2022年10月2日

肌色休暇三日目~避暑地の言いなり人形 08

 この場でブラウスを脱いでブラを外すか、脱がないままモゾモゾ外すか…
 そんなのどっちもおいそれと出来るわけありません。
 今だって少し離れた場所に白いお車が駐車され、大学生風のカップルさんが私たちのほうをチラチラ見遣りながら数メートル前を歩いて行かれたのですから。

「ほら、早くしないと、もっとひどい命令にアップグレードしちゃうよ?」

 とっても愉しげに残酷な笑みを浮かべられる五十嵐さま。
 仕方ありません…
 ブラウスのボタンを外して、脱いで、ブラを取って、またブラウスを着てボタンをして、という行程はあまりにも時間がかかって危険そうなので、着たまま外すことに決めます。

 両手を背中に回してブラウスの布の上からブラのホックを外しました。
 それからブラウスの前ボタンをもうふたつ外し、左半袖の中へ肘のほうから左腕を無理やりブラウスの中に押し込みます。
 この時点でブラウスの前立てはおへそ上まではだけているので、緩んだ薄青色のブラジャーのほとんどが外気に晒されています。

 ブラウス内に潜り込ませた左腕からブラの左肩紐を抜き、急いで左腕を左袖に通し直してブラウスのボタンも留め直しました。
 その後は左手を右半袖に潜り込ませ、右肩紐を引っ張って袖からブラを引き摺り出すだけ。
 その一部始終は、橋本さまが構えられたビデオカメラで記録されているはずです。

「へー、ずいぶん手慣れてるもんだ、すごいすごい。何度もやっていなくちゃ出来ない芸当だね」

 五十嵐さまからのお褒めのお言葉は良いのですが、良くないのはブラが去ってしまった私の格好です。
 炎天下の汗と私の冷や汗が重なり、それでなくても透けやすい生地がべったり肌に貼り付いて、ところどころだけ乳白色な肌色ビニール状態。
 おっぱいの形はもちろん、乳暈と、自分でも恥ずかしいくらい尖りきっている乳首の色と形まで丸わかりなんです。

 外したブラを握ったまま、思わず両手を交差してバストを隠してしまう私。
 五十嵐さまが前抱きにされたリュックからスマホを取り出され、どこかにお電話されています。

「P3のラルフの裏あたりで右のミラーに黄色いバンダナね。了解」

 通話を終えられた五十嵐さまが私に近づかれます。
 無造作に伸ばされた右手でブラがひったくられ、五十嵐さまのリュックの中へ。

「なに今更おっぱい隠しちゃってるの?誰が隠していいって言った?」

 胸の前で交差した私の右手首を握ってこられる五十嵐さま。
 離れる腕に弾かれた乳首がピクンと跳ねて布地を押し上げます。

「あっ、あの、で、でも…」

 木々と建物で隔てられた私の背面側のモールのほうから、キャハハハという数人の女性の甲高い笑い声。
 そこから私が見えているはずはないのに、私に向けての嘲笑に思えてしまいます。

「露出狂のクセにデモもストもないの。えっちな格好をみんなに視てもらって恥ずかしい思いがしたいんでしょう?それで興奮しちゃう変態マゾ女なんでしょう?」

 こんな健全な公共施設の屋外で、変態マゾ女、なんて面と向かって決めつけられたら、それだけでドキンと心臓が口から飛び出しそう。
 同時に両腿の付け根もヒクヒクンと盛大に疼いてしまいます。

「ほら、汗でいい感じの透け具合になってるし、そのいやらしいおっぱいをみんなにしっかり視てもらわなくちゃ」

 おっしゃりながら五十嵐さまに掴まれた手首がゆっくりと私の背中側に回されます。
 されるがままに左手も胸から剥がされ、お尻の上くらいで両手がひとまとめに。
 うつむく私の目前に恥ずかし過ぎる透け乳首がふたつ。

「でも、とか言って嫌がるわりに、全然抵抗はしてこないんだね。直子ってほんとマゾ」

 からかうようにおっしゃった五十嵐さまが後ろ手となった私の手首に何か硬い物を押し付けてこられます。
 あっ!と思う間もなくカチンカチンッと軽めな音が二回。
 そこまでされるとは思っていなかった、想定外の後ろ手錠。

「これでよしっと。さ、みんなのところに戻ろっか。ハッシー?周りの雰囲気込みでじっくり撮ってね」

 五十嵐さまに軽く背中を押され、閑散とした駐車場の端っこから、普通に人とお車が行き交うもう片側のモール沿いのほうへ。
 後ろ手錠されてしまったので、透け透けのおっぱいを隠すことは一切出来ません。
 橋本さまが近づかれたり遠ざかれたり、前へ横へ後ろへとポジショニングされつつ撮影してくださっています。

 施された手錠はその軽さや感触から、お姉さまやシーナさまが私に使われるスチール製の本物仕様ではなく、お子様向けけいさつごっこ用なプラスティック玩具みたい。
 私も以前、同様のものを百円ショップで購入したことがあるので知っているのですが、この手のオモチャは安全対策として鍵を使わなくても手錠本体に外せるボタンが付いている場合がほとんど。
 今されている手錠も、見えないながら表面を指でなぞると、それらしきボタンがちゃんとあるのが確認出来ました。

 それでも私は自分からこの手錠を外すことはしません。
 お姉さまがご懇意にされているかたからのご命令は絶対服従、というレズ便器体質がからだに刷り込まれているのもあるのですが、何よりも自分が、今のこんなご無体な境遇に興奮してしまっているからです。

 五十嵐さまは前抱きリュックのまま薄い笑みを浮かべられたお顔をまっすぐ前に向けられ、私の左横を同じ歩調で歩かれています。
 撮影されている橋本さまが私にレンズを向けての後ずさりな感じになってしまうので、どうしても歩くペースはゆっくりになってしまいます。

 私はと言えば、とても正面に顔を上げることは出来ずうつむきがち、それでもときどき視線だけ動かして周りを窺わずにはいられません。
 お姉さまなら、そんなにモジモジしていると却って悪目立ちするわよ、とすかさずご叱責されることでしょう。
 うつむいた視野には否応なく自分の透け乳首が入り、そこから目を逸らすと青空と駐車場。

 場内を進むごとに、駐車されているお車と周りを行き交う人の数が増えてきます。
 これから進む方向にある空きスペースにお車が駐められ、ドアが開いて男女が出てこられたり、若い女性のおふたり連れと一メートルも隔てていない距離で擦れ違ったり。
 私たちから5、6メートル離れた駐車スペースで棒立ちになられ、明らかに私たちをじーっと見つめている男性おふたり組を視界の端にみつけたとき、視られている、という実感が股間の粘膜を震わせながらせり上がってきました。

 視られて当然です。
 こんなに目立つ首輪を嵌めて、衣服の用を成していないブラウスの下の生おっぱいを見せびらかすように晒している変態女が、ランチタイムの健全なショッピングモールの駐車場を撮影されながら歩いているのですから。

 罪悪感と恐怖感を盾として崩落を食い止めている理性と呼ばれるストッパーが、恥辱願望という性的興奮でみるみる緩んできます。
 こんな恥ずかしい姿、お願い視ないで…という懇願が、どうぞじっくり視て蔑んでください…という被虐の快楽へと飲み込まれそう。

 自分の生活圏ではない一期一会の見知らぬ土地であるという開放感も、大胆さへとそそのかされる呼び水になっているみたい。
 視られている、という実感をより強烈に体感したくなり、歩きながらうつむいている顎を徐々に上げていく私。

 知らぬ間にずいぶん歩いたみたい。
 広い駐車場でも、ひときわ密集してお車が駐車されているほうへと近づいているので、そちら側のショッピングモールへと出るのに便利な場所なのでしょう。
 当然のこと人々の姿も増え、前から後ろから、さまざまな人に追い越されたり擦れ違ったり。

 顔は前に向けたまま、そんな方々と極力目を合わせないよう無表情を繕って、でも浴びせられる視線は充分意識して歩きつづける私。
 時代劇で見たことのある、市中引廻し、みたいな猥雑な見世物になっている気分で心臓はドキドキ冷や汗タラタラ、なのに下半身はキュンキュン感じてしまっているのです。

「やっとみつけた。あそこだね」

 五十嵐さまが突然立ち止まられ、目前を指さされます。
 いろんなお車が前後左右に整然とズラッと並んだ一画に、確かに見覚えのあるシルバーグレイのワゴン車。
 いいえ、さっきのドライブ中の会話で本橋さまがおっしゃっていたお話によると、こういうお車を今はミニバンと呼ぶのだそう。
 そして五十嵐さまがお電話でおっしゃていた通り、確かにミラーのところに黄色いバンダナが巻かれて垂れ下がっています。

 戻ってこられた五十嵐さまや私のはしたない姿をお車のほうでもみつけられたのでしょう、ドアが開いてお姉さま、中村さま、本橋さまもお外に降りてこられました。
 居並ぶお車たちのあいだを縫うように進み、お姉さまたちと合流します。

「そんな姿であそこから歩いてきたの!?」

 私の姿を見られた中村さま、ご驚愕の第一声。

「バンダナ付けてくれて助かったよ。似たような車ばっかりで、もうみんなに一生会えないかと思った」

 中村さまのご驚愕を、大げさなご冗談でスルーされる五十嵐さま。

「バスト丸出しじゃない?透けているっていうレベルじゃないわよ?」

 なおも呆れ果てられている中村さまとご愉快そうに苦笑いのお姉さま。
 唖然としたお顔で私の上半身を見つめられている本橋さま。
 
 みなさまに取り囲まれ、更に周りも背の高いお車ばかりで自分の姿が隠されて、ちょっとホッとしている私。
 そんな私から五十嵐さまがおもちゃの手錠を外してくださいました。
 両手は自由になったのに、あらためておっぱいを隠そうともしないのは、お姉さまが私を見て微笑んでくださっているから。
 
「でも人って意外と他人のこと気にしていないもんなんだね。これだけ凄い格好した女子がすぐ近くを歩いているのに、他所向いてたりスマホに夢中だったり」

 五十嵐さまがあらためてしげしげと私の透けおっぱいを見つめてこられます。
 その後ろから橋本さまも変わらず撮影をつづけておられます。

「もちろんガン見してきたり、痴女?なんてつぶやく声も聞こえたけど、ほとんど男で、うちがそっちに目線向けると慌てて視線逸らすの」
「ひと組だけ中年の夫婦っぽい男女が、一瞥してしかめっ面になって、あ、これはひょっとするとヤバいかな、と思った。あのときが一番焦ったな」
「でもまあ、こんな首輪もしてるし業界風のハッシーも付いているしで、そういう撮影なんだろうって有耶無耶に納得した人たちがほとんどなんじゃないかな」

 五十嵐さまのお言葉で、やっぱりそんなに大勢に視られていたんだ、とゾクゾクがぶり返す私。
 ビクンと震えて視線を上げると、その先にお姉さま。
 薄い笑顔の冷たい目でじっと私を見つめられてから、おっしゃいます。

「でも、ランチタイムのフードコートにその格好はいろいろマズイと思うな。この子は良くてもあたしたちの立場的に」

「うん、うちもそれはそう思う。一応羽織るものも用意してるから、それを着せようかなって」

 五十嵐さまが素直にご同意され、リュック内をもぞもぞされ始めます。

「フードコート行くなら、もう少し車を近いところまで移動させましょうか?見たところ、まだ空きはいっぱいあるし」

 気不味い話題を無理矢理はぐらかされるような本橋さまのご提案で、もう一度みなさまミニバンに乗ることに。
 橋本さまが構えていたカメラを下ろそうとされたとき、お姉さまから待ったがかかります。

「いい機会だからその前にカメラの前で、直子がどういう女なのかはっきりさせておきましょう。直子、スカートをまくりあげなさい」

 お姉さまの冷たいご命令口調。

「は、はい…」

 お姉さまがみなさまに何をお見せになりたいのかは、わかりきっています。
 橋本さまを中心に、みなさまが私の正面に並ばれます。
 私はおずおずと両手をスカートの裾に添え、ゆっくりとめくり上げていきます。

「うわー、グショグショじゃない」
「パンツの色まで変わっちゃって、土手に貼り付いちゃってる」
「腿にも垂れてない?クロッチに雫浮いてるし」
「露出狂って恥ずかしさだけでここまでなっちゃうんだ」

 いたたまれないご感想は、中村さまと五十嵐さまから。
 本橋さまはただただ唖然、お姉さまだけが艶然と微笑まれていらっしゃいます。

「イガちゃんはまだ、直子のパンツまで脱がす気は無いんでしょ?」

「ああ、うん。もっと人目の多い日常的な場所で脱がさせたほうが、露出症的には嬉しいのかな、と」

 お姉さまのご質問に率直に答えられる五十嵐さま。

「正解。見ての通り直子のスケベさは底無しだから、ちゃんと緩急つけておかないと好き勝手に暴走しちゃって、あたしたちまで危ない目に遭うことになるかもしれないの。とくにこういう公然猥褻スレスレ事例だと」

 お姉さまがビデオカメラのお邪魔にならないように一歩前に出られ、私を嗜虐的な瞳で見据えられます。

「直子、今、何がしたい?」

「えっ、あの、何って…」

「オナニーしたいでしょう?早くイキたいのでしょう?」

「えっ、あ、は、はい…」

「でもこんなところでそんなことしちゃったら、どんなことになるかもわかるわよね?」

「はい…」

 唇の両端を微かに上げられたお姉さまがつづけられます。

「聞き分けがよくて助かるわ。ご褒美を上げましょう」

 もう一度唇の両端を上げられたお姉さまの右手が、すっかり私の背中側まで回っていたパイスラポシェットを開けられ、何か取り出されます。
 もちろん私に手渡されたのは例のリモコンローターのローター部分。

「ほら、これを許して上げるから、みなさんの前で、自分で挿れなさい」

「はい…」

 もはや私にはお姉さましか見えていません。
 ゾクゾク感じながら再度自らスカートをまくり上げ、いそいそとショーツを太腿中間まで摺り下げます。

 か細い糸を何本も引いて股間から離れた布片。
 外気に晒された無毛の膣口にローターを押し当て、ズブリと右手で押し込みます。

「んっ!!」

 刺激を渇望していた粘膜がヒクッとざわめき、小さくイッてしまいます。
 そのままの格好で縋るようにお姉さまを見つめる私。
 膣口からはリモコン受信用の柔らかいアンテナがピンと飛び出しています。
 それ以上の刺激が欲しくて堪りません。

「ほら、さっさとパンツ上げなさい。これからみんなでランチなのだから」

 お姉さまの突き放すようなおひと言で、渋々ショーツを股間に戻します。
 はしたない声を抑える準備は出来ていたのに…
 やっぱり一番イジワルなのはお姉さまです。

「ド淫乱でド変態の百合主従で露出狂なドマゾ女…うちが蓄えた知識だけじゃ追いつかなそう…」

 五十嵐さまがお独り言のようにつぶやかれたお言葉で、私とお姉さまだけだった世界が呆気なく崩れ去ります。

「さあ、これで当面は穏やかに過ごせるはず。ランチにしましょう」

 お姉さまの号令で、みなさま我に返られたみたいにお車に乗り込まれます。
 本橋さまがブルンとエンジンをおかけになられ、静かに流れ出すバラード曲、確かジョージ・マイケルさん、に乗ってお車が走り始めます。

 五十嵐さまが羽織らせる用にご用意されていたというお洋服は、薄いニットのクタっとした半袖カーディガンでした。
 淡いピンク色の無地で、丈がバスト下くらいまでしか無いのでボレロカーディガンと呼んだほうがよいかも。
 前ボタンも付いてなく、ブラジャーのセンター位置くらいをリボンで結ぶタイプ。

 羽織ってみると軽くて着心地良く、前リボンを結べばおっぱいもすっぽりキレイに隠れます。
 なんだかブラウスの上から緩いブラジャーを着けたみたい。

 ただ、ブラウスもカーディガンも生地が薄いので、バストトップは露骨に響き、位置も形も丸わかりな感じ。
 それにリボンが解けたら生地が容易に左右に割れ、透けおっぱいは丸出しに逆戻りとなります。

「うーん、やっぱり乳首が露骨だわよね」

 中村さまに、見せて、とお願いされ、お車のスライドドア脇まで出て、膝を屈めた姿勢で胸を突き出しています。

「直子が戻ってきたとき何よりも驚いたのが、その格好よりも左右の乳首の存在感だったのよ」
「痛そうに尖りながら膨らんでいて、うわー卑猥だーこれはどう見ても猥褻物だー、って思ったの」

 中村さまがお隣のお姉さまに向けて力説されます。
 橋本さまが助手席から半身を乗り出され、そんなご様子まで撮影されています。

「だからあの卑猥な勃起乳首は、なるべく不特定多数の公衆の面前には出さないほうがいいと思うのよね」

 捉えようによっては、ずいぶん失礼なご意見ではあります。
 私の乳首って、そんなに卑猥なんだ…

「んなこと言ったって、じゃあどうすんの?またブラ着け直す?なんかそれって調教プレイの流れとしてマヌケ過ぎじゃん」

 中村さまのお話を黙って聞いていらっしゃった五十嵐さまが、ご不満げにご抗議のお声。
 今していることって五十嵐さまの中では、調教プレイ、っていう位置付けなんだ、と妙に納得してしまう私。
 でもすぐに何か新しいアイデアが閃かれたらしい五十嵐さまが、お声のトーンを上げてつづけられます。

「ならこうしない?絆創膏貼るの。グラドルとか着エロでよくある絆創膏ヌード。乳首とワレメだけ絆創膏で隠すやつ。あれなら全裸とはまた違った独特のエロさがあるし、服にも響かなくなるはず」
「うちの予備のニップレスもあるけど、それより断然、絆創膏のほうがエロいよね。見せたいけど見せたくない、ここさえ隠せば裸じゃない的屈折した乙女心」

 みなさまのお返事も待たられずに五十嵐さまが再び、ご自分のリュックの中を漁り始められます。

「あったあった。じゃあ直子、上半身全部脱いで」

 お車はすでにフードコートに近い場所まで移動したようで、今は駐車の状態。
 今度はさっきよりモールの店舗脇通路に近い場所に駐められたらしく、お外から漏れ聞こえる喧騒もさっきより賑やかな気がします。
 スモーク加工が施されたお車の窓をそっと覗くと、平日朝10時過ぎの東池袋駅周辺くらいの人通り。

 そんな中で私は、スライドドアの大きな窓を背中にして、ブラウスのボタンを外し始めました。

0 件のコメント:

コメントを投稿