焦らしに焦らされた見返りは、めくるめく強烈なエクスタシーでした。
テグスで絞られて敏感になり過ぎた3箇所の突起は、少し触れただけでもその瞬間に快感が全身を駆け巡り、からだ中の細胞が溶けて流れ出してしまいそうなほどの恍惚感。
だからこそ、より強く、より激しく、より痛く。
どんなに嬲っても淫らな悲鳴しかあげない貪欲なからだを夢中で甚振りつづけ、つづけざまに何度も何度も甘美な絶頂を味わいました。
早鐘のようだった鼓動がようやく収まり、伏せていた顔を上げてみました。
乳首とクリトリスを繋いでいるチェーンは、はずれずにそのまま私のからだを飾っていました。
充血が落ち着いたからでしょう、3箇所ともテグスの絞る力が弱まっている気がしました。
ラビアを抉じ開けていたクリップは、いつのまにかふたつともはずれ、だらしなくぶら下がっていました。
テーブル上の私が腰を着けていた一帯が、粘性の液体でヌルヌルに濡れていました。
「いい写真が撮れたわよ」
傍らにいらしていたお姉さまが、私の鼻先に履歴書を突きつけてきました
「ほら、いい顔でしょ?これこそ本当の、あなたらしい表情よね?」
履歴書の写真の欄、リクルートスーツで心細そうな顔をした自分の写真が貼ってある場所のその上に、本来の写真を覆い隠すように、一枚のチェキがペーパークリップで留めてありました。
眉間に悩ましくシワを寄せ、顎が上がってのけぞり気味な私の顔のどアップ。
両目とも大きく見開かれ、半開きになった唇の端からはよだれが一筋垂れています。
汗ばんだ額や頬に髪がまばらにへばりつき、顔全体が興奮で紅潮しています。
荒くしているであろう鼻息、喉の奥から洩れているはずの喘ぎ声まで今にも聞こえてきそうなほど、生々しい写真でした。
自分がイッている、まさにその最中の顔だということが一目でわかりました。
「何度目かにあなたが、イっちゃぅー、って叫んだときのものよ。これがベストショットね」
「どう?この表情。えっちとかすけべなんて次元はとっくに通り越して、まさに淫乱、卑猥そのものって感じよね」
愉快そうにおっしゃりながら、私の顔を覗き込んでくるお姉さま。
お姉さまと視線を合わせると、お姉さまの.瞳が爛々と輝いているのがわかりました。
その妖しい輝きの意味を、まだ数回だけのお姉さまとの逢瀬でしたが、私はすでに理解していました。
お姉さまも発情されている。
ご自分の昂ぶりを発散したがっていらっしゃる。
あたしも気持ち良くしなさいとご命令されている。
「これで履歴書も完璧。今の面接で、あなたがどんな女性なのかも充分わかったし、おーけーよ。あなた、採用してあげる」
高飛車におっしゃて、お部屋の入口ドア近くまでゆっくり歩いていかれました。
そこに置かれている、パソコンの大きなモニターが設置された立派なデスクの上に私の履歴書を置き、再び私が横たわるテーブルの傍らへ優雅な足取りで戻ってこられたお姉さま。
私を見下ろして、お言葉をつづけました。
「最後に、あたしへの絶対の忠誠心を示してくれる?あたしのため、そして会社のためなら何でもやります、っていう覚悟のほど、みたいなのをね」
唇の端だけで微笑んだお姉さまは、それまで座っていた椅子をテーブルから離すように後方へ移動させてから、その椅子にストンと腰を下ろされました。
それから右脚だけ軽く跳ね上げ、ベージュのストッキングを優雅に脱ぎ始めました。
濃茶のタイトスカートが割れて、お姉さまの股間が覗けそう。
テグスの締め付けもさほど感じられないくらい大人しくなっていた私の3箇所に血流が戻り、テグスが突起に食い込み始めるのがわかりました。
右脚のストッキングだけ脱ぎ去ったお姉さまは、そのスラッとした生美脚をまっすぐ私に向けてきました。
左脚は床に下ろしたまま右脚だけを伸ばしているので、タイトスカートの奥の黒っぽい下着までうっすら見えていました。
「舐めなさい」
足先を私に向けたままでの、はっきりとしたご命令口調。
「そこから降りて、床にひざまづいて、あたしの足をあなたの舌でキレイにしなさい」
抑えたような低い声音のご命令に、私のマゾ性がゾクゾクっと完全復活しました。
「は、はいっ!よろこんで、精一杯ご奉仕させていただきます」
あわてて上体を起こすと、乳首からぶら下がったチャームふたつが大げさに揺れ、じれったい疼痛がぶり返してきます。
テーブルの端まで裸のお尻を滑らせて、慎重に床に降り立ちました。
正座するようにお姉さまの足元にひざまずくと、お姉さまは私の口元まで、足先を下げてくださいました。
目の前に突き出されたお姉さまの右足の親指に、口を大きく開けてむしゃぶりつきました。
最初は少し酸っぱいような味が口中に広がり、すぐにしょっぱく感じるようになって、やがて甘くなりました。
お姉さまの右足首に軽く手を添えて、親指から小指まで一本一本丁寧に頬張ります。
じゅる、じゅる、じゅる。
ひと通りしゃぶり終えてから、今度は足の裏、踵、爪、足の甲まで、よだれを滴らせては舌でベロベロと舐め上げました。
ご奉仕しながら目線を上げると、お姉さまはうっとり、気持ち良さそうに目を閉じていらっしゃいました。
最初はピンと一直線に伸ばしていらしたおみあしも、私に足首を取られて膝が大きく折れています。
その結果、タイトスカートの裾が腰のほうへとせり上がり、スカートの奥がハッキリ見えていました。
私はもちろんご奉仕の舌は止めずに舐めまわしながら、お姉さまのスカートの奥に目を凝らしました。
一見して分かるほど、黒いショーツのシースルーっぽい薄い布地が、肌に貼り付くようにベッタリと濡れていました。
「そのくらいでいいわ」
お姉さまのその部分に、今すぐにでも手を伸ばしたい欲求と必死に戦っていた私の頭上から、お声が降ってきました。
「一度やってみたかったのよね、ひざまづいて足をお舐め、って。気持ち良かった」
「最後にあたしの右脚、好きなだけ貸してあげるわ。今日の面接で頑張ったご褒美よ。そこにしゃがみなさい」
お姉さまの右足がクイクイっと、手招きならぬ足招きをしました。
正座を解き、両足裏を床に着けてしゃがみました。
「もう少し前に来なさい。そう。それと両膝は思い切り広げておきなさい。あなたのご自慢のパイパン性器を見せびらかすみたいにね」
右脚をぶらぶらさせて、からかうようにおっしゃるお姉さま。
「あら、ラビアチェーンは両方ともはずれちゃったんだ」
「あ、着け直したほうがよいですか?」
しゃがむと同時に両手を後頭部で組んでしまう、根っからマゾな私。
「ううん。そのままでいいわ」
おっしゃりながら、しゃがんだ私の股間と床とのあいだの20センチくらいの空間に、お姉さまの右足が侵入してきました。
「はぁうっ!」
不意にお姉さまの足の甲が、私の股間にペタンと押し付けられました。
「うわ、熱い。それにヌルヌル。あなた、さっきあれだけイったのに、もうこんなに復活していたんだ。呆れた」
お姉さまが足の甲で私の股間を軽く蹴り上げるみたいに、グイグイと圧し着けてきます。
爪先が私のアナルの辺り、そして足の甲から足首までで私の性器全体を包み込むみたいに密着させ、小刻みに擦り付けてきます。
「あんっ、あんっ、あんっ」
気持ち良さに堪えきれなくなった私は、後頭部の両手を解いて床に後ろ手を突き、下半身をグッと突き出す形になりました。
「ああぁーーっ!」
股間に密着していた足がいったん引き、今度は私の膣穴めがけて、爪先が進入して来ました。
「ほら、あたしの足であなたの性器を犯してあげる。直子がジュルジュルしゃぶってキレイにしてくれた、あたしの足の指でね」
お姉さまの足の親指から中指くらいまでが、私のアソコにズブリと挿さっています。
「直子の淫乱マンコでも、さすがに足の指全部は咥え込めないみたいね」
わざとイジワルくお下品におっしゃって、足先を乱暴にぎゅうぎゅう押し込んでくるお姉さま。
「あ、いいっ、もっと、もっとぉ」
「ヌルヌルのジュブジュブね。ほら、直子も自分で腰動かして、もっと気持ち良くなれるように工夫なさい」
「はいぃ、あんっ、そこそこそこぉ」
お姉さまの足先をもっと深く迎え挿れようと、お尻を上下させながら喘ぎます。
からだを揺らすと乳首のチャームも揺れて、突起がますます硬くなり、テグスが食い込んできます。
「中がすっごく熱くなっているわね。どう?イキそう?」
お姉さまの足がますます乱暴に粘膜を蹂躙してきました。
「もうちょっと、ああ、もっと、もっとぉー」
両手を後ろ手に突いているので、思うように自分のからだをまさぐれないもどかしさ。
「ねえ直子?あたし、脚上げているの疲れちゃった。あとは自分で持ってやってよ。太腿まで自由に使っていいから」
「あ、はいっ!」
そのお言葉を待っていました。
急いでからだを起こし、しゃがみ姿勢に戻りました。
お姉さまの足が私の性器から離れ、だらんと床に着地する寸前に、両手でそれを捕まえました。
「直子って、あたしの膝小僧、大好きよね?いつもオマンコ、グイグイ圧し付けてくるもの」
ふたりで眠る前とか、普通にベッドで愛し合うときは、私が仰向けに寝そべり、お姉さまが覆いかぶさる形でからだを重ねていました。
いつも最初にするのは、重なってキスをしながら、お姉さまの膝で私の両脚が割られ、私の性器をその膝頭でグイグイ虐めていただくことでした。
「それではお姉さま、おみあしを失礼させていただきます」
お姉さまから私への呼びかけが、あなた、から、直子、に変わったことで、面接ごっこは終了し、プライベートタイムに入ったと判断した私は、思い切って、お姉さま、と呼びかけました。
お姉さまからお咎めは無く、私を見つめて薄く笑っています。
安心した私は、お姉さまの右足首を左手で持ち、ゆっくり立ち上がりました。
お姉さまの右脚も上に上がって、大開脚状態になりました。
お姉さまのタイトスカートは、すでにすっかり腰骨辺りまでせり上がり切り、白い内腿とその奥を隠す黒い布地全部が露になっています。
それでもお姉さまは薄く笑っていらっしゃるだけ。
これはもう、完全に誘っていらっしゃるのでしょう。
脛に跨って股間に押し付けました。
「はうんっ」
私が持っているお姉さまの足首は私の愛液でベトベト、お姉さまのスリムな脛はスベスベです。
そのスベスベの脛に股間の唇を圧し付け、滑らせるように腰を前後に振り始めます。
「あん、あん、あーんっ」
お姉さまの滑らかな脛に私のいやらしいラビアと粘膜をヌルヌル擦り付けます。
「あ、いいっ、あん、あん」
「いやらしいダンスだこと。腰をカクカクさせて、サカッたワンちゃんみたい」
私をじっと見たまま、からかい口調のお姉さま。
お姉さまの生脚に性器を擦りつけて感触を愉しみつつ、私はジリジリとお姉さまに近づいていきました。
膝小僧まで進むと、その丸みが粘膜の奥まで圧迫してきて、その気持ち良さから離れ難く、少し長めに停泊してしまいました。
「あん、あん、あぁんっ」
腰を前後するたびに、ラビアが摩擦されクリトリスが引っぱられ、どんどん昂ぶってきます。
でも、ちゃんとお姉さまにも悦んでいただなくては。
今度はお姉さまと一緒にイカなくちゃ。
もうすぐ、もうすぐ手が届く。
お姉さまの太腿に跨るような形になると、ふたりはもうくっついているといっても良いくらいの至近距離でした。
お姉さまのお顔がすぐそこにあります。
相変わらず私をまっすぐ見つめ、薄く微笑んでいらっしゃいます。
私も見つめ返しながら、恐る恐る右手をお姉さまの股間に伸ばしていきました。
もう触れる、というときに唇が塞がれました。
もちろん、お姉さまの唇で。
「んふぅぅぅ」
重ね合った唇の中で、お姉さまの一際熱い吐息を感じたのは、私の指がお姉さまの濡れたショーツに触れた瞬間でした。
お姉さまのソコもグッショリでした。
濡れた薄い布越しに、クリトリスが勃起しているのがわかりました。
お姉さまの太腿の上で腰を小刻みに滑らせながら、しばらくは布の上から、お姉さまの性器を擦りました。
指の腹でやさしく、慈しむように。
お姉さまが両手を私の背中に回し、ぎゅっと抱きしめてきました。
私も空いている左手を、お姉さまの背中に回します。
唇はずっと重ねたまま。
「んんんーっ」
「んぐぅぅぅ」
私がショーツのクロッチ脇から内部に指を侵入させると、お姉さまも右手をふたりのからだのあいだに潜り込ませて来ました。
「んぁうぅぅ」
「むむぅぅぅ」
私の指が、濡れそぼったお姉さまの性器を直にまさぐって膣を割るのと、お姉さまの指が、私のテグスで絞られたクリットをつまむのとが、同時でした。
「あはぁぁーんっ」
「いいいぃぃぃ」
さすがに互いに頭が後ろにのけぞって唇が離れ、思いがけないほど大きなふたりの喘ぎ声が室内に響きました。
「ああん、お姉さまぁ、もっと、もっとぉ」
「いい、直子、いいわ、そこ、そこよ」
「もっとぎゅっと、もっとぎゅーっとつぶしてぇ」
「あ、あ、いい、そこぉ、奥まで、奥までぇ」
ふたりして、唇を離し何かを訴えては、すぐにまた相手の唇を求め、貪り合います。
「お姉さま、気持ちいいですか?、いいですか?」
「んんー、直子、かきまわして、もっともっと」
「あ、イキそうです、お姉さま、一緒に、一緒にぃ」
「いいわよ、一緒にイこぉ、一緒にぃ」
ピチャピチャは上の唇、クチュクチュは下の唇。
ブラウス越しに、お姉さまの体温がどんどん上がっていくのがわかります。
それがすごくしあわせ。
「あっ、あっ、イクゥ、いくぅ、いっちゃうぅー・・・!!!」
「いい、いい、いい、の、いく、いくいくいくぅ・・・!!!」
「あーあ。やっぱり服を全部脱いでからすればよかったかな。ブラウスもスカートもよれよれのベトベト」
抱き合ったまましばらくぐったり、昂ぶりの余韻がようやく引いた頃、お姉さまがお顔を上げて小さくつぶやきました。
そのお声に、私があわててお姉さまの腿から降りると、お姉さまも立ち上がりました。
「あ、あの、ごめんなさい・・・」
確かにお姉さまの純白のブラウスは、あちこちよだれに濡れて肌に貼り付いていました。
濃茶のタイトスカートにも、飛び散ったふたりの愛液らしきシミがそこここに出来ています。
申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
「直子が謝ることではないわ。自分の職場でえっちなことするために自ら裸になることに、なんだかワケの分からない罪悪感を感じてそうしなかった、全部あたしのせいだもの」
「直子にはわからないでしょうけれど、自分が普段働いている見慣れたオフィスで全裸になるのって、けっこう勇気がいることなのよ。背徳感って言うか」
苦笑いしながら、お姉さまが左脚のストッキングもお脱ぎになりました。
「片方だけ穿いてるのって、おかしいものね」
今度は愉快そうな笑顔のお姉さま。
「直子はいいわよね。真っ裸だからタオルで拭くだけでいいんだもの。はい」
お姉さまから、海沿いのレジャーランドのキャラクターが描かれた可愛らしいバスタオルを差し出されました。
お姉さまも同じような柄のタオルで、ご自分の右脚を拭き始めます。
「あ、だめです。私がやります」
私は急いでお姉さまの足元にひざまずき、自分に渡されたタオルでお姉さまの右脚を拭き始めました。
「あら、気が利くのね」
「いえ当然です。だって私はチーフのドレイ秘書ですから」
「今、この部屋って、すっごくいやらしいふたりの臭いが充満しているのでしょうね」
お姉さまが久しぶりに、真夏の向日葵のようにニッコリ艶やかに微笑まれました。
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*面接ごっこは窓際で 08へ
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