2023年7月2日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 16

「あそこの自販機でみなさんのために飲み物を買ってきなさい。そのまま裸で」

 やっぱり。
 お姉さまがお外をチラチラ見ておられたので、そんな予感はしていました。

「モッチーハッシーにはコーラ、イガちゃんは?」

「炭酸のオレンジ味」

「かなちゃんは?」

「ワタシはウーロン茶」

「で、あたしは何でもいいんだけど、あったら小瓶の栄養ドリンク剤、元気ハツラツとかファイト一発とかのやつね。なかったらあたしもウーロン茶。あとは直子の好きなもの」
「千円札だと一瞬で濡れちゃって受け付けてくれなそうね」

 おっしゃりながらお財布を開かれ、500円玉2枚と100円玉数枚を差し出されます。
 服従ポーズを解いて受け取る私。

「外に出たら存分に雨に打たれなさい。そうすれば汗やらマン汁のヌルヌルやらをキレイサッパリ洗い流せるでしょ?あなた本当にメス臭いもの」

 ワザとらしく顔をしかめられるお姉さま。

「それでもしも栄養ドリンクが買えたら、戻る時は直子のマゾマンコに突っ込んで戻りなさい。膣をしっかり締め上げて落とさないようにね」

 からかうような笑顔で私にとんでもないご命令。
 五十嵐さまが私をスライドドアの側まで誘導してくださいます。

「あ、ちょっと待って。飲み物6本も買ったら両手でも抱えきれないでしょ。これ持ってくといいわ」

 中村さまがご自分のバッグから折りたたまれた何やら白い切れ端をお出しになられます。

「ゴミ袋用に何枚か持ち歩いてるんだ。コンビニのレジ袋」

 中村さまも私を全裸で豪雨のお外へパシリに行かせることに異論は無いようです。

 五十嵐さまがスライドドアを開けると、途端にザザーッという激しい雨音がライブで。
 スライドドアの乗降口ギリギリまでお車が庇の中に入っているので、お外に降り立つときはまだ濡れずに済みそうです。

 いってらー、という五十嵐さまたちのお声を背に受けて、車外に放り出されます。
 赤い首輪とピンクのサンダル以外スッポンポンの全裸という姿で。

 お外は日没間近みたく薄暗く、叩きつけるような雨音とでたらめに吹きすさぶ風音が怖いくらい。
 庇を一歩出るや否や全身が満遍なくびしょ濡れとなりました。

 大きな雨粒が乱暴に素肌のあらゆる部位を叩き、髪の毛がベッタリ顔面に貼り付きます。
 髪をすべて後に流してオールバックになると、激しい雨風が露わになった顔面を容赦なく蹂躙してきます。
 足下を低いほうへとすごい勢いで流れてゆく川みたいになった駐車場の敷地を、薄闇の中にぼんやり輝く街道沿いの自動販売機まで、お姉さまのお言いつけ通りシャワーを浴びているみたいにゆっくりと歩いていきます。

 こうして激しい雨に全裸で打たれていると、やよい先生が私に生まれて初めてちゃんとした屋外露出プレイを体験させてくださった高二のとき、通っていた高校の裏門で土砂降りの中、レインコートを脱ぎ捨てて全裸オナニーしたことや、高三の梅雨時、たまたま出会った幼い男の子に誘われて森のカクレガでさんざんえっちなアソビをした後、汚れた全裸を洗い流してくれた篠突く雨のことを思い出してしまいます。

 でも、もっとも鮮明に思い出すのは、まだ半年も経っていない今年のゴールデンウィークのこと、お姉さまに志願して三日間の全裸家政婦となった最終日。
 お姉さまのご発案で臨んだオフィス街露出散歩の途中でのゲリラ豪雨。
 雨宿りに寄ったコインランドリーで全裸にされ、駐車場までの道のりは裸透明レインコート。
 夕方たどり着いたコインパーキングではそのレインコートさえ脱がされ、降りしきる雨の中、都会の駐車場に全裸で立ち尽くした後、街中走行中の後部座席で気を失うほどの全裸自慰行為。

 私の記憶って、着々とお姉さま色に塗り替えられていっているんだな…
 そんなことを思いつつ、ふとお車のほうを振り返ると、みなさまお車を降り庇の下から私を見守ってくださっていました。

 橋本さまとお姉さまがそれぞれ私に向けてビデオカメラのレンズを向けています。
 五十嵐さまもスマホかデジカメみたいなものを私に向け、中村さまは肉眼で、本橋さまは降りていらっしゃらないみたいなので運転席で待機なのでしょう。

 やがて、その一帯だけやけに明るく光る自動販売機まで辿り着きました。
 街道の歩道沿い、豪雨とはいえこんな真っ昼間に絶対に全裸で出てはいけない場所です。

 と思う間もなく反対車線側に光が見え、こんな状況なのに一台のトラックが私をゆっくり照らし出して通り過ぎていきました。
 今度は歩道に近いほうの車線にヘッドライトをまばゆく点灯した乗用車が。

 どちらの車も停まることなく通り過ぎていっただけですから、気づかれることはなかったのだとは思いますが、この雨ですからかなりの安全運転でした。
 スピードを出せずに周りを意識しながらの運転、ということであれば明かりの灯った自動販売機は注目される危険性大。
 急いだほうがよさそうです。

 その自動販売機は、よくあるひとつのメーカーの製品で統一されているものではなく知らない商品、おそらくローカルなブランドも混ざっている缶飲料が主体のものでした。
 コーラはよくある赤いのではなく青いほうのメーカー、炭酸オレンジもウーロン茶も知らないメーカーのものでした。

 無ければいいなと思っていた栄養ドリンクは、元気ハツラツのほうがしっかり入っていました。
 わざわざご確認はされないだろうし無かったことにしちゃってもバレないよね、と一瞬思いましたが、お姉さまに嘘をつくことはやっぱり出来ません。

 そうしているあいだにも一台の乗用車が水しぶきを上げて私の背後を通り過ぎていきます。
 自分には初めて見るスポーツドリンクらしき缶飲料を買い、缶飲料は次々にコンビニ袋へ入れ、私の右手に栄養ドリンクの小さな瓶だけが残りました。

 これはマゾマンコに挿れてこいとのお姉さまからのご命令。
 私の背筋がゾクゾクっと泡立つのは雨の冷たさのせいだけではありません。

 あらためてその瓶をみると、飲み口は先細りで確かに挿入するのにはうってつけの形です。
 ただ、飲み口のアルミのキャップを外すためのプルリングというのでしょうか、プラスティック製の小さなリングが瓶の飲み口の脇に飛び出ていました。
 これを飲み口のほうから挿入したら、硬い突起で膣の粘膜を傷つけてしまいそうですし、アルミの縁も不安です。

 いっそのことキャップを外して私の愛液をブレンドしちゃった状態でお持ちしたら、なんてバカなことも考えましたが、絶対叱られるでしょうし、いくらお姉さまでも絶対飲んでくださらないでしょう。
 下手すれば心底呆れ果てられて、私だけこの場に裸のまま置き去りにされちゃうかもしれません。

 それなら底のほうから、と思い瓶の太さを見ると愛用のディルドの一番太いところと同じくらい。
 私の腟内はいっぱいいっぱいになっちゃいそうですが、逆に言えばそのまま歩いても落ちにくくなるとも言えます。
 我ながらいいアイデアに思えました。

 そっとお車のほうを窺うと、激しい雨脚で良くは見えませんが、みなさま相変わらず私に注目されているご様子。
 挿入するところをビデオに撮られてしまうのも恥ずかしいので、自動販売機の筐体の陰となる暗がりのほうへコソコソ移動します。

 栄養ドリンクの瓶を逆さに持ち、自分の陰部にそっと押し当てます。
 よく冷えた硬いガラス瓶が陰唇を抉じ開けるように侵入してきます。

「ンぬぅ…」

 入口からいきなり極太なので無理矢理気味でしたが、しとどに濡れた愛液のおかげでゆっくり奥へと痛み少なく挿さっていきます。

「んふぅぅ…」

 腟はパンパンの膨満状態。
 膣口から覗く先細りの飲み口をピンクの粘膜とラビアが飾るように囲んでいます。
 マゾマンコからひっそりと瓶が生えているみたい…

 瓶を挿入し終え再び自販機の灯りの前に戻ります。
 一歩動くたびに冷たいガラス瓶が腟内をゴリゴリいたぶってきます。

「んんんぅ、いやんっ…」

 小さく淫声をあげつつ眉間にシワを寄せた顔でお車まで戻ります。
 瓶を落とさないように両内腿を擦り付けるみたいな内股の千鳥足で。
 股間の違和感は半端なく、だけどそのゴツゴツした硬さとひんやり加減が気持ち良くて。
 歩くたびにより奥へと潜り込んでくるようなガラス瓶さまの陵辱。

 早くお車に戻りたいけれど、瓶を落としてはいけないというジレンマ。
 一足ごとに昂ぶる性感、お外で全裸を晒しているという恥辱感。
 戻るときはカメラが私を正面から捉えているから、とは思うのですが、どうしても顔が淫らに歪んでしまいます。

「すんごいいやらしい顔で戻ってきた」

 おそらく五十嵐さまでしょう、心底愉しそうなからかうお声が聞こえます。
 気がつけば雨の勢いが少しだけ衰え、お声が通るようになったみたい。

「はい、お疲れさん。どうだった?豪雨の全裸お使いパシリは?」

 中村さまがコンビニ袋を受け取ってくださり、代わりに真っ白なバスタオルを渡してくださいます。
 いつの間にか本橋さまも車外に出ておられ、みなさまにお飲み物が配られます。
 入れ替わるようにお姉さまがそのバスタオルを広げ、私のからだを拭ってくださいます。

「よかったじゃない、汗もよだれも愛液もすっかり雨で洗い流されて、もうそんなにメス臭くないわよ?」

 びっしょり濡れた全身をお優しく撫ぜてくださるバスタオルのザラザラ。
 知らずにとっている服従ポーズで、休めの間隔に両足を開いても落ちてこないガラス瓶。

「栄養ドリンクもあったのね。ちゃんと言いつけ通りマゾマンコに挿れてきて、戻ってくるときの直子の顔が凄くエロかったわよ…」

 そこまでおっしゃったお姉さまがもう一度私の股間を見て唖然としたお顔に。

「…って、あなた、逆向きに挿れてきたの?キャップが覗いているじゃない?」

 信じられない、というお顔つきのお姉さまが私の足下にしゃがみ込み、マゾマンコをじっと覗き込んできます。

「ああ、プルリング部分が出っ張っているからキャップのほうからはやめておいたんだ。それにしたって、あんなぶっといのをいきなり…」

 お姉さまにつられて他のみなさまも私の足下にしゃがみ込まれます。
 もちろん橋本さまのカメラのレンズも。

「直子、いまここでそのドリンクの瓶をマゾマンコから引っ張り出しなさい。みなさんが視ている眼の前で」

 しゃがみ込まれたお姉さまから冷たいお声でのご命令。
 挿入するところは視られずに済みましたが、取り出すところはバッチリ至近距離でみなさまにご覧いただくことになりました。
 更に恥ずかしいことにさっきまでが嘘だったみたいに、雨の勢いが急激に衰え、お空もどんどん明るくなってきていました。

「は、はい…」

 急速に復活する晩夏の明るい陽射し。
 そんな健全さ戻りつつある屋外の一画で、ポッカリ開いた膣口を囲むラビアから覗く瓶の飲み口を右手で摘み、そっと手前に引っ張り出します。

「…んっ、んふぅーっ…」

 思わず漏れる淫ら声。
 膣壁をガラス瓶が滑り、膨満から開放され収縮した膣内がザワザワざわめきます。
 瓶が完全に抜かれても小さくお口を開けたままの膣口。

「うわっ!これは…」
「予想以上にビチャビチャというかベタベタというか…」
「エロいっていうより、むしろ通り越してちょっとグロい感じ…」

 みなさまが口々に発せられるご感想が予想外に引き気味なので、私もよく見てみようと今抜いたばかりのガラス瓶を目の高さまで持ってきました。
 !!!
 これは…

 ガラス瓶は飲み口まで愛液にまみれ全体的にグショグショでした。
 それだけならいいのですが、濃茶色のガラス瓶のところどころにくっきり目立つ白いまだら模様。
 白濁した愛液、つまり本気汁が、とくに瓶の底周辺にベッタリ付着していたのです。

「直子ってば瓶突っ込んで、本気で感じていたんだね」
「こっちへ歩いて来ているときもイキそうな顔していたものね」

 五十嵐さまと中村さまが呆れたお顔でおっしゃいます。
 つづけてお姉さまも冷たいお声でおっしゃいました。

「命令しといて悪いけれど、あたしでもそれは飲めないわ。直子のマン汁がガラスをも透して染み込んでそうだし、マゾマンコの熱でぬるくもなっていそうだし」
「あたしは直子が選んだやつを飲むから、直子がそれを飲みなさい」

 そうおっしゃってコンビニ袋内で最後に残っていたスポーツドリンクのプルリングを開けられるお姉さま。

「直子は自分の瓶のマン汁をきれいに舐め取ってからそれを飲みなさい。本気イキ寸前でエネルギーも使ったでしょうしちょうどいいプラマイでしょう」

 蔑むようにおっしゃったお姉さまがスポーツドリンクをゴクゴク喉を鳴らされて、美味しそうに飲み干されます。
 私はご命令通りに、瓶に滴るしょっぱ苦く生臭い自分の愛液を舐め取った後、キャップを開けて栄養ドリンクを飲み干します。

 思ったよりも生ぬるんでもなく、やや冷たい炭酸が喉を抜けていきます。
 小さい瓶なのでほんの3口ほどで飲み干してしまいましたが、少しシャキッとした感じもするのが栄養ドリンクのプラシーボ。

 もはや雨はすっかり上がって、さっきまでの雨風の大騒ぎが嘘みたいな青空の午後。
 水滴が陽の光にキラキラと光る道端の雑草と水溜りだけが、つい数分前までの狂騒の名残。
 でもそうなってしまうと私は、天下の往来でたったひとり全裸な公然猥褻露出狂痴女。

 お姉さまの両手で濡れた髪がすっぽりバスタオルに覆われ、みなさまが飲み物を飲み干されるまで私は、裸のお尻を道路に向けての服従全裸待機。
 街道を行き交うお車も増え、晴天に戻った屋外の庇の下で全裸な自分の姿に不安を覚え始めた頃…

「雨も上がったことだし、そろそろ向かおうか」

 本橋さまのお一言で、みなさまぞろぞろと再びお車へ。
 橋本さまもやっとカメラのレンズを私に向けるのを止めてくださり、私も全裸なまま乗り込みます。

「直子はそのドリンクの瓶、捨てないで持っていなさい。またいつなんどき、直子のマゾマンコに挿入しなくちゃならない事態が起こるかもしれないから」

 お姉さまのお道化たようなおっしゃりようにドッと笑われるみなさま。
 お車がゆっくりバックして切り返し、やがて再び良く晴れた街道を走り始めます。

「直子が自販機に取り付いているあいだも、何台か車が通ったよね?」

 五十嵐さまが中村さまに話しかけます。
 今の席順は、運転席に本橋さま、助手席に橋本さま、その後ろに私、お隣にお姉さま、最後部の座席に中村さまと五十嵐さま。
 
 なので橋本さまは助手席の背もたれから乗り出され、裸の私に相変わらずレンズを向けていらっしゃいます。
 そんな私は、髪に巻いたバスタオルを解かれ、お姉さまにその髪の毛を丁寧に拭われ梳かされている、されるがまま状態。

「裸だって気づいた車もあったんだろうけど、あの雨じゃさすがに停まって確かめるまでの気にはならかったのかな」
「直子、残念だったねー。せっかく外で全裸だったのにじっくり視てもらえなくて」

 からかうような五十嵐さまのお言葉。
 お車は大きな街道を逸れ、ポツンポツンとまばらに民家が立ち並び、そのあいだは畑や空き地という典型的な田舎道に入っていました。

「これから伺うのは、イガちゃんのお友達が働いている古本屋さんなのよね?」

 中村さまから五十嵐さまへのお尋ね。

「うん。うちのツレがそこで働いていて、そこで車を乗り換えて、この車とハッシーたちとはさよなら」

「でも、こう言っちゃ悪いけれど、こんな田舎町で古本屋なんて、ご商売やっていけてるのかしら?」

 こちらはお姉さまから五十嵐さまへのご質問。

「ああ、今はほとんどネット通販の売上だって言ってたな。お店のほうを開けているのは、ただの年寄りの道楽だって」
「あ、でも近隣にガイドブックやネットで有名な意識高い系の郷土史的な本が充実しているサロン的な古書店があってさ、そこを訪れた人がついでの散策がてらで発見して立ち寄ったりもするらしい」
 
「昔は周辺に学校とか病院とか大きな会社の寮とかもあって、それなりの商売として貸しビデオとかにも手を広げたりもしたらしいけど、過疎が進んでからは近所のジジババの社交場と化していたんだって。お茶とかも出して集会場的な意味で」

「そのジジババたちも最近は健康マージャンとかで、店主ともどもどっかのお家に入り浸り状態らしくて、うちのツレは、通販の発送といつ来るかもわからないお客さんを待つ、不毛な店番バイト。だったら店開けるなよ、とも思うけど、それが道楽たる所以なんだろうね。ちゃんと働いてもいますよ、っていう」

 五十嵐さまがこれから伺う古本屋さまの現状を詳しくご説明してくださいます。

「いや、でもそんな寂れた古本屋さんだとしてもさ、こんな全裸娘を全裸のまま連れ込むのはどうかと思うわよ」

 中村さまが至極真っ当なご意見を述べられます。
 って言うか私、ずっとこのままの姿でいなければならないのでしょうか。

「うーん、うちは大丈夫だと思う。たぶん客いないし店主のジーサンもノリよくて悪い人じゃないし、どうせうちも店内で脱がせたり恥ずかしい格好させるつもりだったし」

 柳に風の五十嵐さま。

「それなら車降りてお店に入るまでは、これ着せて様子を見るっていうのはどう?あたしもせっかく直子のために買ったのだから着ているところ見てみたいし」

 お姉さまがクタッとした真っ白な布片を取り出されました。
 例の、ドーテーをコロす服、でした。

2023年6月4日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 15

 ポケットに突っ込んでいる右手は愛液まみれ、とくに中指と薬指はフニャフニャにふやけています。
 その二本を熱く火照った膣の奥深くへと挿入します。

 ンッ、と感じつつ前方を見ると、左斜め向こうから近づいてこられるのは、外国人観光客さま4名。
 欧米系のスラッとした容姿の女性2名に男性2名、ご夫婦なのかカップルさまなのか。

 女性おふたりはセクシーなタンクトップとデニムのショーパン姿で夏らしくエロい感じ。
 そのお姿に親近感が湧き、なぜだかホッとしてしまう私。
 仲睦まじそうに4人でおしゃべりされながら、だんだん私のほうに近づいてこられます。

 視線を下に落とします。
 まったくボタンの留まっていないブラウスは、幸いさっき直したばかりなので、まだはだけていません。
 スマホに耳を押し当てて通話しているフリをしつつ、スカートの奥で挿入した指をソロリソロリと動かします。

 視線を上げてチラチラ気にしていると、外国人さまがたは私を気にされるそぶりもなくモールへと向かう通路に入られてしまいます。
 安堵と落胆が半々くらい。
 もう一度周りを見渡して見える範囲に近づく人影が無いことを確認してから、より大胆に指を動かし始めます。

 中指と薬指を膣の中で開き、膣壁の違うところを互い違いにこすります。
 そうしつつ指を曲げたり伸ばしたり、突いたり掻き回したり。
 ついさっきクリイキしたばかりですから、すぐにラビアと膣壁がウネウネヒクヒク反応し始めます。

「…んふぅぅ…」

 通話口に淫らな吐息を送り込んでしまう私。

「ほらほら、マンコ派手にまさぐり過ぎると、割れたスカートから手がはみ出しちゃってるよ?」

 五十嵐さまの呆れ声で確認すると、ふたつに割れた赤いスカート生地のあいだから右手甲の肌色が確かに覗いています。
 あわてて曲げていた手首をまっすぐ恥丘に貼り付けると、手の甲はあまり覗かなくなりました。
 代わりに手首寄りの手のひらで腫れた肉芽がこすられ潰されます。

「ンゥゥゥーッ!」

 一瞬、頭の中で星々が弾け飛び、絶頂が近いことを教えてくれています。
 私の意志とは関係ないところで、膣内の指がいっそう激しく暴れまわり、手のひらはギュウギュウ恥丘をこすりあげます。

「そんな大きなアヘ声出してたら、みんなに注目されちゃうよ?」

 からかうようなご指摘で反射的に声は抑えようと試みますが、股間をまさぐる指の動きは抑えきれません。
 指の動きに呼応して私の腰はモゾモゾ蠢き、膝がプルプル震え始めています。

「…んふぅぅぅ、いぃ…イぃ…」

「あ、今度はモールのほうから誰か来たよ…」

 五十嵐さまのからかうようなお声が聞こえてきますが、内容が入ってきません。
 もはや私は気持ちイイが最優先。
 気持ちイイことに逆らえなくなっています。

 二本の指は抽挿運動をくり返し、敏感な粘膜を乱暴にいたぶります。
 腕を揺らすので上半身も揺れ、ボタンの留まっていないブラウスもだんだんとはだけ始めます。
 それでも二本の指と手のひらが奔放に暴れつづけています。

「立ち止まった。三人で直子のほうを横からじっと視てる…」

 五十嵐さまのせっかくのご指摘も上の空。
 どなたかに視られているというその事実に、かえって感度がますます上がってしまいます。
 
 …視てください…直子が淫らにイキ果てる姿をみなさまどうか視てください…

「直子は外でオナニーするのが大好きな露出狂マゾ女です、って言いなさい」

 考えていることを見透かされたかのような、五十嵐さまからのタイミング良いご命令。
 そのお言葉で被虐と快感のボルテージがもう一段アップしてしまいます。

「ハァハァ、はい…な、直子は、お外で…ハァハァ、お、オナニーするのが、ンッ、ハァハァ、だ、大好きな、ハァハァ、だ、大好きな、ンッ、露出狂のマゾ、ンーッ、マゾ女でっすぅぅ…」

 恥ずかし過ぎる真実を実際に言葉にして口から出したことで、背徳感と恥辱と被虐がないまぜとなった得も言われぬ甘い快感がせり上がってきました。
 もうだめです。

「イッ、イッてもよろしいでしょうか、い、五十嵐さまぁ…ハァ、ハァハァ…」

 押し殺した声で躾けられた通りに今現在のミストレスさまへ、はしたない懇願をする私。
 ここまで来たら、どんどんどんどん高ぶる快楽の波に押し流され果てるしかありません。

「ハァハァ…イッてよろしいでしょうか、もうがまんできませんっ、ンッ!ンーーンッ、ハァハァ…」

 青い空と肌を撫ぜる風、時折通り過ぎる車のエンジン音や遠くに聞こえる甲高い笑い声が、私が今居る場所が紛れもなくお外だということを教えてくださっています。
 うつむきがち、目を瞑りがちにはなっていますが、お言いつけ通り五十嵐さまたちのいらっしゃる車の方を努めて見遣りながら、どんどん昇りつめていきます。

「イッていいよ。ただし、直子がイクとこ視てください、って、ずっとスマホに言いつづけながらイキなさい」

「ハァハァ…はいぃ、なおこがイクとこ視てください、ハァハァ、ンッ、なおこがイクとこみてくださいぃ、イイッ、なおこがイクぅ…」

 五十嵐さまからお許しをいただき、押し殺した声でスマホに語りかけつつ、膣壁をめちゃくちゃにこすり上げます。
 根本まで挿入した二本の指で膣全体を叩くようなピストン運動。

「ハァハァ…とこっ、視てくださいぃ、ハァハァハァハァ、イクぅ…なおこが、イクとこ、ンーッ、みて、みてくださいぃ、イイーッ…」

 近くに人影がチラホラある気配も感じてはいますが、もうそんなことどうでもよくなっていました。
 ただこのままま絶頂に達したいだけ。
 それに私は、視てください、ってお願いしているのですから。

「ンーッ、なおこがイクとこ、ハァハァ…イクとこみてくださいぃぃっ、ンーーーッな、なおこが、ハァハァ、イクぅぅ、ンンーーヌーゥゥゥーッ!!!」

 膣内に挿入していた指が一際強くギュッと締めつけられると同時に、全身に電流のような快感が広がりました。
 頭の中に火花が散り、内腿や脇腹がヒクヒク痙攣しています。

 さっきクリでイッたときよりも、格段に深い陶酔感と多幸感。
 気を失うほどではありませんでしたが自然と両膝が折れ、その場に崩れ落ちてしまいます。

「…ハァ、ハァ…ハァ、ハァ…」

 息を荒くしつつ余韻と呼ぶにはあまりに強烈な快感の残り香に身を委ね、しばらくのあいだうつむいたまま。
 呼吸が少し落ち着いた頃、そっと顔を上げてみます。

 焦点の合わない視界にぼんやり、青い空と緑の木々、そして何台もの停まっている車。
 遠巻きにちらほら人影も見え、あーここは駐車場だったっけ、と思い出します。

 思い出すと同時に心の隅っこに追いやられていた理性のかけらも目を覚まし、あわてて自分の姿を確認しました。
 ブラウスはおへそのところまで大げさにはだけ、ふたつののっぺらおっぱいがお外に完全に露出していました。
 しゃがみ込んでいますからスカートも恥丘のかなり上のほうまで大胆に割れて、無毛の性器が私からでも丸見えです。

「あ、いやんっ…」

 一声鳴いてブラウスの前を掻き合せたとき、男性の大きなお声がしました。

「あっ、あれは熱中症かもしれないっ!」

 お声のしたほうに目を遣ると、視界の右側のほうから大柄の男性がズンズン近づいてこられます。
 その他にもあちらにおひとり、こちらにおふたりと遠巻きに、まばらな人影から注目されていました。
 盛大な恥ずかしさがカーッと全身を駆け巡る中、近づいてきた男性が本橋さまだと気がつきました。

 大きなリュックを背負った本橋さまは、そのまま私の傍らにひざまずき、私の着衣を軽く直した後、そっと私を抱きかかえてくださいます。
 背中と両膝の裏に腕を差し込んだお姫様抱っこで。
 そしてそのままスタスタと私たちのお車のほうへ。
 少し遅れて大きめなお荷物を両手に持たれたお姉さまと中村さまが、ニヤニヤ笑いながらつづかれていました。

「おつかれー。いやー、いい画が撮れたよー」

 お車に戻ると開口一番、五十嵐さまのお元気なお声が迎え入れくださいました。

「モッチーもナイスアシスト!直子が暴走してけっこうな人がチラチラ見ていたから、引き際をどうすればいいか悩んでたんだ」

 本橋さまの両手を握りブンブン振り回される五十嵐さま。
 本橋さまは照れたようなお顔でされるがままになっています。

「それにしてもきみたち、ずいぶん大胆な真似をするんだねぇ。直子をひとり屋外に放置して遠くからマンズリ姿を撮るなんて」

 荷物を下ろされた中村さまが呆れたお声でおっしゃいます。

「凄かったよ。最初は直子も恐る恐るだったのに、タガが外れてからはお構いなしなんだもん。チラ見を含めたら三十人以上に視られてたんじゃないかな」
「でもみんな遠巻きなんだよね。近づいたりはしないんだ」

 五十嵐さまがご興奮気味にまくしたてられます。

「直子が何をシているのか、正しく理解してた人も数人いると思う。道路が途切れたところに立って長いことじっと直子のほうを見つめていたオヤジがいたし、指差してコソコソ話してるカップルとか女のふたり連れとかもいたし」

「イキ果ててしゃがみ込んじゃったときは、その場にいた全員が直子を視ていたよね。そのちょっと前にみんながモールのほうから戻ってきて直子に気づいて。そこからのモッチーのフォローはアカデミー賞ものだよ!」

 嬉々としてご説明される五十嵐さまの隣に座っている私は、恥ずかし過ぎて顔を上げることが出来ません。

「でもまあ何にせよ、直子が公衆の面前でマンズリこいて、それが不特定多数の人たちに視られて、その様子をゲリラ撮影していたんだから、ワタシらはさっさとこの場からオサラバしたほうが良いんじゃなくて?」

 相変わらず呆れ顔の中村さまが茶化すようにおっしゃいます。
 そのお言葉に場内一致でご賛同するように、運転席に本橋さま、助手席に橋本さま、その後ろに五十嵐さまと私、そのまた後ろに中村さまとお姉さまを乗せたミニバンがゆっくりと駐車場を滑り出しました。

「この後は、ちょっと離れたイガっちの友達のとこまで行って、そこで車を乗り換えて帰るんだよね?」

 ショッピングモールの敷地を出て広い公道に出た頃、中村さまが五十嵐さまに念を押されるみたくお尋ねされました。

「うん。そこに昨日モールまで乗ってきたうちの車があるから」

 座席越しに会話されるおふたり。

「カノジョの親戚が小さな古書店やっててさ、昨日と今日は昼間そこでバイトがあるからってカノジョは来れなかったんだけど、カノジョも直子に興味津々でさぁ」

 私のことをイタズラっぽく見つめつつお話をつづけられる五十嵐さま。

「そこでも直子にやってもらいたいことがあるんだ。うちがこんなふうになった原点への回帰、いわばうちのヰタ・セクスアリス!」

 テンションの上がった五十嵐さまがご興奮気味に謎なことをおっしゃり、無造作に私の胸に手を伸ばされてきます。

「もうここは関係者しかいない密室なのだから、こんなものも必要ないよね?」

 おっしゃるなり私の右おっぱいの絆創膏を乱暴に引き剥がされる五十嵐さま。

「ああんっ…」

 思わず声は出てしまいますが、たっぷりの汗にもまみれ緩くはなっていたのでしょう、剥される痛みはさほど感じません。
 それよりも勢いよく飛び出る、相変わらずの勃起乳首が恥ずかしい。

 左おっぱいも同様に剥され、ボタンを留めることも相変わらず許されていませんので、乳首を含む the おっぱいが久々に白日のもとにさらけ出されました。
 運転席側のお二人もチラチラ目線を送っているのがルームミラー越しにわかります。

 私の上半身が露わになるのを待っていたかのようなタイミングで、今度はお姉さまが会話に割り込んでこられました。

「そう言えばあたしも、直子のためにお土産を買って上げてたんだった」

 背もたれ越しに振り向いて見ていると、傍らのトートバッグをガサゴソしつつ何やらビニール袋を引っ張り出されるお姉さま。

「ほら、ずいぶん前にネットで流行ってたじゃない、ドーテーをコロす服、っていうの。あれに便乗して作りすぎて売れ残っちゃったんじゃないかな?たまたま通りかかったアウトレットのワゴンセールで投げ売りしてた」

 お姉さまがビニール袋から取り出されたのは、クタッとした真っ白な布片。
 見た感じ薄手のニットぽく布面積は少ない感じです。

「その中で一番直子に似合いそうなのを選んであげたわ。もちろんサイズもぴったりなはずよ」

 お姉さまが座席越しにその布片を私に手渡そうとしたとき、中村さまがお独り言ぽくポツリとつぶやかれました。

「匂うわね」

「ああ、直子でしょ?それはそうよ、炎天下の屋外で汗みずくの上に、発情してイキ果てた直後なんだもの。いやらしいメス臭さをからだ中から発散しちゃってる」

 お姉さまが冷たく言い放ちますが、中村さまは首を横に振られます。

「ううん、そうじゃないの。あ、直子がメス臭いのももちろんそうなんだけど、それとは別に雨の匂いがする」

「あら、ずいぶんロマンティックなこと言うじゃない」

 お姉さまが混ぜ返されました。

 お車は片側二車線の広い街道筋を逸れ、双方向一車線で周辺には広大な森と畑がつづく典型的な山間の道路に入っていました。
 滅多に信号はなくたまに対向車とすれ違うくらいの交通量。
 そんな田舎道を快調に飛ばしていた私たちの眼前に突如、文字通りの暗雲が垂れこめました。
 
 あれよという間にお空が黒い雲で覆われ、最初はポツポツ、と降っていた雨脚があっと言う間にバケツをひっくり返したような豪雨に。
 車体を叩く雨音でカーステのレディガガさまのお歌もくぐもるほど。

「これはちょっとヤバいな」

 運転席で本橋さまがつぶやかれます。
 暗いお空にピカピカ稲妻が光り、風がゴーゴー音を立てているのが雨音の中でも聞こえます。

「ワイパーも効かなくなってるし、安全な場所でやり過ごしたほうがいいかも。どうせゲリラ豪雨だろうから、たぶん十分くらいで終わるでしょ」

 お車を徐行くらいに減速させた本橋さまに、助手席の橋本さまもご賛同。

「ナビ見た感じ目的地まであと十キロないくらいだから、大したロスでもないし、それが安全策だべな」

 カチカチとハザードランプを灯しつつ徐行で安全な場所を探される本橋さま。
 やがておもむろにお車を左折させ、ファミレスの駐車場みたいな空き地に入りました。

 空き地に面した建物は古民家風で、たぶんおそばや郷土料理をメインとした路面店のレストラン風。
 ただし定休日なのかもうとっくに営業されていないお店なのか、建物は真っ暗で駐車場にも私たちの車以外駐まっていません。

 建物から飛び出している庇がお車の半分くらいまでを覆う場所に前向きでお車を駐められました。
 窓から見渡すとお空は相変わらず真っ暗で、駐車場の出口付近にポツンと立っているお飲み物の自動販売機の灯りだけがヤケに目立っています。

「やれやれだわね。別に急ぐ旅じゃあないからいいけど」
「逆に車に乗って街道走ってるときに降られて良かったんじゃない?徒歩で買い物の途中とか帰りの山道に入った後とかよりは」
「それにしても凄い雨ね。洗濯物取り込むの、忘れないでよかったー」

 窓からお外を眺めつつ口々に他愛もないご感想を述べられる女性陣。
 状況のわりに悲壮感は皆無です。

 駐車場に避難した後も雨脚は衰えるどころか、いっそう激しくなっているみたい。
 こういうのを篠突く雨って呼ぶのかな、なんて考えている私。
 おっぱい丸出しのはだけた胸を直しもせずに。

「なんか喉乾いた。今オレ、無性にコーラが飲みたいっ」

 助手席の橋本さまが本橋さまに問いかけるようにおっしゃいました。
 そのおっしゃりかたが、ちっちゃな子供さんみたいだと笑われる五十嵐さま。
 つられて笑うお姉さまと中村さま。

「それじゃあヒマ潰しの余興をしましょう」

 窓からお外を眺められていたお姉さまが、突然そう宣言されました。

「直子?裸になりなさい」

 唐突なご命令。
 でも今でも裸同然な格好ですし、この方々の前で裸になるのは慣れ過ぎてしまっているので、さほどの羞恥も躊躇もありません。

「は、はい…」

 従順にご返事してはだけたブラウスを脱ぎ去り、腰を浮かして赤いスカートも取り去りました。
 そのまま立ち上がりマゾの服従ポーズ。

 お姉さまがもう一度窓の外をご覧になられ、私に向かってニッコリ微笑まれます。
 そのとき、お姉さまが私に何をやらせるおつもりなのかわかってしまいました。


2023年4月23日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 14

 橋本さまと連れ立ってお店の外に出ると、お店脇の柱にもたれて五十嵐さまがスマホとにらめっこ。
 足元にはそれなりに大きなお買い物袋が置かれています。

「ああ、戻ったんだ。意外に時間かかっちゃったね。ひとまず車に急ごう」

 お買い物袋を拾い上げるとスタスタと来た道を急がれる五十嵐さま。
 私も黒いレジ袋を片手に後につづき、橋本さまもメガネを外してつづかれます。

 来たときより明らかに多くの人たちがすれ違いざまに私の首輪に目を留め、二度見してくるかたもいらっしゃいました。
 裾が割れてしまうのを黒いレジ袋で隠すようにして、急がれる五十嵐さまに小走りでついていきます。

 やがて広い駐車場へと入り、駐車されているお車の間を縫うように進み、橋本さまのお車へ。
 着いたときよりも駐車されているお車の数がグンと増えていました。
 ミニバンはフードコート側に近い一方通行順路際の一画に駐めてあります。

「もう一時半近いから、約束の集合時間まで二十分くらいしかないじゃない!」

 橋本さまは運転席へ、私たちはスライドドアから後部座席へ。
 お荷物をお車に乗せホッと一息も束の間、五十嵐さまの焦ったお声。

「ロケハンして車動かしている暇無さそうだから、ここから盗撮するしかなさそうね」

 助手席側の窓を指さされる五十嵐さま。
 そちら側の窓からは遮るもの無く駐車場順路のアスファルトが見え、その向こう側はショッピングモール裏側の壁。
 壁際は少しの芝生になっていて、建物と建物のあいだにモール表側へとつづく広めな通路が直角につづいています。

「本当はもっと人通りの多いところでやらせたいんだけどな。ハッシー、あの壁際のところに立たせたらズームはラクショー?」

 窓から見えるモール裏側の壁のほうをもう一度指さされ、橋本さまにお尋ねになられます。

「ああ、十メートル無いくらいだし、たぶんカントクさんが撮りたい部分のどアップだってラクショーだね」

 橋本さまが再びリュックからハンディビデオカメラを出され、カメラをそちらに向けつつ笑いながらお答えになられます。

「おっけー、じゃあ直子?ケータイだけ持ってうちの後ついてきて」

 五十嵐さまがお車のスライドドアを開けて車外へ。
 私もあわててポシェットからスマホを取り出し、ポシェットは外して後につづきます。

 駐車場内の一方通行順路である車道を渡り、建物のほうへとズンズン歩まれる五十嵐さま。
 やがて、とあるモール店舗の裏側壁際の芝生のところで立ち止まりました。

「そうね、この辺りでいいか。直子、ここに立って」

 芝生の上に駐車場に向けて立たされます。
 壁沿い一メートルくらいでショッピングモール表側へT字路状につづく通路があります。
 今も目の前を駐車場からモールへと急ぐカップルさまが足早に通り過ぎていかれました。

「ここに立ってちょっと待ってて。で、うちが直子に電話するから、その指示に従いなさい。あ、電話番号教えて」

 私が自分の電話番号をお伝えすると五十嵐さまはご自分のスマホに登録され、すぐにコールバック。

 …これが直子のマゾマン…

 と自分の恥ずかし過ぎる呼び出し音声が私のスマホを震わせて、慌てて応答。

「おっけー。それじゃあ待っててね」

 スタスタとお車にお戻りになられる五十嵐さま。

 お車と私との距離は、一方通行車線とバスレーンを隔ててプラスアルファですから7~8メートルといったところでしょうか。
 駐車場からモールへ向かう人、モールから駐車場へ戻る人が時々私の前を通り過ぎていかれます。
 お外は快晴ですが時折気持ちの良い風も吹き、それほどの不快な暑さは感じません。

 私がここで何をやらされるのか、だいたいの予想はついていました。
 それはとても恥ずかしい行為なのですが、不安を押し退けて余りあるドキドキとムラムラがからだにみなぎってきていました。

 お車のドアが閉じて少しすると知らない番号から、これが直子のマゾマン…、と着信。

「…もしもし…」

「これから指示を出すから、その通りにしなさい。ケータイは左手に持って通話ね」

 五十嵐さまのお声がスマホからハッキリ聞こえてきます。

「空いている右手でブラウスのボタンをもう一つ外しなさい」

 お車のほうを見遣ると助手席側の窓が全開となり、少し奥から橋本さまのレンズが私を狙っているのがわかります。
 
 ブラウスのボタンは三つまですでに外れていて、おっぱいの膨らみ始めまでが覗いている状態、四つめを外せば下乳の更に下までが無防備となってしまいます。
 それでも私に拒む資格も権利もありません。

「…はい……外しました…」

 四つめのボタンを外しても今のところ前立ては閉じたままで、さしたる変化はありません。

「直子は素直でいい子だねー。これからそこがいくらはだけても直したらだめだからね」

 五十嵐さまが猫撫で声でお褒めくださった後、ピシャリとご容赦無いご命令口調。

「じゃあ右手をスカートの右ポケットに突っ込んで」

 やっぱり…
 私はたぶんここでオナニーをさせられるのでしょう…
 こんな、不特定多数のみなさまが普通に行き交わられるショッピングモールの片隅で…

 それでも逆らうことは出来ず、ソロソロと右ポケットに右手を差し入れる私。

「何に触った?」

「…わ、私の…は、肌です…」

「どこの?」

「お、お腹の…」

 そのスカートのポケットには大きな穴が空いていて、と言うか、あるべきポケットの袋そのものが無く、差し込んだ手はそのまま裏地へ。
 その上ノーパンですから、手は下腹部の素肌に直接触れます。

「もっと手を下まで伸ばしなさい」

「は、はい…」

「今度は何に触れた?」

「…私の…性器、女性器に…」

「あれ、ずいぶんとお上品だこと。本当の直子はそんなキャラじゃないでしょう?」

「ご、ごめんなさい…直子の、む、剥き出しマ、マゾマンコ…です…」

 マゾマンコと自分で口にした途端に、そこの奥が盛大に潤んだのがわかりました。
 そしてちょうどそのとき、スマホで恥ずかしい会話をしつつポケットに手を突っ込んでいる私の前を、お若い男性おひとりと大学生風のカップルさまがたてつづけに通り過ぎていかれました。

 男性おふたりの目線は、明らかに私の首輪に来ていました。
 それに気づいた私の膣内がヒクヒクンと何度も痙攣してしまいます。

「じゃあ、そのマゾマンコに指を一本だけ挿れなさい」

 五十嵐さまの事務的な冷たいお声でのご命令。

「挿れた?」

「…はい…」

「どうなってる?」

「…は、はい…濡れて…す、すごく熱くなっています…」

「どうしたい?」

 それはもちろん、思うままココをまさぐって快楽を得たいのは当然なのですが、場所が場所です…
 何も言えないまま黙っていると、五十嵐さまが誘い水を撒いてこられます。

「こんな青空の下でイケたら気持ちいいだろうねぇ?ブラウスもスカートもちゃんと着ているし、こっそりやればわからないって」

「…で、でも…」

「大丈夫。こっから見ていても、ただ女の子がポッケに手を突っ込んでケータイで誰かと話しているだけにしか見えないし」

「…そ、そうでしょうか?…」

 お答えしながらも膣内に潜り込んだ私の指は、ソロリソロリと動き始めています。

「そうよ、こんなに人目のあるところで、まさかマンズリこいてるヘンタイ女がいるなんて誰も夢にも思わないよ」
「踏ん切りつかないなら命令ってことにしてあげよっか。命令だったら逆らえないんでしょ?」

 はじめからそのおつもりのクセに、ワザとお下品なお言葉遣いで恩着せがましくご提案くださる五十嵐さま。

「…は、はい…ご命令であれば…」

「じゃあ命令してあげる。ヘンタイ直子はそこでマンコ弄ってイキなさい。ちゃんとイクこと。クリで一回ナカで一回ね」

「…はい…わかりました…」

 ご命令であるなら、私に拒否権なんてありません。
 出来る限り周りの方々に勘付かれないよう、声を押し殺してイクしかありません。
 ポケットを素通りした手を股間に貼り付けます。

「顔は車のほうに向けて、うつむいてはだめ。会話しつづけながらヤりなさい」

 外陰部ごとマゾマンコを包むように手をあてると、手のひらにぶつかる硬い突起。
 中指はすでに膣内に侵入していますから、あとは全体を揉み擦るだけで楽にイケそうです。
 手首寄りの手のひらでクリットをギュウギュウ潰しつつ、膣内の中指で膣壁を捏ね繰り回します。

「ほら、駐車場のほうから家族連れがやって来るよ。直子のこと、気づいちゃうんじゃない?」

 からかうようにおっしゃる五十嵐さまのお言葉に視線を動かせば、向かって右奥からお若そうなご夫婦。
 左右から手を繋いだ真ん中に、5~6歳くらいの可愛い女の子がスキップではしゃいでいます。
 ビクンとして、右手の動きを止めてしまう私。

「ほら、手は止めない。視線もうつむかずにそっちに向けるの、笑顔を浮かべて」

 五十嵐さまのご命令で再び右手を緩慢にニギニギしつつ、虚ろな視線を家族連れさまに向けます。
 家族連れさまはまだ私には気づいていないらしく、お三かたとも満面の笑顔を浮かべて何やら話し合っておられます。

「今度はモール側から男の二人組。直子に気づいてくれないかなぁ。ほら、ちゃんと手は動かすのっ!」

 五十嵐さまが周囲の状況を実況中継してくださっています。
 私はそれでも徐々に昂ってきていて、遠ざかりつつある理性と引き換えに、視てほしい、という被虐羞恥願望がどんどん高まってきています。

 中指をいったん膣から抜き、クリットを重点的に責めることにします。
 親指と中指でクリットを摘み、強く弱く爪を立てます。
 クリットは茹でる前の大豆くらいに固くしこり、触れるたびに頭の中で電流が走ります。

「…あっ…んぅーーーっ…あぁぁぁー…ふぅぅぅ……」

 堪えきれずに小さな吐息を通話口に洩らしてしまう私。

「いいねいいね。いやらしい声はどんどん聞かせて。バレないようにがんばってね」

 からかうような五十嵐さまのお声。

「あ、また駐車場のほうから女性の三人連れ。今度は直子のだいぶ近くを通りそうよ」
「あの人たちを見ながらイキなさい。ていうか、あの人たちに視られながらイキなさい」

 瞑りがちだった両目を開いて前方を見ると、右前方十メートルくらいの位置に妙齢の女性が三名、今まさに一方通行順路を建物側へと渡ろうとされています。
 学生さまかOLさまなのか、三者三様の気合の入った薄着ファッションで、いかにもリゾートではっちゃけに来た、という感じです。

 車道を渡ったお三かたは芝生ギリギリを私に向かって歩いておられるので、私の目の前すぐを通り過ぎてモール表側へと曲がられるでしょう。
 楽しげに談笑されつつ私へと近づいてこられる彼女たちお三かたのうち、薄いサマーセーターのバストを一番盛り上げていらっしゃる童顔のおひとりが一際目を惹きます。

 スマホを耳にあてて通話している体を装いながら、彼女たちのほうに目を向けますが、会話に夢中なのか私に気づかれたご様子はありません。
 充分に昂りきっている私の性感は、クリットへの次の蹂躙でいともたやすく昇天へと導かれるでしょう。

「…ハァ…ンッ、ハァ、ハァ、ハァ…ンーーッ…」

 肉芽周辺に焦らすような愛撫を施しつつ、五十嵐さまのケータイに熱い吐息のささやきを届けつづける私。
 乳首やおっぱいもまさぐりたくてたまりません。

 彼女たちはもう私のすぐ傍らまで来られていました。
 お声高におしゃべりしつつ私の目前を通られるとき、サマーセーターの女性さまの目線がフッと私の首輪に注がれたような気がしました。

「ンゥゥゥーーーーーーーッ!!!」

 咄嗟に彼女たちに背中を向け、同時にクリットをギュッと押し潰しました。
 頭の中が真っ白になると同時に痺れるような快感が下半身から全身へと駆け巡りました。
 辛うじてしゃがみ込んでしまうことは我慢出来ましたが、突っ張った両脚ともヒクヒク震えています。

「ちょっと!誰が背中向けていいって言った?肝心のイキ顔アヘ顔が撮れなかったじゃない!」

 通話中の五十嵐さまから猛烈なご抗議です。
 自分でもどうしてそうしたのかわからないのですが…
 やっぱりイク瞬間を見知らぬ方々にお視せすることに、抵抗感があったのでしょうか…
 
 快感の余韻がまだ渦巻く中、お車のほうに向き直ります。
 彼女たちお三かたはモール表側へつづく通路の方に曲がられたようで、もうお姿は見えません。

「悩ましげにシワ寄せて火照らせちゃって、いやらしい顔。イキ顔撮り損ねたのが尚更、残念この上ないね」

「…ご、ごめんなさい…」

 五十嵐さまからの未練たっぷりな恨み言に、ひたすら恐縮する私。

「でも一回イッたからもうイキやすいでしょ?今度はナカイキね。で、何が起きても車のほうを向いていること」
「あと、今回の命令違反にペナルティも必要だな。何がいいかな…」

 しばし沈黙するスマホ。
 私は快感の余韻がまだ治まらず、息をハァハァ吐いています。

「一番恥ずかしいのは絆創膏剥がさせることだけど、ブラウスがあの状態じゃ、完全に公然猥褻物だし…」

 五十嵐さまのそのお言葉に、何気無く自分の上半身を見下ろすと…

 辱めによる性的な興奮でじっとり汗ばんだ薄物ブラウスは満遍なく素肌に張り付き、白いはずの布地が肌色となってからだの線を浮き上がらせていました。
 その上、襟元から4つまでボタンの外れた前立ては大げさにはだけ、左右おっぱいが三分の二以上飛び出しています。
 もしも絆創膏を貼っていなかったら、両乳首ともお外にコンニチハしていました。

 直すことは禁じられていますから、そのままの状態でモジモジソワソワ。
 今の状態がそんなに破廉恥だと知ってしまったことで、羞恥がマゾ性を刺激して被虐感が増し、いっそうの性的興奮へと変化して、ラビアはヒクつきクリットが性懲りも無くぐんぐん腫れてきます。

「ま、いっか、生ぬるいけどボタン外しで許してあげる。ブラウスのをもう一個とスカートももう一個、外しなさい」

 スマホから五十嵐さまのお声が聞こえて来て我に返りました。

「はだけたブラウスはいったん直していいから、ボタンをそれぞれもうひとつ外してから、膣内イキしなさい」

「はい…ありがとうございます…」

 許してあげる、というお言葉に反応したお礼を述べてブラウスを直し、あらためてボタンを外します。
 
 その結果、ブラウスはスカートにインした下の部分までのボタンが全部外れて、すなわち上半身がいつ全開になってもおかしくはない無防備状態。
 下半身もボタンはふたつだけ、恥丘はおろか下腹のおへその下ぐらいまでが露わになりそうな心細い状態となってしまいました。

「外したら今度も、どんなにはだけてもブラウス直したらダメだからね。ちゃんと膣内だけでナカイキして、カメラに背中向けることも絶対禁止」

 五十嵐さまの無慈悲なお声がスマホのスピーカーを震わせます。

 こんな状態で私はこれから、自分のマゾマンコを自分の指で弄んだ挙げ句の果て、青空の下でイキ果てるんだ…

 前方からまた、数人の人影が近づいてこられています…