「どうぞー。お座敷に持っていってちょうだい」
キサラギさまが凛としたお声でお呼びかけ。
えっ、そんな…
赤いおふんどしまで外されて、今の私は文字通りの一糸まとわぬ全裸。
おまけにお部屋の入り口にからだの正面を向けてマゾの服従ポーズ。
お姉さまからご命令されたばかりですし、いくら恥ずかしくても勝手にポーズは崩せません。
ドアから入ればすぐにお部屋全体が見渡せます。
て言うか、間の悪いことにドアから見て真正面の位置に真正面を向いて裸身を晒している私。
まず、天ぷらを盛った器を乗せたお盆を捧げ持たれた三十代くらいに見える、細身で短髪の男性が入ってこられました。
隠したい、という欲求が全身を駆け巡りますが、やっぱり両腕を動かせないのが私のマゾ性。
そのすぐ後には、恰幅が良く角刈りの頭に白髪が交じる強面のご中年男性。
おふたりとも最初に私の姿に気づかれたときは、唖然、というお顔。
広間を進まれる足がピタリと止まりました。
私はポーズは維持しつつ、うつむいたり、首ごと曲げて顔を逸らしたり。
でも、おふたりのご反応も気になってしまい、上目遣いに視線をチラチラ送ってしまいます。
おふたりのお顔が示し合わされたかのように、同時にお口元をほころばされ目尻をニヤリと下げられました。
どうやら事前に私がそういう趣味の女だと聞かされてきたのでしょう、そこにご遠慮や照れの気配はまったくありません。
私から2メートルくらいの距離を置いて立ち止まられたまま、真正面からしげしげと私のからだを視てきます。
それはそうでしょう。
私はと言えば、両手を重ねて後頭部に置き、両腋の下以下を全開にして、眼前の男性がたに裸のからだ全部をさらけ出して棒立ちしているのですから。
視られているのがわかっているのに、剥き出しのおっぱいを隠そうともせずに。
おっぱいはおろか下腹部から足の先まですべてを赤裸々に。
どうぞ存分に御覧ください、と挑発しているのに等しいポーズなのですから。
両足は休めの形に開いていますから、両内腿のあいだに芽吹く腫れ上がった肉の芽やジワジワ滲み出て襞を濡らす雫まで見えているかもしれません。
至近距離の男性2名と視線を合わせて見つめ合うわけにもいかず、視線が泳ぎまくり。
結局おふたりの足元あたりに目線を落として為す術も無く立ち尽くしています。
心臓ドキドキ、背筋ゾクゾク、心はビクビク、アソコはヒクヒク。
目線を逸らしたときに、もうひとつ別な恥辱にも気づいてしまいました。
お部屋を出るときに、広間の座卓に充電のために置かれた私のスマホ…
それが、出たときには絶対に敷いていなかった日本手ぬぐいの上に、あらためて置かれていました。
ご丁寧に出たときと同じようにリモコンローターの本体と並べて。
ということはどなたかが確実にスマホをお手に取られたということ。
お手に取られて少しでも傾ければ、確実に私の恥ずかし過ぎる待受画像が浮かび上がる仕組みです。
つまり確実にどなたかには、あの恥知らずな待受画像も視られてしまった、ということを意味していました。
ご覧になられたのがキサラギさまであればまだマシですが、見ず知らずの仲居さまや各お部屋のお掃除を担当されているご従業員の男性とか…
どなたに視られてしまったのか…いいえそれに、決しておひとりだけだとも限りません…
お留守をいいことに、発見者が従業員のみなさまをお集めになり、口々にその画像のお下品さを蔑まされていたかも…
疑心暗鬼が妄想を暴走させ、マゾ性大氾濫…
「おらっ、松っ!さっさとお座敷にお持ちしねえか!」
突然ドスの利いた低いお声がハッキリ聞こえ、私と細身のほうの男性が同時にビクンと肩を震わせます。
「あ、へいっ!」
私の顔から太腿くらいまでを矯めつ眇めつ舐めるように見つめていた細身男性が甲高いお声でお応えになられ、テヘッ、みたいなバツの悪そうな薄笑いを浮かべてから、両手で捧げ持ったお盆とともに小上がりのほうへ向かわれました。
すぐに角刈りのほうの男性が細身男性が立たれていた位置までぐいっと一歩踏み出され、後ろ手を組まれてお顔をより突き出され、再び私をしげしげと見つめ始めます。
その目線がゆっくりと私の顔、首筋、左腋の下、右腋の下、左乳首、右乳首、おへそ、下腹、恥丘と動いていくのを、うつむいた上目遣いで追っています。
成人男性からこんなに近くでこんなにじっくり全裸を視られてしまうのは、生まれて初めてです。
真っ白な作務衣というか甚平みたいなお着物を召されているので、厨房のかたなのでしょう。
伏し目がちに窺うと、まったく悪びれるようなご様子はなく、お口を真一文字に結ばれた難しいお顔で、何かの美術品でもご鑑賞されているような雰囲気。
だからと言って恥ずかしさが薄れるわけでもなく、それどころかそんなご様子が余計に、何か珍しい見世物にされている、裸体を吟味されている、という意識を生み、屈辱感が加算されてしまいます。
いつの間に私の傍を離れられたのか、お姉さまが角刈り男性の背後にまわられ、視られている私を男性ごとスマートフォンで撮影されています。
私いつまで、こんな見世物状態にされるのだろう…
まさかこの後、次々に従業員さまたちが見物にいらっしゃったりして…
どうしようもなく切なくなってきて、その切なさが被虐を呼び、内股の粘膜がヒクヒクわなないたとき…
「ご紹介します。うちの花板のヨシザワです。本日の夕餉の献立を担当させていただきました旨、ご挨拶に伺いました」
キサラギさまのお声が真正面から聞こえたので思い切って顔を上げると、スマホ撮影をされていたお姉さまのすぐ横にキサラギさまが来ていらっしゃいました。
そのお声は私にでは無く、すぐそばにいらっしゃるお姉さまに向けてでした。
角刈り男性がお姉さまを振り返られご挨拶され、そのご様子をキサラギさまが見守られている状況。
つまり、角刈りの男性が花板さまのヨシザワさま、ということなのでしょう。
お座敷のご用意はすっかり終わられたらしく、サラさまと細身男性もお姉さまたちの傍らにいらっしゃいますがご挨拶の輪には加わられず、こちらを露骨に見遣りながら何やらコソコソお話をされています。
サラさまたち、厨房のお手伝いもされたとおっしゃっていましたから、もはやお顔見知りになられていらっしゃるのでしょう。
とても愉しげに、何かを耳打ち合いされては、私の裸体を視てクスクス笑っておられます。
それにしてもお姉さま…
せめて服従ポーズだけでも解かせていただけませんでしょうか?
おっぱいもマゾマンコも決して隠しませんから、両手を下ろしてただ普通の立ち姿に変わるだけでも、とても救われるはずですから…
そんな想いをお姉さまのお姿に焦点を絞って見つめ、必死にテレパシーを送ります。
それでも私を一番真剣に視ていてくださるのは細身の男性。
その次がサラさまで、ヨシザワさまとキサラギさまがときどき視線をくださり、お姉さまだけはお話に夢中なのか、頑なに私のほうをチラとも視てくださいません。
男性から全裸をしっかり視られている、という状況がはっきり認識出来る今の状況が、これまでに味わったことのない緊張感含みの羞恥と戸惑いを生んでいました。
やっとお姉さまがこちらを振り向いてくださった、と思ったら全員で私に近づいてこられます。
「この下帯は、わたくしどもで洗っておきますね」
キサラギさまが私のすぐそばまで来られ、足元にまだ落としたままだった赤いおふんどしを拾い上げようとされています。
私のはしたない愛液が広範囲にシミ付いた恥ずかし過ぎる一品を。
「あっ!」
思わず阻止しようと手を動かしかけますが、ご命令の呪縛ゆえにどうしてもポーズを崩せない私。
キサラギさまは、シミの付いていない乾いた部分を指先でご器用につまみ上げられ、素早くクルクルっと丸められました。
「わたくし、当旅荘の厨房で責任者を務めさせていただいております、ヨシザワアツヤと申します。精魂込めてお造りしましたので、どうぞごゆっくりお楽しみください」
キサラギさまの挙動に集中していたら、すぐそばで野太いお声。
気がつくと私のすぐ前で、花板さまが私に頭をお下げになられています。
「いやあ、お嬢さんみたいな別嬪さんのお若くてお綺麗なからだと弁天様を間近でたっぷり拝ませていただいて、今日は眼福ですわ。若返りました。おかげで寿命が十年くらい伸びた心持ちですわ」
そうおっしゃって目尻を下げられる花板ヨシザワさまの笑顔は…あれ?意外に愛嬌が生まれてはにかんでおられるみたいで可愛いらしい?
近づき過ぎたと思われたのか軽く一歩引かれた目線がしっかり、私の剥き出しな股間に注がれていました。
結構長く股間に留まっていた視線がやがて、私の顔に戻りおっぱいからお腹をずーっと撫ぜていって、股間からまた顔に戻ってきます。
そのときは、私もずーっとヨシザワさまの視線をドキドキしながら追っていました。
「それでは、どうぞごゆっくり」
ヨシザワさまがニッコリ笑われた、と思ったらすぐに最初の強面にお戻りになり、会釈されておもむろにクルッとお背中を向けられました。
そのまま悠々としたお足取りでお廊下へのドアへと向かわれます。
ドアまで到達され、おら、松っ、戻るぞっ!と怒ったような凄みのあるお声で怒鳴られるヨシザワさま。
名残惜しそうにまだ私の全裸を矯めつ眇めつ視姦していらっしゃった細身男性が、はいっ!という上ずったお答えをされ、あわててヨシザワさまの背中に追い縋ります。
細身男性を追うようにサラさまも。
「それじゃあ八時半見当ね」
というお言葉をお姉さまに投げかけられて。
お姉さま、明朝にまたあの大露天風呂でコンパニオンのみなさまと落ち合うお約束でもされたのかしら?
みなさまのお背中をお見送り、フッと気が緩んだのでしょう。
深い洞穴からにじむように湧き出し、ラビアの縁に何とか留まっていた私の恥ずかしいマゾ蜜の雫がついに引力に逆らえなくり、ツツツーっと一筋、右内腿を滑り落ちました。
いやっ、恥ずかしすぎるっ!
カッと熱くなる全身。
ただ視られているというだけでこんなに、愛液が溢れ出しちゃうほど感じていたんだ…
ひとり恥じ入っている私を、そばでお姉さまとキサラギさまが冷ややかに眺められています。
従業員でお部屋に残られたのはキサラギさまおひとりだけ。
キサラギさまのお手元を見遣ると、いつの間にか丸められたおふんどしを巻物みたく腰紐で括られていて、その紐の先端をつまんでぶら下げていらっしゃいました。
「さてと、とりあえず直子はそのはしたないおツユでテラテラ痴女光りしている下半身を洗い流して来なさい。そんなんじゃお座敷に上がれないでしょ?」
お姉さまが私の背中側のお部屋付き露天風呂に通じるガラス窓をスーッと開かれました。
途端に背中を襲う、もう薄暗いというのにジットリ感を多分に含んだ残暑の熱気。
今のお言葉で服従ポーズのご命令は解除されたと理解し、両手を下ろし今更おっぱいと股間を手で隠し、一目散に窓ガラスの向こう側へと身を躍らせます。
お風呂があると言っても、ここも立派に屋外ではあるのですけれど。
手早く柄杓で股間に掛け湯を丹念に施してから、半身を湯船に沈めます。
ガラス窓は再びピタッと閉じられ、窓の向こうでお姉さまとキサラギさまが何やらご熱心にお話されています。
私はお姉さまに少しでも不穏な動きがあれば見逃さないように、おふたりを凝視していました。
窓に鍵を掛けてお外に全裸で締め出したままどこかへ行かれてしまう、なんてイタズラをこんな状況ならお姉さま、平気でおやりになりますから。
やがてキサラギさまがお姉さまに深々とお辞儀をされ、それからガラス窓の向こう側の私にもご丁寧な会釈をくださり、お部屋のドアをバタンと閉ざされて出て行かれました。
それをお見送りされてから、お姉さまがあっさりスーッとガラス窓を開けてくださいました。
「どう?ちゃんとマン汁キレイに洗い落とした?おーけーならこのバスタオル敷いて食卓につきましょう。ああ、もうお腹ペコペコ」
お部屋に戻るとすぐにお姉さまが白いバスタオルを渡してくださり、まず全身を軽く拭った途端に、ササッと取り上げられました。
それから右手を引かれお座敷へ。
差し向かいで座るようにセッティングされた座卓の片方、床の間側に導かれ、そこのお座布団の上にほぼ正方形に畳まれたバスタオルを敷かれ、手を離されてご自身は対面へ。
私から見て左側は大きな窓で、お外の風景、常夜灯に照らされた裏庭の木々の先端が覗けています。
全裸のまま食卓に着くしかない私…
て言うか私の着衣、ここに着くまでに着ていた私服は下着ごとすべてお洗濯で取り上げられ、旅荘さまでご用意された浴衣もおふんどしも持ち去られてしまいました。
これから後、私が身に着けることが出来る着衣って、このお部屋にもう何も残っていないみたい…
と言ってもこれから先、明日の朝までずっとお姉さまとふたりきりだろうし、お邪魔されるのはどなたか仲居さまがお夕食のお片付けとお布団を敷きに来られるくらいのはず。
それならずっと全裸でもいいかな、なんて思ってしまう私。
お夕食はとても豪華でした。
山菜の天ぷらとしゃぶしゃぶ鍋がメインで、お刺身の盛り合わせに煮物やおひたしの小鉢がたくさん。
お姉さまがお櫃からごはんをよそってくださり、よく冷えたスッキリしたお味の日本酒をちびちび舐めつつ堪能しました。
「直子、やっぱり宿中でウワサになっているみたいよ」
お食事中、お姉さまがおそらくキサラギさまから仕入れられたのでしょう、私のことも含めていろいろお話してくださいました。
「お出迎えで直子の姿を見た仲居さんのひとりは、絶対仕込みのAV撮影だと思ったんだって。女将さんもグルになってスタッフを騙してるって。きっと朝礼をよく聞いていなかったのね」
「あのリストバンドにはやっぱり発信機が付いていて、大露天風呂での嬌声は、庭師の人には聞こえていたって。お掃除用具とか仕舞ってある倉庫があそこに近いんだって」
「その庭師の人には、階段が始まる広場でウロウロしている赤フン直子も、遠くからだけれど見えていたって」
「この天ぷらを誰が持っていくか、は厨房男性全員で大騒ぎだったらしいわよ。結局ジャンケンでさっきの人になったんだって。あ、花板さんのご挨拶は恒例だそう」
「あの人たち、超ラッキーだったわよね?あたしもふんどし取らせてキサラギさんたちにちょっと全裸晒してから、窓の向こう側の露天風呂に追い出すくらいしか考えていなかったもの。まさか花板さんがご挨拶に来るなんて」
「期せずして全裸を見知らぬ男性ふたりに、パイパンマゾマンコまでじっくりねっとり視られちゃうんだから、さすが露出マゾの星の下に生まれた直子だわ」
お料理と一緒にお酒も進んでいらっしゃるお姉さま、だんだんとお言葉に品格を失くされているご様子。
「フロントの男性は事情を本当に掴めていなかったみたい。あの出迎えてくれた仲居さんと新婚さんで、あたしたちが去った後、ひどく揉めたらしい」
「直子、女将さんに結構長いあいだいやらしくおっぱい揉まれていたじゃない?あれをフロント男性が間近で見ていてズボンの前をパンパンに膨らませていたんだって。それを新妻さんに見咎められて、って…あ、ごめん。直子にはこの手の話はNGだった…」
あわててお酒のグラスをクイッと煽られるお姉さま。
そのくらいのお話なら、もう大丈夫です、たぶん…
「露天風呂ありの温泉旅館て、行楽シーズン以外はやっぱりいろんなカップルが非日常的雰囲気求めてヤリに来るのが主流だから、家族連れとかの健全なお客さんといかに鉢合わせさせないかに、一番頭を悩ませるみたいよ」
「大露天風呂で始めちゃったり、部屋の窓全開にしてアンアン喘いでいる客とか普通にいるらしいから。そういう意味では、働いている人たちも下ネタに鷹揚というか慣れっこになっちゃている、って」
「まあ、実際この旅荘って、伝手でAV撮影に貸し出したりとかもしているって紹介してくれた人から聞いて、それで決めたんだけどね」
「もちろん撮影のあいだは旅荘ごと貸し切り状態にして一般客は入れないことにしている、って言ってたけれど」
「で、さっき聞いたら、確かにしてはいるんだけど、そういう撮影の人たちってやっぱり、何て言うか、あんまり品がよろしくないのが少なからずいて、若い仲居さんにちょっかい出したり、男性も全裸でそこいら出歩いたり、ありえない汚し方したり、酒席がえげつなかったり」
「それに比べたら、あたしたちはお行儀が良くて節度あるお色気だから大歓迎ですよ、ってキサラギさんに言われちゃった。今日のあたしたちって、節度、あったかな?」
お料理もあらかた食べ終わり、お姉さまは白ワイン、私はシードルをチビチビと。
「ただ考えてみたら今日も、団体客がキャンセルにならなかったら、こんなに自由には遊ばせてもらえなかったのよね?」
「あらかじめコンパニオンまで予約していたくらいだから、下半身が脂ぎったスケベ男たちだったろうし。外国人の団体って言っていたけれど」
「もしその人たちも宿泊していたら、あたしたちもこのお部屋の中と部屋付き露天風呂くらいでしか愉しめなかったろうし、コンパニオンの子たちと知り合うこともなかったし、フロントで女将さんにおっぱいを揉んでもらえることもなかった…」
お姉さまとずーっとふたりきりで過ごせたのなら、それはそれで良かった気もしますが…
「て言うか、行きのバスから直子大ピンチじゃん。あのときしていた服装憶えてる?」
そうでした。
乳首クッキリ乳房の形ハッキリ前結びシャツに土手まで丸出し超ローライズデニムショーパン、更にマゾの首輪と股間にリモコンローター。
そんなふしだら痴女な格好で、男性だらけのバスに乗らなければいけなかったのでした…
「ま、そうなってたら、あたしたちはタクシーで追いますから、って乗車断ったろうな…」
だから大好きなんです、お姉さまっ!
「でもバスで顔合わせしちゃっていたら宿でもその外国人たちにマークされちゃっただろうね。英語ネイティブだったかは知らないけど、ジャパニーズホーニープッシーキャットとか呼ばれて血眼でサーチアンドデストロイだろうから、ますます部屋から出れなくなっちゃうぅ」
妙に艶っぽいお顔で私をからかって遊ばれるお姉さま。
「そういう意味でもさ、直子って露出と恥辱の神様に愛されているんだよ。マゾの星の下に生まれた森下くん」
わけわからないおまとめ方をされたお姉さま。
傍らに置かれたご自分のスマホをちらっと見遣り、ゆっくりと立ち上がられました。
「さてと、そろそろ準備しましょうか」
「えっ?準備って、何をですか?」
「あれ、言ってなかったけ?これから女子会よ。宴会場で宴会。あのパニオンの子たちと」
「えーっ!?」
お姉さまがワイングラス片手にフラフラと広間のほうへ戻られ、壁際のソファーにおからだ全体を預けるようにドスンと腰掛けられました。
私もあわてて後を追おうと歩き出し、あっ、と気づいてお座布団の上のバスタオルを取りに戻ります。
食欲が落ち着いたせいか、お酒の酔いのせいか、ずっと全裸でいるせいか、酔われたお姉さまの挙動が妙に色っぽいせいか…
性懲りもなくまたジワっと、マゾマンコが濡れ始めていたんです。
*
*直前のお話 肌色休暇一日目~幕開け 18へ
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