうから大柄の男性がズンズン近づいてこられます。
 その他にもあちらにおひとり、こちらにおふたりと遠巻きに、まばらな人影から注目されていました。
 盛大な恥ずかしさがカーッと全身を駆け巡る中、近づいてきた男性が本橋さまだと気がつきました。

 大きなリュックを背負った本橋さまは、そのまま私の傍らにひざまずき、私の着衣を軽く直した後、そっと私を抱きかかえてくださいます。
 背中と両膝の裏に腕を差し込んだお姫様抱っこで。
 そしてそのままスタスタと私たちのお車のほうへ。
 少し遅れて大きめなお荷物を両手に持たれたお姉さまと中村さまが、ニヤニヤ笑いながらつづかれていました。

「おつかれー。いやー、いい画が撮れたよー」

 お車に戻ると開口一番、五十嵐さまのお元気なお声が迎え入れくださいました。

「モッチーもナイスアシスト!直子が暴走してけっこうな人がチラチラ見ていたから、引き際をどうすればいいか悩んでたんだ」

 本橋さまの両手を握りブンブン振り回される五十嵐さま。
 本橋さまは照れたようなお顔でされるがままになっています。

「それにしてもきみたち、ずいぶん大胆な真似をするんだねぇ。直子をひとり屋外に放置して遠くからマンズリ姿を撮るなんて」

 荷物を下ろされた中村さまが呆れたお声でおっしゃいます。

「凄かったよ。最初は直子も恐る恐るだったのに、タガが外れてからはお構いなしなんだもん。チラ見を含めたら三十人以上に視られてたんじゃないかな」
「でもみんな遠巻きなんだよね。近づいたりはしないんだ」

 五十嵐さまがご興奮気味にまくしたてられます。

「直子が何をシているのか、正しく理解してた人も数人いると思う。道路が途切れたところに立って長いことじっと直子のほうを見つめていたオヤジがいたし、指差してコソコソ話してるカップルとか女のふたり連れとかもいたし」

「イキ果ててしゃがみ込んじゃったときは、その場にいた全員が直子を視ていたよね。そのちょっと前にみんながモールのほうから戻ってきて直子に気づいて。そこからのモッチーのフォローはアカデミー賞ものだよ!」

 嬉々としてご説明される五十嵐さまの隣に座っている私は、恥ずかし過ぎて顔を上げることが出来ません。

「でもまあ何にせよ、直子が公衆の面前でマンズリこいて、それが不特定多数の人たちに視られて、その様子をゲリラ撮影していたんだから、ワタシらはさっさとこの場からオサラバしたほうが良いんじゃなくて?」

 相変わらず呆れ顔の中村さまが茶化すようにおっしゃいます。
 そのお言葉に場内一致でご賛同するように、運転席に本橋さま、助手席に橋本さま、その後ろに五十嵐さまと私、そのまた後ろに中村さまとお姉さまを乗せたミニバンがゆっくりと駐車場を滑り出しました。

「この後は、ちょっと離れたイガっちの友達のとこまで行って、そこで車を乗り換えて帰るんだよね?」

 ショッピングモールの敷地を出て広い公道に出た頃、中村さまが五十嵐さまに念を押されるみたくお尋ねされました。

「うん。そこに昨日モールまで乗ってきたうちの車があるから」

 座席越しに会話されるおふたり。

「カノジョの親戚が小さな古書店やっててさ、昨日と今日は昼間そこでバイトがあるからってカノジョは来れなかったんだけど、カノジョも直子に興味津々でさぁ」

 私のことをイタズラっぽく見つめつつお話をつづけられる五十嵐さま。

「そこでも直子にやってもらいたいことがあるんだ。うちがこんなふうになった原点への回帰、いわばうちのヰタ・セクスアリス!」

 テンションの上がった五十嵐さまがご興奮気味に謎なことをおっしゃり、無造作に私の胸に手を伸ばされてきます。

「もうここは関係者しかいない密室なのだから、こんなものも必要ないよね?」

 おっしゃるなり私の右おっぱいの絆創膏を乱暴に引き剥がされる五十嵐さま。

「ああんっ…」

 思わず声は出てしまいますが、たっぷりの汗にもまみれ緩くはなっていたのでしょう、剥される痛みはさほど感じません。
 それよりも勢いよく飛び出る、相変わらずの勃起乳首が恥ずかしい。

 左おっぱいも同様に剥され、ボタンを留めることも相変わらず許されていませんので、乳首を含む the おっぱいが久々に白日のもとにさらけ出されました。
 運転席側のお二人もチラチラ目線を送っているのがルームミラー越しにわかります。

 私の上半身が露わになるのを待っていたかのようなタイミングで、今度はお姉さまが会話に割り込んでこられました。

「そう言えばあたしも、直子のためにお土産を買って上げてたんだった」

 背もたれ越しに振り向いて見ていると、傍らのトートバッグをガサゴソしつつ何やらビニール袋を引っ張り出されるお姉さま。

「ほら、ずいぶん前にネットで流行ってたじゃない、ドーテーをコロす服、っていうの。あれに便乗して作りすぎて売れ残っちゃったんじゃないかな?たまたま通りかかったアウトレットのワゴンセールで投げ売りしてた」

 お姉さまがビニール袋から取り出されたのは、クタッとした真っ白な布片。
 見た感じ薄手のニットぽく布面積は少ない感じです。

「その中で一番直子に似合いそうなのを選んであげたわ。もちろんサイズもぴったりなはずよ」

 お姉さまが座席越しにその布片を私に手渡そうとしたとき、中村さまがお独り言ぽくポツリとつぶやかれました。

「匂うわね」

「ああ、直子でしょ?それはそうよ、炎天下の屋外で汗みずくの上に、発情してイキ果てた直後なんだもの。いやらしいメス臭さをからだ中から発散しちゃってる」

 お姉さまが冷たく言い放ちますが、中村さまは首を横に振られます。

「ううん、そうじゃないの。あ、直子がメス臭いのももちろんそうなんだけど、それとは別に雨の匂いがする」

「あら、ずいぶんロマンティックなこと言うじゃない」

 お姉さまが混ぜ返されました。

 お車は片側二車線の広い街道筋を逸れ、双方向一車線で周辺には広大な森と畑がつづく典型的な山間の道路に入っていました。
 滅多に信号はなくたまに対向車とすれ違うくらいの交通量。
 そんな田舎道を快調に飛ばしていた私たちの眼前に突如、文字通りの暗雲が垂れこめました。
 
 あれよという間にお空が黒い雲で覆われ、最初はポツポツ、と降っていた雨脚があっと言う間にバケツをひっくり返したような豪雨に。
 車体を叩く雨音でカーステのレディガガさまのお歌もくぐもるほど。

「これはちょっとヤバいな」

 運転席で本橋さまがつぶやかれます。
 暗いお空にピカピカ稲妻が光り、風がゴーゴー音を立てているのが雨音の中でも聞こえます。

「ワイパーも効かなくなってるし、安全な場所でやり過ごしたほうがいいかも。どうせゲリラ豪雨だろうから、たぶん十分くらいで終わるでしょ」

 お車を徐行くらいに減速させた本橋さまに、助手席の橋本さまもご賛同。

「ナビ見た感じ目的地まであと十キロないくらいだから、大したロスでもないし、それが安全策だべな」

 カチカチとハザードランプを灯しつつ徐行で安全な場所を探される本橋さま。
 やがておもむろにお車を左折させ、ファミレスの駐車場みたいな空き地に入りました。

 空き地に面した建物は古民家風で、たぶんおそばや郷土料理をメインとした路面店のレストラン風。
 ただし定休日なのかもうとっくに営業されていないお店なのか、建物は真っ暗で駐車場にも私たちの車以外駐まっていません。

 建物から飛び出している庇がお車の半分くらいまでを覆う場所に前向きでお車を駐められました。
 窓から見渡すとお空は相変わらず真っ暗で、駐車場の出口付近にポツンと立っているお飲み物の自動販売機の灯りだけがヤケに目立っています。

「やれやれだわね。別に急ぐ旅じゃあないからいいけど」
「逆に車に乗って街道走ってるときに降られて良かったんじゃない?徒歩で買い物の途中とか帰りの山道に入った後とかよりは」
「それにしても凄い雨ね。洗濯物取り込むの、忘れないでよかったー」

 窓からお外を眺めつつ口々に他愛もないご感想を述べられる女性陣。
 状況のわりに悲壮感は皆無です。

 駐車場に避難した後も雨脚は衰えるどころか、いっそう激しくなっているみたい。
 こういうのを篠突く雨って呼ぶのかな、なんて考えている私。
 おっぱい丸出しのはだけた胸を直しもせずに。

「なんか喉乾いた。今オレ、無性にコーラが飲みたいっ」

 助手席の橋本さまが本橋さまに問いかけるようにおっしゃいました。
 そのおっしゃりかたが、ちっちゃな子供さんみたいだと笑われる五十嵐さま。
 つられて笑うお姉さまと中村さま。

「それじゃあヒマ潰しの余興をしましょう」

 窓からお外を眺められていたお姉さまが、突然そう宣言されました。

「直子?裸になりなさい」

 唐突なご命令。
 でも今でも裸同然な格好ですし、この方々の前で裸になるのは慣れ過ぎてしまっているので、さほどの羞恥も躊躇もありません。

「は、はい…」

 従順にご返事してはだけたブラウスを脱ぎ去り、腰を浮かして赤いスカートも取り去りました。
 そのまま立ち上がりマゾの服従ポーズ。

 お姉さまがもう一度窓の外をご覧になられ、私に向かってニッコリ微笑まれます。
 そのとき、お姉さまが私に何をやらせるおつもりなのかわかってしまいました。