2010年8月30日

また雨の日にカクレガで 01

私は、雨の日が好きです。
なぜ好きになったのか、という、きっかけのお話から始めます。

あれは、中学三年生のとき。
このあとに、つづいて読んでいただく、忘れられない出来事を私が体験した日と同じような初夏の午後。
蒸し暑い日々がつづく、半袖ブラウスな季節のことです。

その日は朝から空模様が悪く、蒸し暑い曇り空でした。
今にも雨が降り出しそうですが、なんとか午後まで持ちこたえていました。
私が学校を出るときも、まだ降っていませんでした。
片手がふさがるのもイヤだし、持ってきた傘をロッカーに置いたまま下校しました。

学校から私の家までは、徒歩で約15分。
意地悪な雨は、私が5分くらい歩いた頃にぽつぽつ降り始めました。
もしも雨が強くなったら、商店街のコンビニでビニール傘を買おう・・・
そう決めて、小走りに急ぎました。

住宅街を抜けて、商店街を通り抜けて、また住宅街。
それが学校から私の家までの道のりです。
もうそろそろ商店街、というところで急に雨が強くなりました。
大粒の雨が容赦なく私の半袖ブラウスを叩きます。
運良く近くにバス停があったので、その屋根の下に逃げ込み、雨宿りしていくことにしました。
幸い、あまり濡れずにすみました。
私の後からも何人か傘を持っていない同じ中学の子や、降られてしまった大人たちが、そこに避難してきます。
5分くらい待ちましたが、雨足は弱まりません。

そこへ、同じ中学の下級生らしい女の子たちが、三人駆け込んできました。
バス停の端のほうで、ワイワイキャーキャー言っています。
あったくもう、とか、ざけんなよっ、とか。
そのうちに、こんな声が聞こえてきました。

「うわっ。みーこ、濡れてスケスケじゃん!」
「えっ?!あっ!やだー」
「そういうゆかりんだってー」
「うわー!てか、うちら、なんか、エロくね?」
そんなことを言いながら、キャハハハーって笑ってます。
バス停にいる大人たちは苦笑い。
うちの中学の男子たちは皆黙ってうつむいています。

ぴくん!
スケスケ、エロくね、という言葉に、一昨日からムラムラ発情期を迎えていた私の下半身が敏感に反応しました。

雨足は弱まりませんが、その女の子たちは、
「行くよっ!」  
の言葉を残して、雨の中を元気に駆け出していきました。

私は、腕時計を見て、あらあら、もうこんな時間?みたいなお芝居をしてから、髪の毛を後ろに束ねて髪留めゴムでくくりました。
そして、彼女たちを追うように、雨の中に飛び出しました。

商店街の最初に目についた、軒先に屋根が出ているお店まで一気に、激しく降る雨の中を駆け抜けました。
はあ、はあ、はあー。
100メートルくらい全力で走ったので、下を向いて大きく肩で息をしています。

呼吸が落ち着いてから、ゆっくりと視線を自分のブラウスの胸元に向けてみます。
ほぼ、びしょ濡れ。
白いブラウスが濡れて、素肌と、私が今日している水色のレースのブラが、ブラウスにベットリ貼りついて透けていて、確かにこれはエロいです。

私は、学校では『良い子』 にしていたので、ブラウスの裾はスカートにちゃんと入れていました。
なので、ブラのバストトップが左右共ブラウスにこれみよがしに貼りついてしまって、スケスケなんてレベルじゃありません。
「このまま帰ると、道行く人みんなに、私のブラスケ姿を見られちゃうんだ・・・」
一人興奮してると、ふいに声がかかりました。

「あらまあ、お嬢ちゃん。びしょ濡れだねえ。傘貸して上げようか?」
私が逃げ込んだのは、お肉屋さんの店先でした。
人の良さそうなお肉屋さんのおばさまが、私の姿を心配そうに見ています。
「あっ、だいじょうぶです。ありがとうございます」
そう言って、顔を上げると、私から一メートルくらい向こうに、雨宿りの先客がいました。
ポロシャツを着た中年のおじさま二人でした。
私とお肉屋さんのおばさまとの会話を、タバコを吸いながら聞いていたようです。

私と目が合うと、さっと顔をそむけましたが、なんだか顔がニヤついています。
横目でチラチラと私の肌に貼りついたブラウスを見ているようです。
「あんたたちっ!そんなスケベそうな目して、このお嬢ちゃんのこと、見るんじゃないよっ!」
お肉屋さんのおばさまが怒鳴りつけてくれます。
どうやらみんな顔見知りのようです。
おじさま二人は、肩をすくめながらもまだニヤニヤ笑っています。

私は、かーっと頭に血が上ってしまい、何も言わずにまた雨の中へ飛び出しました。
胸を左手でかばうように隠して走っている私は、かえって目立ってしまっているようで、道行く人がみんな振り返ります。
私は、恥ずかしさにジンジン感じながら、そのまま家まで走って帰りました。

「あらあ。なおちゃん、びしょ濡れじゃない。傘は持ってなかったの?」
迎えに出てきた母が玄関口で大きな声を出します。
「はあ、はあ、はあ・・・、学校出るときは、まだ降ってなかったの」
「とにかく早く濡れたお洋服脱いで、シャワー浴びなさい。カゼひいちゃうわよ」
私もそのつもりでした。

そのままバスルームの脱衣所に入って、鏡を見ました。
ブラウスは完全に肌に貼りついて、素肌もブラも丸見えです。
私、こんな姿で町中を走ってきたんだ・・・
いてもたってもいられなくなって、服と下着を全部脱ぎ捨てました。
乳首がツンツンに勃っています。
アソコもすでにヌルヌルです。
シャワーを強くして全身に浴びながら、アソコに指を突っ込んで、でも声は殺して盛大にオナニーしました。

実は、この少し前に、二年生のときに同じクラスだった女の子が露出遊びをしている現場を見てしまったことがありました。
その子とはお友達になって、あれこれとえっちな遊びもしたのですが、私が抱えている性癖をすべて教えることはしませんでした。
その後も何度か、彼女の露出遊びに目撃者の役でつきあいました。
そして私は、町中や誰かに見られそうな場所でこっそりとおっぱいやアソコを晒すその子が、羨ましくてたまりませんでした。
でも、臆病な私には、そんなこと絶対に無理だということもわかっていました。
だから、この不可抗力的な、雨の中のスケ下着露出、が、すごく刺激的だったんです。

その快感が忘れられず、それから、雨が降りそうな日にワザと傘を持たずに出かけるようになりました。
でも、運良くびしょ濡れになれるのは一年に1回か2回くらい。
そのたびに母に叱られていました。

その後、高校二年のときに、私は初めて本格的な野外露出を体験しました。
そのときエスコートしてくれたのは、中学一年のときに始めたバレエのレッスン講師だった女性の先生でした。
そして、その日も雨が降っていました。

その先生のことが私は大好きでしたが、その先生は、ご自身の都合で東京に引越してしまいました。
その後たまに、その先生が住んでいたマンションのある町を訪れて、一人でプチ露出をすることが何度かありました。
これからお話しするのも、そんなプチ露出をやろうと訪れたある日のその町での出来事です。


また雨の日にカクレガで 02

2010年8月29日

お医者さんごっこと私 09

「そ、それなら、これから三人でお風呂入ろうっ!」

「えっ?!」

 由美ちゃんと弓子ちゃんがまた同時に、驚きの声をあげました。

「私ね、今日みんなでお風呂入ったら楽しいかな、って思って用意しておいたの」
「みんな、お医者さんごっこで裸になるんだから、ついでに洗いっことかもしたいなって」
「弓子ちゃんもお風呂なら裸になるの、恥ずかしくないでしょ?」

 弓子ちゃんを見つめながら、ゆっくりとやさしく説明しました。
 我が家では毎日、お風呂の準備をするのは私の係りになっていたので、やり方は知っていました。
 と言っても、お風呂場にあるスイッチを押すだけなんですけれど。

「面白そう!入ろう、入ろう」

 由美ちゃんが大きな声で賛成してくれました。

「それって、思い出になるよね?なおちゃんとの」

 由美ちゃんがそう言いながら弓子ちゃんの顔を覗き込みます。

「…うっ、うんっ…」

 弓子ちゃんはそう答えながらも、もじもじしていてまだ決断できないみたいです。

 由美ちゃんは、おフロ~おフロ~ってヘンな歌を歌いながらソックスとワイシャツも脱いでしまい、早くも丸裸になっていました。
 私もスリップとハイソックスを脱いで丸裸になります。
 そんな二人を頬を染めて見つめている弓子ちゃんに、私は右手を差し出しました。

「弓子ちゃんは、お風呂場で脱げばいいからね。行こう?」

 弓子ちゃんは、ちょっとためらっていましたが、やがて、私の右手をぎゅっと握ってくれました。

 お風呂場は廊下の突き当たりにあります。
 暖かいリビングから廊下に出ると、肌寒い空気が襲ってきました。

「お風呂場は、その突き当りの左側ね」

 私が教えると由美ちゃんは、丸裸のままタッタッタと駆け出しました。
 私と弓子ちゃんも手をつないだまま、小走りにつづきます。
 脱衣所に入ると、廊下よりはぜんぜん暖かくてホっとしました。

「弓子ちゃんは、いつもお母さんとお風呂に入るの?」

 弓子ちゃんにリラックスしてもらおうと話しかけました。

「うーんとね、お父さんとのほうが多いかな。ときどき兄ちゃんと」

「お兄ちゃんとも入るんだ?」

「うん。兄ちゃん、最近オチンチンとこに毛が生えてきたんだよ。この前見せてくれた」

「へー。じゃあ弓子ちゃん、男の人のオチンチンいつも見てるんだ」

「うん。いつもじゃないけど。なんかカワイイよね、アレ」

 弓子ちゃんが嬉しそうに笑います。

 浴室のドアを開けてバスタブのふたを開けました。
 大きなバスタブではありませんが、子供三人なら充分肩を並べて浸かれます。

「由美ちゃん、髪の毛濡らしちゃうと後でメンドクサイから、上にまとめたほうがいいよ」

 私も髪をまとめながら、由美ちゃんに忠告します。
 弓子ちゃんはおだんごだからだいじょうぶでしょう。
 由美ちゃんはゴムで髪の毛を上にまとめて、パイナップルみたいな髪型になってから、ザブンと湯船に浸かりました。

「あったかーい!気持ちいいーー!」

 私はまた弓子ちゃんに話しかけます。

「お風呂、一人で入ったことある?」

「ううん、まだない。だってひとりだと、なんだか怖いでしょ?入るのは夜だし…」

「私はときどき一人でも入るよ。ママがいないときとか。でもやっぱりなんか寂しいよね?」

 弓子ちゃんは私をじっと見つめています。

「だから、弓子ちゃんや由美ちゃんみたいに兄弟がいるの、すごく羨ましいの」
「だから弓子ちゃん?今日は私の妹になって、一緒にお風呂に入って、ね?」

 弓子ちゃんもやっと決心がついたようで、私を見つめて、

「うんっ!」

 と元気良く言ってくれました。

「じゃあ、弓子ちゃん、バンザイして」

 弓子ちゃんが素直にバンザイしてくれます。
 弓子ちゃんのスリップの裾を持って、丁寧にまくり上げて脱がせました。

「右足上げて」

 右のソックスを脱がせます。

「左足上げて」

 左のソックスを脱がせます。
「パンツは?」

「…脱がせて…」

「弓子ちゃんは甘えん坊さんだねえ」

 笑いながら弓子ちゃんのショーツのゴムに手をかけて、ゆっくりずり下げました。

 ついに弓子ちゃんのオールヌードを見ることができました。
 肌が全体に真っ白で、ちょっとだけお腹の辺りがポッチャリしていてカワイイ。
 弓子ちゃんは別に恥じらう素振りも見せず、ニコニコ私を見上げています。
 やっぱりお風呂場だと、裸になる恥ずかしさが無くなるのでしょうか?

 そのまま手をつないで、由美ちゃんが浸かっているバスタブに向かいます。

「あ、ちょっと待って」

 湯船に浸かっていた由美ちゃんが立ち上がって、洗い場に出てきました。

「三人でここに立とう」

 洗面の鏡の前に弓子ちゃんを真ん中にして立ちました。
 桶でお湯を掛けて、湯気で曇った鏡を直します。

「ほら?やっぱりチユちゃんのも、ちょっと違う」

 アソコのスジのことです。
 鏡に映った三人のアソコを較べてみると…

 弓子ちゃんのが一番見えているスジが長くて、次が私。
 由美ちゃんのが一番短い。
 弓子ちゃんのは、正面から見るとくっきりと4センチくらい、まっすぐなスジが見ていました。

「弓子ちゃんのスジ、クッキリしていてキレイだねえ」

 由美ちゃんがしゃがんで、まじまじとソコを見つめると弓子ちゃんは、えへへ、と笑って少し頬を染めました。

 三人でゆっくり湯船に浸かった後、軽く背中の洗いっこをして、また湯船に浸かりました。
 私が真ん中で、左右の手で由美ちゃんと弓子ちゃんの手をしっかり握っています。

「わたしたちが大人になったら、また三人で集まって裸の見せっこ、しようね」

 由美ちゃんがしみじみと言いました。
 私と弓子ちゃんは、同時にコクンと頷きました。

 お風呂から出ると4時少し前でした。
 バスタオルでお互いの裸を拭きっこして、それがやがてくすぐりっこになって、三人丸裸のまま笑い転げながらリビングに入りました。

 リビングに入ると、また急に裸でいることが恥ずかしくなってくるから不思議です。
 弓子ちゃんが胸と股間を手で隠して、頬を染めてもじもじしています。
 私は脱衣所に戻って弓子ちゃんの下着類を持ってきて、着せてあげました。
 由美ちゃんと私も身繕いします。

 由美ちゃんと弓子ちゃんは、いったんお家に戻って今度は5時半に由美ちゃんちに集合ということにしました。
 二人を玄関まで見送ってから私は、満ち足りた気持ちでリビングやお風呂場の後片付けをしました。
 そして今日のお楽しみはまだまだ終わらないんだな、と思うと、すっごくシアワセでした。

 その日の夜の由美ちゃんちでのパーティもすごく楽しかったこと。
 その後、お引越しが近くなってから我が家で同じメンバーを招いて開いたパーティもすっごく楽しかったのだけれど、最後に私がワンワン泣いてしまったこと。
 お引越しの日にお見送りに来てくれた由美ちゃん弓子ちゃんはもちろん、ヒロくんや弓子ちゃんのお兄さんまでがポロポロ泣いてくれたこと。
 それらはこのお話とは直接関係ないので詳しく書きません。

 今思うと、この小学校3年生のときの由美ちゃんと弓子ちゃん、そしてヒロくんとのちょっとえっちな思い出が、私の露出癖の原点だった気がします。

 日常生活の中に『裸』 という非日常を持ってくることで『恥ずかしさ』 という感覚にすごくコーフンしてしまう性癖…
 その扉を開いてしまったのが幼少時に体験した『お医者さんごっこ』という遊びでした。

 ひょっとすると由美ちゃんと弓子ちゃんも、そんな性癖を持ったまま大人になっているかもしれません。
 それとももう忘れてしまったかな?

 この約10年後、とある状況に置かれて今度は大人になったからだで、再びお医者さんごっこを体験することになるのですが、由美ちゃんと弓子ちゃんに抱きついてワンワン泣いていた当時の私には、もちろん知る由もありませんでした。


第二次性徴期と私 01

お医者さんごっこと私 08

「それじゃあ次は、わたしがお医者さんね」

 言いながら由美ちゃんがソファーの上に裸のまま無防備に起き上がりました。
 それぞれ赤く火照った顔を、それぞれ三人で見合わせています。

「チユちゃん?白衣貸して。次の患者さんは、なおちゃん…」

 言い終わらないうちに弓子ちゃんが、勢い良く手をまっすぐに挙げました。

「はいっ!次はワタシが患者さんやりますっ!」

 だぼだぼワイシャツを脱いで由美ちゃんに手渡しながら、弓子ちゃんがつづけます。

「それで、今日は、大きいお注射もやります。ワタシ、今日はそう決めてきたのっ!」

 弓子ちゃんが私の顔を見つめて、ニコニコしながら言いました。

「弓子ちゃん、だいじょうぶなの?」

 私はちょっとビックリして、弓子ちゃんに聞きました。

「うん。だって、なおちゃんとお医者さんごっこできるの、たぶん今日が最後でしょ?」
「だから最後に、なおちゃんにユミコのお尻、ちゃんと見てもらっておきたい、って思ったの…」
「今まで何回も、なおちゃんのお尻、見せてもらったから…」
「すっごく恥ずかしいけど、ワタシ、がんばる…」

「それにね、このあいだカゼひいたときにお医者さんで、本当にお尻にお注射もらったの」
「そのとき、すっごく痛かったけど、ユミコ、泣かないようにがんばって、がまんしたの」

「そしたらお母さんが、すっごくえらかった、って、たくさん誉めてくれたの」
「新しいぬいぐるみまで買ってくれたの」
「すっごく嬉しかった…だからワタシ、もうお尻のおチューシャ、ヘーキなのっ!」

 弓子ちゃんが私の顔をまっすぐに見て、すごくカワイク笑いました。

「弓子ちゃん…ありがとうね…」

 ちょっとウルウルしながら、弓子ちゃんの右手を両手で握りしめました。
 お別れの日まで、もう絶対に二人の前では泣かない、って一人でひそかに決めていたので一生懸命涙をがまんしました。
 由美ちゃんは素肌にワイシャツを羽織りながら、そんな二人をじっと見つめていました。

「お洋服、シワになっちゃうとイヤだから、先に脱いじゃうね」

 弓子ちゃんがそう言って、ワンピースの前ボタンを外し始めました。
 由美ちゃんと立てた計画とは少し違ってきてしまいましたが、弓子ちゃんが自分から脱いでくれるのは嬉しい誤算です。
 
 ひょっとすると私のアイデアを実行しなくても、弓子ちゃんのソコのスジが見れるかもしれません。
 どんどんワクワクしてきました。

「それなら私も脱いじゃおうっと」

 弓子ちゃんが脱いだワンピースをハンガーにかけながら私も明るく言って、自分のワンピースを手早く脱ぎました。

 由美ちゃんは素肌にワイシャツと水玉ソックスで、お医者さん。
 弓子ちゃんは白のスリップに白のショーツと赤いソックスで、患者さん。
 私はベージュのスリップとショーツに白のハイソックスで、また看護婦さん。
 三人、そんな姿になりました。

 上半身のシンサツのとき弓子ちゃんもスリップ脱いでくれるかなあ、と少し期待したけれど、まくりあげるだけでした。
 でも弓子ちゃんの白くて薄い胸とプックリした乳首がまた見られて、とてもシアワセでした。
 弓子ちゃんは胸やお腹をさわられるたびに、ヤンッとかウフッとか小声で反応して、すっごくカワイかった。

 そしていよいよ、お尻へのお注射のときがきました。
 スリップ姿の弓子ちゃんの手を取って、ソファーへ誘導します。

「でもね、さっきユミねえがしたみたいな、あーゆー格好はワタシ、恥ずかしくて、できないの…」

 弓子ちゃんがちょっと怯えている感じで、私と由美ちゃんの顔をうかがってきます。

「わかってるって。ふつうにうつぶせでだいじょうぶ」

 由美ちゃんが明るくフォロー。

「下着はどうする?自分で脱ぐ?」

 と私。

 弓子ちゃんはうつむいたままソファーに上がり、うつぶせに寝転んでから、

「なおちゃん?脱がせて…」

 小さな声でつぶやくように言いました。

 その可愛さにドキンと震えた私は、あたふたと弓子ちゃんのお尻のところにまわり、ショーツのゴムに手をかけます。
 すっごくドキドキしています。

 弓子ちゃんのお尻をじっくりと見るのは、プールのときの着替えでチラチラみたことはありますが、初めてです。
 ゆううっくりと、ショーツを膝のところまで下げました。

 一気に全部脱がせてしまおうか?…
 一瞬迷いましたが、やっぱりなんだかかわいそうに思い、そのままにしました。

 弓子ちゃんのお尻はパン屋さんだからというワケではないでしょうけれど、スポンジケーキみたいにフワフワ柔らかそうにこんもりしていて、クリームみたいになめらかスベスベそうで、すごく美味しそうな感じでした。
 お尻の左側の山の真ん中へんに、星みたいな形をした小さなホクロがありました。

 そおっと手を伸ばして、そのホクロのあたりに濡れタオルをあてがいます。

「ひゃん!」

 弓子ちゃんが小さな悲鳴を上げました。
 やっぱり柔らかフワフワな感触で、タオル越しにさわってるだけでもいい気持ち。

 タオルを弓子ちゃんのお尻から離すと、それまで爛々と目を輝かせて弓子ちゃんのお尻を見つめていた由美ちゃんが注射器を持って、入れ替わりました。
 私は弓子ちゃんの顔のほうに移動します。

 弓子ちゃんは頬を真っ赤に染めて、タオルを両手で握りしめて、目をぎゅっとつぶっていました。
 私は弓子ちゃんの顔のところにしゃがみ込んで、

「だいじょうぶですからねえ。痛くないですよー」

 なんて言いながら、弓子ちゃんの前髪を左手でやさしく撫で撫でしてあげました。
 弓子ちゃんが目を開いて、私をじっと見つめてから左手を伸ばして私の右手を掴んできました。

 二人、ぎゅっと手を握り合います。
 もう、弓子ちゃんたら、めちゃくちゃ可愛いです。

「由美ちゃん先生?それでは、お願いします」

 弓子ちゃんの頭を左手で撫ぜながら私がそう言うと、由美ちゃんの上半身が弓子ちゃんのお尻に覆いかぶさりました。
 一際強く私の右手を握ってきたときが、たぶん注射器がお尻に触れたときだったのでしょう。
 しばらくぎゅーーと握られてから、フっと握る力が抜けました。

「はい、終わりです。チユちゃん、泣かないで、エラかったですね」

 由美ちゃんが大きな声でやさしく言いました。
 弓子ちゃんはホッとしたように笑って、

「あー恥ずかしかったぁーっ!」

 って照れながら、うつぶせに寝たまま両手でショーツを素早くずり上げました。
 それからソファーに起き上がって正座して、大役を果たしたような顔でニコニコしています。
 私たちは少しガッカリ。

 さて、次は私の番。
 どうやって恥ずかしい格好になろうか?
 と考えていたら、由美ちゃんが弓子ちゃんの前に立って言いました。

「ねえ、チユちゃん?知ってる?」

 弓子ちゃんが由美ちゃんに顔を向けます。

「女の子のココって…」

 言いながら左手でワイシャツの裾をまくって、あらわになった自分の股間を右手で指さします。

「ここのスジって、女の子でも少しずつ違うみたいなのね」

 裾をまくって股間を弓子ちゃんに晒したまま、由美ちゃんが私の顔を見ます。
 どうやら由美ちゃんは、真正面から攻めていくことにしたようです。

「こないだ、なおちゃんと二人でココの見せっこしたのね…」
「そしたら…」

 そう言いながら、赤くなった顔で私に後を促してきます。
 私も立ち上がって由美ちゃんと並びました。

 それから思い切って両手でショーツを足元まで一気にずり下げました。
 スリップの裾が両腿の付け根より5センチくらい長いので、私も左手でスリップの裾をピラっとめくり上げます。

「ほら?正面から見ると、なおちゃんのほうがちょっとだけスジが長いでしょ?」

 由美ちゃんと私はソファーに座った弓子ちゃんの目の前で、おのおの自ら裾をまくり上げて弓子ちゃんにアソコを見てもらっています。
 弓子ちゃんも至近距離から食い入るように二人のアソコを見比べています。

「ほんとだ…なおちゃんのほうが少し長い…」

 頬を染めた弓子ちゃんが、そう小さな声でつぶやきました。

「…チユちゃんのはさ?…どう?…」

 由美ちゃんが真っ赤になりながら、弓子ちゃんの目を見つめて訴えかけます。

「…チユちゃんのも…見せて…」

「えっ!?…でもでも…ここじゃ…は、恥ずかしいし…」

 弓子ちゃんの瞳に、怯えの色が戻ってきてしまいました。

「でもさあ…」

 由美ちゃんがちょっと強い口調で何か言おうとしています。

 マズイです。
 自分のアイデアを実行するなら今しかない、と思い切って二人に問いかけました。


お医者さんごっこと私 09