2011年4月30日

メールでロープ 20

お風呂上り。
バスタオル一枚からだに巻きつけただけの姿でお部屋に戻った私は、ベッドの縁に腰掛け、ドライヤーで髪を丁寧に乾かしました。
乾いた髪を日本髪っぽく上にまとめてヘアピンで留めます。
鏡で見ると、襟足から肩までの露出した白い肌が我ながら色っぽい感じ。
お部屋の鍵をかけ、テレビ画面正面のベッド縁にロープの束を持って座り直し、リモコンの再生スイッチを押しました。

いきなり、見知ったお顔のキレイな女の人がアップで映りました。
やよい先生のお部屋のテレビで初めて見て、7月最後の日、炎天下の道端でもお会いしたお顔。
ミーチャンさんでした。

直線に揃えた後ろ髪が肩に届くか届かないかなボブカットの女性が、その端正なお顔をこちらに向けて黙って薄く微笑んでいます。
肩先までを映していたカメラがゆっくりひいて、木目調の壁をバックにしたバストアップになりました。
ミーチャンさんは、すでに裸でした。
大きい、とは言えませんが、形の良い小ぶりな洋ナシみたいな二つの乳房に上向きのピンクな乳首が目立っています。
以前ビデオで見たときにしていた乳首のピアスは、していませんでした。

この夏の間に日焼けされたのでしょう、薄っすらと小麦色に焼けた健康的な肌と、両乳首の周囲5センチくらいだけが正三角形に日焼けを逃れて透き通るように真っ白、その三角形の中央にまあるくピンクのグラデーションが始まっています。
その三色のコントラストが、艶かしくも妙にふしだらな感じ。

ミーチャンさん、そんなに小さな水着で夏を過ごしたんだ・・・
私は、やよい先生とミーチャンさんがどこかのキレイな砂浜で、そんな水着で遊んでいる姿を想像して、すっごく羨ましくなってしまいました。
画面の中のミーチャンさんは、相変わらず無言のまま私をじっと見て微笑んでいます。
ビデオのバックには小さく低くピアノ曲が聞こえています。
ドビュッシーのデルフィの舞姫たち。

「ロープは、基本的に二つ折りにして使います」
少し低めですが良く通る、つややかな声がしました。
と同時に、私が今手にしている麻縄とまったく同じロープを持った右手が画面にフレームインしてきました。
細い指先が手馴れた感じで長いロープを二つ折りにしていきます。
あわてて私も立ち上がります。
勢い良く立ち上がってしまったせいで、からだに巻いていたバスタオルがパサッと足元に落ちてしまいました。
「あっ、やんっ!」
そばに誰もいないのになんだか恥ずかしくて、小さく声をあげてしまいました。
ミーチャンさんのつぶらな瞳がじーっと私を見つめているせいです。

「最初にロープでブラジャーをしてみましょう」
ミーチャンさんは、いかにも馴れているという手つきで長いロープをスルスルと器用に操っています。
二つ折りにしたロープを背中から回して左右の下乳の間に戻した後、ロープの折り返しの輪になっているところに先端を通しました。
「これは、ひばり結び、といいます」
結び目を背中に回してからロープの先端を前に持って来て、右おっぱい上部にロープを通し、真ん中でくぐらせて左おっぱいの上部に通し・・・
あれよあれよという間にミーチャンさんのおっぱいはロープで八の字にくくられていました。
その後、ちゃんとブラジャーのヒモの形までロープで再現されました。

私も画面を見ながら自分のからだにロープを巻きつけてはみたのですが、ミーチャンさんの手際の良さに早々と追いつかなくなってしまいました。
でも、ロープがからだの上をすべる感触、食い込んだり擦れたり、ふいに縄先が固くなった乳首を弾いたり、が何とも言えない狂おしい快感です。
とりあえず、おっぱい上下にロープを巻きつけて軽く縛っただけにして、ミーチャンさんのお手本演技を食い入るように見つめていました。

「これが、縄ブラ、ね。キツク縛るとおっぱいの根元がギュッと搾られて気持ちいいよ」
ミーチャンさんが私に向かってニコッと笑います。
ミーチャンさんのおっぱいはロープでキレイに八の字のブラ型に縛られ、キュッと尖立した乳首が鋭く天を衝いていました。

「次は下ね」
カメラがさらにひいて、ミーチャンさんの下半身、膝上あたりまでのショットになりました。
下半身もすでに裸、つまり最初からオールヌード。
ミーチャンさんのソコには、毛がまったくなくてツルッツル。
おっぱいと同じように、日焼けしたおヘソの下から少し開き気味に立った両腿までの間、アソコ間際の部分だけ小さな三角形で真っ白でした。
そして、そのプロポーションの美しさ。
グラマーとか、そういうのではなくて、しなやかスリムビューティ。
やよい先生の裸に似ている、って思いました。
ウエストがすごく細くて、なだらかな曲線でヒップの広がりにつづいています。
お腹はプラスティックの下敷きみたいにまっすぐ。
アソコの寸前でこんもりと盛り上がり、両脚の付け根に溶けていきます。
真正面からはアソコのスジの先端さえ見えないノッペラボウ、両内腿の隙間の部分だけ少し凹んでいるのが例えようも無く卑猥です。

やよい先生によると、ミーチャンさんは昔、男の人とも乱れて遊んでいたと言っていました。
やよい先生ともいっつもえっちに遊んでいるって言っていました。
それに年齢だってたぶん私より5つ以上は上のはずです。
それなのに、ミーチャンさんのからだには崩れたところが全然無くて、清楚な感じとコケティッシュさが両方あって、本当に綺麗。
もしそこにミーチャンさんが裸でいたら、誰だって迷わず抱きしめちゃうはずです。
ミーチャンさんのからだ、ズルイ・・・

このビデオの撮影者は、やよい先生のはずです。
おそらく三脚か何かにカメラを取り付けたフィックスの状態で、ズーム操作だけで撮影しているのだと思います。
合間にミーチャンさんに指示を出しているのでしょう。
そこはもうちょっとゆっくり、とか、もっといやらしく、とか・・・
私をじっと見つめるミーチャンさんの瞳の向こうには、やよい先生の目があるんです。
つまり、このビデオの前で裸になっている私は、ミーチャンさんとやよい先生に見つめられている・・・
やよい先生は、私がミーチャンさんがやっているのと同じようにえっちな格好になるのを望んでいる。
なんだかすっごくシアワセな気分です。
やよい先生はミーチャンさんが大好きで、ミーチャンさんもやよい先生が大好きで、私もやよい先生が大好きで、やよい先生も私を好きだから、私はミーチャンさんも好きで、ミーチャンさんも私を好きになって欲しい・・・

画面の中のミーチャンさんは、私がそんなことを思っているなんて知るはずも無く、もう一本のロープを下半身にかけ始めています。
ふんどしをするみたいに、Tバックな形でアソコに食い込ませながらロープを下半身に回しています。
ミーチャンさんは、たぶんわざと、アソコを突き出すようにからだを少しのけぞらせてロープをかけています。
私のほうに突き出されたミーチャンさんのアソコのスジが食い込ませた二本のロープで割れて、濡れてテラテラ光っている中身が見えました。
ミーチャンさんの中身は、キレイなサーモンピンク色でした。

「これが、股縄。ここをこうやってひっぱると、もっと気持ち良くなれるよ」
ミーチャンさんがまた、ニコッと笑いかけてきます。
いつの間にか縄ブラと股縄がお腹の辺りで繋がれていて、ミーチャンさんは、そのお腹のところのロープをリズミカルにひっぱっていました。
「ああんっ!」
ミーチャンさんのカワユク小さなえっち声にゾクゾクッとからだが震えます。
ミーチャンさんがロープをひくたびに、ミーチャンさんのおっぱいがたわみ、尖った乳首が上下して、股間のロープがさらに食い込んでいます。
「あんっ、あんっ」
「んっ、んーんっ・・・」

私は、ミーチャンさんのお手本に合わせて自分を縛ることはとっくにあきらめ、立ったまま画面を食い入るように見つつ、もう一本のロープの束を自分のアソコにグイグイ押し付けていました。
ミーチャンさんのえっち声に合わせてロープをアソコに押し付けているだけで、どんどん気持ち良くなってきます。
アソコにあたる麻縄の感触。
ヌルヌルなおシルで溢れている敏感な粘膜を擦る縄目のザラザラ。
萼から飛び出した敏感な肉の芽をロープがコソコソ愛撫しています。
「うーんっ!」
大きな声を出さないように声を殺して、テレビの前で腰を激しく上下していました。

画面の中でミーチャンさんのキレイなお顔が悦びに歪んでいきます。
まっすぐな髪がユラユラ揺れて、何本かが汗で頬に貼りつき、眉根に深くシワが寄って・・・
「うっ!んーーーっ!!!」
ミーチャンさんのロープをひっぱる手が止まったとき、私の腰の上下も止まりました。

テレビの画面が黒くフェードアウトしていき、すぐに明るくフェードイン、再びミーチャンさんの裸な上半身が映し出されました。
「次は、菱縄縛り、です」
立ったままイった余韻にユラユラ揺れていた私は、ベッドの縁にドサッと腰を下ろし、ひきつづきビデオを見続けました。

ビデオはその後、「亀甲縛り」「椅子に座ってのM字開脚自縛」「柱を使った自縛」とつづきました。
ときどきミーチャンさんが解説を入れて、縛り終えるたびにカワイク身悶えてくれました。
M字縛りのときは、ミーチャンさんのアソコの中がパックリ見えちゃいました。
ミーチャンさんのは、閉じてるときはただの一本スジみたく地味めなのに、開くとピンク色の薔薇の花びらのように幾重かにビラビラしていて、すっごくいやらしい形でした。
やっぱりラビアを洗濯バサミではさんでいると、伸びちゃうのかな?
私は、ビデオを見ている間中、ロープの束で自分の身体中を愛撫していました。
乳首になすりつけたり、アソコに食い込ませたり。
そして、ミーチャンさんの一挙一動に目が釘付けでした。
とくにミーチャンさんのお顔の変化。

ロープを真剣に操る鋭い目。
ロープが肌に食い込んだときにわずかに歪む口元。
キレイに縄化粧できたときの満足そうな微笑み。
ロープをひっぱって快感を導き出すときの、眉間にシワを寄せた淫靡な表情。
イクときにハスキーな声を絞り出す形の良い赤い唇。
そのどれもがセクシーで、綺麗で、せつなくて、儚くて・・・

私は、ミーチャンさんにすっかり恋をしていました。
いつの日か、ミーチャンさんとやよい先生の三人で、苛め苛められな恥ずかしいアソビをしてみたい、と心底思いました。

DVDを見終えたのは、夜の11時前でした。
DVDの最後でミーチャンさんは、ドビュッシーの喜びの島をバックに、
「それでは直子さん、がんばって練習してね。キレイでいやらしい写真、送ってきてくれるのを待ってます」
とセクシーに囁き、投げキッスまでくれました。

ミーチャンさんのキレイな裸体にすっかりコーフンしてしまった私は、もう一度思いっきりオナニーをしないと収まらない気分でした。
でも「亀甲縛り」みたいな複雑な自縛に挑戦するには、結び方などをよく研究してからでないと無理なことはわかっていました。
それに今夜の私は、でたらめに肌にあてたロープの感触だけでも気持ち良くイッちゃいそうなほど敏感な淫乱です。
難しい自縛は、ロープの結び方をよく練習してからにすることにして、DVDの中で一番簡単そうに見えた「柱を使っての自縛」を試してみることにしました。


メールでロープ 21

2011年4月24日

メールでロープ 19

お夕飯を食べて、また少しみんなとおしゃべりしてから自分の部屋に戻ると、パソコンにやよい先生からのメールが届いていました。
今度は、どんな課題なんだろう?
ワクワクしながらメールを一気に読みました。

親愛なる直子へ

課題レポートのメール読みました。
ずいぶん熱心にDVDを見てくれたみたいで、苦労して作った甲斐がありました。
すぐにエッチに使えそうなものを買いに行っちゃうなんて、とてもスケベな直子らしい。
直子が一人でエッチなことをやっているのを想像すると、私もしたい気分になってきて困りました。

直子のレポートを読むと、直子は自虐に大いに興味があるようなので、次の課題は「自縛」に決めました。
送った荷物の中に、ロープと結び方を紹介している本が入っています。
送ったロープは、本格的なSMプレイで使われるそれ専用の麻縄です。
なめし処理をした後、オイルをすり込んで手入れしてあるので、肌触りも心地良いはずです。
これで直子が自分の身体を綺麗に縛れるようになったら、一緒に送ったデジカメで写真を撮って私に送ること。
それが今回の課題です。

縛り方の詳しい手順は、直子も知っている女性がモデルになって、実際に自縛している過程をビデオに撮ったDVDを同封したので、それを見ながらがんばりなさい。
結び目などの細かいところは、一緒に送った本にわかりやすく書いてあるはずです。
アウトドア用の本だけど、色々なロープの結び方を知る事は、実生活にも大いに役立つから、覚えておいて損はありません。
最初のうちは、ほどきやすい結び方(八の字結びや引き解け結び等)を覚えるといいでしょう。

他に注意すべき点は、
・首にロープをかける時は強く絞りすぎて窒息しないように。
・結び目が血管の上にならないようにすること(血行不良で痣になりやすい)。
・長時間縛ったままにならないこと。
・縄の痕が肌に残るかもしれないので、服で隠せない場所を縛るときは注意すること。
このくらいかな。

ついでに直子が気に入っていたプレイについても少しアドバイスしておく。

ローソクプレイ
・直子も書いていたように、溶けた蝋の後始末が意外に大変=ビニールシートなどを床に敷いてから垂らすのが無難。
・一般に売っているローソクは、溶ける蝋の温度がとても高いものもあるので注意。
・SM用の低温度ローソクっていうのがあるから、どうしてもやりたいなら送ってあげるけど、火事の危険もあるし、ローソクプレイはパートナーが出来てからのほうがいいと思う。

野外露出
・直子が気に入っていることはよく知っているけれど、危険度が高いプレイなので、一人でするのはあまりおすすめしません。
・特に、直子の家のご近所と学校、学校の周辺等、顔見知りに出会いそうな場所では絶対やらないこと=一回の失敗が取り返しのつかないことになってしまうから。
ローソクプレイもそうだけど、どうしてもやりたいと思ったらユマに電話してつきあってもらいなさい。
直子が東京の大学に通うようになって一人暮らしを始めたら、私がじっくりと遊んであげるから、ご両親と一緒にいるうちは少しがまんして、いい子にしていてください。

まずは自縛をマスターすること。
私が思わず顔を赤らめてしまうような、いやらしい、Mな写真を送ってくれることを期待しています。
でも、くれぐれもお母様やご家族にみつからないようにね。
この課題をクリアしたら、以前送ったUSBメモリのパスワードを教えてあげる。

私の方は、お店も順調に知られてきて、お客様も増えてきました。
東京は、特に繁華街は、どこもかしこも狭くてうるさくてごちゃごちゃしているけれど、活気があるし、可笑しな人たちも多くて私には合っているみたい。
直子がしっかり勉強して、大学に受かって、2年後に再会できることを楽しみにしています。

もうそろそろ、毛も生え揃ってきた頃かな?
ちょろっと生え始めのアソコも、なんか生々しくていやらしいよね?
見てみたいなあ。
写真、楽しみです。
あ、もちろん私が言うまで剃ってはだめよ。

お母様にもよろしく伝えてください。
それではまた。

愛を込めて XXX やよい

メールを三回、一回目は一気に、二回目はじっくり、三回目はもっとじっくり読み直してから、ベッドの下に隠した荷物を引っ張り出しました。
心がワクワク高鳴っています。
本格的なSMのロープで自分を縛って、いやらしい姿の写真を自分で撮って大好きなやよい先生に送ること・・・
なんてえっちなご命令でしょう!
その過程を想像しただけで、みるみるからだにえっちな反応が起こってきました。

包みを包んだプチプチをちょっと乱暴に剥ぐと、中から優雅な紫色の風呂敷包みが現われました。
四隅からふんわりと結ばれた結び目を解きます。
とぐろを巻くようにまとめられたロープが四束、豆絞りの手ぬぐい一本、箱に入った新品のデジタルカメラ一台、A5判の本一冊、DVDロムが一枚、そしてロープのお手入れ用らしい馬油と書かれた小さな瓶が一本出てきました。

そのロープの束を見た瞬間、ゾクゾクッと気持ちのいい電流がからだを駆け抜けました。
ロープに色は着いてなくて、麻の生成りな色、白と薄茶色の中間、濃い目のベージュ系な独特の色合い。
全体に表面が濡れたみたいに鈍く光っていて、私が思い描く、SMのロープ、まさしくそのもの、っていう、なんとも淫靡な感じ。
この縄が私の肌に巻きついて、私の自由を奪って、おっぱいを歪めて、アソコに食い込むんだ・・・
考えただけで下半身がヌルんできます。

恐る恐るロープの束に手を伸ばします。
見た感じでは、なんとなくゴワゴワ硬そうな印象だったのですが、指に触れた瞬間にロープ全体がすごくしなやかなことがわかりました。
太さも、太すぎもせず細すぎもしない、いい感じ。
間髪を入れず、ロープの束全部を両手で鷲掴みにすると、Tシャツの胸に強く押し付けていました。
「あぁん・・・」
思わずえっちな声が洩れてしまいます。
ロープ全体がクタッとしなやかで、感触がしっとりと滑らかで、覚えのあるいい匂いがして・・・
これは、やよい先生ご愛用のパフュームの香り・・・
ロープの束を胸にかき抱いているだけで、その感触にうっとりと気持ち良くなってきてしまいました。

しばらくの間、ロープの束を抱きしめて目を閉じたまま恍惚としていました。
自分で自分を縛る・・・
DVDの中でも何人もの女の人がやっていました。
自分一人で縛るとなると、腕の拘束とかは出来ないけれど、両脚を開いたままにしたり、おっぱいをキツク縛ったりするのはとても気持ち良さそうでした。
私も同じ体験が出来るんだ・・・
私の性癖を目覚めさせてくれた、父が隠し持っていた写真集の女優さんみたいに、蜘蛛の巣みたいに綺麗な模様で縄をかけたりも出来るようになるのかな?
頭の中に写真集やDVDで見たさまざまな場面が、またグルグルと走馬灯のように甦っているとき、ふいに内線の電話が鳴りました。

「きゃんっ!」
びっくりして思わず小さく悲鳴を上げ、急いで電話に取り付きました。
「お風呂空いたから、いつでも入れるわよー。残ってるのはなおちゃんだけよん」
母の上機嫌なのんびりした声。
「はーいっ!」
必要以上に元気良く答えながら時計を見ると、9時になろうとしています。
母と篠原さんは、お夕食のときワインも飲んでいたから、お風呂上がってからまた二人で少し飲んで、たぶん今日は早めに寝ちゃうと思います。
ともちゃんは、最後に残った夏休みの宿題、8月に入ってからずっと書いていなかった日記を一気に片付けちゃう、って言ってましたから、もう自分のお部屋に戻っているはず。
チャンス到来。
今夜は、早めにえっちモードに入れそうです。

そうと決まったらさっさとお風呂を済ませちゃって、まずは、やよい先生が作ってくれたという自縛のやり方DVDをじっくり見ることにしましょう。
風呂敷の中から本とDVDだけ取り出し、胸に抱いているロープの束と共にベッドの掛け布団の下に隠しました。
デジカメやその他は、もう一度風呂敷に包んでクロゼットの奥深くにしまいました。
デジカメの使い方は、明日の昼にでもゆっくり研究しよう。

それから、テレビをキャスター台のデッキごとベッドの正面に移動しました。
こうしとけばベッドの縁に腰掛けても、ベッドに寝転んでも画面を見ることが出来ます。
準備万端。
お風呂セットを用意して、ルンルン気分でバスルームに向かいました。


メールでロープ 20

2011年4月17日

メールでロープ 18

課題への返信メールは、とても長文になってしまいました。

DVDで見たほとんどのプレイを、やってみたい、やられてみたい、と思いました。
中でも一番憧れるのはやっぱり、ロープで手足をキッチリ縛られ、あられもない格好のまま拘束されて、さまざまなお道具で蹂躙されること、でした。
ローソクも垂らされてみたいし、鞭で叩かれてもみたいし、アソコにローターを挿れっ放しで放置されてもみたいし・・・
それが、あの日みたいにやよい先生の手によって、だったらどんなにシアワセを感じられることでしょう・・・

SMっぽいことで考えると、私の場合、どうやら西洋っぽいボンデージな革と鎖の拘束具、みたいな世界よりも、純和風の、着物がはだけて荒縄が食い込んで、みたいなやつのほうがゾクゾクくるみたいでした。
立派な樹木に囲まれた和風なお屋敷の縁側やお庭で、青空の下のお仕置、みたいなシチュエーションがとくに萌えてしまいます。
ビデオの中に、女囚、って言うのでしょうか、江戸時代ぽい無地の質素な着物一枚の姿で、胸元や裾を乱された上に荒縄で縛られ、木の棒でグリグリされたり、大きな石を抱かされたり、お庭の大きな木に恥ずかしい格好で吊るされて桶の水を浴びせられたり、竹刀でお尻をぶたれたり、っていうのがあって、その姿の哀れさと儚さにビンビン感じてしまい、何度も何度も見返してしまいました。

その他にも気に入ったプレイについていろいろ細かく書いたのですが、それらはまたこの先、私のお話が進むに連れて、私自身が体験して徐々に明らかになりますから、ここでは書かないでおきます。

もちろん、DVDを見て感化され、100円ショップへえっちなお買い物に行ったことも、その後のナワトビオナニーとかのことも正直に全部書きました。
DVDを見たおかげで、今まで以上に自分で自分のからだを縛ったり拘束することや、恥ずかしい格好になって痛い刺激を受けることに貪欲になり、インターネットで自縛の仕方や自虐オナニーのことを真剣に調べたことも書き添えました。

あまりやって欲しくない、やりたくないプレイ、については悩みました。
たとえば、顔面を崩すプレイ・・・お鼻の穴にフックみたいのを引っ掛けてお鼻をブタさんみたくしたり、歯医者さんが使うみたいな歯茎まで露出しちゃう口枷をさせたり・・・みたいな醜い系のは、ちょっとイヤかな・・・とか、
女性同士でスルときに、相手が股間に男性のアレみたいな器具を付けて男女のセックスみたくサレるのも、ちょっとイヤかな・・・とか、
強烈なお浣腸とか、喉に棒状のものを突っ込んでもどしちゃうみたいなキタナイ系も出来ればパスしたい・・・とか・・・

でも、そういうプレイもお相手がやよい先生だったら、全然イヤじゃないのかもしれません。

絶対無理だな、と思ったのは、刺青とか乳首にピアスとか・・・
刺さっちゃったり血が出ちゃうようなやつは、やっぱり怖くてイヤでした。

そんなことがらを、徒然なるままにグダグダ書いて送りました。

で・・・
オナニー禁止を命じられていると、余計にしたくなっちゃうものなんですね。
一日、二日は、お友達と遊びに行ったり、母とお買い物に出かけたり、普通な日々で過ごせました。
さすがの私の性欲も、課題提出までの数日間、幾度と無く昇りつめたハードなオナニーのおかげで大人しくなっていたようでした。
でも、心の片隅で、オナニー禁止、っていうご命令がチクチクと私の被虐心を刺激していました。
どんなにえっちな気分になっても、からだを弄っちゃいけないんだ・・・と。

禁欲生活三日目の夜から、早くもえっちなDVDの数々を見たくて見たくてたまらなくなってきました。
でも、見てしまえば、からだを弄らずにいられるワケがありません。
がまんしていると、今度は頭の中がそのことで一杯になってきます。
えっちなことで一杯になった頭に反応してからだが悶々としてきます。
だめ!やよい先生のご命令なのだから、と自分を戒めながら、一日に何度も携帯電話とパソコンのメールボックスを覗きました。

やよい先生から携帯電話にメールが来たのは、私が返信した5日後の夜でした。
オナニー禁止で焦らすのもメール課題の一環でしょうから、一週間から10日くらいは待たされるだろうと覚悟していた私は、ちょっとだけ拍子抜けしました。

内容は、最初のメールと同じように素っ気ないもので、また昨日荷物を送ったから、それが届いたら連絡すること。
新しい課題はその後にパソコンのメールへ。
今度の荷物はちょっと大きいけれど、メインは私にくれる古着と母へのプレゼントだそうです。
それで、下のほうにまた、ヤバソウナモノ、を入れといたから、くれぐれも家族にみつからないようにがんばって、とのことでした。

一応メールが来たのだからオナニーも解禁なのかな?
一瞬、そう思いましたが、この焦らされている状態もマゾっぽい感じで心地良かったので、もう少しがまんすることにしました。
それに、やよい先生がくれる新しい課題とヤバソウナモノが、きっと私をすっごく気持ち良くしてくれるはずだから、今オナニーしちゃうのはもったいない。
そんな気もしました。

次の日は雨模様で、私は朝からソワソワ。
母も篠原さん親娘も家にいて、私はリビングでともちゃんの夏休みの宿題を手伝っていました。
ピンポーン!
午前11時過ぎにチャイムが鳴りました。
どきんっ!
「はーい」
篠原さんが応対しています。
「宅配便でーす。森下直子さまにお届けものでーす」
「はーい。今行きまーす」
篠原さんがパタパタと廊下を駆けて、玄関から出て行きました。
私はドキドキ最高潮。

「はい。百合草さんていう人から直子さんに」
戻って来た篠原さんが手渡してくれます。
30センチ立方くらいのかなり大きなダンボール箱でした。
でも大きさのわりには軽いです。
「あら、百合草先生から?何?何?」
母が興味シンシンな顔で聞いてきます。
「うん。昨夜先生からメールがあって、またお洋服送ってくれたみたい。ママにも何かプレゼントが入っているらしいよ」
「へー、何かしら。ねえなおちゃん、開けてみて」
「う、うん・・・でもね、先生が、お荷物着いたらすぐ連絡して、って言ってたの。私、先に先生にメールしてくるね」
言うや否や、荷物を持ったままリビングを飛び出し、まっしぐらに階段を駆け上がりました。

お部屋に飛び込むんでスグ、ダンボールのガムテープを丁寧に剥がしました。
幾重にもプチプチで守られた中から、プチプチで包まれた包みが三つ。
一番上は、直子、って書かれた紙が貼ってある一番大きな包みで、どうやらお洋服みたい。
その下に、お母さまへ、と書かれた四角い包み。
箱と同じ大きさのプチプチを何枚も敷いて隠されたその下にもう一つ、ヤ、ってマジックで大きく書かれた紙が付いた平べったい包みが隠れていました。
これがヤバソウナモノなのでしょう。
その包みだけベッドの下奥深くに隠し、他の包みとプチプチを元通りに箱に戻します。
やよい先生に携帯で届きましたメールを入れ、箱のふたを再度ガムテープで閉じた状態にしてから、大急ぎでリビングに戻りました。

母と篠原さんとともちゃんが、ガムテープを剥がしていく私の手元をじーっと見つめています。
私への包みは、秋冬もののお洋服数着。
「ステキねー」
と、篠原さん。
母への包みには、有名ブランドのスポンジケーキの詰め合わせと紅茶の詰め合わせ。
「わあー、美味しそうー」
と、ともちゃん。
あと、小さめなビニールのブティック袋みたいのが一つ。
「あらあらーっ!」
その袋を覗いていた母が黄色い声をあげました。
母の指につままれて姿を現わしたのは、下着、たぶんボトムのほう、なようでした。
ツヤツヤした真っ白なシルクに細かい刺繍の入った、布幅の小さいセクシーそうなやつみたい。
白の上下と黒の上下の二組。
「わぁー、うれしーっ!」
母はちょっぴり頬を赤らめて、ニコニコ笑っていました。

その日は一日中雨でした。
一刻も早くヤバソウナモノを確認したいのは山々でしたが、家にみんないる状態では、昼間っからえっちなことも出来ません。
深夜になるのをワクワク待ちつつ、久しぶりに母やともちゃんたちとゆっくりおしゃべりをして夜までまったり過ごしました。


メールでロープ 19