2011年7月31日

氷の雫で濡らされて 03

カツ、カツ、カツ、カツ・・・
ヒールらしき足音が私のいる個室のほうへ、ゆっくりと近づいてきました。
コンコン!
ノックの音。
「は、はい」
私は、小さな声で答えました。
「ちゃんと目、つぶってる?」
電話で聞いたのと同じ女性の声が聞こえました。
同時に個室のドアのスライドバーがカチャリと滑り、ドアが内側にゆっくり開き始めました。

「あ、は、はいっ!」
実はノックの音がしたときに、思わず目を開いてしまっていました。
ドアが開き始めたのも見ていたのですが、内開きなので、その人の姿はまだ見えませんでした。
そのときに念を押されたので、答えてから私は観念して、再びギュッと目をつぶって下を向きました。

ローズ系のパフュームのいい香りがしてきます。
パタン・・・カチャリ!
内鍵を閉めた音でしょう。
自分の近くに、明らかな人の気配を感じていました。

「絶対、目を開けちゃだめよ!」
「は、はい!」
その人が近づいてくる気配とともに、かぶっていた帽子がフワリとはずされました。
私はドキドキ最高潮で、ギューッと目をつぶっています。
「もう少し顎を上に上げて、カワイイお顔をよーく見せてくれない?」
目をつぶったまま、うつむいていた顔を恐る恐る上げていくと、背後から私の目のところに何か布のようなものがかぶせられました。
「あっ!?」

「ふーっ。目を開けていいわよ。見えないでしょうけど」
その人が可笑しそうな声で、私の耳に息を吹きかけながら言いました。
目を開けても真っ暗。
アイマスクをされちゃったみたいです。

「さてと。おひさしぶりね?直子さん?」
「あ、は、はい・・・」
「ずいぶんキレイになったわねえ。わたしが会った頃は、まだコドモコドモしてたけど、もうすっかりオトナの女性」
その人は、私の左耳に息を吹きかけるみたいに密着して、ささやいてきます。
「ここも、こんなに大きくなって・・・」
言いながら、ブラウス越しに私の右おっぱいがギュッと掴まれました。
斜め背後から掴まれている感じ。
「あーんっ!」
からだがビクンッと盛大に震えて、大きな声が出てしまいました。
「大きな声は出さないのっ!」
右おっぱいを掴まれたまま、耳元の声に叱られました。

「いつ人が入ってくるか、わからないでしょ?個室の中からコソコソ話し声がしていたら、警備員さん呼ばれちゃうわよ?」
「このフロアだと、北側にある女子化粧室が最近改装されて、とってもキレイになったらしいのよ。ピッカピカのパウダールームや着替えスペースまであるんだって」
「そのことを知ってる人はみんなそっちに行くから、そっちのトイレは大人気。だからこっちのトイレを選んだの、人来なそうだから」
「でも、だからってこっちに誰も来ないって保証は無いじゃない?とても切羽詰っちゃった人が飛び込んでくるかもしれないでしょ?」
その人がクスッと笑った気がしました。
私もつられてクスッと笑ってしまいます。
「だから、出来るだけ静かにしていて、ね?」
最後は、すっごくやさしい感じで語りかけられました。
「は、はい」

「直子さんて、意外にお堅いのね?てっきりノーブラで来ると思ったら、ブラしてきてるし」
私の右おっぱいが解放されたのもつかの間、すかさず今度は左おっぱいを揉みしだかれています。
「えっ?で、でも・・・」
「このワンピなら布地しっかりしてるし、細かいピンタックも入っているから、乳首浮いちゃうこともないでしょうに」
「で、でも、わ、私・・・ち、乳首、大きい・・・から・・・」
「へー。そうなんだ?」
左のおっぱいを揉みながら、もう一方の手で私のブラウスの胸元のボタンを上からはずしているみたい。
「それはぜひとも、見せてもらわなきゃー、ね?子猫ちゃん?」

「あっ!」
その言葉を聞いた刹那、一瞬にして理解しました。
ジグソーパズルの最後の1ピースをはめたときみたいな達成感。
「シーナさん、ですね?」
「ピンポーン!やっと当ててくれたわね?ご褒美にアイマスクを取ってあげましょう!」

シーナさんは、私が高二のとき、やよい先生とお泊りデートの2日め、ファミレスで露出遊びをしたときにそのファミレスでウェイトレスさんをしていらした女性で、やよい先生のお仲間でした。
身長が私の肩の少し上くらい、小柄でロリータ全開の可愛らしい容姿のかたなのですが、やよい先生のご説明によると、百合属性のSな人なんだそうです。
やよい先生が東京に行かれてから一度だけ、地元でお会いしたことがあって、今回は、そのとき以来の再会でした。

アイマスクがはずされて、私の視界に入ってきたのは、紛れも無くシーナさんでした。
当時はショートカットでしたが、今目の前にいるシーナさんは、肩までのゆるくウエーブした髪をサイドに流してシルバーの凝った模様のヘアピンで留め、黒のタイトスーツに真っ白いフリル付きブラウスを着ていました。
初々しいOL一年生さんみたい。
可愛らしさにますます磨きがかかっています。

「さっきまで仕事してて直行してきたから、今日はこんな格好なの。本当におひさしぶりね、直子さん」
「はいっ!私、シーナさんも東京に出てこられているなんて、知りませんでした。いつ・・・」
「そういう話は後でゆっくりしましょ?今は直子さんの身だしなみを・・・」
すっかりコーフンして声高になってしまった私の問いかけを遮って、私をたしなめようとするシーナさんの言葉は、バタン!っていう派手に化粧室の扉が開かれる音で遮られました。

シーナさんがご自身のちっちゃくて形の良い唇の前に人差し指を垂直に立て、シーッというジェスチャーをします。
私も真似してシーッ!
見つめ合ってコッソリ笑います。

カンカンカンッ!
乱暴な靴音が聞こえたと思ったらギーッバタン!と大きな音がしました。
どうやら私たちのいる個室の隣の隣に入ったみたい。
カタン、ガチャン、バサバサッ!フーーッ・・・
衣擦れの音の後は安堵のため息?

突然のおトイレ闖入者の動向に耳をそばたてていた私は、そのため息を聞いて緊張が解け、ふっと自分の胸元に目をやりました。
いつの間にか胸元のボタンが全部はずされて、ピンクのブラが丸見えになっていました。
あわてて胸元をかき合わせます。
シーナさんが身振りでダーメってした後、背中を向けろ、っていうジェスチャー。
私が思わず何か言いそうになると、シーッ!

私は、音をたてないようにコソコソと便座の上で腰を回転させ、シーナさんに背中を向けました。
シーナさんは、ソロリソロリと私のワンピースを肩脱ぎにした後、ブラの後ろのホックをそーっと、なるべく音が出ないようにパチッとはずしました。
それから、私の両腕を器用にあやつって、ワンピの両袖とブラの肩紐を両腕からスルスルっと抜いてしまいました。

シーナさんが上半身裸になってしまった私の肩をチョンチョンとつついて、指で指示して私とシーナさんが向かい合うように座り直させました。
私の露になったおっぱいを品定めするようにじーっと見つめるシーナさん。
私は、両手をだらんと下におろして、シーナさんの視線に恥じらいながら耐えています。
両乳首はすでに充分過ぎるほど尖って、ツンと上に背伸びしていました。
シーナさんの右手がそーっと左おっぱいに伸びてきます。
私は思わず両手で胸をかばおうとします。
動き始めた私の右手がすぐにシーナさんの左手に捕まり、右手の甲をシーナさんの右手で軽くつねられました。
シーナさんはわざと作った怖いお顔をしています。

シーナさんが自ら両腕を頭の後ろで組み、私にもやるように、って顎で促してきました。
私は、胸の前でゆっくりと両手を組んでから、組んだ両手のひらを自分の後頭部に当てるように上に上げました。
マゾの服従ポーズ。
おっぱいと両腋の下が無防備全開になってしまいました。

シーナさんが再び右手を伸ばしてきて、私の無防備な左乳首をコソッとつまみました。
「んっ!」
一生懸命口をつぐんで、悦びの声が漏れないようにがまんします。
シーナさんは、親指と人差し指、中指の3本でソフトにつまんだ私の乳首を、捏ね回すようにやんわり弄んできます。
「んぐぅーー」
そのあまりの気持ち良さ。
口をつぐんで一生懸命声が出るのをがまんしているのに、喉の奥から歓喜の唸り声が鳴ってしまいました。

ジャッジャジャーーーッ!
そのとき、闖入者の任務が終わったらしく、水を流す音が聞こえてきました。
シーナさんが右手を引っ込め、私たちはまた、耳をすませばモードに突入。
しばらくガサゴソ聞こえた後、突然!

プゥーーーーーーーッ!

シーナさんと私は一瞬顔を見合わせてから、光の速さでお互い自分の口を押さえ、盛大にうつむきました。
バタンッ!
個室のドアが開く音がして、カンカンカンッって遠ざかる足音を聞いてから、思い切って顔を上げました。
シーナさんも同時だったみたい。
シーナさんの肩が小刻みに震えています。
もちろん私の肩も。
笑いをこらえすぎて、腹筋が痛いほど。
目尻に涙まで溜まっちゃいました。


氷の雫で濡らされて 04

2011年7月30日

氷の雫で濡らされて 02

夏の東京の街を歩いていてびっくりしたのは、お肌の露出度高めなセクシーな服装をしている若い女性の姿を頻繁に見かけること。
胸元が大きく割れていたり、背中が大胆に開いていたり、袖ぐりから横おっぱいが覗きそうなユルユルのタンクトップとか、からだの線がバッチリのピチピチボディコンとか。

春先にやよい先生と会ってお話したとき、私が、大学は制服じゃないから、毎日何を着て行けばいいか迷ってしまいます、みたいなことをしゃべっていたら、お話の流れで、やよい先生が笑って教えてくれました。
「もしも大胆な服装して街を歩くときは、ヘタに恥らってモジモジしたりしちゃダメよ。かえって悪目立ちして注目集めちゃうから。こんなのはファッションだから何でもない、って感じで、どう?私キレイでしょ、って堂々と胸張って歩きなさい」
「そりゃあ、チラチラと見てくる男は何人もいるでしょうけど、それだけのこと。すれ違っちゃえばみんなすぐ、忘れちゃうわ。欲情して追いかけられちゃうみたいなメには、よっぽど運が悪くない限り合わないから。ここはそういう街なの」

やよい先生に言われたことが、夏になってよくわかりました。
胸の谷間を見せびらかすのなんて、何でもないことみたい。
まだ高校生くらいの子も、OLさんも、ちっちゃな子供の手を引いた若奥様風の人だって、盛大にキワドイ部分の素肌を真夏の熱気に露出して、普通に平気で歩いていました。

私は、まだ慣れていないので、そういう人たちとすれ違うたびに、すごいなあ、って感心しちゃっていますが、よく考えてみると、今現在の私のほうが、彼女たちよりも数倍、大胆なことをしているんです。
ワンピースで隠れてはいますが、その下のアソコには、えっちな突起のホタテ貝がハマっているのですから。
キューンって、はしたない恥ずかしさが全身を駆け巡ります。
でも、やよい先生のアドバイスを思い出し、不自然な雰囲気が出ないように無理に澄ました顔して胸を張って、足早に繁華街の人ごみを歩いていきました。

目的のデパートに入ると、ひんやりと冷たい空気が気持ち良く私を迎えてくれました。
お約束の時間より20分も早く着いちゃった。
汗びっしょり。
デパート1階独特の、むせ返るようなお化粧品の香りの中で化粧室を探しましたがみつからず、案内板を見ると2階にあるようです。
エスカレーターで2階に上がり、洗面台の鏡の前で入念にお化粧を直していたら、お約束の時間まであと8分になっていました。
そろそろ行こうか・・・
私の胸がワクワクドキドキ高鳴ってきました。

3階の一番南側のフロアーで、適当にうろうろしていなさい、っていうのが、やよい先生のご指示でした。
このデパートの3階に来るのは初めてだったので、天井に吊られたフロアガイドを頼りに南側へ移動しました。
いったん南端まで行ってから、今度はそのあたりのブロックの綺麗にディスプレイされたお洋服をゆっくり眺めつつ、うろうろし始めました。
右手には、やよい先生からいつご連絡が来てもいいように、携帯電話を握っていました。

下着の売り場で、通路に出ているワゴンのショーツを眺めていたとき、突然、アソコに震動を感じました。
「んっ!」
思わず小さく声がこぼれて、うつむいていたからだがビクンとのけぞります。
来た!
やよい先生に会える嬉しさと、デパートの売場でこっそりアソコに刺激を受けている自分のヘンタイな状況とに、みるみるからだが火照ってきてしまいます。

アソコの中を震わす力は、愛用のリモコンローターで言うと弱と中の間くらいの弱いもので、強みたいな、立っていられないほど、ではありませんでした。
それに、デパートに入ったときから、たぶん突然震動のスイッチが入るだろう、って予想と言うか期待していたので、一瞬の驚きが過ぎると余裕が出来て、通路のほうを振り返ってみました。
その瞬間、今度は手のひらで携帯電話が震え始めました。
「きゃっ!」
またもや小さく声をあげてしまいました。

携帯電話を開こうと、顔をワゴンのほうに戻して視線を上げたとき、奥にいた下着売場のキレイな女性店員さんが、怪訝そうな目で私をじーっと見つめているのに気がつきました。
やだっ!いつから見られていたんだろう・・・
さっきから一人で、んっ!とかきゃっ!とか声をあげているんですから、傍から見れば、どう見たって不審者です。
私は、白い帽子のひさしをつまんで目深にかぶり直し、あわてて売場を離れ、売場と売場の間の壁のところに移動してから、通路に背を向けて携帯電話を開きました。
股間のホタテ貝は、震えっぱなしです。

着信はメールでした。
やよい先生ではない、知らないアドレスから。
「そのまま北方向へ少し歩き、右側にある女子トイレに入りなさい」
メールには、そう書いてありました。
通路を振り返り、それらしき人、ホタテ貝に電波を送っている人、の姿を探します。
平日の午後、お昼休みもとっくに終わった頃ですから、ウインドウショッピングのお客さんも少ないようで、このフロアをうろうろし始めてからも、中年のおばさまや、若い女性の一人客とチラホラすれ違う程度でした。
今も、見える範囲にいるのは、各売場の店員さん以外では、中年おばさまの二人連れだけ。

今日来てくれるのは、やよい先生じゃないのかしら?
メアドが違っていたのが気がかりで、しばらくキョロキョロあたりを見回してみたのですが、それらしき人の姿は発見できず、あきらめてメールの指示通り女子トイレへ向かうことにしました。

アソコを刺激しているホタテ貝の震動は、歩くのにまったく支障がないくらい緩やかなものでしたが、そんなことをされながら白昼のデパートを歩いている、という背徳的な感情と相俟って、誰かとすれ違うたびに緊張してしまい、何て言うか、弱火でトロトロと官能を炙られているような、甘美な後ろめたさを感じていました。

10メートルくらい歩くと、その10メートルくらい先に、矢印とともに女子化粧室の存在を示すプレートが吊ってあるのが見えました。
あそこだ。
そう思いながら一歩踏み出した途端、アソコの震動がピタッと止まりました。
あれ?
思わず立ち止まり、まわりを見回します。
相変わらず閑散とした婦人服売場。
きっと、リモコンの電波が遠すぎて途切れちゃったんだな。
少しがっかりしながらも、そのまま女子トイレを目指しました。

女子化粧室への扉を開け、中へ入ります。
誰もいません。
三台並んでいる洗面台を抜けて、もっと奥へ進むと個室が4つ。
デパートにしては、あまりキレイなおトイレではなくて、なんとなく床とか古そうな感じ。
個室のドアは4つとも閉まっています。
どうすればいいのかな?と思っていたら、右手の携帯電話がまた震え始めました。

今度は電話。
知らない番号からです。
「もしもし?」
恐る恐る、出てみました。

「おひさしぶり。直子さん。トイレの中に誰か人いる?」
知らない声でした。
やよい先生ではなく、それよりもう少し低い、落ち着いたオトナっぽい女性の声。
「あ、えっと・・・あなたは、えっと誰・・・どちらさまですか?」
困惑してなぜだかヒソヒソ声になってしまう私。
「そんなことはどうでもいいの。質問に答えなさい」
電話の女性に、冷たい口調でピシャッと言われてしまい、背中がゾクゾクッとなりました。
「あ、はい。えっと、誰もいません」
「個室は?」
「あ、はい。ちょっと待っててください」
あわてて個室のノブのところの使用中サインを、それぞれ確認してみます。
全部青色でした。
「あの、えっと、誰も入っていないみたいです」
「そう。だったら、入り口から一番遠い、一番奥の個室に入りなさい。入っても鍵は閉めないで」
そこでプツンと電話が切れました。

誰なんだろう?
やよい先生でないことは間違いありませんが、なんとなく聞いたことがあるような声な気もしてきました。
おひさしぶり、って言ってたし。
ミイコさん・・・ミーチャンさんは、もう少し声がハスキーだし、大学のお友達の声に似ていた気もするけど、そのお友達とやよい先生に接点があるわけないし・・・
指定された個室に入った後も、頭の中がモヤモヤ混乱していました。

「入った?」
個室に入って1分くらいした後に再び電話がかかってきました。
「はい。言われた通りに・・・」
「そう。これからわたしもそこに入るから、あなたは便器のふたに座ってギューッと目をつぶっていなさい」
「あ、あの、あなたは?」
「わたし?わたしは今日、百合草先生から全権を委任されて来ているの。あなたと遊ぶために。わたしの声は百合草先生の声。わたしの命令は百合草先生の命令」
その声を聞いている間に、女子化粧室の入口の扉が開いて閉じたような音がかすかに聞こえました。
その人が化粧室に入って来たみたい。
その途端にホタテ貝が震え始めました。
「んっ!」
しんと静まり返った個室の中では、ホタテ貝のンーーッていう震動音が、かすかに私の股間から聞こえてきます。

「わかった?ギューッと目をつぶっているのよ?もし逆らったら、ひどいお仕置きになるわよ・・・」
「は、はい・・・」
「よろしい」
また、プチッと電話が切れました。
ひどいお仕置になるわよ、ってささやいたその人の低い声がすっごくセクシーで、ゾクゾク感じてしまった私は、言われた通りにふたを閉じた便器に浅く腰掛け、ギュッと両目を閉じました。


氷の雫で濡らされて 03

2011年7月24日

氷の雫で濡らされて 01

東京での一人暮らしにもようやく慣れてきた7月中旬、やよい先生から携帯電話にメールが届きました。
やよい先生とは、私が東京へ越してきた当初は、ちょくちょくお会いして、やよい先生が私のお部屋に来たり、やよい先生のお宅へ遊びに行ったりしていたのですが、梅雨が始まった頃からずっとご無沙汰していました。
久しぶりにやよい先生と遊べるのかな?
ワクワクしながらメールを読みました。

メールの内容は、今日私への荷物を送ったことと、今週、来週の平日で午後一時から空けられる日を教えなさい、ということが、いつものように事務的かつ簡潔に書かれていました。
私の大学での前期授業はほとんど終わっていて、幸い補講も試験も無くヒマな身でしたから、その週の金曜日を指定して、すぐ返信しました。
すると、荷物を受け取って中身を確認したらまた返信しなさい、と再びメールが届きました。

翌日の夕方、学校から帰ると、管理人さんがやよい先生からの荷物を渡してくれました。
荷物は、箱が大きいわりには軽いものでした。

お部屋に入り、着替えもしないうちにすぐ、その箱を開けてみました。
中から出てきたのは、お洋服のようです。
広げてみると、可愛い感じのリネンの半袖シャツワンピースでした。
生成りな麻色で、ウエストまでピンタックが入っていて、スカート部分は若干ふんわり広がった膝丈。
ボタンはウエストまでに6個、スタンドカラーがなんとなくエスニックな感じ。

当日は、これを着て来い、っていうことなのかな?
今まで持っていないタイプのワンピだったので、嬉しくなっちゃいました。

そのワンピースを取り出して、ふと箱を覗くともう一つ、黒いビニール袋に入った何かが箱の底にあるのに気がつきました。
袋を取り出して封をしているテープを剥がし、中を覗き込みます。
奇妙なものが入っていました。

幅10センチくらいのホタテ貝みたいな形をした真っ白いプラスティック製らしきオブジェ。
その貝の内側から楕円形の突起が、なんだかえっちな形に飛び出しています。
貝の左右と下部分からは、ゴム製の黒い紐が結ばれていて、その紐とホタテ貝で、まるでTバックのパンツみたいな形状になっていました。
そして、貝の上部分から見えるのは電池ボックス?

私は、すぐにピーンと来ちゃいました。
たぶん、このホタテ貝みたいのをパンツのように穿くと、内側の突起が私のアソコにスッポリとハマっちゃうのでしょう。
で、たぶんこれはリモコン式。
私がこれを穿いていて、リモコンを持っている人がスイッチを入れると、この突起が私の中でブルブル震え始めるのでしょう。
胸がドキドキし始めます。

早速その場で立ち上がり、ジーンズとショーツを脱ぎ捨てました。
私の中は、すでにジンワり湿り始めていました。
念のため貝全体を水で濡らしたタオルで拭いてから、黒いゴムに両脚を通していきます。
ホタテ貝が私のアソコを隠したとき、内側の突起がヌプッと、私のアソコの中に侵入していました。
「ああんっ」
リモコンローターを入れたときよりは浅い感じで、私のアソコに異物が挟まれています。
姿見に映してみます。
私の薄い陰毛だけを隠すような真っ白いホタテ貝。
うわっ、いやらしい。

その格好でお部屋を歩き回ってみました。
内腿に突起の側面が少し擦れる感じですが、突起の曲線のおかげなのか、中ではフィットしていて痛くは無く、歩きづらいこともありません。
パンツ状のゴムもきつくも無くゆるくも無く。
問題ないようです。
ただ、こんなものを股間に着けて歩いている、っていう行為自体が十分ヘンタイさんです。
今度のやよい先生とのデートは、これを着けたまま街を歩くことになるのでしょうか?

リモコンのスイッチが入ったら、どうなるんだろう?
ふと思いついて、高二のときにやよい先生からいただいて、今でも愛用しているリモコンローターのリモコンスイッチを入れてみました。
反応なし。
振動の具合は、当日までのお楽しみ、ということのようです。
もう、ワクワクが止まりません。

その格好のまま、やよい先生に荷物到着メールを入れました。
早速ホタテ貝を穿いてみたことも書き添えました。
それからブラウスも脱いで、送ってもらったワンピースを着てみます。
似合ってるー!
姿見に映った自分の姿は、ちょっとエスニックな可愛いワンピースを着た普通の女性。
でも、スカートをめくると、信じられないくらい卑猥なおもちゃを下半身にくっつけてるんです。
背中がゾクゾクっとしてきちゃいます。
今夜は、これを着けてオナニーしちゃおうかなー。
そう言えばネットで、綺麗なモデルさんが白いホタテ貝3枚で両乳首とアソコだけを隠してるセミヌード写真を見たことがあったなあ。
あれはえっちだったなー。
なんて、とりとめのないことを考えていたら、30分くらいして、やよい先生からの返信メールが届きました。

当日は、送ったワンピースを着てホタテ貝を着けてくること。
下の毛はキレイに剃っておくこと。
このメールを読んだら当日までオナニー禁止。
そして、待ち合わせの時間と場所が書いてありました。

私は、しまった!って後悔します。
先手を打たれてしまいました。
ホタテ貝を着けたムラムラ解消オナニーは、おあずけにされてしまいました。
それに、アソコの毛も剃らなくちゃいけないことに。
毛を剃った後って、絶対いろいろ弄くりたくなっちゃうんです。

でも、やよい先生のご命令は絶対です。
たとえバレなくても、逆らうことは出来ないし、私が逆らいたくないんです。
これ以上ホタテ貝を着けていると、やよい先生のご命令に背いてしまいそうだったので、渋々はずして部屋着に着替えました。

やよい先生に久しぶりに会えるワクワク感とムラムラなのにオナニーが出来ない悶々感を夜毎抱きながら、お約束の日を指折り数えて3日後。
朝からそわそわの私は、おトイレを済ませてシャワーを浴びるとすぐ、ホタテ貝を装着しました。
入念にお化粧をして、お外が暑そうだったので髪はサイドに流して編みこんで、リボンピンで留めました。

お約束の時間は、午後の1時半。
場所は、池袋の私鉄駅に直結した有名デパートの3階、婦人服売り場。

私の住んでいるマンションからは、5分くらい歩くと池袋へ一駅の地下鉄の駅があります。
でも、まっすぐ歩けば15分くらいで池袋駅には着けるので、池袋に用事があるときは、歩いていくことにしていました。
今日もお家を早めに出て、徒歩で行くことにしました。

お外は真夏日でした。
真っ青なお空にお日様がギラギラ輝いて、地上にあるものすべてを暑く熱していました。
湿度が高くないのと、時折ゆるく風が吹いてくれるのが救いです。
そんな中を私は、白い日除け帽子を頭に乗せて、肩にタオルとかを詰め込んだ小さなトートバッグを提げ、ハンカチ片手に歩き始めました。


氷の雫で濡らされて 02