私の服装はと言えば、左右の乳首だけが飛び出したおへそまでしかない真っ白なピチピチTシャツで、下半身は裸。
ランチタイムでほぼ満席の明るいレストラン内全体に響くヒソヒソ声と、私の全身に突き刺さってくる、好奇と侮蔑と顰蹙の目、目、目・・・
そんな光景が頭に浮かび、タクシーのシートの上で身を縮こませてしまいます。
絶対にありえません。
て言うか、コートを脱いだ時点で、ドレスコード的に門前払いでしょう。
て言うか、そんなところで私が、このコートを脱げるわけがありません。
「ご、ごめんなさい・・・許してください・・・」
運転手さんには聞こえないように、シーナさまのお顔にもっと自分の顔を寄せて、泣きそうになりながら小さな声で白状しました。
「わ、私今・・・こ、このコートの下・・・裸なんです・・・」
シーナさまは、やっぱりね、っていうお顔で、ふふん、と小さく一回笑い、ご自分のおでこを私のおでこに、コツンと軽くぶつけてきました。
「あ、運転手さんごめんなさいね。行き先変更して、東口の駅前につけてくださる?」
シーナさまがいったん前を向き、ハッキリした口調で運転手さんに告げて、再び私にピッタリ寄り添ってきました。
同時にシーナさまの右手が、私のコートの左側のポケットにスーッと差し込まれました。
「あっ!?」
私は小さく悲鳴を上げ、あわてて口を両手で押さえ、その場にうずくまるみたいに大げさにうつむきました。
それからの数分間、たとえて言うならば、天国で天使たちに祝福されながら地獄の業火に灼かれるような、甘美で残酷な拷問にひたすら耐えました。
ポケットの裏地越しのシーナさまの右手のひらが、私の剥き出しな下腹部をサワサワと撫で回します。
おへそのほうへ行ったかと思うと両脚の付け根付近へ。
ゆっくりと、その感触と私の反応を愉しむかのような、やわらかな愛撫がつづきました。
おへその上あたりのTシャツの端に触れて手が止まり、うつむいた私の顔を覗き込んでくるのがわかりました。
私は何も言えず、ただひたすらうつむいて小さく首を振っていました。
それ以上敏感なところへ愛撫の手が届かないように両膝をピッタリと揃え、ひたすら快感をがまんしていました。
「もう少し脚を開きなさい」
私の左耳をシーナさまの押し殺した冷たいお声がくすぐります。
私が躊躇していると、シーナさまの右手が強引に、両内腿をこじ開けてきました。
「んっ!」
少しでも気を緩めれば途端に洩れ出してしまう悦びの声を、唇をギュッと噛んでこらえます。
私の両脚は30度くらいまで開き、シーナさまの右手は、私の裂け始めまで届くようになっていました。
シーナさまの右手は、タクシーが信号待ちなどで止まると大人しくなり、動き出すと途端にあちこち這い回りました。
花弁を押し開いて中を撫ぜてきたり、一番敏感な箇所をススッと擦ったり。
ポケットの裏地が滲みになっちゃうな・・・
そんなことを考えつつも、いやらしい声が出そうになるのを必死にがまんしています。
あちこち愛撫されるたびに全身に快感が広がり、その部分が疼いて仕方ありません。
絶え間なく聞こえている運転手さんの小さなハミングが、唯一の心の支えでした。
こんなことされていること、運転手さんには絶対気づかれてはいけない。
そう思って、一生懸命愛撫に耐えていました。
タンポンの紐を発見したらしいシーナさまの右手が、また一瞬止まりました。
「ローター?」
シーナさまの唇がまた、私の左耳をくすぐります。
私はうつむいたまま、首を力なく左右に振りました。
「あ、タンポンか」
シーナさまが独り言みたく小さくつぶやきました。
それからはずっと、同じ責め苦で弄ばれました。
タンポンの紐が引っ張られ、半分ぐらいまで引きずり出されたところで、再びギュッと奥深く押し込まれるのです。
私のいやらしいおシルをたっぷり吸い込んでグジュグジュに膨らんだタンポンが、時にはゆっくり、時にはせわしなく、膣壁を擦ります。
そんなことしたら、おシルが飛び散ってコートの裏地を汚しちゃう・・・
思いながらも、されるがまま。
最初は微かだった反応も、やがて大きなうねりへと育ってきていました。
ああん、もう、もうだめぇ・・・
悦びの喘ぎが喉元までせり上がってきて、もうどうにもがまん出来ません。
「あっ、あそこの信号の手前で結構よ」
シーナさまが前を向き、運転手さんにそう告げたのと、タンポンがグチュッと思い切り奥に押し込まれたのと、私がとうとうがまんしきれずに、んぐっ、ってくぐもった悦びの声をあげてしまったのが、ほぼ同時でした。
「ここらでいいですか?」
タクシーが左に寄って停車し、シーナさまは右手をサッと私のポケットから引き抜き、澄ましたお顔で料金を支払いました。
「ほら、行くわよ?」
快感の余韻と恥ずかしさでうなだれたままの私の左手が取られ引っ張られ、タクシーから引きずり出されました。
タクシーから降りるとき、振り向いて私を見ている運転手さんのお顔が、好色そうにニヤついているようにも見えました。
気づかれちゃったのかも・・・
羞恥心で消え入りそうです。
シーナさまは、私の左手を取ったまま無言でずんずん足早に道路沿いのデパートへ入り、ちょうど開いていたエレベーターに乗り込みました。
エレベーターの中でも、ふたり手をつないだまま無言。
3階で降りると、また腕を引っ張られ、見覚えのある場所にたどり着きました。
私が東京へ来てシーナさまに初めてお会いした初夏のあの日、誘導されるままに連れ込まれた、あの女子トイレでした。
シーナさまは、私の手を引きながら四つの個室の使用中サインをササッとチェックし、入口から一番遠い個室、あの日と同じ個室に入って私を引っぱり込み、カチャンと鍵をかけました。
「ふー。やれやれだわ。わたしのマゾオーラセンサーの性能は、やっぱり優秀なようね」
シーナさまが私を個室の奥へと誘導し、ご自分はドアにもたれるように背中をついて、私の顔を見つめながらつづけます。
「さっき会った瞬間に、アレ?って思ったんだ。直子の挙動にさ」
「それでちょっとカマかけてみたら、案の定じゃない?ほんと、直子ってわかりやすいのね」
シーナさまがクスクス笑います。
「今はこのトイレ、誰もいないけれど、いつ誰かが入ってくるかわからないから、小さな声でお話しましょう」
「それで直子は、そんな格好で、これから何をするつもりだったのかしら?」
シーナさまが小さな子供に語りかけるような、ミョーに親しげやさしげな口調で尋ねてきます。
シーナさまがこういう口調をされるときは要注意なことを、私は経験上、知っていました。
「あの、えっと、それは・・・」
私は便座の横に立ち、相変わらずうなだれ気味にシーナさまを上目遣いでうかがっていました。
この後、私はどうなっちゃうのでしょう?
シーナさまに知られてしまった以上、今日これからの計画はすべて変更となるはずです。
それもたぶん、私が考えた計画以上に、羞恥と恥辱にまみれた体験をさせられそうな気がします。
不安7期待3くらいのドキドキで、からだがぐんぐん火照ってきてしまいます。
「コンビニでは、普通にお買物だけするつもりでした。ヨーグルトが食べたいな、って・・・それでいったんお家に帰って、それから・・・」
ファッションビルで逆ストリップをするつもりだったことを、正直にお話しました。
ただし、その後のお薬屋さんのことは伏せておきました。
「へー。面白そうなことを考えたわね。そう言えば直子、全裸生活、なんてヘンタイなこと、お家でやってたんだっけか」
「でも、こないだわたしと会ったときもムラムラ期とか言っていたじゃない?ひょっとしてまだ治まらないの?あれからずっとそんななの?」
シーナさまの呆れたお声。
「そ、それは・・・」
この前にシーナさまとお会いしたとき、私が夏休み中に思いついて実行した、全裸家政婦生活、のことはだいたいお話していました。
それは先々週の土曜日のこと、正確に言えば金曜日の夜から泊りがけでお相手してくださったのですが、シーナさまは私の話を興味深げに聞いてくださり、こうしたほうがもっと面白いんじゃない?っていうアドバイスもいくつかくれ、それに沿った激しい妄想プレイまで私にしてくださいました。
そんなシーナさまに隠し事なんて出来ません。
私は、以前から裸コートに憧れていたこと、コートの季節になって気乗りしないながらもやってみたらハマってしまいムラムラがぶり返したこと、裸コートでお薬屋さんでお浣腸のお薬を買ったことまで、つっかえつっかえ、手短かにお話しました。
ただひとつ、お薬屋さんのおばさまからお浣腸のお誘いをいただいていることだけは、お教えしませんでした。
なぜだかはわかりませんが、これをシーナさまに知られてしまうと、何かとんでもなく取り返しのつかない事態になってしまいそうな、悪い予感がして、どうしても言えませんでした。
お話ししながら何気なく左のポケットに手を入れたら、ポケット全体がジットリ湿っていました。
途端にさっきのタクシー内での感触を思い出し、全身がキュンと疼きました。
シーナさまが、そんな私をニヤニヤ見つめています。
「なるほどね。直子って、本当根っからのドマゾなんだねー。まあわたしは、そんな直子がキライじゃないけれど」
「それだったら今日はとことん、マゾッ娘直子の大冒険につきあってあげるわよ」
「まあなにはともあれ、そのコートの中身を早く見せてほしいものだわね。さ、コートの前を開きなさい」
シーナさまにご命令口調で言い渡され、私はおずおずとコートのボタンをはずしていきます。
「ボタンはずしたら、両手で前を開いてそのままの格好でいなさい。マンガとかでよく見る露出狂ヘンシツシャの格好ね」
シーナさまのご命令通り、コートの前合わせをそれぞれ片手で持ち、ゆっくりと左右に開きました。
真っ先に目に飛び込んできたのは、白いTシャツに空いた左右それぞれの穴から飛び出している濃いピンク色をした乳首でした。
自分のものながら、恥ずかしいくらいに尖りきって、これでもかというくらい張りつめて突起していました。
「うわー。それって直子が言っていた、全裸よりも恥ずかしい格好ナンバーワン、のTシャツ半裸よね?」
「確かにその通りだわ。見せたがりの露出狂マゾそのもの、っていう感じ。よーくお似合いよ」
「そんなにステキなファッションだったのなら、さっき車の中で教えないで、知らん顔でお店まで行っちゃえば良かったかしら?」
シーナさまがイジワルなお顔で、私のからだを上から下まで、まじまじと見つめてきます。
「ボーイに、コートを、って言われたら、直子は素直にそのコート、脱いだかしら?」
私は即座に顔を左右にブンブン振りました。
真昼間のレストランで、そんなこと絶対出来っこありません。
「あら?嘘。直子なら出来たはずよ?」
シーナさまがドアから背中を離し、私に近づいてきました。
「だって直子はさあ?」
私の左耳に唇を押し付けて、抱きつくみたいにささやいてきました。
「直子はわたしの命令には、絶対に逆らえないはずだもの・・・」
そうつづけた後、シーナさまの唇が私の唇をピタッと塞ぎ、同時に左乳首をギューッと爪を立ててつままれて引っ張られました。
「んぐぅぅ!」
私の歓喜の声は、シーナさまの唇に塞がれてくぐもり、シーナさまの舌が私の口の中でヌルヌルうごめきました。
「んぁぁ、んっ・・・」
私の舌を追い回すように絡みついてくるシーナさまの熱い舌。
そのあいだも、シーナさまの右手は私の左乳首を虐め、左手は無毛の土手を撫でさすっていました。
私は両腕でコートを広げたまま、シーナさまの身長に合わせて少し身を屈め、されるがまま。
本当は開いた両腕を閉じて、シーナさまをギュッと抱きすくめたくて仕方ありませんでした。
だけどこれもシーナさまのご命令。
だから絶対、この腕を、コートを閉じてはいけないんだ・・・
口内と左乳首と土手への刺激で、わたしのからだがグングン高まっていました。
シーナさまのご命令であれば、どんな辱めだって受け入れよう。
それでシーナさまが悦ばれるのであれば、その辱めで私が感じる羞恥なんて、取るに足らない一時の気の迷い。
だからいつまでもこうしていて欲しい、シーナさまを感じていたい・・
そんなふうに思わせるほど、甘美で強烈なくちづけでした。
不意に唇が離れました、
うっとり目を閉じていた私は、がっかりして目を開けました。
私と距離をとったシーナさまも、明らかに興奮されているご様子。
小さな吐息が荒くなり、肩も小さく上下していました。
「あ、ありがとうございます」
「何がよ?」
怒ったようなシーナさまのお声。
「こんなヘンタイな私を悦ばせていただいて、とても嬉しかったです」
「何言ってるの?わたしは直子の格好があんまりいやらしかったから、ちょっとコーフンさせて、いたぶってみたくなっただけよ?悦ばせようなんて、まったく思っていなかったわ」
照れると怒った口調になるシーナさま。
だけど、こういう後には、よりもっとイジワルさがエスカレートするのもシーナさまです。
「それにしても、本当に生えてきていないわね、直子のマン毛」
シーナさまが、ちょっとぶっきらぼうにおっしゃいました。
「さっきもタクシーでポケット越しに触っていて思ったのだけれど、あれからもう10日くらいになるわよね?」
「わたしの今までの経験だと、だいたい10日くらい経つと誰でも、ちょっぴりはザラザラしてくるものなのよね」
「だけど直子のは、まるで昨日してきたみたいにまだツルッツル」
「ひょっとしたら直子、このまま私とお仲間になっちゃうかもね?」
シーナさまが嬉しそうにウインクしました。
そうなのです。
私の現在のパイパン状態には、思い出すだけで瞬時に赤面しちゃうような、恥辱にまみれた裏話があったのでした。
*
*コートを脱いで昼食を 13へ
*
いつも一人で妄想して自分を辱めて遊んでます。私もシ-ナ様みたいな人が欲しいな。ナオコさんが羨ましいです。
返信削除匿名さま
返信削除コメントありがとうございます。
類は友を呼ぶ、っていうのは本当みたいだから、いつかきっとステキなパートナーとめぐり会えるはずです。
またおヒマなときに読みに来てくださいね。
直子