ドアの向こう側からミイコさまにリードを引かれジャクリーンさまと私も、そのお部屋に素足を踏み入れました。
長方形の狭めな空間は、広いお部屋の端っこを無理やり壁で仕切った、みたいな感じ。
床はタイル貼りで、長方形スペースの短いほうの辺の突き当りに細長いロッカーと棚がいくつか設えてあるだけ。
私たちが入ってきたドアの2メートルくらい先にもう一枚扉があり、雰囲気としては、手狭な更衣室、という趣でした。
つづいて里美さまとしほりさまがお入りになると、お部屋内はもはやちょっと息苦しい感じです。
「狭いからジャクリーンとナオちゃんは、そっちのドアの前で待機していて」
もっと奥のお部屋へつづくのであろう扉を指さされるミイコさま。
そのあいだにもロッカーから脱衣カゴみたいなものやお風呂桶みたいなものを次々にテキパキとお出しになっています。
「里美さんとしほりさんは、とりあえずふたりをシンプルな裸にしちゃって。首輪と手足のベルトだけ残して、あとは全部外すの。リードも手錠もいったん外しちゃっていいわ」
「了解でーす」
ミイコさまのリクエストに里美さまが弾んだお声でお応えになりました。
「じゃあしほりんは直子をお願いね。わたしはこちらのマダムを担当するわ」
里美さまがジャクリーンさまの背後に立たれ、しほりさまは私の目の前へ。
「あ、いえ、あの、お嬢様、えーと里美さまでしたね?恐れ入ります、どうか奴隷のことをマダムなどと、分不相応な呼称でお呼びにならないでくださいませ。ドミナに叱られてしまいます」
ジャクリーンさまが媚びるように、里美さまに懇願されています。
「奴隷のことはご自由に、牝ブタとでも、淫乱エロババアでも公衆肉便器でも、お好きなように、どうか蔑んでくださいませ」
後ろ手錠を外されると同時に、自然に両手が頭の後ろへと上がるのは、シーナさまのジャクリーンさまへの、厳しい躾の賜物なのでしょう。
「わかったわ、牝ブタおばさん。本当によく躾けられていること」
私と同じご感想をお持ちになったらしい里美さまが、すごく嬉しそうにニヤリと、嗜虐感たっぷりの笑顔になりました。
里美さまは、手際よくジャクリーンさまのリードと後ろ手錠を外してあげた他には何もされず、そのままマゾの服従ポーズで立ち尽くすジャクリーンさまの肢体を上から下まで、ニヤニヤしげしげと見つめられています。
しほりさまは、私のボディハーネスのベルトを丁寧に外してくださっています。
あらかたのベルトが緩められ、あとはもうからだから取り去るだけとなったときやっと、後ろ手錠とリードが外されました。
もちろんジャクリーンさまを見習って、すかさず私もマゾの服従ポーズになりました。
「それと、エプロン使うなら、このロッカーに入っているから、ご自由にどうぞ。これからたくさん水使うことになるから、あなたたちのお洋服も濡れちゃうかもしれないわよ」
ロッカー傍のミイコさまからお声がかかりました。
お声につられてそちらを視た途端にギョッ!
同じくそちらに視線を走らせた里美さまとしほりさまも瞬間、肩をヒクっと震わせていらっしゃいました。
ミイコさまは、いつの間にかメイド衣装をすべてお脱ぎになり、私やジャクリーンさまと同じように裸になっていらっしゃいました。
いいえ、正確にはまるっきりの全裸ではなく、お出迎えくださったときに私が気づいた通り、ミイコさまの裸体には麻縄が這っていました。
後ろ向きの背骨のラインやウェストを、生成りの麻縄が素肌に吸い付くみたいにピッタリと、ミイコさまの色白な素肌を飾っていました。
「これからスレイブたちにはシャワーを浴びせるからね。そのドアの向こうは浴室スペースになっているの。ジャッキーは知っているでしょうけれど」
ジャッキーと呼ばれたのはジャクリーンさまのことでしょう。
私たちの戸惑いなど意に介さないご様子で、朗らかにおっしゃったミイコさま。
形の良いお尻をこちらに突き出してロッカー内をゴソゴソされながらつづけます。
「ボンデージっぽいので良ければ着替えの衣装もあるけれど、なんだったらあなたたちも、いっそ裸になっちゃう?」
「あ、でもあなたたち、うちの店、初めてだもんね。ショーが進んだらお客さんたちも大半が下着姿かトップレス、ボトムレスになっていたりするのだけれど、初めての人が初っ端から裸は恥ずかしいか」
「このエプロン、撥水性いいから着けているだけでだいぶ違うよ。服濡らしたままエアコンあたると風邪ひくかもでしょ?」
そこまでおっしゃって、ミイコさまがこちらをお向きになられました。
生成りの麻縄による端正な亀甲柄で飾られた、ミイコさまのお美しい裸身。
首元からおっぱい、ウエスト、下半身まで、規則正しい六角形の縄模様が素肌を這っています。
もちろん、おっぱいも女性器も丸出しで。
お久しぶりに拝見したミイコさまのヌードは、相変わらずのお美しさ。
小ぶりながらもツンと天を衝く美乳の桃色乳首が、ミイコさまもまた興奮されていることを示しています。
股の裂け目に食い込むコブ付きの縄目のすぐ上に、綺麗に刈り揃えたポストイットみたいな長方形の陰毛が申し訳程度に残っています。
ミイコさまに作っていただいた自縛ビデオで何度も拝見した、恥丘の向かって右斜上にポツンとある小さなホクロを含めて、懐かしくもお美しいまま変わらない裸体が、目前数メートル先にありました。
更にミイコさまは、ご自分の裸身に艶めかしいアレンジを施していらっしゃいました。
俗に言うバニーガールさんがよく着けていらっしゃる、蝶ネクタイ付きの付け襟と手首のカフス状の付け袖。
フォーマルなYシャツの襟と袖口の部分だけの装飾アイテム。
それらをご自分の裸身に付け加えていらっしゃいました。
つまり、バニーガールさんからウサ耳とボディスーツ、網タイツを剥ぎ取り、その代わり裸体に麻縄の亀甲縛りを施したお姿。
縄で絞られた窮屈そうなおっぱい、股のワレメに食い込む麻縄、そんな被虐性とは正反対のフォーマルな雰囲気を醸し出す白いカラーの付け襟タイとカフス。
そのアンバランスなコーディネートが、絵画にして美術館にでも飾りたくなるような、妙に品のあるアートっぽさと強烈なエロティシズムを同時に放っていました。
真っ白な襟に黒くて可愛らしい蝶ネクタイと真っ白な袖口を亀甲縛りヌードに付けただけで、ミイコさまのヌードはとてもエレガントに見えました。
ワンちゃんの首輪と拘束用ベルトを手足首に巻かれた私とジャクリーンさまが並んだら、たとえ中身は同じマゾ女だとしてもミイコさまのほうが格段にチャーミングに見えることでしょう。
「何わたしのこと、そんなにジロジロ視ているの?」
両手にいろいろお荷物を持ったミイコさまが、照れ隠しみたいに少し怒っているような口調でおっしゃりながら近づいてこられます。
「わたしだって基本エム女だからね。裸を視られるのは好きなのよ。お店で裸になるのには慣れているし、わたしのからだ目当てのお客様だって少しはいるからね、サービスしなくちゃ」
言い訳っぽくおっしゃりながら目前までいらしたミイコさまを、ジャクリーンさまが羨ましそうに見つめています。
「あ、そういうことならわたし、エプロンお借りします!」
「あ、わたしも」
ミイコさまが床にお荷物を置いたガタッという音で、ハッと夢から醒められたように我に返った里美さまとしほりさまが、相次いでおっしゃいました。
「うん。じゃあこれ使って。あとスレイブたちの私物はこのカゴの中にね。あなたたちに渡したバッグとこの中が責め具類。このボトルが消毒液だから、体内に挿入する類の責め具は仕様前使用後によく消毒してね」
ミイコさまのご注意に、はい、とお返事しつつも、魅入られたようにミイコさまのヌードに釘付けな里美さまとしほりさま。
「ミイコさんて本当、お綺麗なからだなんですね?プロポーションもバツグンだし、お顔もウィッグ映えしそうだし、着せ替え人形遊びとか、したくなっちゃう」
しほりさまが珍しく、ご興奮気味なご様子でミイコさまを褒めちぎられます。
「あら、嬉しいこと言ってくれるのね。最近、やよいママともマンネリ気味だから、今度内緒でお手合わせ願っちゃおうかな」
小悪魔的な笑顔で不穏なことをおっしゃるミイコさま。
「確かにミイコさんも魅力的だけれど、わたしはこっちの牝ブタおばさんの、ビミョーにラインが崩れたようなからだのほうが萌えちゃうな。お腹の脂肪の具合とかいやらしくて、縛り甲斐ありそうじゃない?」
里美さまがジャクリーンさまの下腹部をしげしげと見つめつつ、すごくいやらしい感じでおっしゃいました。
同じく裸なのに、どちらからも話題にされない私の裸って・・・
そんな軽口を叩かれつつ、里美さまとしほりさまがそれぞれ、手渡された真っ白なエプロンを身に着けています。
しほりさまは今日も真っ黒なゆったり目のTシャツにブラックスリムジーンズ。
里美さまはカチッとしたYシャツ風ブラウスに濃茶の膝上タイトスカートというOLさん風いでたち。
その上に真っ白で清楚な膝下丈ロングエプロンを纏われたおふたり。
派手すぎないフリルがヴィクトリア朝ぽくて、この場がなんだか一段と格調高くなった感じ。
5名いる女性のうち3名が裸ですけれど。
「ストッキング類はここで脱いで、裸足になっておいたほうがいいよ。床は間違いなく水浸しになるから」
ミイコさまのアドバイスに、あわててエプロンごとスカートをたくし上げる里美さま。
「あれ?ジャッキーのブタの尻尾、まだ抜いていないの?ニップルクリップも」
服従姿のジャクリーンさまを怪訝そうにご覧になりつつおっしゃったミイコさま。
そのお言葉にご反応されたのも里美さまでした。
「あ、いっけない。ミイコさんの可憐なヌードに見惚れていて忘れちゃっていたわ」
バツの悪そうな笑みを浮かべた里美さまが、お脱ぎになったパンストを器用に丸めつつ私を見ました。
「わたし、その役は直子にやらせようと思っていたんだ。手錠とリードだけ外して、しほりさんの直子の世話が終わるのを待っているうちに忘れちゃってた」
テヘペロな笑顔で朗らかにおっしゃる里美さま。
すでに私は、しほりさまからボディハーネスをすべて外していただき、ミイコさまおっしゃるところの、シンプルな裸、になっていました。
すなわち首輪と、手枷、足枷用に巻かれた手足首用リング付きベルト以外、何も身に着けていない姿で、すべて剥き出しなマゾの服従ポーズ。
「それじゃああらためて命令するわ。直子、そちらのマゾおばさんの乳首クリップとアナルの栓、直子の手で外してやりなさい」
里美さまから、わざとらしく重々しいお芝居口調でのご命令。
「は、はい・・・」
ご命令を聞くや否や、私のほうに向き直り、その豊満なおっぱいを突き出してくるジャクリーンさま。
私は服従ポーズを解き、おずおずとジャクリーンさまのおっぱいへと両手を伸ばします。
「お願いします、直子さま・・・」
私の手がおっぱいに触れる前から、眉間にシワを寄せてギュッと目をつぶり、悩ましいお顔をお見せになられるジャクリーンさま。
そう言えばジャクリーンさまは、いったいいつ頃から、かけはりに乳首を噛まれつづけていたのでしょう?
ジャクリーンさまがテーブルの下にうずくまられていたときからチェーンはぶら下がっていたようです。
その後、銀盆をぶら下げられ空いたグラスの重さ責めに苛まれて、今まで。
長時間噛まれているほど、外すときにより大きな激痛が走ることは、私も自分のからだで知っていました。
恐る恐る、まず右手をジャクリーンさまの左おっぱいへと伸ばします。
かけはりの金具にそっと手をかけ、スプリングの効いた持ち手をやんわりと絞りました。
意外にバネは軽いんだ・・・
柔らかいものに食い込んでいた先端がそのものから離れるムニッとした微かな感触が、かけはりのスチールを伝わって私の右手に感じられました。
「あうぅぅっ・・・」
その感触と同時にジャクリーンさまの唇から悲痛な呻き声が零れ出ます。
端正なお顔が大きく歪み、左肩がビクンと上がり、おっぱいがブルンと暴れました。
かけはり自体は予想外に軽かったのですが、繋がったチェーンは見た目よりもかなり重量がありました。
多分このチェーンだけでも、乳首に中身の詰まった缶ビールを一本ぶら下げているくらいの重力がかかっていたはずです。
ジャクリーンさまは相変わらず目をつぶったまま唇を噛みしめ、次の右乳首への激痛に備えていらっしゃるご様子。
そのご様子を見て思わず、私の手の中で落下を免れているこの重い鎖を、パッと手を放して落下させたら面白そう、というサディスティックな衝動が湧き上がります。
ふと見るとジャクリーンさまの大きめな左乳首は、噛まれていた場所が同じように未だ凹んだまま。
その生々しい責め痕に、私までどうしようもなくゾクゾクしてきて、とてもそんな可哀想なことは出来なくなり、衝動を頭から振り払いました。
外したかけはりを左手に移し、ジャクリーンさまの左乳首のかけはりに右手を伸ばします。
「んぐむぅぅぅ・・・」
右のときよりももっと痛々しい、喉奥からほとばしるような呻き声。
凹んだ責め痕も右より深いみたい。
「あうぅっ・・・な、直子さま、いやらしい奴隷を苦痛から解放してくださり、ありがとうございますぅ・・・」
眉間にシワを寄せたまま、縋るような涙目で御礼をおっしゃってくるジャクリーンさま。
きっとまだ両乳首は疼痛でズキズキ疼いているはずです。
今度は、ジャクリーンさまのふくよかなおっぱいを、いたわるようにやさしく愛撫してさしあげたくて仕方ありません。
「おーけー直子。その乳首クリップはこちらにちょうだい」
里美さまがイジワルさ満点のお顔で右手を伸ばしてきました。
「あ、はい・・・」
お渡してしまうと、今度は直子に付けてあげる、とおっしゃられそうで躊躇っていたら、横からミイコさまの右手がひったくるようにかけはりチェーンを攫っていきました。
「大丈夫よ。直子のかけはり初体験をエミリーに抜け駆けしてわたしたちがこっそり奪ったりしないから。直子がこれを体験するのはお客様の前でって、さっきみんなで決めたじゃない」
里美さまを諌めるようにミイコさまが、かけはりチェーンをバッグにしまわれました。
イタズラがみつかっちゃった子供さんみたく、テヘペロでごまかされる里美さま。
「残りはブタのシッポね。ほら、直子?さっさと抜いちゃって」
ミイコさまが私と里美さまに向けておっしゃいました。
「そうですね。ほらマゾおばさん?直子にケツを突き出しなさい」
里美さまもお気を取り直し、イジワル声でご命令。
「はい、ミストレス・・・」
ジャクリーンさまが回れ右をされ、上半身を前傾してお尻を私に突き出してきました。
間近で視るジャクリーンさまのお尻は、まさしく、卑猥、の一言でした。
お尻の割れスジを横切る、細いブーメラン型に日焼けしていない白い尻肉。
ちょうどその中心にある穴に挿し込まれた、ピンク色の渦巻きアナルプラグ。
休め、の姿勢くらいに開かれた両脚のあいだからは、女性器まであられもなく見えていました。
少し開いたピンク色の肉襞はヌラヌラと濡れそぼリ、溢れ出た婬汁が内腿から足先へと何本もスジを描いています。
さっきの両乳首の激痛にマゾ性が反応した結果でしょう。
何よりも淫猥に思えたのはジャクリーンさまの年季の入った女性器の形でした。
私よりもずっと長い期間、弄られ、なぶられ、辱められてきたであろう女性器は、すっかりラビアが弛緩して、大げさにお外へはみ出していました。
おそらくピッタリ両脚を閉じてまっすぐに立っていても目視出来るはず。
熟し切った柘榴のような赤黒い肉襞が、いやらしく割れスジから垂れ下がっていました。
裂け目の突端で、はちきれんばかりに腫れ上がっている肉芽も柘榴色。
私よりもひとまわり以上大きくて、フードは切除しちゃったらしく根本まで剥き出し。
そんなある意味グロテスクな見た目なのに、ラビアの隙間から覗けるヌメヌメな中身は艶かしくも鮮明なピンク色で、そのギャップが導き出す印象はまさしく、淫乱オマンコという言葉しか思い当たりません。
突き出されたブタさんのシッポを指先で摘み、ギュッと力を込めます。
「んぬぅっ・・・」
ジャクリーンさまの切なそうな溜息。
指先にもっと力を込め、腕全体で引っ張ると、かなりの抵抗を感じます。
「むぅぅ、んむぅぅっ・・・」
ジャクリーンさまの喘ぐお声もどんどん高まります。
なお一層の力を込めて引っ張ると、目の前でジャクリーンさまの肛門がブワッと拡がりました。
菊の花弁のようだった紋様がまあるくお口を空けます。
そこからお顔を覗かせたのは、直径3センチ以上はありそうなピンク色の球体。
なおも引っ張ると、ますますアンアン呻かれるジャクリーンさま。
結局、その奥にもうひとつ、手前のよりももうひと回り大きい球体が数珠繋ぎになったアナルストッパーをジャクリーンさまはお尻に埋め込まれていたのでした。
「直子?今そのおばさんの肛門から引っ張り出したシッポの、ボール状になっているところ、鼻を近づけてみなさい」
里美さまがイジワルさ全開のニヤニヤ笑いでご命令をくださいます。
そんなの、お鼻を近づけなくたってわかりきっているのに・・・
「あぅぅ、いやんっ!恥ずかしいですぅ、それだけはご勘弁をぉぉ・・・」
ジャクリーンさまが、可愛らしく羞じらわれます。
「何マゾおばさんがブリっ子しているのよ?ほら、直子?早くっ!」
吐き捨てるような里美さまの冷たいお声。
「は、はいっ・・・」
シッポ部分を指先で摘んだまま、ピンク色の球体部分に恐る恐る鼻を近づけていきます。
見た目こそ黄ばんではいないけれど、表面を覆うヌラヌラが発散してくる、プーンという擬音まで聞こえてきそうなアレな臭い。
私が自分のを嗅ぐと、その途端に理性のタガが吹き飛んでしまう禁断の香り。
自分のとは違うけれど、明らかに排泄物を連想させる、獣じみた背徳の臭い。
「直子?嗅いだ?どんな匂い?」
嬉しそうに尋ねてくる里美さま。
「あ、はい・・・とても、く、クサイです・・・」
自分の鼻先にアナルプラグをぶら下げたまま、その野生の香りにむせ返りつつお答えする私。
「だから、どんな臭いかって聞いているのっ?」
容赦の無い里美さまのご追求。
「あ、はい・・・で、ですから、う、うんちの臭いが、し、しています・・・」
なぜだかいたたまれないほどの恥ずかしさに包まれ、耳たぶまで熱くなって、やっとお返事出来ました。
ヒャハハハハーという弾けたような笑い声の後、里美さまがまだ追い打ちを駆けてきました。
「聞いた?おばさん?おばさんのケツの穴に突っ込まれていたシッポ、直子がとってもクサイってさ。同じマゾドレイにディスられちゃったわよ?」
再び、ヒャハハと、いささか品の無い爆笑。
「あぁうぅぅ、奴隷は、奴隷は恥ずかしい限りでございますぅぅっ・・・」
ジャクリーンさまが切なげなお声で、なのにとても嬉しそうに身悶えされています。
お声とは裏腹に、柘榴色のだらしないオマンコからは白濁液がダラダラ。
私が見ても、このヘンタイもっと虐めてやりたい、と思ってしまうほどのドMっぷり。
やっぱりキャリアの差なのでしょう、マゾペットとしての立ち居振る舞いは、ジャクリーンさまのほうが一枚も二枚も上手です。
「そのシッポは直子が洗いなさい。この後自分に突っ込まれるかもしれないのだから、そのつもりで丁寧に洗っておくことね」
すっかりドS全開となられた里美さまの冷たいお声。
「あ、ミストレス、それはいけません。奴隷が汚したものは奴隷の責任で洗浄いたします。直子さまにそんな不浄なことをお願い出来ません」
私を弁護をしてくださるおやさしいジャクリーンさま。
「奴隷は奴隷らしく口答えは慎みなさい。これは直子への躾なの。同じマゾドレイなのに相方のアナルをクサイなんて言い放つのは失礼じゃない。かぐわしくい香りがします、かなんか答えれば許してあげたのに」
ニヤニヤ笑いで撥ねつける里美さま。
「へー、里美さんて見かけによらず、ずいぶんSっ気が強いのね。頼もしいわ。その調子でどんどんアイデアを出してくれると、今夜のショーも一層盛り上がると思うから、よろしくね。あ、もちろんしほりさんも負けずに、はっちゃけちゃっていいから」
ミイコさまがその場をまとめるようにおっしゃいました。
「はい。わたし、ネコもタチもいけるリバですから。それにお芝居が好きなので、なりきるの得意なんです。だから今夜は冷酷なサディストになりきるつもりで来ているんです」
先日の女子大生さまがたへの自縛レクチャーのときよりもノリノリな感じの里美さま。
私も、里美さまって、こんなにお茶目な一面もお持ちなんだ、ってびっくりしていました。
お酒のせいもあるのでしょうが、普段のお仕事のときの生真面目で頼れる知的な里美さまとは別人のよう。
その視線がずっと追っているのは私よりもジャクリーンさまな気がして、里美さまが本気で虐めたいのはジャクリーンさまのほうなのかな、とふと思いました。
「では、奥の部屋に移動します」
ミイコさまが扉を全開にされました。
明るいシャンデリアに煌々と照らし出された大理石ぽいタイル張りなお部屋。
奥に欧米映画で見かけるような真っ白な陶器で猫足の浴槽が見えました。
壁も荘厳な大理石風で、金色の枠で縁取られ、シャワー類らしき銀色の金具類もみんなお洒落なフォルム。
確かにそこは、とてもゴージャスで広々としたバスルームのようでした。
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*三人のミストレス 22へ
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