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2011年1月30日

図書室で待ちぼうけ 24

「とーってもステキな男の子に出会っちゃったの、こないだのパーティで」
ケーキを食べ終え、ティッシュで口元を拭った相原さんが弾んだ声で話し始めました。
「なんて言うか、わたしが常日頃思い描いていた理想通りの人なの」
それから相原さんは、乙女チックな表情で延々と、その男の子のことを熱心に話してくれました。

立食形式のパーティでたまたま隣り合って、向こうから話しかけてきたから最初は警戒していたのだけれど、話しているうちに趣味や興味がことごとく合うことがわかって、意気投合しちゃったそうです。
「わたしとすごく似ている感じなの。考え方とか感性とか」
「世の中を斜めに見てる、って言うか、カレのお父さんも政治家で、そこの三男なんだけど、政治なんてくだらないから絶対やりたくない、って。もっと創造的なことがしたい、って」
「お笑いのツボとか見てるネットのサイトとかがわたしともろかぶりなの。でも文科系オンリーじゃなくて、スポーツジム通ってからだも鍛えてるし柔道も習ってるんだって」
「ガキっぽいえっちな感じとかも全然なくって、すっごくイイ感じの人なの」
相原さんは、文字通り瞳をキラキラ輝かせてしゃべりつづけます。

相原さんのお母さまもパーティ会場で二人が盛り上がっているのを目撃してるから当然公認で、パーティ翌日の日曜日に早速デートをして、その日もたくさんたくさんおしゃべりして、相原さんのお家にも寄ってご挨拶したそうです。
その男の子は、現在高一で、県下でも一番優秀と言われている男子校に通っているから、相原さんもその系列の女子高を受験することに決めたそうです。
「だって、再来年にその男子校と女子高、統合するんだって。そしたらカレと一年間は、同じ高校に通えるじゃん」
勉強やスポーツに忙しいその人が自由に出来る時間が火曜日の放課後しかないので、火曜日の放課後にその人に苦手な科目のお勉強を教えてもらって、その女子高の受験に備えるんだそうです。

それが今週の火曜日、図書室に相原さんが現われなかった理由でした。

「へー。ステキな人と出会えてよかったねー・・・」
私は、どんどん沈んでいく自分の気持ちを悟られないように、つとめて明るく言いました。
「うん。これはきっと、運命的な出会い、だと思う」
相原さんは、頬を紅潮させて無邪気に言い放ちます。
照れながらも自信に満ちた相原さんがすっごく魅力的で見蕩れそうになりますが、見ているとどんどん心が痛くなってくるので、うつむいて目をそらしました。

「それでね・・・」
ずーっとしゃべりっぱなしだった相原さんが急に声を落とし、私の顔を今日初めてまっすぐに見つめました。
「しばらくの間、わたし、えっちなこと、封印することにしたの」
ひそめた声で私に言います。

やっぱり。
私には、次につづく言葉が予想できました。
落胆が顔に出ないように心の中で身構えます。

「だから、森下さんとのアソビももう、できない」
「・・・う、うん。そのほうがいいと、思う・・・」
「だよね?学校の教室や公園で裸になったりするの、やっぱりヘンだよね?ヘンなオンナだよね?」
「・・・」
「だから森下さん、わたしがあんなことやってたってこと、ぜーったい、誰にも言わないでね。秘密にしといてっ。お願いっ!お願いっ!」
私に向かってペコペコお辞儀をくりかえしています。
「うん。もちろん。今までだって誰にも言ってないし、これからも・・・」
「そうだよね?森下さんはそういう人じゃないもの、ね?あーよかったー」
心底ホッとした、って表情になりました。

「これがそのカレ」
パーティで撮ったらしい何枚かの写真を手渡してくれました。
相原さんより7~8センチくらい背の高い、どちらかと言えば細身でショートウルフカット、表情に少し幼さが残るものの整った顔立ちな、見るからに爽やかそうなスーツ姿の男の子が相原さんと並んでニーッって笑っています。
「カッコイイでしょ?」
「うん。相原さんのドレスもすっごくステキ」
私は、わざと男の子のことにはふれず、相原さんのドレスを褒めました。
実際、相原さんのドレス姿はすっごく綺麗だったんです。
髪を少しアップめにして、両肩の出たデコルテを着こなしてポーズをとる相原さんは、オトナっぽくてセクシーで、私にとってはその男の子よりも何百倍も魅力的でした。

「でも、まだ森下さんにはカレの実物、会わせてあげない。わたしたちがもっと親密になってからじゃないとカレ、森下さんに盗られちゃうかもしれないから。カレとわたしが気が合うってことは、カレと森下さんも趣味が合う、ってことでしょ?森下さんカワイイから、あぶないあぶない」
相原さんが冗談めかして、私が見ていた写真をバッと取り上げました。
「そんなことしないよ。二人はお似合いだと思う。がんばってね」
私は、なんだか疲れてきました。

「本当は、カレが望むならすぐにでもヤッチャテいいんだけど、ほら、今わたしちょっとマズイじゃない?」
相原さんがまた声をひそめます。
「えっ?なんのこと?」
「剃っちゃったじゃないアレ。毛。カレがアレ見たら、ナンダコイツ?って思われちゃうじゃない?あーあ。なんであんなバカなことしちゃったんだろう・・・生え揃うまで見せられないよー」
バカなことじゃないよ、すっごくキレイだよ・・・
言いたいけれど言えません。

それからもしばらく相原さんのお惚気につきあいました。
私の心の中は、真っ暗く沈み込んでいましたが、うんうんて相槌をうって、がんばってって激励して、そのうちお母さまがいらしてリビングでまたシュークリームをご馳走になって、世間話をして、そろそろおいとましようとおトイレを借りたとき、やっぱり生理が始まりました。
一応必要なものはバッグの中に入れてきてたので、あわてずにはすみましたが。

エレベーターまで送ってくれた相原さんは、別れ際にこんなことを言いました。
「わたし、森下さんにすっごく感謝してる。だって森下さんがパーティ行ったほうがいい、って言ってくれなかったら、行かないつもりだったんだもん。そしたらカレとも知り合えなかった」
私は、小さく左右に首を振りながらも黙っていました。
「それで、うちの母親が、森下さんってたぶん、あげまん、だって言ってた」
「あげ?まん?」
「なんだか、その人とつきあうと相手の運気が上がる女性のことをそう呼ぶんだって。母親、この前のとき森下さんの手相見てたじゃん?それでだと思うんだけど」
「ふーん・・・」
「わたし、まさしくそれだった。ありがとう。ね?」
「私、何もしてないよ・・・」
「ううん・・・」
相原さんは、ゆっくり私の背中に両腕をまわして、ぎゅーっと抱き寄せました。
でも、すぐにからだを離してニッコリ笑います。
「それじゃあまた学校で、ね?たまに教室まで会いに行くから」
「・・・うん」
「バイバーイ」
「・・・ばいばい」
もちろんキスは、くれませんでした。

エレベーターの扉が閉まって、私はズルズルとその場にへたり込みました。
なんだか疲れきっていました。
悲しいとか、寂しいとか、悔しいとかよりも、とにかく疲れて心が空っぽになっていました。

その夜は、どうにも眠くて早くにベッドに入りました。
グッスリ寝込んで夜明け近く、時計を見ると午前三時半、なぜだかパッチリと目を覚ましました。
その途端、数時間前に相原さんから聞いた言葉の数々が、雪崩のように頭の中を埋め尽くしました。
暗闇の中で上半身を起こします。

もう相原さんと秘密のアソビ、出来ないんだ。
もう相原さんとキス、出来ないんだ。
もう相原さんの裸、見れないんだ。
もう相原さんは私のからだ、さわってくれないんだ。
もう相原さんとえっちなお話、出来ないんだ。
涙がポトポトポトポト、パジャマやお布団を濡らします。

相原さんのことが大好きで、ずっと一緒にいたかった・・・
そんな気持ちに今さらながら気づきます。
私、フられちゃったんだ・・・
いいえ、相原さんにとっては、私とのことに恋愛的な感情はまったく無かったでしょう。
たとえば子供の頃、仲のいい女の子同士でお医者さんごっこをするのと同じようなアソビの感覚。
勝手に恋愛感情を抱いていたのは私だけ・・・
相原さんの中では、本当の恋愛ができそうな相手をみつけたから、子供っぽいアソビから卒業することにしただけ。
私とは、ずっと気の合うお友達でいられる、って思っているはずです。
つきあうとかフられる以前の問題だったんです。

でも私は、相原さんに対して普通のお友達以上の感情、たぶん愛情を感じていました。
それは、相原さんからカレシが出来たから、って言われてすぐに、はいそうですか、と忘れられるものではありません。
かと言って、相原さんにこれ以上、二人でえっちなことしようよ、って迫るなんて、私には到底出来ません。
幸いなのは、相原さんとは違うクラスだから、会わないと決めれば意外とかんたんに会わずにすむこと。
そうやって忘れていくのが一番なんでしょうけど・・・

同性を好きになると、こういうすれちがいがあるのか・・・

私は、ひとしきり泣いた後、いつの間にかまた眠っていました。

次の週の火曜日。
期末試験間近なので、図書室はまあまあ賑わっていました。
当然ですが、相原さんは来ません。
私は、図書室を閉めた後一応、三年一組のお教室を覗きました。
誰もいませんでした。

その次の週は、期末試験期間で図書室はお休み。
私は、かなり真剣にお勉強に励みました。

試験が終わってホッとした頃には、相原さんショックからもだいぶ立ち直って、えっちなことをしたい気分も戻ってきていました。
お部屋でひとりえっちをしていると、相原さんの手や唇の感触を思い出して、せつなくなることもありましたが・・・
雨の中を傘をささずにズブ濡れで帰って、スケスケ露出の気分を味わったりもしました。

その次の火曜日は、いつものヒマな図書室に戻り、まったりと過ごしました。
もう帰りに相原さんのクラスを覗くこともしませんでした。

その次の週の火曜日が中学生の私にとって最後の図書室当番でした。
3年生は受験が控えているので、一学期末までで現場での委員活動はおしまいということになっていました。
私は、ひそかに何か思い出になることがしたいな、って思っていました。

その日もまったりとした図書室でした。
補佐の子は、いつか少女コミックを貸してくれた2年生女子でした。
まったく利用者が来なくて、二人でずっと小さな声でおしゃべりしているうちに4時になりました。
「もう今日はいいわね。後は全部私がやるから、あなたもう上がっていいよ」
「あ、そうですか?ありがとうございます」
補佐の子がニッコリ笑います。
「先輩、ご苦労さまでした。お世話になりました。受験勉強、がんばってくださいね」
「うん。ありがとう。あなたも元気でね」
「はい!」
補佐の子が嬉々として廊下に飛び出していきました。

静まり返った私一人だけの図書室。
私は席を立ち、カウンターから出て、奥の書庫にゆっくりと歩いていきます。
一番奥まったところで立ち止まり、からだを屈めてスカートをまくり上げ、ショーツをスルスルっと脱ぎました。
上履きも脱いでショーツを足元から抜き、スカートのポケットに突っ込みます。
上履きを履き直し、そのまま閲覧机のほうまで戻り、ノーパンを意識しながらぼんやりと夏の夕方の西日が射し込む窓の外を眺めました。

あと10分位したらもう一度書庫の奥に行って、ブラウスを脱いでブラもはずすつもりです。
オールヌードになってしばらくたたずむつもりです。

相原さん、早く来ればいいのに・・・


しーちゃんのこと 01

2011年1月29日

図書室で待ちぼうけ 23

一応お教室の中に入って、相原さんの机のところまで行ってみます。
バッグとかも置いてなくて、相原さんが学校に残っている形跡はありませんでした。
どうしちゃったんだろう?
廊下に出て、図書室前の女子トイレも覗いてみましたが、個室は全部空いていました。
私は、急におろおろしてしまいます。

何か急用が出来て、今日は都合悪くなったのかもしれない・・・
何か急病になってしまって、今日は学校をお休みしたのかもしれない・・・
相原さんの携帯電話の番号を聞いておけばよかった・・・

一人とぼとぼと帰り道を歩きながら、私はどんどん寂しい気持ちになっていました。
あらためて考えてみると、私と相原さんは、お互いの家の電話番号も教えあっていませんでした。
なんだかとても心配な気持ちなのですが、かと言って、これから相原さんのお家まで訪ねていくのも大げさな気がするし。
とにかく明日のお昼休みに相原さんのクラスまで会いに行ってみよう。
いつも相原さんと別れる商店街の交差点で、そう決めました。

次の日のお昼休み。
私は、愛ちゃんやあべちんたちと集まってお弁当を食べながら、気もそぞろでした。
相原さんのクラスを覗いて、もしいなかったら、どうしよう?
クラスの他の子に聞いてみるべきよね・・・
また、学校のどこかでえっちなアソビしてるかもしれないし・・・
学校中の女子トイレを探してみようか・・・
お弁当を食べ終わって立ち上がろうとしたとき、ドア際の席の男子に大きな声で呼ばれました。
「もりしたーっ、お客さんが呼んでるよー」
ドアのところに相原さんが立って、小さく手を振っていました。

「昨日はごめんっ!森下さんに言うヒマがなくって、勝手に約束破っちゃて・・・」
相原さんは、本当に申し訳無さそうに胸の前で両手を合わせて深くお辞儀をします。
「う、うん・・・お教室に行ってもいなかったから、ちょっとビックリしちゃったけど・・・でも昨日、何かあったの?」
「昨日の昼にも、放課後行けないこと森下さんに断わっておこうと思って、ここ来たんだけど、森下さんいなかったから」
「昨日は、お昼休みも図書室当番だから・・・」
「あっ、そっかー。図書室行けば良かったんだー。わたしってバカー」
相原さんは、なんだかいつもよりルンルン明るい感じです。

「それで、昨日は何かあったの?」
「そうそう。それで、これは説明するとすっごく長くなる話なんだけど、でも森下さんには絶対聞いて欲しい話なんだけど、火曜日がもうダメになっちゃうから・・・」
「えっ?」
「あ、だから、わたしこれから火曜日の放課後に時間がとれなくなっちゃうんで、森下さんとの約束をキープすることができなくなっちゃうの、ね?だから、えーっと、今週の土曜日、時間ある?」
「え?うん・・・今週の土曜日は別に予定ないけど・・・」
「よかった!じゃあ2時にこの間と同じ場所で。またわたしの家へ来て」
「う、うん。それはいいけれど・・・でも、昨日は何かあったの?」
「うん。だからそれは土曜日に教えてあげる。ごめん。わたしこの後すぐ職員室に行かなければならないから。じゃあ、土曜日2時ねー」
そう明るく言って、相原さんは小走りに廊下を戻って行きました。
結局、相原さんがなぜ昨日現われなかったのか、私にはまったくわからないまま、土曜日を待つことになりました。

「ねえねえ、今の2年のときに同じクラスだった相原さんでしょ?」
私が自分の席に戻ると、すかさずあべちんが聞いてきました。
「うん。そう」
「なお姫、相原さんと友達だったんだー?」
「うん。3年になって図書室で会ってから、お話しするようになったの」
私は瞬間、だいたい一ヶ月前の出会いから今までのアレコレを思い浮かべて、ちょっとどきどきしながら答えます。

「へー。あの人、2年のときは無口で目立たない人だったよねー。アタシ、一回もしゃべったことなかったんじゃないかなー?」
曽根っちが横から口をはさみました。
あべちんが肯いて、
「相原さんて、なんとなく1年のときの、まだわたしらと打ち解けていない頃のなお姫に似てるなー、って思ってた」
「育ちの良さそうな感じとか、いつも一人で本読んでるとことか。だからわたし、相原さんのことひそかに、なお姫2号、って呼んでたんだ、心の中で」
お弁当箱を片付けながらあべちんがつづけます。
「相原さんって黙ってると、なんとなく人を見下しているみたいな表情に見えない?とくに目が。だから近寄り難かったんだよねー」
「でも、今見た感じだとずいぶん明るめになったねー。元々キレイな顔の人だなーとは思ってたけど、なんだか見違えちゃってた」
私は、そうそうその通り、って感じに大きく肯きました。

土曜日。
私は、何を着ていこうか迷っていました。
生憎、朝から小雨がパラつく梅雨どき特有の気温も湿度も高いジメジメしたお天気でした。
今日、相原さんから何をお話しされるのか、私には皆目見当がつきませんが、えっちな展開になって欲しいなあ、ていう願望は溢れるほどありました。
ただ、少し気になっているのは、そろそろ生理がやって来る周期なこと。
でもまあ、だいじょうぶでしょう。

やっぱり脱ぎやすい服がいいよね・・・
あれこれ考えて結局、生成りのコットンのシンプルな半袖ワンピースにしました。
約束の時間前には一応雨も上がっていたので、折りたたみの傘をバッグに入れて家を出ました。

相原さんは、この間の帰り際に着ていたインディゴブルーのざっくりした半袖ワンピース姿で待っていてくれました。
「なんだかはっきりしない天気。早くカラッと夏にならないかなあ」
相原さんが空を見上げながら、少し前を歩いていきます。
今日の相原さんがノーパンノーブラなのか、見ただけではわかりません。
でも、私はこうしていつもの相原さんに会えただけでも、とても楽しい気分になっていました。

相原さんのお家に着くと、グレーのスウェット姿な相原さんのお母さまが迎えてくれました。
「森下さん、いらっしゃい。涼しくしてお待ちしてたのよ。さ、どうぞどうぞ中へ入って」
あれ?
お母さま、いるの?

相原さんのお家におじゃまするのは、これで2回目ですが、もはやお母さまともすっかり打ち解けた感じになっていました。
そして、この前おじゃましたときよりも、相原さんもお母さまも、何て言うか楽しげで、明るめで、ウキウキしているように感じました。
あれ?

私の頭の中を急速に?が埋めていきます。
何かがおかしいんです。
私と相原さんは、靴を脱ぐとそのまま二人で相原さんのお部屋に直行しました。
相原さんのお部屋は、カーテンが大きく開かれ、明るくキレイに整頓されていました。
お部屋の真ん中に小さなガラスのテーブルが置かれて、私と相原さんはクッションを敷いて絨毯の床に向かい合って座りました。
相原さんは、カエルさんのぬいぐるみをひとつ、膝の上に置いてニコニコしています。
ほどなくドアがノックされ、お母さまがケーキと紅茶のポットを運んできてくれました。
「どうぞ召し上がって。今日はゆっくりしてってね」
お母さまが私に向けてニッコリ笑いかけてから、静かにお部屋を出て行きました。

私は、戸惑っていました。
なんて表現したらいいのか・・・
すっごくヘンな言い方ですが、健全すぎるんです。
普通にお友達のお家に遊びに来て、普通に迎えられてる感じ。
それはつまり、いたって普通なことで、戸惑うようなことでは全然ないのですが、私と相原さんがそういう健全な空間に身を置いていることに対して、大きな違和感を感じていました。

つまり、こういう状況では、今まで私と相原さんが共有してきた、えっちなこと、が入り込んでくる余地がまったく無いんです。

「じゃあ、とりあえずケーキ食べましょ?」
相原さんは、なんだかルンルン系シアワセっぽいオーラを発しながら、私を見てニッコリ微笑みます。
「う、うん」
私は、得体の知れない悪い予感が胸の中に広がるのを感じながら、相原さんがお話しし始めるのを待ちました。


図書室で待ちぼうけ 24

2011年1月23日

図書室で待ちぼうけ 22

スカートの裾をウエストに挟んで、まくれた状態をキープした相原さんは、両手で胸を隠すような素振りをしたり、かと思うと胸は突き出して両手を後ろに組んだり、顔は写さないで、っていう感じでわざとそむけたりと、見て欲しいのだけれどやっぱり恥ずかしい、みたいな絶妙なポーズと表情を作ります。
それを私も頬を赤くしながら夢中でカシャカシャ撮りました。

相原さんが教壇の上によじ登ろうとしたとき、チャイムが鳴りました。
「あーあ、下校時刻になっちゃった。でももう一枚だけ」
急いで教壇の上に上がった相原さんは、両脚を大きく開いて前に投げ出し、両手はお尻の後ろについておっぱいを突き出すように上半身をのけぞらせた、すごくいやらしいポーズをとりました。
「森下さん、撮って」
せつなそうな表情をした相原さんが私に悩ましい目線を投げてきます。
私は、綴目が2センチくらい開いてしまっている相原さんのアソコのピンクな中身が画面のまん中にくるように調整して、シャッターを押しました。

相原さんは、急いで教壇から降りてブラを直し、ブラウスのボタンをはめています。
私は、相原さんに近寄ってケータイを差し出しました。
「ありがと。これで念願が叶った」
相原さんがニコって笑い、素早くチュッって私に唇を重ねました。
「それじゃあ、帰りましょ」
「・・・うん」
すっかりコーフンしてしまった私は、相原さんに寄り添うようにからだをくっつけてお教室を出ました。

撮った画像を見るために、周囲をキョロキョロ気にしつつ、二人でからだをぴったりくっつけて相原さんのケータイの画面を覗き込みながら歩きます。
「ずいぶん枚数撮ったんだー。うわー。これなんかちょーやらしくない?」
「相原さんたらノリノリなんだもの」
「うわっ、これー。自分でも恥ずかしー」
「でもその表情、すっごくキレイだよー」
ひそひそとお話してクックッって笑います。

「もうあと2、3枚分くらい、メモリ残ってるかな?」
相原さんの言葉が合図だったように二人は無言で公園への路地を曲がりました。
でも、今日も子供たちとおばさまたちが数人、遊んでいました。
「まあいっかー。これからまた何度もチャンスあるだろうし、わたしにまた発情期が来たら、もっともっとえっちな感じのを撮ってもらうから」
公園の入口の前で立ち止まって、相原さんがひそめた声で言いました。
またブラブラと駅への道に戻ります。

「ねえ、相原さん?」
「ん?」
「相原さんは、男の人との経験、あるの?」
この数日間にむくむくとわいてきた、聞いてみたいことの一つでした。

「あるみたいに見える?」
「うーんと・・・相原さん、そういうことすごく詳しいから、ひょっとしたら、って思って・・・」
「わたしの知識は全部ネット。わたしのからだをあんな風にさわったのは森下さんが初めて。誰かのからだをあんな風にさわったのも。男の裸なんて、まったくさわったことない」
「そうなんだ・・・」
「わたしは今のところ、早く男としてみたい、っていう欲求はないの。前にも言ったと思うけど、バカな男とだったら可愛い女子とのほうがいいや、って感じ」
「わたし、理想高いから。すっごくステキな人じゃないとその気にならないだろうなあ」
「今は、男とえっちがどうこうって言うよりも、自分の性欲を鎮める方法、って言うか、より気持ち良くなる方法をいろいろとみつけることに興味がある。自分は、どういう状況で、どうされるのが一番気持ちいいのか、とか」
「男と女のセックス、ってなんだか生々しいじゃない?交尾、生殖、下手したら妊娠って感じでさ。オチンチンに興味が無いわけじゃないんだけど・・・アレをわたしの中に入れるんだったら、少なくともその相手の男がすごく尊敬できるとか、どうしようもなく愛しちゃったとか、がないとイヤだなあ。今のところ」
「ふーん」
相原さんの露骨な言葉遣いに少しビクっとしながらも、良かったーって胸を撫で下ろします。

「森下さんは?」
「あ、私も同じかなあ・・・今のところ男子には全然興味ない」
「でもわたし、森下さんがあんなにえっちな顔するなんて思いもよらなかった。すごく感じやすいし」
私はギクッとしてしまいます。
「すっごく可愛かった。森下さんの恋人になれる男はシアワセもんだろうなー」
相原さんがイタズラっ子の目で私の顔を見ながら笑います。
「そ、そんなこと・・・ないと思う」
「恥ずかしがるとこがまた、可愛いー」
うつむいてしまった私をからかうように言ってきます。
私は、絶対に口に出しては言えない言葉を相原さんに向かって心の中でつぶやきました。
私は、男の人を好きになることは、ないの・・・
そして今、私の恋人は、たぶん相原さん、あなたなの・・・

いつもの交差点でお別れです。
「今日森下さんに会ったら、終わったと思ってた発情期がぶりかえしちゃったみたい。こんなこと珍しい。普通は最低一週間くらいは大人しくなるのに」
相原さんが笑って言います。
「来週はきっと、わたしのえっち度も先週並みに戻ってると思うから、またいろいろ遊ぼう、ね?」
相原さんが耳元でささやきました。
「うん」
私は、相原さんにからだを寄せてうなずきます。
「あ、それから今週末のパーティ、楽しんできてね」
「うん。写真いっぱい撮ってくるから」
そう言って片手を小さく振りながら、相原さんは横断歩道を渡っていきました。

中二のとき、男性恐怖症の件でバレエの先生にご相談したときに言われた、いつかきっと目の前に現われる大切に思える人、って相原さんのことなのかもしれないな・・・
私は、お家への道をゆっくり歩きながら、そんなことを考えていました。

次の火曜日までの一週間は、とても長く感じました。
相原さんのことばかり考えていました。
えっちなことに対する欲求はもちろんでしたが、そればかりではなく、単純にお顔が見たい、会ってお話がしたいっていう感情でした。
かと言って、別の日の昼休みや放課後に2クラス分離れた相原さんのクラスのお教室まで会いに行く、ということはしませんでした。
何か違う気がしたんです。
私と相原さんだけしか知らない、火曜日放課後に図書室で会って、その後、お教室で二人だけで秘密のお話や遊びをする、っていうルールは、守りたかったんです。
文字通り、指折り数えて火曜日が来るのを待ちました。

その日は、学期末の試験も近づいて来ていたので利用者も多く、珍しく忙しい図書室でした。
おまけに、二年生の理科の先生が参考書に指定した室内閲覧のみ貸出し不可の図書を持ち出してしまった生徒がいるみたいで、その問い合せの対応や、いつから無くなっていたのかを調べるために他の委員を呼び出したり、担当の先生への報告やらで、いつになくせわしなく時間が過ぎていきました。
私は、放送室や職員室への行き来は補佐の子にやってもらって、図書室での受付に専念しつつ、忙しいながらも入口のドアが開くたびに来室者をチェックして、相原さんが来るのを心待ちにしていました。
でも、退室時間までに相原さんは現われませんでした。

貸出し不可図書の持ち出しは大問題ですから、図書室を閉めた後も補佐の子と二人、職員室で担当の先生と打ち合わせをして、私が一人になれたのは、いつも相原さんと教室で落ち合う時間より15分くらい遅くなりました。

相原さんは、きっと図書室が混んでいるのを見て、遠慮してお教室で待っていてくれる・・・
そう信じて急いで階段を駆け上がり、息を切らして三年一組のドアをガラッと開けました。

西日に照らされたお教室には、誰もいませんでした。


図書室で待ちぼうけ 23

2011年1月22日

図書室で待ちぼうけ 21

スカートの裾を気にしつつ、早足で家路を急ぎました。
夜7時前の駅前通りは、通勤やお買い物帰りらしい人たちがたくさん歩いていました。
こんなところで転んでスカートがまくれたりしたら・・・
交通事故に巻き込まれて倒れてしまったら・・・
そんなことを想像するだけで、カーッと頭に血が上ってしまいます。

家に着いて、母への挨拶もそこそこに自分のお部屋に飛び込みます。
スカートをまくり上げて、自分のアソコに手をやります。
溢れ出すほどではありませんが、ジットリと濡れていました。
相原さんのお部屋やお風呂場で、あんなに何回も何回もイったのに、また、です。
アソコを少し広げてティッシュで丁寧に拭きとってから、新しいショーツを穿きました。

その夜。
ベッドに寝転がって今日の出来事を思い出しました。
初めて、な体験ばかりでした。

初めてインターネットのえっちなページを見ました。
初めて他の人がオナニーしているところを見ました。
初めて唇と唇のキスをしました。
初めて他の人の裸のからだをあちこちさわりました。
初めて他の人に裸のからだをあちこちさわられました。
初めてのピンクローター。
初めて他の人の指でイかされました。
初めて他の人の前でオナニーをしました。
初めてノーパンで町に出ました。

こんなにたくさんの、初めて、をくれた相原さんのことが大好きになっていました。
相原さんとキスをして、お互いのからだをまさぐりあって、相原さんのアソコに指を入れて、相原さんにも指を入れてもらって、お互いに気持ち良くなって・・・
からだのあちこちにまだ残っている相原さんからの愛撫の感触をたまらなく愛おしく感じていました。

でもその夜は、さすがに頭もからだも疲れてきっていたようで、オナニーがしたいと思いながらもまもなくグッスリ眠ってしまいました。
翌日曜日、母がお昼からお出かけでお家に誰もいないのをいいことに、午後中ずっと、お部屋の姿見の前で裸になって思う存分、相原さんとのあれこれで思い出しオナニーをしました。
妄想の中の相原さんは、本当の相原さんよりもっとイジワルでした。
私のお尻をぶったり、イきそうになると焦らしていやらしい言葉を投げつけたりもしました。
すっごく気持ち良くって、何回も何回もイきました。

次の週の火曜日。
湿度高めな蒸し暑い一日。
その日も相変わらずヒマな図書室でした。

相原さんが図書室に現われたのは、退室時間間近でした。
私は、相原さんに早く会いたいと思っていたので、なかなか姿を現わさない相原さんにヤキモキしていました。
補佐の後輩の子にも早く上がってもらっていたので、相原さんが来たときには、図書室には私しかいませんでした。
相原さんは、まっすぐにカウンターまで来てニッコリ笑ってから、
「先に教室で待ってる、ね」
って告げるとすぐ図書室を出て行きました。
閉室時間までまだ5分くらいあったのですが、私は手早く片付けをして図書室を閉め、相原さんが待つ教室へと急ぎました。

「この間は、お疲れさま。すっごく楽しかった、ね?」
なんだか照れ臭そうに笑いながら、相原さんが手招きをします。
いつもの時間のいつもの教室、いつもの席。
相原さんは、今日は上着は着てなくて、半袖ブラウス姿でした。
ブラジャーもちゃんと着けているようです。

「こう蒸し暑いと、さすがにブレザーはカンベンして、って感じ。で、上着着てないとノーブラもマズイっしょ?」
私の視線を追っていたらしい相原さんが弁解するみたいに言いました。
「でも、ノーパンにはなってるんだ。自分で設定したお約束だし。ほら」
そう言って立ち上がると、私の目の前でスカートをバサッっとまくり上げました。
相原さんの無毛なアソコが目に飛び込んできます。
私は、思わず顔がほころんでしまいます。

「でも、どうもあの日森下さんと遊んだことで、わたしのえっち心が大いに満足しちゃったみたいで、発情期が去ってっちゃったみたいなんだ」
「今は、あんましえっちな気分になれない、って言うか・・・興味が向かないって言うか・・・」
相原さんは、すぐにスカートを戻して席に座り直しました。

私は、ひそかにがっがりです。
私は、あれからずーっとえっちモード全開でした。
ふっと気がつくと、いつも相原さんとのことばかりを考えていました。
相原さんとこんなことをしてみたい、あんなことをしてみたい、って妄想ばっかりしていました。

「だから、今日は森下さんと普通におしゃべりしようと思って」
相原さんにその気が無いのであれば仕方ありません。
私たちは、好きなマンガや音楽、お洋服やお化粧のこと、学校でのあれこれや進路のことなんかをたくさんおしゃべりしました。
やっぱり相原さんと私は波長が合うみたいで、えっちなことじゃなくても、とっても楽しくおしゃべりできました。
私は、進路をまだはっきり決めていなくて、とりあえず共学じゃなくて女子高へ行く、くらいしか考えていなかったのですが、相原さんも同じらしく、一緒の高校に行けるようにがんばろうね、なんて誓い合ったりもしました。

「そう言えば今週末だよね?パーティ」
「うん。あの翌日、母親と繁華街のブティックに車で行って、綺麗なドレス買ってもらったんだ。オトナっぽいブルー系でツヤツヤした生地の肩が出ちゃうやつ。もちろんショールもするんだけど」
「へー。いいなあ」
「もしもパーティがつまらなくても、あのドレス買ってもらえただけでおっけー、って感じ。キレイなアクセサリーとかも買ってもらったし。写真撮ったら見せてあげる」
「うんっ!」

「あ、そうだった!また忘れるとこだった」
あと15分くらいで最終下校時刻、ってなった頃、相原さんが自分のバッグをガサゴソして何かを取り出しました。
「これ」
相原さんが見せてくれたのは、学校に持って来ることは禁止されている携帯電話でした。
「せっかく森下さんていうパートナーが出来たのだから、えっちな写真撮ってもらおうって思ってて、いつも忘れちゃってたの」
「今はえっち気分薄れてるけど、せっかくだから撮ってくれる?」

相原さんが私の手を取って、そのケータイでの写真の撮りかたを教えてくれました。
二人で黒板の前の陽が当たる明るめな場所に移動します。
「一人でセルフ撮りしても、なかなかいい感じに撮れなくてさ」
相原さんが黒板をバックにして、私の前に立ちました。
パサッとスカートをまくり上げます。
「撮って」
私は、ケータイのレンズを相原さんの下半身に向けてシャッターを押しました。
カシャーッって音がして、ケータイの画面に相原さんの無毛なアソコが固定されました。
毛穴のプツプツや割れ始めのスジまでクッキリ画面に残されています。

「全身も」
そう言われて私は後ずさりし、画面に相原さんの全身が入るように調整します。
「ねえ?お顔も写しちゃって、いいの?それとも首から下?」
私は、どきどきが早くなるのを感じながら尋ねます。
「あ、うん。別にいいよ。別に誰に見せるワケでもないから」
相原さんは、スカートの裾を両手で胸の下あたりに上げて掴んだまま、なんでもなさそうにそう言って笑います。
「それじゃーいきまーす」
私が言うと、急に笑顔をひっこめて、なんとも言えない恥ずかしそうなお顔を作りました。
カシャーッ!
ケータイ画面に映し出された相原さんの姿は、いたいけな女子中学生がイジメかなんかで誰かに命令されて無理矢理お教室でスカートをまくらされているようにも見えて、私はゾクゾクっと感じてしまいます。
「もう一枚」
カシャーッ!
「もう一枚」
カシャーッ!
相原さんは、教壇にもたれたりお尻を出したり、さざまなポーズを作りました。
それを私はどきどきしながら夢中でカシャカシャ撮影しました。

「シャッターのカシャカシャっていう音を聞いていたらなんだか、からだがだんだんコーフンしてきちゃった・・・」
その言葉通りに紅潮した頬の相原さんは、
「ちょっと待ってて」
と言うと、うつむいてブラウスのボタンをはずし始めました。
私は、ケータイを片手にじーっとそんな相原さんをワクワク見つめます。

ブラウスのボタンをすっかりはずした相原さんのはだけた胸に、白いレースのブラジャーが見えています。
どうするつもりなのかなー、って見ていると、相原さんはブラを着けたまま両方のカップをお腹のほうにグイッとズリ下げました。
カップから解放された二つの乳房のふくらみがプルッと現われて、ツンとしたピンクの乳首も露になりました。
ズリ下げられたブラの二つのカップ上縁がそれぞれ左右の下乳を持ち上げているので、尖った両乳首がなおさら上を向いて伸び上がっているように見えます。
「こういうのって、なんだか無理矢理脱がされた感があって、よくない?」
相原さんがニッと笑います。
私は、ゴクンとツバを飲み込んでからケータイを構えました。


図書室で待ちぼうけ 22

2011年1月16日

図書室で待ちぼうけ 20

それから脱衣所に戻り、濡れたからだをバスタオルで丁寧に拭いました。
背中は、相原さんがやさしく拭いてくれました。

「あー、さっぱりしたっ!なんだか心もからだもっ。ねえ、先にわたしの部屋に戻ってて」
相原さんが手早くからだを拭ってからそう言い残し、裸のままリビングのほうへ消えていきました。
私は、また黄色いバスタオルをからだに巻きつけて、相原さんのお部屋に戻りました。
ベッドの縁に浅く腰掛けます。
私も同じように、なんだかすっきりさっぱりな気分でした。

ほどなく戻って来た相原さんが、よく冷えた缶入りのスポーツドリンクを私に手渡してくれて、自分でもパチンと開けてグイーっと飲みます。
「あーーっ!美味しいぃっ!」
私もゴクゴク喉に放り込むように飲みました。
本当に美味しいっ!

「もう五時半過ぎかあ」
相原さんがそう言って、スタスタと窓のほうに歩いて行き、閉じていたカーテンを左右に豪快に開きました。
まだ充分に明るい光が窓から差し込んで、途端にお部屋が明るくなります。
「ずいぶん陽が長くなったねえ。もうそろそろ夏至だもんねえ」
明るいお部屋の中で見る相原さんの全裸は、綺麗だけどやっぱり、私がちょっと恥ずかしくなってしまいます。
そう言う私もタオル一枚だけの姿なんですが・・・

服を着なきゃな、って思いながら私は、ベッドの枕元に置いてある汚してしまったショーツをじーっと見ていました。
「あっ、そうそう。新しいパンティ貸すから。ちょっと待っててね」
私の視線に気づいた相原さんはそう言うと、私が見ていたショーツをひょいとつまみあげ、持っていたキミドリ色バスタオルの間に挟みました。
「このパンティは、わたしが洗ってから、後で返してあげる」

言われて私も思い出します。
「相原さんがこの間、図書室で私に預けたショーツ。洗濯して今日持ってきてたんだった」
私は立ち上がり、相原さんの机の上に置きっ放しだったポーチから包みを出して渡します。
「あ、洗濯しておいてくれたんだ。ありがとう」
相原さんがニッコリ笑ってその包みを持ち、クロゼットの前にしゃがみ込みました。

「えーっと、水色のパンティ、みずいろのパンテイっと。ねえ?似たようなやつのがいいよねえ?」
相原さんが引き出しをガサゴソしながら、振り向かずに聞いてきます。
「あ、どんなのでもいいよ」
私は、しゃがみ込んだ相原さんの裸のまあるいお尻をぼんやりと眺めながら答えました。
そのとき、ピピピッっていう電子音みたいのが鳴って、机の上の何かの装置みたいのがピカピカ光り始めました。

「あーーヤバイっ!母親帰ってきちゃったみたい。この音は、下のエントランスでうちの部屋番号が押された合図なの」
「すぐに母親が上がってきちゃうはず。森下さん、早く服着てっ!」
相原さんは、スクっと立ち上がって私のほうを振り返りそう言った後、クロゼットから適当なワンピースを手に取って、ササっと頭からかぶりました。

私は大いに慌てます。
巻いていたバスタオルを取って裸になり、ちょっと考えた後、まずスカートを穿きました。
それからブラを胸にあてがうと、相原さんがサササッと寄ってきて後ろのホックを留めてくれて、ついでに上にまとめた髪もほどいてくれました。
私は、急いでブラウスに袖を通し、ボタンをはめていきます。
その間、相原さんが私の髪をブラシで整えてくれていました。

その後、相原さんがベッドの上や机の上をあれこれ片付けているとき、玄関のほうでガチャガチャ音がしてドアが閉じる音がしました。
「あらー、ナツミー、いるのー?」
廊下をパタパタ歩いていく音とともに大きな声が聞こえました。
「はぁーいっ!」
相原さんが大きな声で答えます。
相原さんは、インディゴブルーで膝丈のざっくりした半袖ワンピースを着ています。
からだの線が出ないシルエットなのでバレないでしょうけど、あの下は全身素肌です。
そして、私も図らずもノーパン状態になってしまいました。

二、三分してから相原さんのお部屋のドアがノックされて、相原さんのお母さまが顔を出しました。
「あらーっ。ナッちゃんがお友達連れて来るなんて珍しいわねえ。いらっしゃい」
「わたしの友達で森下さん。これ、わたしの母親」
相原さんが紹介してくれました。
「あ、はじめまして。森下直子です。おじゃましています」
ぺこりとお辞儀をしました。
相原さんのお母さまは、占い師と聞いていたのでなんとなく、ふくよかなおばさまを想像していたのですが、目の前にいるその人は、カッチリしたスーツを着こなした出来るキャリアウーマン、て感じのスラっとした女性でした。

「ようこそいらっしゃい。ゆっくりしていってね。ナツミ、今日はデパ地下でお惣菜たくさん買ってきたから、お料理はしなくていいわ。あ、そうだ、あなたもうちでお夕飯食べて行く?」
「あ、いえ、母に7時頃までには帰る、って言ってあるので・・・ありがとうございます」
「そっか、残念。じゃあタイヤキ食べましょう。なんかクリームチーズが入ったやつなんだって」
「は、はあ・・・」
「それじゃあ、着替えたりお茶入れたりするから、10分後にリビング集合、ね?」
相原さんのお母さまがニッコリ笑ってお部屋から出て行きました。
細い銀縁のメガネのせいか、一見怖そうにも見えた相原さんのお母さまでしたが、なんだか気さくな感じの人みたいです。

「相原さんのお母さまって、なんだかカッコイイ。スーツもメガネも決まってるし、オトナーって感じ」
「まあ、若作りって言うか、テレビとか出始めてからプロポーションの維持とかに相当気を使ってるみたい。近くのスポーツジムとかにも通ってるらしいし」
相原さんが興味無さそうな口ぶりで言います。
「あの人にとってオンナでありつづけることは武器だから。今でも本当にキレイな裸してるよ。その努力は素直に感心する」
相原さんは、自分の髪をブラッシングしながらそっけなく言いました。
「ふーん。私も今度気をつけてテレビ欄、チェックしよう・・・」
少しの沈黙。
「あっ、そうそう。森下さんにパンティ、あげなきゃ、ね」
相原さんがクロゼットに跪いたとき、用意できたわよー、って大きな声で呼ばれました。

リビングの応接ソファーのテーブルの上にタイヤキの乗った白いお皿が三つ。
その脇に日本茶の入った可愛い湯飲みが添えられています。
「どうぞ召し上がれー」
相原さんのお母さまは、くすんだピンク色のスエット上下に着替えて髪も後ろに束ねていました。
お化粧も軽く落としたみたいですが、相原さんとよく似た綺麗なお顔立ちです。
「いただきまーす」
「ナッちゃんがこの家にお友達連れて来たの、初めてじゃない?」
相原さんは、ちょっと首をかしげただけで、黙ってタイヤキにかぶりつきました。

その後は、もっぱら私が質問されました。
同じクラスなのか、とか、どのへんに住んでいるのか、とか、進路は決めたのか、とか・・・
私は、極力丁寧にお答えしました。
相原さんはずっと黙ったまま、二人のやりとりを聞いていました。
タイヤキは、すっごく美味しかったです。

三人とも食べ終わってホっとした頃、相原さんのお母さまが突然腕を伸ばしてきて、私の左手を取りました。
しばらく手のひらを眺めた後、左手は解放され、代わりに右手が取られました。
同じようにしばらく手のひらを眺められた後、
「森下さんのお誕生日はいつなの?」
と尋ねられました。
私が答えようとすると、
「ちょっとぉー。わたしの友達、勝手に占わないでくれる?」
って相原さんが初めて口をひらきました。
別に怒ってる感じではなくて、なんて言うか、呆れて諭すみたいな言いかたでした。
「あー、ごめんごめん」
相原さんのお母さまが照れたように笑って頭をポリポリ掻きました。
「それから、キッチンに置いてあるクッキーは森下さんのお土産。ちゃんとお礼言って」
「あ、そうなの。ありがとうねー」
なんだか不思議な親娘関係・・・

「わたし、来週のパーティ、やっぱり行くから・・・」
相原さんが脈絡無くポツンと言いました。
「あら、本当?」
相原さんのお母さまが嬉しそうな声をあげます。
「うん。森下さんに相談したら、絶対行ったほうがいい、って薦められちゃったから・・・ものは試しで行ってみる」
「それなら明日、お洋服買いにいきましょう。良かったー。ありがとうねえ、森下さん!」
わけわからないうちに相原さんのお母さまに感謝されて、両手を握られブンブン振られてしまいました。

窓の外がさすがに薄暗くなっています。
時計を見ると6時45分でした。
「あ、そろそろ私、おいとましないと・・・」
「あら、もうそんな時間?」
「今日はごちそうさまでした。タイヤキすっごく美味しかったです。相原さん、また来週、学校で」
「うん。気をつけて帰って、ね」
「また遊びにいらっしゃいね。森下さん」
相原さんのお母さまが玄関で、ニコニコ笑って見送ってくれました。

エレベーターのところまでは、相原さんが送ってくれました。
「母親が帰るの、いつもはもっと遅いんだけど。ごめんね、最後のほう、バタバタしちゃって」
「ううん。面白かった。お母さまもステキだし」
「森下さん、結局今、ノーパンでしょ?」
「う、うん・・・」
「どう?どきどきする?」
「う、うん・・・」
「だいじょうぶ。森下さんの家近いし、今日は強い風も吹いていないみたいだし・・・あ、でも走って転ばないように、ね。派手に転ぶとスカート、まくれちゃう」
「イジワル・・・」
薄く笑っていた相原さんの唇が近づいてきて、エレベータの前で軽くキスをしました。

「それじゃあ。気をつけて」
「うん。また来週、図書室で。ばいばーい」


図書室で待ちぼうけ 21

2011年1月15日

図書室で待ちぼうけ 19

すっかり泡が洗い流された相原さんのいい香りがしているからだを、私のほうに引き寄せました。
シャワーの水流が私たちのからだを叩いています。
「相原さん。私、相原さんのからだにさわるの、好きみたい・・・さわられるのも」
私は、まだ少しくすぶっている動揺が収まるまでやんわりと相原さんを抱いて、その体温を感じていました。
「どうしたの?森下さん?」
相原さんは最初のうち、怪訝そうな感じでしたが、やがてからだの力を抜いて、私にすっかりからだを預けてきました。

「それでね、森下さん?」
相原さんが後ろ手に片手を伸ばしてシャワーを止めてから言います。
「わたし、下は絶対イヤだけど、ここなら、カワイイ女の子のなら、一度舐めてみたいと思っていたの」

そう言うなり、私の胸に顔を埋ずめます。
私の右乳首が相原さんの唇に包まれました。
「あっ!」
相原さんが舌先で私の乳首を転がします。
「あんっ、ああんっ!」
からだをよじる私を両手でしっかり押さえて、私の乳首を舐めたり、軽く噛んだり、チュウチュウ吸ったりしてきます。

それは、なんとも言えない甘美な刺激でした。
指でさわるのとは明らかに違う、舌のちょっとザラザラとした感触、唇のちょっとヌメっとした吸いつくような感触。
チロチロした動きの、水棲軟体動物に肌の上を這われているような、なんとも言えないもどかしさ。
「あーーんっ、だめぇーーんっ!」
相原さんの顔が左の乳首に移動して、同じことをしてきます。
私の乳首は、またたくまに両方ともピンピンに尖ってしまいました。

「すっごく気持ちいいみたいねえ?森下さんの乳首、もう両方ともツンツン」
「う、うん。なんだか今までに感じたことのない刺激で・・・からだが蕩けそう・・・」
「ねえ、わたしにもやって!」
相原さんがからだを離し、私に向かっておっぱいを突き出してきました。
「う、うん」
私は、おずおずと相原さんの胸に唇を近づけます。

「ああんっ!」
相原さんの可愛らしい声が聞こえてきます。
私がされたように、私も相原さんの乳首を舌で舐めたり、吸ったり、軽く噛んだりしてみます。
「あんっ、あぁーんっ!」
相原さんも、身をよじるように悶えて、乳首がみるみる固くなってきました。
私は唇で右乳首、右手で左乳首を刺激しながら、相原さんのからだをクネクネ踊らせます。

誰かの乳首を口に含むのなんて、考えてみると赤ちゃんの頃以来でしょう。
そして、乳首をしゃぶるという行為は、しているほうもなんだか気持ち良くなってくるんですね。
幼い頃、母に抱かれておっぱいを吸ったときの安心感、みたいな、記憶にも残っていないはずのやさしく懐かしいような感覚が呼び起こされて、私は夢中で相原さんの乳首を吸いながら、うっとりしていました。

あんあんっ、と小さく喘いでいる相原さんが私の股間に右手を伸ばしてきました。
指が一本、ツルンと中に侵入します。
「やんっ!」
その刺激に思わず、唇が相原さんの乳首から離れてしまいました。
「・・・森下さん、また中がヌルヌル・・・」
上気した顔の相原さんがトロンとした目で言いつつ、ゆっくり指を動かしてきます。
「あっ、あんっあーんっ!」

しばらく私の中でクネクネ動いていた指が突然、止まりました。
「そうだっ!今度は森下さんが自分の指でやってみて」
「えっ?」
相原さんが私の中から指を抜きました。

「今日は、森下さんにひとりえっちを教えてあげる、っていうのが一番の目的だったじゃない?だからここでやってみて、自分で」
「ここで?・・・」
私のオナニー姿を見せろ、って相原さんは言っています。
私の被虐M心がズキンって反応します。
「で、でも・・・」
一応ためらう素振りをしていますが、私の心は期待にどきどき高鳴っています。
「だいじょうぶ。さっきわたしにしたように指を動かせばいいだけ。さっきの森下さんの指、すっごく気持ち良かったもの」
「それに、わたしも手伝ってあげるし、わたしもやるから」
「で、でも・・・明るいし、恥ずかしい・・・」
私は、すっかりやる気です。

うつむいた私の顎を持って顔を上げさせ、唇を重ねてきました。
その間に相原さんの左手が私の右手を取り、私の股間へ誘導します。
私は、自分のアソコに右手をあてがいました。
「指を入れて、中をクニクニして」
言いながら相原さんの唇が私の左乳首を含みます。
「あーーっ」
チロチロ動く相原さんの舌に乳首が転がされて、ゾクゾクーっと快感が全身を這い回ります。
私の右手も快感に煽られるように動き始めます。
「あっ、あっ、あーんっ・・・」

私は、立ったまま少し両膝を曲げてガニ股気味になり、右手で自分のアソコを掻き回しています。
人差し指と中指の二本を挿れて、チュプチュプとさするようにこねまわします。
右のおっぱいには、中腰になった相原さんの顔が貼りついて、尖った乳首をぺロぺロと蹂躙してきます。
相原さんの右手は、中腰になったためにグイっと後ろに突き出された自分のお尻のほうに伸びて、無毛のアソコを弄っているようです。
私の左手は、私のお腹のとこらへんにある相原さんのおっぱいをまさぐり、下向きになった乳首をつまんでいます。
相原さんの左手は、私の背中で這い回り、ゾワゾワ撫ぜたり、軽く爪を立てたりしています。

相原さんがときどき顔を上げて私を見上げます。
私も気持ち良さに顔を歪めながらも、相原さんの視線に応えます。
見て・・・よーく見て相原さん・・・私のこの恥ずかしい格好・・・いやらしい表情・・・
決して口には出せない想いを精一杯視線に込めて、相原さんを見つめます。

相原さんの肩越しに、お互い自分の股間を弄っている二人の下半身を映した洗顔用の大きな鏡が見えています。
相原さんの二本の指が、自分の毛の無いアソコをせわしなく出たり入ったりしているのが、鮮明に映っています。
私も相原さんの指遣いにリズムを合わせて、自分のアソコに指を突き立てます。
「んー、んっ、あーんっ」
「ふんっ、ふんっ、ぬーーっ」
二人の押し殺した喘ぎ声と、粘膜を擦るピチャピチャという音だけが、明るいバスルームに独特のエコーを帯びて卑猥に響いていました。

相原さんのほうが少し早くイったようでした。
相原さんのからだがビクンと大きく動いた後、ハアハアと荒い息遣いとともに、肩が激しく上下しているのが見えていました。
私もあともう少し、となったところで、ザーッと激しいシャワーが降ってきました。
相原さんがシャワーのコックをひねったのでしょう。
バチバチバチッっと音をたてて、両乳首が水圧で下を向いてしまうくらい激しく、大粒の水滴に打ちつけられます。
「あんっ!あーーーーんっ!すごいいいいーっ、いいいいーーーんんんんっ!!!」
敏感になっている全身を容赦なく叩く痛いほどの水滴。
初体験な快感の渦に私は、アソコの中に指を入れて固まったままイキました。
自分のアソコの中がウネウネと伸縮をくり返しているのを自分の指に感じながら。
からだが何回か、ビクンビクンと震えました。

やがて、相原さんの両腕が伸びてきて、私をやんわりと抱き寄せます。
私も相原さんの背中に両腕をまわして応えます。
二人の唇が軽く重なります。
二人ともまだ、息が乱れていて吐く息が熱いままです。
ぬるま湯のシャワーが相変わらず激しく二人のからだを叩きます。
夕立のような音の中でしばらく二人、そのままじーっと抱き合っていました。


図書室で待ちぼうけ 20

2011年1月9日

図書室で待ちぼうけ 18

「どうだった?気持ち良かった?森下さん?」
ずいぶん時間が経ってから、相原さんがポツンと聞いてきました。

私と相原さんは、ほぼ同時にからだをのけぞらせてイった後、お互いのからだから離れて仰向けになり、しばらくベッドの上でハアハア言っていました。
二人のからだは、胸からお腹にかけてだけが、せわしなくリズミカルに上下していました。

「なんだかスゴかった。からだが浮き上がるような・・・なんだかちょっと怖いような・・・」
「でも、すっごく気持ち良かったでしょ?」
「うん・・・」
「すっごい汗、かいちゃった、ねえ?」
相原さんは、ゆっくり上半身を起こすと何かを探すようにベッドの上をあちこち見た後、おもむろにベッドから下りてクロゼットのほうへ歩いて行きました。
寝たままそれを見ていた私も上半身を起こします。

相原さんは、黄色とキミドリ色のバスタオルを右脇に抱えて戻ってきました。
ベッドの縁に腰掛けて、黄色のほうのバスタオルを私に差し出してくれます。
「ありがとう」
受け取った私は、からだを拭こうと座り直します。
ちょうどお尻の下になったピンク色のベッドカバーがグッショリ濡れていて、ヒヤッとした感触がありました。
相原さんは、黙ったまま、自分のからだをキミドリ色のバスタオルで丁寧に拭いています。

「相原さん。ごめんね。お布団をずいぶん汚しちゃったみたい・・・あっちこっちが濡れちゃってる・・・」
私は、自分のからだを拭きながら、おずおずと謝りました。
「いいの。気にしないで。どうせベッドカバー洗うのも布団干すのもわたしだから。それに森下さんとわたしのおツユだもん、全然気にしない」
私のほうを見てニッコリ笑います。
汗で額やほっぺに貼りついて乱れた髪の毛と、上気した顔、潤んだような目元にゾクっとするほど色気があって、あらためて、相原さんて綺麗な顔立ちだなあ、って見蕩れてしまいました。

「一応、汗拭いたけど、やっぱりなんだかベトベトして気持ち悪いな」
相原さんが立ち上がり、バスタオルを首に掛けながら言いました。
「そう言えば今、何時なんだろう?」
独り言みたく言いながら、パソコンの机のほうへ歩いて行きます。
「まだ4時20分。だいじょうぶそう」
独り言にしては大きな声で言って、またベッドまで戻ってきました。
私は、一応からだを拭き終え、黄色いバスタオルをからだに巻いたところでした。

「ねえ、森下さん。からだ、ベトベトしてるでしょ?シャワー浴びよう」
「えっ?」
「そのまま家に帰るの、気持ち悪いでしょ?汗流しちゃおうよ」
「ほら、早く早く」
相原さんが私の右手を掴んで少し強引にひっぱりました。
「う、うん・・・」
私もちょっとはそう思っていたので、相原さんにされるがままにベッドを下り、お部屋のドアのところまでついていきます。

相原さんがドアを開けると、まぶしい光が目に飛び込んできました。
相原さんのお部屋がカーテンもピッタリ閉じた薄暗がりだったので、すっかり忘れていましたが、今日は気持ちのいい晴天でした。
廊下は電気が点いていなくてもまだ充分明るくて、その廊下を相原さんの白いお尻が小さく左右に揺れながら進んで行きます。
そうか!
シャワーを二人で浴びるとなると、今度は明るいところで私の裸を隅々まで見られてしまうんだ・・・
さっきまでは薄闇だったので、裸でいることの恥ずかしさもあまり感じなくなっていたのですが、明るいところで、と気がついた途端、薄れていた恥ずかしさが一気に甦りました。
またまたからだがカーッと熱くなってきます。
それは、私にとって心地良い種類の恥ずかしさではあるのですが・・・
相原さんは、そんな風に動揺している私を振り向きもせず、私の右手をひっぱっています。

バスルームは、廊下を一度リビングの入口まで戻り、その対面にある、まわり廊下を少し奥に入ったところにありました。
広めの洗面所兼脱衣所の奥にある浴室は、広いバスタブを埋め込んだ6帖くらいのゆったりした造り。
もちろん、明るい電気が煌々と点いています。

「とりあえず、からだの汗だけ流しちゃおう。髪の毛は濡らさないようにしたほうが、後がめんどくさくないと思う」
脱衣所に二人で入って、相原さんが私のほうを向きました。
明るいところで見る相原さんの裸身は、全体に白い肌のところどころに、からだを擦りつけ合ってちょっと赤くなってる部分、おっぱいの裾野とか、脇腹とか、太腿とか、があって、なんだか艶かしい感じでした。
情事の後、みたいな。

相原さんは、自分の後ろ髪を束ねてゴムで留めてから、やってあげる、と私の背後にまわり、私の髪を全体的に上にまとめてヘアピンで留めてくれました。
「うわー。森下さん、髪アップにしてもイイ感じ。ちょっと大人びた感じになって、これはこれでキレイ。顔ちっちゃいからなー」
「うそー。相原さんのほうがちっちゃいよー」
「はい。できた」
言いながら私の右肩を軽くポンと叩き、ついでに私が巻いていたバスタオルもスルッと背後からはずしてしまいました。
「あっ!やんっ!」
バスタオルがパサっと足元に落ち、反射的に右腕で胸、左手で股間を隠してしまいます。

「今さら隠してもしょうがないでしょ?」
相原さんは、嬉しそうな顔で私の正面に回り、私の両腕を力ずくではがします。
「明るいところで見ると、森下さん、ほんと白いねー。スベスベのツヤツヤ」
「おっぱいは、森下さんのほうがちょっと大きいかな。乳首も」
「ソコの毛、本当に薄いんだ。ムダ毛も少なそうー、いいなあー」
私の裸をマジマジと身ながら、いろんなことを言ってきます。
「あーん、そんなに見ないで・・・恥ずかしい・・・」
私は、両手をアソコの前に垂らして、モジモジうつむいてしまいます。
「ううん。すっごく綺麗だって。もっと自信持って」
相原さんがやさしく肩を抱いてくれました。
「それじゃあ、シャワー浴びよう、ね?」

浴室に入り、シャワーが肩口くらいからあたるようにセットして、二人寄り添ってその下に立ちました。
ぬるま湯くらいの温度。
勢いのある水流が私たちのからだを叩き始めます。
しばらくは、お互い自分のからだを撫でていましたが、やがて、相原さんが両腕を伸ばして私のからだをやさしく撫で始めました。
私も真似して、相原さんのからだに両腕を伸ばします。

相原さんがいったんシャワーを止めて、いい香りのするボディソープを手に取り、私のおっぱいにピュッとかけました。
手でそこを撫ぜるとたちまち泡立ちます。
相原さんも自分のおっぱいにつけて泡立たせた後、またお互いで撫でっこが始まりました。

「あーーっ。気持ちいいっ!」
相原さんは、首から下泡まみれな私のいろんな場所に手を滑らせながら、本当に気持ち良さそうにつぶやきました。
私だって同じです。
相原さんのからだは、なめらかで、スベスベで、余計なお肉がどこにも付いてなくて、泡の感触ともあいまって、いつまででも撫でていたい、と思うほどの気持ちの良さでした。

「ネットの告白文とか読んでいるとー」
泡まみれの私をやさしく撫でている泡まみれの相原さんが、突然切り出しました。
「セックスのときって、オマンコ舐められるらしいの」
「えっ!?」
相原さんがオマ・・って口に出すことには、それほど驚かなくなっていましたが、今は、その内容に仰天して思わず相原さんを撫でる手が止まりました。
「なんだか汚くない?オシッコが出るとこのすぐそばだよ?」
相原さんも私を撫でる手を止めて、私をじっと見つめて言います。
「わたし、あんまりそんなことされたくない」
「私も・・・」

「それで、お返しってわけじゃないけど、男のアレを咥えなきゃいけないらしいの」
「えーーっ!?」
「冗談じゃないよねえ。男のって言ったら、オシッコ出すとこ、そのまんまじゃない?汚すぎ」
私は、驚きすぎて声も出せません。
さっきまでの気持ち良さが全部どこかへ消えてしまいそうです。
「フェラチオっていうらしいんだけど、わたし、絶対やりたくない。って言うか、絶対噛んじゃう。噛み切っちゃう」
相原さんが冗談めかして笑ってから、シャワーのレバーをひねりました。

私の頭の中に、久しぶりにトラウマなフラッシュバックが甦りました。
ただ、幸いなことに頭の中を一瞬、横切っただけで、すぐに消えてくれました。
ちょっとの間ボーッとしてしまった私は、目の前にいる相原さんに気づいて、心底ホッとします。

ザーッという音とともに、見る見る二人のからだに付いた泡が洗い流されていきます。
相原さんの両手がまた、私のからだを這いまわり始めました。
私もゆっくりと相原さんのからだに両腕を伸ばしました。


図書室で待ちぼうけ 19

2011年1月8日

図書室で待ちぼうけ 17

「あんっ!」
相原さんの右手が、濡れたショーツ越しに私のアソコを包みます。
「森下さんのココ、ブーンってえっちに震えてる。それにパンティ、ビッショビショ」
右手のひらを強く押し付けてきて、やんわり掴んできます。
「あーんっ!」
「気持ちいいの?」
私は、すぐ目の前にある相原さんの顔をじっと見つめ、顎をちょっと引いてから目を閉じます。
すかさず、相原さんがくちづけをくれます。

私の右手も、相原さんのツルツルなアソコを同じように包み込んで、同じようにやんわりニギニギしています。
手のひらに相原さんのえっちなおツユがべったり。
お互いに上体だけ少し起こして、お互いの左手をお互いの背中に回して、ぴったり寄り添います。
「そろそろ、もっともっと気持ち良くしてあげよっかなあ?」
唇を離した相原さんが小さく笑い、私のアソコを包む右手の動きが早くなりました。
「あーーんっ!」

「あれ?」
相原さんがふいに、私のアソコをニギニギする手を止めました。
私も、なんだかおかしいな、ってさっきから思っていました。
「振動がゆるくなってきちゃってる」
相原さんは、私のショーツに挟んだピンクローターのスイッチ箱を抜いて、確かめます。
「あらら。電池切れみたい・・・」

私の中で震えているローターの振動が、ほとんど感じられないくらいゆるくなっていました。
それに伴って、さっきまで感じていた心地良い腰のシビレもどんどん遠のいてしまい、もどかしさを感じていたところでした。
「ずーっとつけっぱなしだったからかなあ」
「おっぱいのときに、せっかくスイッチ握らせてあげてたのに一度も切らないんだもの」
「そんなにブルブルが気に入っちゃった?森下さん?」
「わたしだって、こんなに長時間、点けっぱなしでしたことなかった」
「残念だけど、予備の電池は無いし・・・」

「やだ、森下さん。そんなに悲しそうな顔、しないのっ」
相原さんがすごく可笑しそうに笑いながら、私の頬に軽くキスをします。
「安心して。わたしの指で、森下さんをちゃーんと気持ち良くしてあげる」
「ひょっとしたら、ピンクローターなんかより、わたしの指のほうが断然気持ちいいかもよ?」
言いながら、相原さんが膝立ちで私の下半身のほうに移動します。
私は、また仰向けに横たわる格好になりました。

相原さんが私のショーツに両手をかけて、スルスルスルッと腿のところまで下ろしました。
「森下さんの生オマンコ、全米初公開っ!」
「いやーんっ!」
「ちょっと両膝、立ててくれる?」
素直に従うと、ショーツがどんどん股間を離れていき、両足首から抜かれました。
ついに相原さんのお部屋で全裸です。
「このパンティ、ビショビショのヌルヌルだから、帰るときもう穿けないよ?どうする森下さん?ノーパンで帰る?」
相原さんは、イタズラっ子みたいな顔つきで、両手でショーツの両端をつまんで広げ、私の目の前にショーツのクロッチ部分を突きつけてきました。
広範囲に濡れて、濃いブルーに変色してしまっています。
「やんっ!」
今さらながらの恥ずかしさに、私は両手で顔を覆ってしまいます。
でも、心の中では、そっかー、いい機会だから思い切ってノーパンで帰ってみよっかなー?なんて思ってもいました。

相原さんは、私のショーツを丁寧にたたみ、からだを伸ばしてベッドの枕元の飾り棚に置きました。
相原さんのおっぱいが、寝ている私の顔に軽く押し付けられて気持ちいい。
「あは。うそうそ。帰るときにわたしのパンティ、一枚貸してあげるから」
笑ってそう言うと、相原さんは私の両膝に手をかけてグイッと押し広げてから、自分のからだを割り込ませてきました。
「ああんっ、やあんっ!」
「止まっちゃったローターは、抜かなきゃ、ねー?」

相原さんがローターの手前のコードをつまんで、ゆっくりひっぱり始めます。
私の中に居る、今はもう完全に止まってしまったローターが、徐々に入口までひっぱられます。
コードにつながった楕円の先が、私の閉じたアソコを中からゆっくりとこじ開けていきます。
「ああんっ!」
今までに無い感触に思わず声が洩れます。
ローターの真ん中の一番太い部分までがお外に出たとき、相原さんがコードをひっぱるのを止めました。
私のアソコに何かが挟まっているのが自分でもよくわかります。
私のアソコが何か異物を咥え込んでいる、っていう感触です。
「いやっ、だめっ、恥ずかしい・・・」

相原さんは、ぐいっと顔を近づけてしばらく、私のその部分をじーっと凝視していました。
「森下さんのオマンコ、何て言うか、控えめで、こっそりしてて、カワイイ感じ」
相原さんがそんなことを言いながら、おもむろにコードをクイッとひっぱりました。
ローターがツルンとお外に飛び出ます。

間髪を置かず、相原さんの右手人差し指がヌルッと、私のアソコに挿し込まれました。
「あーあんっ!」
「森下さんの中、すごく熱い。それになんだか全体にピクピク動いてる」
相原さんは、右手をそのまま置き去りにして上半身を滑らせ、私に寄り添うように寝そべってきました。
相原さんの指が私の中でクネクネと蠢いています。
「あっ、あっ、あーんっ!」

「森下さん、上半身だけ起きてくれる?」
言われた通りにすると、相原さんもからだを起こし、二人で向き合いました。
二人がお布団の上にだらしなく投げ出している両脚が、心地よく折り重なっています。
相原さんの指はずっと私の中を掻き回しています。
「ほら、森下さんの指も私の中に、挿れて」
相原さんの左手が私の右手首を掴み、自身の下腹部へ誘導します。
私の右手は、また相原さんの無毛なアソコにピッタリ貼りつきました。
中指だけクイッと曲げて、相原さんの中に潜り込ませます。
「あはんっ!」
相原さんの可愛らしい声が聞こえて、からだがピクンって震えます。
相原さんの中も熱くて、ヌルヌルで、ヒクヒク蠢いていました。
私は、おそるおそる中指を動かし始めます。

私たちは、お互いの右手でお互いのアソコに指を一本ずつ挿れて、クニクニ動かしています。
お互いの左手はお互いの上半身をせわしなくまさぐり合っています。
私の右乳首がつままれます。
私も相原さんの右乳首をギュッとつまみます。
「あーんっ!」
「あっ、あっ、あっ!」
「はあはあはあはあ・・・」
「そこ、そこ、そこーっ」
「あんあんあんあん・・・」
唇を合わせていないときだけ、二人の喘ぎ声と荒い息遣いが聞こえてきます。
お互いの下半身からもクチュクチュクチュって、いやらしい音が聞こえています。

お互いの指の動きがスピードアップしてきました。
私は、中指でかき回しながら、親指で相原さんのお豆ちゃんのあたりをずーっとさすっていました。
左腕は、相原さんの背中に回して、ぎゅっと抱きつき、上半身をぴったり密着させてお互いのおっぱいをクネクネ擦りつけています。
「も、森下さん・・・あんっ、き、気持ち、いいっ、いい?」
私の左肩に顎を乗せた相原さんが、耳元で喘ぎ喘ぎ聞いてきます。
「う、うんっ。あんっ、あんっ、あ、相原さん、さん、も?」
「う、うん。もっと、もっと早く、うっんんー動かし、てっ」
「あーあーーっ、うーんっ、わかった、わかったーっ、ああーーーっ」

相原さんがわたしの中に侵入させた指は、いつの間にか二本になっているみたいです。
私の中の上下左右をグリグリグリと掻き回してきます。
相原さんの親指も、私のプックリ膨らんだクリトリスを押しつぶすみたいにグイグイ押してきます。
私も負けじと、人差し指も挿れて、相原さんの中をピアノを弾くみたいに二本の指先でパタパタ叩きながら掻き混ぜます。
「あーーーっ!すごいっ、すごい、すごーいーーっ!」

脈絡も無くキスをして、脈絡も無く背中に爪を立て、脈絡も無くおっぱいを擦り付け合い、その間、二人の右手は片時も休まず中を嬲り合い、熱い全身が汗みずくになって、チュプチュプという音と共に二人一緒にどんどんどんどんたかまっていきました。

「あーーーっんんんんんんーーーーーっ!!!」


図書室で待ちぼうけ 18

2011年1月3日

図書室で待ちぼうけ 16

ベッドの上で膝立ちになって、私がスカートを脱ぐのを見つめていた相原さんが、私に向かって右手をまっすぐに伸ばしてきました。
私は、左腕で胸を隠したまま右手を差し出し、相原さんの手を握ります。

すると、急にその手をグイっとひっぱられ、そのまま相原さんに抱きつくようにベッドの上に転げ上がりました。
私が仰向けになり、相原さんは私の右横に、裸のからだを横向きにしてピッタリと寄り添いました。
「うふっ。いよいよ、ね?覚悟はいい?」

相原さんは、左手をベッドについて上体を起こし、私に覆いかぶさるようにしながら、右手で、まだ胸を隠している私の左手首を掴み、ちょっと強引にひき剥がします。
それと同時に、相原さんの右脚が私の右脚に絡みつきました。
相原さんの両脚で私の右太腿を挟むような形になったので、私の右太腿に相原さんのツルツルのアソコがじかにあたりました。
ヌルヌルと熱くなっているその素肌の熱を太腿に感じて、私もカーッと熱くなってしまいます。

相原さんは、そのまま顔を下げてきて、唇を重ねてきました。
相原さんの右手が私の左おっぱいをやさしく揉みしだき、ときどき乳首をつまんできます。
両腿の間を私の右太腿に押し付け、腰全体を小さくゆっくりと前後にスリスリしています。
「んんーふぅー」
私は、おっぱいへの愛撫の気持ち良さと太腿のヌルヌルな感触にどんどん発情して、がまんしきれずに塞がれた唇から、くぐもった声が漏れてしまいます。
相原さんに弄ばれているので右脚は動かせませんが、その分、左脚がクネクネ動いて、はしたなく開いてしまいます。

相原さんが唇を離して、上体を起こしました。
「森下さんの肌、脚もお腹も背中もみんなスベスベで気持ちいいっ!それに乳首がすっごく固くなってる。コリコリ」
「あ、相原さんにさわられていると、すごく気持ちいいから・・・」
私は、正直に言いました。
「それなら、もっと気持ち良くなろう、ね?」
相原さんが右手にピンクローターのコードを持ちました。
スイッチのほうの箱を私の右手に握らせます。
「ここを親指でカチっと回せば、動き出すから」
私の右手に自分の左手を重ねて、手探りで教えてくれました。

相原さんは、右手でローター側のコードをつまんでぶら下げ、私の左おっぱいの乳首横あたりにそっとあてました。
「ほら、森下さん。スイッチ入れて」
私は、教えられた通りに、右手の親指でスイッチを入れます。
ブーンっていう振動音が聞こえてきて、私の左おっぱいを今までに無いこそばゆい感覚が襲います。
「あんあん、あーーんっ!」
思わず上半身がのけぞりそうになりますが、私の首の後ろから抱くように回された相原さんの左腕と、右おっぱいに押し付けるように重ねられた左半身に押さえつけられます。
相原さんの熱くなっている体温が、私のえっちな炎にますます油を注ぎます。
相変わらず股間をスリスリ擦りつけてくる相原さんの腰に右脚も押さえられているので、私の感じている気持ち良さを自由に表現出来るのは、左脚だけです。
その左脚は、膝を大きく曲げてだらしなく横向きに倒れ、恥ずかしい大股開きの状態になってピクピクしています。

やがて相原さんは、私の精一杯尖った左乳首の先端に、さわるかさわらないかのあたりにローターをぶら下げました。
「ほらー、そんなにクネクネ動くと、一番気持ちいいところに振動があたらないよ?」
相原さんが、からかうように言ってきます。
「ああんっ!」
乳首の先にローターの振動があたるたびに、あまりの気持ち良さにからだをよじってしまいます。
今の相原さんはイジワルですから、ローターの位置を動かしてはくれません。
なので私は、その振動が欲しければ、自分からおっぱいごと乳首を突き出して、ぶら下がっているローターにあてなければなりません。
「あんっ!あんっ!」
からだをよじるのをがまんして、しばらく振動を楽しみますが、やっぱり、からだが動いてしまいます。
もう一度乳首を突き出します。
「あんっ!あんっ!あんっ!」
私のアソコから、とめどなくおシルが溢れ出てきてるのが自分でわかります。

「森下さん、感じやすいんだ。カワイイー。それに自分からおっぱい突き出してるし」
相原さんは、そう言って笑うと、ローターを右手のひらに包み込んで、ローターごと私の左おっぱいを鷲掴んできました。
「あーーんんっ!」
ギューッと掴まれたおっぱいの軽い痛みと、おっぱいにめり込んで肌をブルブル震わせているローターの継続的な振動が新鮮で、私はビクンビクンとからだを震わせます。
「あーーんっ、いい、いい、いいいーっ」
相原さんの右手が左おっぱいを離れ、右おっぱいに移動しました。
私の右おっぱいに初めての振動の洗礼です。
「あっ、あっ、あはんっ!」
相原さんは、右乳首を指先でつまみつつ、右おっぱいにローターを押し付けて強く、弱く揉みしだいてきます。
「やんっ!やんっ!やんっ!」

相原さんの手は、やがて私のおっぱいを離れ、腋の下や脇腹、おへそあたりをローターごと撫ぜてきました。
私は軽く目をつぶって、相原さんにされるがままです。
さわられる場所が移動するたびに小さく、声をあげています。
「森下さん、本当に感じやすいんだ。ローター、からだのどこにあててもその度に、あんあん、啼いてる。すっごく気持ち良さそうに」
そんな声に目を開けると、相原さんは、いつの間にか絡めていた腕も脚もほどき、大きく開いた私の両脚の間に膝立ちになって上半身を屈め、真正面から私のからだを見下ろしていました。

私は、もはやからだを大きくのけぞらせることもなく、半ばぐったりと身を横たえています。
ローターの振動がくれる蕩けるような、シビれるような感触も、もちろんでしたが、生まれて初めて、他人の手で自分のからだをやさしく、ときには激しく、愛撫してもらう感触があまりに気持ち良すぎて、一々反応できないほどの快感が、からだ中に延々と渦巻いていました。

私を気持ち良くさせようと、からだをまさぐってくる、しなやかな手。
自分でするのとは、全然違うさわりかた、どこをさわられるか予測できないスリル。
相原さんの発情している熱いからだ。
相原さんもときどき発する、気持ち良さそうな吐息、ため息、喘ぎ声。

それらに、完全に身を委ねきっていました。
まだ下半身はさわられていないのに、二度も三度も小さくイっていました。
私のからだ、もうどうにでも好きなようにしてください、っていう気分でした。

突然、私の股間をシビれるような強烈な快感がつらぬきました。
「あーーーっ、いやーーんっ!」
相原さんは、唐突に私のショーツの上から、右手ごとローターをもろに私の敏感な場所に押しあててきました。
やっぱり、ここは特別です。
「あーああーーんっっ!んっ、んっ、んーーーーんっ!!!」
押しあてられた途端に、強烈な刺激が私の股間を蹂躙し、ぐったりしていたからだが大きくビクビクンとのけぞって、あっけなくイってしまいました。

それでも相原さんは、そのままローターを押しあてつづけます。
「森下さんのここ、すごいビショビショ。後から後から蜜があふれ出てる。えっちなからだー」
嬉しそうに言いながら、ローターをグイグイ押し付けてきます。
「あん、あん、あーーん、だめ、だめ、だめーっ!」
イったばかりだというのに、休むヒマもなく、第二、第三の波が押し寄せてきます。
「ほら、ここをこうすると、もっといいでしょ?」
相原さんは、右手を押し当てたまま、左手で私のショーツの股際の上のほうを持って上に引っぱり上げます。
ショーツのクロッチ部分のところの布がひっばり上げられて細い紐のようになり、私のワレメに食い込んできます。
「あーんっ、いやいやーっ、そんなことっ、そんなことしたらぁーーっ」
その部分を覆う布が無くなってしまったため、ローターがじかに肌にあてられ、振動に肌が震えます。
「あーんっ、あーんっ、そこっそこっ、そこだめーっ、そこーーーっ!」
私は仰向けのまま、右手にピンクローターのスイッチ箱をギューッと握りしめ、左手はお布団の布を、これまたギューッと掴んで、からだ全体を強ばらせて快感に耐えています。

「森下さんのここの毛、薄いのねえ。少ししかない。それも髪の毛みたいにサラサラな直毛。いいなあ。うらやましい」
相原さんは、ローターを包んだ右手の小指と薬指でその毛を軽くひっぱりつつ、紐状になったショーツをさらにグイグイとワレメに食い込ませてきます。
紐状ショーツを小刻みに左右に振って、お豆を嬲ってきます。
クリトリスにじかに押し付けられたローターの震えと、ワレメに擦れる紐状ショーツの感触に頭の中が真っ白になってきました。
「そこだめーーーっ、そこそこそこーーーっ」
「あーー、いいーーー、いいいーーっ、いいいいーーーっ!!!」
再び、私のからだが激しくビクビクビクンと震えて、今日何度めかの絶頂に達しました。

そこで、相原さんの右手がやっと、私の股間から離れました。

「ね、すごかったでしょ?でも、せっかくだからやっぱり、こっちも経験しとかなくちゃ」
相原さんは、手を休めることなく、私のショーツに手をかけてスルスルと脱がせ始めました。
私は、ハアハア大きく息をしながら、仰向けのまま、ぐんにゃりしています。
朦朧とした頭で、やっとショーツを脱がせてくれるんだ、これでとうとう全裸だなあ、なんて考えていたら、両膝のちょっと手前でショーツが止まりました。

あれ?って思う間も無く、相原さんの指がズブリとアソコの中に突き挿さりました。
乱暴にグルグル中を掻き混ぜてきます。
「あぁーんっ!」
「うわーっ、中もビショビショ、大洪水」
相原さんが歌うように言ってから、あっさり指を抜き、代わりに震えているローターをヌプッと突っ込みました。
「あーーーーんんんんっ!」
今日これで何種類目なのか、もはやわからない未体験の感覚がまたもや下半身を襲います。
少しの異物感とともに膣全体がブルブル震えて、気持ち良さの波がお腹のほうへせり上がってきます。
「あーっ!、だめ、だめ、だめ、だめーっ!」
相原さんは、さっき膝まで下げた私のショーツを再び上に上げて穿き直させ、私が右手にギューッと握っているスイッチの箱を、手をこじ開けさせてもぎ取ると、私のショーツの左腰のゴム部分に挿しました。
「これで森下さんも、両手を自由に使えるでしょ?」
私の股間からコードが生えて、左腿の上をたわんで、ショーツと左腰の隙間に挟んだスイッチ箱につながっています。
「さあ、今度は、お互いのからだをさわり合って、楽しみましょう、ね?」

相原さんが私を見下ろしてニッコリ笑いながらつづけます。
「森下さんたら今、すっごくえっちな顔してる」
それはそうです。
私のアソコの中でローターがブルブル震えて、私を刺激しつづけているのですから。
私は、終わらない快感に身悶えして顔を歪ませています。
さぞかしえっちな顔になっていることでしょう。

「あ、相原さん・・・」
私は、仰向けに寝そべったまま両手を上に上げ、相原さんを迎え入れる準備をします。
相原さんも、当然のように上体を倒してきて、私の仰向けのからだにぴったりからだを重ねてきました。
おっぱいとおっぱい、お腹とお腹。
両脚を大きく開いたショーツ越しの私のアソコの上に、相原さんの裸のアソコが重なります。
私の奥で震えている振動が、相原さんのアソコにも伝わっているでしょうか。
私は、両手を相原さんの背中に回し、ギューーッと抱きしめます。
相原さんがやさしいくちづけをくれます。
二人とも目を閉じています。

しばらくそうしてから、お互い横向きになって向かい合い、腕を伸ばしてお互いのからだをまさぐり始めました。
「森下さんのからだ、柔らかくて、スベスベで、だーい好きっ」
「私も相原さんのからだ、しなやかで、大好きっ」
「森下さん、いっぱい、さわって」
「相原さんも」
相原さんが私のおっぱいを両手でやんわり揉んできます。
私も相原さんのおっぱいに片手を伸ばしながら、もう一方の手を相原さんの下半身に滑らせます。

私のアソコの中は、振動に麻痺してきたみたいで、下半身全体が感覚を失なったように心地よくシビレてきていました。
このシビレは、ちょっとした刺激で、今までに無い大きな快感に変わる予感がします。
私は、相原さんの無毛なアソコに左の手のひらをそっとあてて、相原さんの手が追って来るのを待ちました。


図書室で待ちぼうけ 17

2010年12月30日

図書室で待ちぼうけ 15

相原さんは、私を抱いていた腕をほどき、一人、パソコンの置いてある机のところまで歩いて行ってしまいました。
机の引き出しをガサゴソ探っています。

私は、がっかりです。
かなりイイ感じに盛り上がってきたところでした。
もう少ししたら、ねえ、ショーツも脱がせて、って恥ずかしいけどおねだりしちゃおうかな、なんて思っていました。
ショーツじゃなくて、パンティ、って言ってみようかな、とも。

探しものがみつかったらしく、相原さんが楽しそうな笑顔で戻ってきます。
私は、裸の上半身に両腕を交差してまた胸を隠した後、イケナイとは思いながらも、どうしても相原さんをなじるような表情で見てしまいます。
「ほら。これ」
相原さんは、そんな私の表情には無頓着に両手を差し出してきて、手のひらに乗っているものを私に見せました。

長さ10センチくらいの細長い長方形の箱のおしりから、グルグル巻きになったビニールみたいな細いコードがつながっていました。
コードのもう一方の先には、ウズラの卵よりひとまわりくらい大きい楕円形の物体が付いています。
全体がキミドリ色をしていて、四角い箱と卵型物体はプラスチック製みたいです。
なんだろう?

「これ、何だかわかる?」
当然、私は顔を横に振ります。
「ここをね、こうすると・・・」
長方形の箱に付いている小さなダイヤルみたいなのを、カチっとひねりました。
すると、コードの先の卵型物体がブーンって低い唸りを上げてブルブル震えだしました。
「どう?」
相原さんがなぜだか得意げに私の顔を覗き込んできます。
「これでわかったでしょ?」
その動きを見てもまだ、私にはそれが何なのか全然わかりません。
もう一度、顔を横に振ります。

「つまりー、これはマッサージ器みたいなものなの」
相原さんがじれったそうに言って、卵型物体のそばのコードをつまみ上げ、唸りをあげて震えている物体をぶら下げた状態で持って、そーっと私の右肩に近づけてきました。
耳元に近づいてきたので、ブーンていう音も大きく聞こえてきます。
相原さんは、フワリとその物体を私の肩に触れさせました。
「キャッ!」
肩にその物体が触れた途端、細かい振動が私の右肩周辺に広がり、私は、ひどく驚いて大きな声を上げてしまいました。
相原さんがスイッチを切ると、振動音も止まりました。

「これを肩にあてて肩こりをほぐすのもいいけれど、もっと別のところに、あててみたり、入れてみたりすると?・・・」
相原さんがなんだか怪しい魔法使いみたいな顔になって、ニッて笑いました。
「あっ!」
私にもやっとわかりました。

「でも、相原さん、どうしてこんなもの持ってるの?どこかで買ったの?」
さっき驚いたとき、はずしてしまった両腕をもう一度胸の前に組み直してから、聞きました。
「まさかー。もらいもの」
相原さんは、スイッチを切ったそれを持ってベッドの縁に腰掛け、私に向かって、隣に座って、っていう仕草をしました。
相原さんの左隣に腰掛けます。

「母親が前につきあってた男がくれたの。わたしが小六のとき」
「えーっ?小学生に?こんな・・・こんなえっちぽいものを?」
「そいつは、別れた父親よりも、もっと若そうな男だった・・・ひょっとしたら母親よりも年下だったかも。写真家とか言ってたなー」
「これをもらったときは、母親はもう政治家のおじさんと知り合っていて、盛り上がっている頃だったみたい。うちの母親がそいつをフったんだろうなあ、邪魔になって・・・」
「そいつが母親とまだちゃんとつきあっていた頃、わたしが5年生でまだ初潮も来てない頃・・・その頃には、週に一回くらい家に遊びに来てた。いつも何かしら、わたしが喜びそうなお土産持って」
「まあまあイケメンな部類の顔立ちだったし、わたしにも気を使って、やさしくしてくれてはいたのだけれど、たまーになんだか目付きや態度が、ビミョーにいやらしくなっているときがあるような気が、わたしはしてたの。うまく言えないんだけど・・・」
「母親が席外したときに、わたしの全身をジロジロ見てニヤニヤしていたり、やたらとからだをさわってきたり」
「だから、わたしはその男、好きになれなかった」
「そいつが来ると、一応挨拶だけはしてすぐ、自分の部屋に閉じこもるようになってた」
相原さんは、振動していない卵型物体を右手の中で擦るように転がしながら、淡々とお話をつづけます。

「この町への引越しも決まって、母親もその男とは切れてるはずのある秋の日、土曜日の午後だったな・・・わたしが一人で留守番しているときに、そいつが突然、家にやって来たの」
「母親から、その男がもしもまた家に来ても絶対に家の中にあげちゃダメ、って言われてたから、わたしは玄関のチェーンをはずさずに対応したの」
「母は留守です、って言って、ドア閉めようとしたら、菜摘ちゃん、来週お誕生日だよね、って言われて」
「菜摘ちゃんに最後のプレゼント、って言って、ドアの隙間から包みを押し込んできたの」
「それで、そいつは大人しく帰って行った。それからは、二度と来なかった」
相原さんは、そこで一旦言葉を切って、四角い箱のスイッチを入れたり切ったりして一分くらい遊んでいました。
私は黙ったまま、お話のつづきを待ちました。

「そいつが帰ってから包みを開けてみたの。透明のセロファンみたいな袋に入ったカエルのぬいぐるみだった。袋の入口に赤いリボンが縛ってあったな」
「そいつは、わたしがカエルのぬいぐるみ集めているの知ってたし、それまでにいくつかもらったりもしていたの」
「でも、そのときのは、一応ミドリ色だったけれど、全然カワイクないの。作りもちゃちそうだし。UFOキャッチャーの景品かなんかかな、と思ったくらい」
「だから、袋を開けもせずに物入れに放り込んですぐ忘れちゃった。母親にも、その日そいつが来たことさえ教えなかったし」
「それで、この町に来て、中一の夏休みにヒマだから部屋の模様替えでもしようと思って、自分の荷物をいろいろ片付けていたら、カエルコレクションを入れた箱、一つ開け忘れていたのに気がついたの。引越しのときに詰めたっきり、忘れてたみたい」

「森下さん?裸で寒くない?」
相原さんが脈絡もなく突然聞いてきました。
「えっ?・・・ううん。だいじょうぶ」
私は、相原さんが手の中で弄んでいる卵形物体に気を取られながら、短く答えます。
すると、相原さんがゆっくり腕を伸ばしてきて私の肩を軽く抱き、急に唇を合わせてきました。
「んーっ!」
10秒くらいのキスをしてから、何事もなかったようにまたお話に戻りました。
相原さんのやさしいキスに、私の乳首が露骨に反応しました。

「それで、ちょっと懐かしくなって、そのぬいぐるみの入ったセロファン袋を何気なく手に取ったら、なんだかカエルのお腹のところがゴツゴツしているのに気がついたの」
「何だろう?と思って、袋破ってぬいぐるみ出してみたら、薄いの。ぺらっぺら。ぬいぐるみって言うよりもカエルの形した布袋。それでよーく見てみたら縫い合わせのところの片方がチャックになってたの」
「で、チャック開けてみたら、中から出てきたのがコレ、ってわけ」
相原さんが苦笑いみたいな顔をして、ヤレヤレって感じで肩をすぼめました。

「わたしも最初、何するものかわからなかった。スイッチみたいのひねっても、何もおきないし」
「あれこれいじってたら、この箱のところがパカっと開いて、電池入れるスペースを発見したの。早速電池買ってきて入れてみたの」
「そしたら、こっちの丸いのがブーンって震えだしたの」
「わたしは、ピーンときた。実はわたし、そのころもう、ひとりえっち、知ってたから」
相原さんが恥ずかしそうな照れ笑いを見せてくれます。

「おっぱいにあててもすごいけど、アソコだともっとすごいの。初めてクリちゃんにあてたときは、死んじゃうかと思った。マジで」
「すっごく気持ちいいの。中に入れてもいいの。中で震えてて、指とかを入れるのとは全然違う感覚」
「だけど一つだけ難点は、音が出るでしょ?ブーンって。低い振動音って、音量小さくても遠くまで聞こえやすいみたいなの。夜中に使ったときに翌朝、母親に言われちゃった。昨日夜中にエアコンつけた?って。9月の初めだったかな」
「うっかりベッドにリモコン置いたまま寝たら、知らない間に寝返りでスイッチ押しちゃってたみたい、なんて言って、ごまかした」
「それからは、家に誰もいないときしか使わないの。て言うか、うちは母親、ほとんど家にいないんだけどさ」
相原さんがクスクス笑ってから、その物体を私に手渡してくれました。

私は、興味シンシンです。
長方形のほうのスイッチをひねると、卵形物体が私の左手の上でブーンと唸り始めました。
私は、一瞬ビクッとしてから、おそるおそる震えているその物体に右手の人指し指をあててみました。
指先がビビビッてきて、振動が指から手、そして腕へと伝わります。
あわてて右手を引っ込めて、スイッチを切りました。

「なんだか、目の前に動くオモチャを置かれて、興味シンシンなんだけど恐々とちょっかい出してる仔猫ちゃんみたいだった、今の森下さんの仕草」
相原さんが、あははと笑いながら私をからかいます。
私は、それどころじゃありません。
これを乳首にあてたら・・・
これをアソコにあてたら・・・
すっごくどきどきしてきました。

「中二になってインターネット始めたとき、まっ先に調べたの。これは何ていう名前のものなんだろう?って」
「ピンクローターっていう名前みたい」
「えっ?でもこれ、色はグリーンじゃない?キミドリって言うか・・・」
「ピンクっていうのは、えっちな、っていう意味みたい。ほら、ピンク映画とかピンクちらしとか言うじゃない?」
「あー、なるほどー」
何がなるほどーなのかは、自分でもわかりませんが、一応納得しました。
「わたしが見たネットショップだとピンク色のやつが多かったけど、青いのも白いのもピンクローターって名前だった。略してピンロー。その卵みたいな形のブルブル震えるところをローターって呼ぶみたい」
「ふーん」
「だから、やっぱりそれをくれたあの男は、ヘンな奴だったんだよね?小六の女子にこんなもの渡して、使ってるの想像してひとりえっちでもしてたのかしら?もらった日にわたしが母親にあのぬいぐるみ見せてたら、どうなったんだろう?」
相原さんは、束の間、遠い目をしました。
「でも、今はちょっと感謝しているかも。いくらわたしでもこんなの、自分じゃ恥ずかしくって買えないもの」
相原さんがまた、照れたように笑いました。

「で、森下さん?挑戦してみる?それ。あ、でも初心者には刺激、強すぎるかなあ?」
今度は相原さんが興味シンシンなお顔になって、私の顔を覗き込んできます。
私は、これをアソコにあててみたいと思いました。

「ちょっともう一度振動、試してみていい?」
相原さんがニッコリうなずいたのを見て、私はまたスイッチを入れました。
私の左手の上で、ピンクローターというらしい物体が震え始めます。
スイッチは入れると切るしかないので、振動の強さは一定みたい。
もう3度目なので、振動には馴れてきました。
スイッチ部分とローター部分をつないでいるコードは40センチくらい。
なんでこんなに長さがいるんだろう?
そんなことを考えながら、ローター近くのコードをつまんで、左の鎖骨の下、おっぱいの裾野よりちょっと上あたりにあててみました。
ブーンと振動が上半身に広がります。
これをおっぱいにあてたら、本当にすごく気持ち良さそう・・・
そして、アソコにあてたら・・・
確かに、今まで体験したことの無い感覚が味わえそうです。

「やってみたいっ!」
スイッチを切った後、相原さんをまっすぐに見つめて言いました。
「森下さん、だんだんえっちに目覚めてきちゃったみたい・・・なんだか目が爛々としてきて、すごくえっちな顔になってきてる。うれしいっ!」
相原さんが言いながら私に抱きついてきて、また短いキスをくれました。

私はとうとう、自分の性癖を隠せなくなってきちゃったみたいです。
「自分でやる?それともわたしがやってあげようか?」
相原さんの口調は、小さな子供に、トイレ一人で出来る?って聞いているような感じでした。
「相原さん・・・やって・・・ください・・・」
私は、自分のM性をもはや隠すことが出来ず、相原さんにすべて委ねるつもりで答えました。

本当は、裸を見て欲しい私。
縛られたりぶたれたり、めちゃくちゃにされてみたい私。
いつも誰か女の人に苛められているのを妄想してオナニーしている私。

さっき、せっかくいいところまで気持ち良くなったのに中断されてしまった欲求不満が、ピンクローターの振動を見て、暴走してしまいそうです。
でも、相原さんなら、私が臆病でオナニーも初めてで、自分でやるのはやっぱり怖いから、やって、って言ったんだろう、って思ってくれるはず、とも考えていました。

私は、相原さんが私のからだをどうさわろうと、逆らわないことに決めました。
ピンクローターがどんなに気持ち良くても、ひょっとしたら痛くても、がまんしてがまんして、被虐感を充分に味わおうと決めました。

「それじゃあ森下さん、ベッドに仰向けに横になって」
相原さんが、ワクワクしているのを隠せない、っていう顔で、ピンクローター片手に、先にベッドに上がりました。
「スカートも取っちゃったほうがいいかも。シワシワにならないうちに、ね?」
「・・・はい・・・わかりました」
相原さんの口調は普段どおりのやさしい言い方でしたが、私は、相原さんに命令されている気持ちになって、小さく敬語で答えていました。

相原さんの目の前で正面を向いて、おずおずとスカートのベルトを緩め、ホックをはずし、ジッパーを下げました。
スカートが足元にストンと落ちて、とうとう私はショーツ一枚の裸になりました。
水色ショーツのクロッチ部分は、上のレース部分を含む広範囲が、まるでオモラシでもしてしまったように、濃いブルーに変色していました。
二つの乳首もこれ以上は無理ってほど、尖っていました。
すっごく恥ずかしいです。
でも、それでも、相原さんからの突き刺さるような視線がすっごく気持ちいいんです。


図書室で待ちぼうけ 16

2010年12月26日

図書室で待ちぼうけ 14

私は、ベッドの縁に腰掛けたまま、じーっと相原さんのからだを見下ろしていました。
すぐそばに裸で寝そべっている相原さんのからだに、さわってみたくてたまりませんでした。
右手を空中に浮かせて、さわってみようかどうしようか迷っていると、相原さんが突然、むっくりと上半身を起こしました。
「・・・はぁー・・・気持ち、良かった・・・」
ポツンと小さな声で言って、私と目が合うと、照れくさそうにニッと笑って、よろよろとベッドを下りてクロゼットのほうに行きました。
両手を上に高く上げて、うーんってひとつ大きく背伸びしてから、クロゼットを開けて大きなピンクのバスタオルを取り出し、姿見の前で自分のからだを拭き始めます。

「森下さん、どうだった?わたしのひとりえっち」
バスタオルを使いながら相原さんが聞いてきます。
「す、すごかった・・・」
私には、それ以外の言葉が思いつきません。
「コーフンした?」
バスタオルの手を止めて、私にからだを向けて聞いてきます。
私は、コクンとうなずきました。
それを確認してから、相原さんはまた背中を向けて、無言になって再びからだを丁寧に拭き始めました。
私は、その後姿をじーっと見ていました。

やがて、バスタオルをきれいにたたんで手に持ち、ゆっくりとベッドに戻ってきました。
ベッドの縁に腰掛けている私の右隣に、寄り添うようにピッタリくっついて腰をおろします。
バスタオルは、自分の右横に置きました。
相原さんのからだは、まだすごく火照っているようで、隣に座られた途端にまわりの温度が少し上がったみたい。
「森下さんにはちょっと、刺激が強かったかな?」
私の顔を覗き込んで、イタズラっぽく笑います。
「うん・・・」
私が小さくうなずくと、相原さんは、ますます顔を近づけてきました。
「もうーカワイイなー、森下さんは・・・」

私たちは、ベッドの縁に並んで腰掛けて、お互いに顔だけ向き合っています。
「森下さんまで、こんなに汗、かいちゃって・・・」
私の前髪の生え際にそっと右手を副えて、指先で左の耳のほうにやさしく何度か撫ぜてくれます。
やがて、相原さんの左手も私の顔の右側に軽く副えられました。
相原さんが両手で私の左右の耳の下くらいを軽く押さえて、私の顔を持つような形になっていました。
相原さんの顔がどんどん近づいてきます。
「あっ」
という間もなく、相原さんの唇が私の唇に重なりました。

その瞬間、私はまだ目を開いていました。
相原さんも目を開けていました。
私の右目と相原さんの左目がバッチリ合いました。
私は、あわてて目を閉じて、同時にからだの力を全部抜きました。

私のファーストキスでした。
今から思えば、ただ唇と唇を重ね合わせただけのカワイイものでした。
私は、ギュッと唇を閉じていましたし、相原さんも舌を入れてくるとか全然なくて、ただ唇をブチューッと押し付けてくるだけでした。
それでも、キス初体験の私にとっては充分、衝撃的でした。
相原さんの唇は、柔らかくて、弾力があって、ちょっぴりしょっぱくって、なぜだか甘くって、重ねた唇から微かに洩れてくる吐息が熱くって・・・
キスって気持ちいいなあ、って素直に思いました。
あのときの感触は、今でも鮮明に思い出すことができます。

相原さんは、唇を重ねたまま少しずつ私に体重をかけてきて、私は、ベッドに上半身だけ仰向けに寝かされました。
両膝から下がベッドの外です。
上から相原さんが覆いかぶさってきます。
私は、されるがままにしています。
唇が離れたと思ったら、相原さんが両手を私の背中に回し、斜めからやんわりと抱きしめてきます。
「森下さんも、気持ち良くなろう、ね?」
私の耳を舐めんばかりに唇を近づけて、ささやきました。
私は、相原さんの素肌の体温を感じながら、覚悟を決めていました。
「うん・・・」
小さな声で答えます。

相原さんは、私を抱いていた腕をそっとほどいて、少し上体を起こしてニッコリ笑いました。
「そのブラウスは脱いじゃったほうがいいよ。せっかくのステキなブラウスがしわくちゃになっちゃうから」
私が仰向けのままブラウスのボタンに手を伸ばそうとすると、相原さんがそっと私の手を押さえました。
「わたしがやってあげる」
相原さんは、上から四番目から順番にボタンを全部、はずしてくれました。
「一度立ち上って」
言われて私は、よろよろと上体を起こし、ベッドの脇に立ちました。
相原さんが私の背後に回り、ブラウスの袖を両腕から抜いてくれて、クロゼットのハンガーに掛けてくれました。

再びベッドの脇で、立ったまま向き合いました。
私は、上半身が水色のレースブラ、下半身はデニムのスカート。
相原さんは、オールヌードです。

相原さんが一歩近づいてきて、私の背中に両手を回して抱き寄せます。
再び唇が近づいてきて、重なり合います。
今度は、相原さんの唇が少し開いているみたいで、ときどき唇を舌で舐められます。
私は相変わらず、ギュッと唇を閉じたままでしたが、相原さんの舌が唇にあたる感触がゾクゾクするほど気持ち良くて、相原さんともっと密着したくなって、私も相原さんの背中に両腕を回しました。
相原さんの生おっぱいが私の素肌にあたります。
相原さんの乳首が固くなっているのが、ブラのカップ越しにも生々しく感じられます。

しばらくそうしていたら、私のブラが緩む感触がしました。
「あ、やんっ!」
反射的に私は、腕を解き、からだを引こうとしますが、相原さんの両手がしっかり私を抱いていて動けません。
どうやら相原さんが、背中に回した手で私のブラのホックをはずしてしまったみたい。
「だめだめーっ!」
私は両腕を締めて、ブラがはずれるのを防ごうとしますが、相原さんは、左腕で私をがっちり抱き寄せたまま、右手一本で器用に私の腕を上げたり下げたりさせて、二人のからだの間に挟まっているブラをはずしてしまいました。
二人の足元の間に、水色のブラがポトンと落ちました。

そうなると今度は、相原さんに裸の胸を見られるのが恥ずかしくて、相原さんの背中に腕を回してギューッと抱き寄せて、二人の間に空間を作らないように、なんとか乳首を見られないようにって、しがみつきました。
「ほら。やっぱり森下さんの乳首も尖ってる。わたしのおっぱいに食い込んできてる」
両腕を小さく上に挙げた相原さんが、からかうように笑います。
「相原さんのイジワルぅ」
私は、ますますきつく相原さんにしがみつきます。
「ううん。森下さん、ステキよ。わたしに感じていてくれて、すごくうれしい」
相原さんは、しがみついている私の顔を両手でやさしく包み込んで顔を上げさせ、また唇を重ねてきました。
その気持ちいい感触に、私も腕の力を緩めました。

少し離れた二人のからだ。
私の右乳首と相原さんの左乳首が偶然、擦れ合いました。
「んっ!」
唇を重ねたまま、二人同時にビクンて感じてしまい、二人同時にくぐもった声をあげました。
唇を離して、二人で顔を見合わせてクスっと笑い合います。

相原さんの左腕が私のウエストに回ります。
私はまだ両腕で相原さんを抱いています。
「森下さんのおっぱい、キレイな形」
相原さんが下を向いて言います。
「いやんっ!恥ずかしい」
私はまたギュっとからだを密着させます。
「本当よ。少し大きめの乳首がツンって上向いてて、カッコイイ」
相原さんは、左手で私の背中をサワサワと撫ぜてくれました。

「森下さん?これから、どうしたい?」
相原さんが私の耳に唇を寄せて、ささやきます。
「えーっと・・・相原さんのからだを、もっと、さ、さわってみたい、いろいろなところ・・・」
私も相原さんの耳元で、小さな声でつぶやきます。
「そう・・・うれしい・・・わたしもさわって欲しい」
私は、自分の右手をそろりそろりと相原さんのお尻に向かって下げていきます。

そのとき、相原さんの右手が正面からゆっくりと私のスカートをめくりあげてきました。
私は、その気配を感じた瞬間に、咄嗟に腰を引きました。
「そ、そこはだめーーっ!」
相原さんにしがみついていた両腕を離し、からだを引こうとしますが、やっぱり相原さんの左腕に阻止されました。
あわてて両手でスカートを押さえても遅すぎました。
相原さんの右手の指が、ショーツ越しに私のアソコをスルッと撫ぜた後でした。

「森下さん、すごーいっ。パンティ、グッショリじゃない?」
相原さんも少し驚いたみたいです。
「いやーーんっ!」
恥ずかしさで私のからだ中の温度が、急激に上がってしまいます。
でも、相原さんはすぐにニッて笑って、すごくうれしそうな顔になりました。
私は、必死にめくられているスカートを直そうと、真っ赤な顔して両手で下にひっぱっています。
「いやっ、いやっ、だめっ、だめっ、許してーぇ」
でも、一度侵入を許してしまった相原さんの右手は、そこに貼りついたまま、指をワレメに沿ってスリスリって、やさしい愛撫をくりかえしてきます。
私は、どんどん感じてきてしまいます。
「いやっ、あんっ!いやっ、あんっ!」

「森下さん?これだけ濡れていれば、ひとりえっちしたことなくっても、もうちょっとだけいろいろすれば、すごーく気持ちのいい体験が出来るよ?」
「たぶん森下さんが今まで経験したこと無いような、すごーく気持ちのいい感覚。からだがフワって浮いちゃうような、頭の中が真っ白になっちゃうような快感なの」
相原さんは、濡れたショーツの上から細かく指を動かしながら、嬉しそうに私の耳元でささやいています。
私は、もはや抵抗することをやめて、相原さんの指がくれる快感に身を委ね始めていました。
アソコもより一層濡れてきているはずです。
それを相原さんも気がついているはずです。

もう相原さんに自分の裸を見られることも、ショーツがビッショリ濡れてしまっていることも、そんなに恥ずかしいとは思っていませんでした。

ここまで来てしまったら、とりあえずこのままイかせて欲しい・・・
スカートもショーツも脱がせてくれないかな・・・
裸で相原さんと抱き合いたいな・・・

相原さんの繊細な指の動きにジリジリしながら、目をつぶって小さくあんあん喘ぎながら、そんなことを考えていました。

「そうだっ!」
耳元で元気な声がして、相原さんの指の動きが突然止まりました。


図書室で待ちぼうけ 15

2010年12月25日

図書室で待ちぼうけ 13

「ち、ちくびを、もっと強くぅ、つまんでーぇー」
相原さんは、目をギュっとつぶったまま、自分の右乳首を指でひねるように愛撫しています。

私にとって、他の女性がオナニーしているところを見る、なんて経験は、もちろんそのときが初めてでした。
その頃は、えっちビデオなんて一回も見たこと無いのは当然のこと、せいぜい小説に出てくるそういう描写や、ちょっとえっちなマンガに出てくるそういう場面でしか、他の人がどうやってしているのかを知ることはできませんでした。
実際に私がやっているオナニーと、相原さんのオナニー方法が似たようなものだったので、そのとき私は、なぜだか心の片隅に安堵感を覚えていました。

「見て、森下さん・・・わたしの乳首、伸び上がってピンとしてるでしょ?」
いつのまにか目を開けていた相原さんが私を見つめて、えっちな笑みを投げかけてきます。
「これ、すごく固くなってるの。気持ちいいからなの・・・」
「でも、これって森下さんにも覚えがあるでしょ?さっき森下さんの胸さわってたら、森下さんの乳首もこうなってたもの。ブラの上からでも、はっきりわかった」
私は、恥ずかしさでうつむいてしまいます。

「こうやって胸やその周辺をさわっていると、だんだん下半身まで気持ち良くなってくるの・・・」
相原さんは両手を広げて、おっぱいからお腹や脇腹のあたりをさするように撫ぜ回しています。
「そうなったら、今度はすごく下のほうがさわりたくなってくるの」
相原さんは、じりじりと両手を自分の下腹部に這わせていきます。
両膝を完全に立てて、体育座りみたいな形になっている相原さんの両脚の膝頭が、開こうかどうか迷っているみたいに小さく動いています。

「ねえ、森下さん?」
相原さんは、自分のおヘソのあたりを両手のひらでさすりながら、潤んだ目で私を見つめてきました。
「こう言ってくれる?・・・早くその脚を開きなさい。大きく開いてナツミのそのいやらしい穴を私に早く見せなさい・・・って・・・」
「えっ!?」
私は、びっくりし過ぎて、相原さんが何を言っているのか、瞬間には理解できませんでした。

「そ、そんな・・・」
「ねえ、早くぅ・・・」
相原さんがじれったそうに抗議のまなざしを私に投げてきます。
「わたしは今、森下さんの手でさわられてるのを想像してコーフンしてるのっ。せっかく森下さん、そこにいるんだから、協力してよっ」
ちょっと強い口調で言われて、私も決心しました。

「あ、相原さん・・・早くその、その脚を開き・・・開いてください・・・」
かなりうわずった感じで、途切れ途切れに言いました。
自分で言っているその言葉が、すごく恥ずかしい・・・
相原さんの両脚は、まだ開きません。
期待に満ちた目で私を見つめながら、その先を待っているようです。

「お、大きく開いて・・・相原さんの、その・・・そのえっちな、えっちなところを、私に・・・」
私も、言いながらどんどんコーフンしていました。
「私に早く、早く見せて・・・見せてくださいっ!・・・」
最後のほうは、投げつけるみたいに大きな声になってしまいました。

「わかりました・・・恥ずかしいけど森下さん、どうぞじっくり見てください・・・」
相原さんの顔が悩ましく歪んで、ぴったり閉じていた両膝がゆっくりと開いていきます。
毛の無いツルツルな土手の行き止まりに見えていた一筋の線が、徐々に左右に分かれて広がっていき、その間を綺麗なピンク色の沼地が埋めていきます。

「森下さん・・・見えますか?」
再び目をつぶった相原さんが、眉根にシワを作った気持ち良さそうな被虐顔で聞いてきます。
両足も両膝と同じ幅まで開かれ、両手は両腿の内側に軽くあてがわれて、まさしく、ソコを見せびらかせている、としか表現出来ない格好です。
「は、はい・・・よく見えます・・・」
私は、思わず腰を浮かせて座り直し、少しだけ相原さんのからだに近づいてしまいます。
お尻をついて座っている相原さんの下のお布団がへこんでいるので、目をこらすとお尻の穴も半分くらい見えています。

「こ、これがナツミの、いやらしい・・・いやらしいオ、オマ、オマンコです・・・」
相原さんにしては、らしくない、ためらうように口ごもる感じで、そんな恥ずかしすぎる言葉が聞こえてきました。
薄闇の中でも、相原さんのお顔がより一層赤く染まっていくのがわかりました。

私もショックでした。
同級生の女の子の口から、そんな単語が発せられるとは、思ったこともありませんでした。
私は、それまでずっと、その言葉は、知っていても、絶対女の子は口に出してはイケナイ言葉、と思い込んでいました。
相原さんが今、私に向かってオマ・・って言った。
心の中でそうつぶやいてみました。
その途端、なんとも言えない背徳的な気持ち良さが私のからだを駆け抜けました。

「ナツミのオマンコは、森下さんのことを想ってもうヌルヌルになっているの・・・」
一回口に出してしまうと、もうためらいは薄れちゃうのでしょうか・・・
「オマンコって、気持ち良くなると、奥のほうからえっちなよだれが溢れてきてヌルヌルグチョグチョになっちゃうの。知ってた?」
相原さんは、目を開けて、トロンとした悩ましい目つきで私の顔を見つめつつ、いつもの口調に戻ってそんなことを言ってから、両手をじりじりとソコに近づけていきました。
私は、答えることが出来ず、黙ったまま相原さんの動きを見守っています。

「ナツミは、オマンコを弄るのが大好きなヘンタイ女なの。森下さんが見ていてくれるから、今日はいつもより何倍も、コーフンしてるの」
「ほら、こんなに・・・」
相原さんは右手で自分のアソコにちょこっと触れました。
「あんっ!」
すぐに右手はゆっくり空中に離れていって、その中指の先から細い糸がツツーっと伸びて、すぐ切れました。
「もう、えっちなおツユがこんなに溢れてるの・・・」
相原さんが唇に微笑をたたえて、挑発するような目つきで私を見つめてきます。

「ナツミはこれからこのいやらしいオマンコをいっぱい弄って、気持ち良くなります。森下さん、よーく見ていてください、ね?」
言い終わらないうちに相原さんの右手が自分のアソコを塞ぎました。
開いたアソコの上を全体に擦るように、右手が上下に動き始めます。
「あんっ、あんっ、あんっ・・・」
ちょっと押し殺したような喘ぎ声も聞こえ始めます。
相原さんの左手は胸に戻り、指の間に右の乳首を挟んで、やんわりと揉みしだいています。
私は、ベッドに右手をついて身を乗り出し、そんな相原さんの一挙一動を食い入るように見つめていました。
からだ中が今までにないほど、コーフンしています。

「あーんっ、んんんんーっ、ふーーーんっ・・・」
相原さんの喘ぎ声が少し大きくなりました。
相原さんの右手は、中指だけが穴の中に入り、親指は敏感な突起にあてがわれて、小刻みに上下しています。
左手は、おっぱいを中心に上半身をぐるぐると這い回っています。
「そう、そう、もっと、もっと、森下さん・・・」
相原さんの頭の中では、まだ私とのプレイがつづいているようです。
「あーんっ、あんっあんっあんっあんっ・・・」
相原さんの股間からチャプチャプといういやらしい音が聞えてきて、おツユがベッドカバーの上に垂れてしまっていますが、相原さんはおかまいなしです。

「あっ、あっ、あっ、あっ・・・」
相原さんの顎が大きく上がり、上半身が大きくのけぞりました。
ベッドの背もたれから肩が徐々に落ちてきています。
右手が上下するスピードが増しています。
左手は、右のおっぱいを絞るようにわし掴んだままで止まっています。
「ん、ん、ん、いーいーいーーーーっ」
相原さんの白いからだがしなやかに弓なりになって、乳首が天を突いています。
「んんんんんんーむーーーーっ!」
からだ全体に力が入っているみたいにプルプル震える中、右手だけが別の生き物のように激しく上下しています。
ズルズルとベッドカバーごと相原さんのからだ全体が私のほうに滑りながら近づいてきます。

相原さんは、歯を食いしばるように唇を真一文字にして、ギュッと目をつぶったまま何かに耐えています。
でもそれも長くはつづかず、薄目が開き、唇が半開きになり、声が洩れてきました。
「・・・ああんー、あっ、あー、もうだめもうだめもうだめーーっ」
ベッドの背もたれから頭が完全に離れて、相原さんの腰が私のすぐそばに突き出されてきます。
今の相原さんの格好は、あぐらをかいたまま上半身だけ後ろに倒して仰向けになったような形です。
私のすぐ目の前に、激しく動く相原さんの右手と、見え隠れするビチョビチョになったアソコがあります。
覗き込むようにソコを見ていた私は、ふと視線を感じて顔を上げました。
トロンとした目つきの相原さんと一瞬目が合って、相原さんがニコっと微笑んだような気がしました。
相原さんの右手のスピードがさらに上がりました。
「んんーーーーーーーーーーーーっ!!!」

ふいにフワッと相原さんの腰が持ち上がり、右手がアソコの上で緩慢に止まりました。
相原さんの両肩がビクンビクン痙攣しています。
すぐにドサっと腰が落ちて、相原さんのからだ全体から力が抜けたようです。
「ハア、ハア、ハア、ハア・・・」
汗ばんで薄いピンク色に上気した仰向けのお腹が、荒い呼吸に激しく上下しています。
相原さんのお顔は、またギュッと目をつぶったまま眉根にシワを寄せています。
髪の毛が乱れて、汗を浮かべた額に貼りつき、口がだらしなく半開きになってヨダレも一筋垂れています。
それでも相原さんのお顔は、相変わらず綺麗です。
私の目の前にある、相原さんの右手に上半分が隠れたアソコは、パックリ口を開けたままグッショリ濡れてテラテラと光り、湯気が見えそうなほど熱そうでした。

相原さんは、しばらくそのままぐったりしていました。


図書室で待ちぼうけ 14

2010年12月23日

図書室で待ちぼうけ 12

「森下さんのからだ、なんだかすごく熱くなってる・・・えっちな写真見てコーフンしちゃったの?うふっ、カワイイな」
耳元で、低い声でささやかれました。
相原さんの右腕は、私の右二の腕の上を通ってバストを覆うように回され、手のひらがブラウスの上から、私の左おっぱいを包み込むようにやんわりと置かれました。
左腕は、私の左腋をくぐって、私のウエストのあたりを抱えるようにからみついています。
「森下さんの心臓がすごくドキドキしているのが、はっきりわかる・・・」
私の左おっぱいを包む右手に少し力が入って、揉みしだくように2、3度掴んできます。

私は、背中に押し付けられた相原さんの二つのふくらみのやわらかさを感じながら、どう反応していいのかわからず、黙って、されるがままになっていました。
「森下さんの髪の毛、サラサラでいい匂い・・・」
相原さんが私の後頭部に自分の顔をスリスリしながらつづけます。
「こうしていると、すごくいい気持ち・・・」

それは私も同じでした。
相原さんに背後から素肌を密着されて、抱きしめるように両腕をからめられて、どんどん、えっちな気分メーターのゲージが上がってきています。

「ねえ森下さん、このままゆっくり、立ち上がってみて」
相原さんは、少しだけ私を抱く腕の力を緩め、耳元に唇を寄せてささやいてきます。
私の耳にかかる吐息に艶っぽい湿度を感じて、ゾクゾクっと気持ちのいい波が全身に押し寄せてきます。
私は、言われた通りに、おずおずと椅子から腰を浮かせ始めます。
私の腰が伸びるにつれて、背後の相原さんも姿勢を起こしているようです。
私の膝の上にいたカエルさんのぬいぐるみが、ゆっくりと床の絨毯に滑り落ちていきました。

二人は完全に立ち上がり、相原さんは背後から、一層からだを押し付けてきました。
私のふくらはぎにまで、自分の脛をピッタリ密着させてきます。
少しふらつく私たち。
相原さんの生足と私の生足が、内へ外へとからまります。
しばらくそうして密着した後、少しだけからだが離されて、私のウエストを押さえていた相原さんの左腕がはずれました。
相原さんが私の右肩に自分の顎を乗せてきます。
右耳に吹きかけられた吐息にハっとして顔を右に向けると、相原さんの端正なお顔が、間1センチも無い至近距離にありました。
相原さんが唇の両端を少し上げて、ニって笑います。

そうしている間に、私の左手は相原さんの左手に掴まれて、背後に誘導されました。
私の左手の指先が相原さんの素肌に触れます。
位置関係から言って、私の左手が触れたのは、相原さんの両太腿の付け根付近のはずです。
私の全身がますます熱くなってきてしまいます。

「昨夜お風呂に入ったら、すこーしだけどまた生え始めていて、すこーしだけザラザラチクチクしてたの」
「それもそれでなんだかすごくえっちな感じだったんだけど、森下さんにはやっぱり、ツルツルな感触を味わってもらいたくて」
「だから昨夜もう一度、丁寧にキレイに剃り落としたの、森下さんのために」
「どう?さわった感じは?・・・」
相原さんは、私の肩に顎を乗せたまま、耳元に湿った熱い息を吹きかけてきます。

「・・・ツルツルで・・・スベスベで、気持ちいい・・・」
「ねえ、もっとその手を動かして。わたしのココ、たくさん撫ぜてみて」
私の左手を誘導していた自分の左手をはずして、再び左腕を私のウエストにからめ、からだを密着させてきました。
私のお尻のちょっと上あたりと、相原さんのツルツルな土手とに、私の左手が挟まれました。
私は、遠慮して閉じ気味だった左手の指に力を入れて開き、手のひらを相原さんの土手に密着させます。
中指の先がちょうど相原さんのアソコの割れ始めに届きました。
汗ばんだ感じに湿っています。
「あはんっ!」
相原さんが小さくため息を洩らします。
それと同時に、相原さんの右手が私の左おっぱいを強く掴みました。
「ああんっ!やんっ!」
私も思わず声をあげてしまいます。
「やんっ、だって。カワイイー、森下さん!」
相原さんは、頬ずりするように顔を私に寄せてきて、私の左おっぱいを掴んだ右手をゆっくりと動かし、やさしく揉み始めました。
「あ、相原さんっ・・・だっ、だめえぇ・・」
私は、肩を左右に振って身悶えしてしまいますが、相原さんの左腕がしっかりと私のウエストをホールドしていて、逃がしてくれません。
仕方がないので、私も左手のひらをサワサワと動かして、相原さんの無毛な土手をくすぐります。
左腕を少し下へ伸ばすと、中指が相原さんの亀裂までラクに届きました。
汗とはまったく違うヌルっとした液体の感触を中指に感じながら、私は、無意識のうちに相原さんの一番敏感なはずな突起部分を探していました。

「はあーんっ!」
私の中指の先がソコを強く押した瞬間、私の左胸を揉んでいた手の動きが止まり、相原さんのからだが後ろに大きくのけぞって、悩ましい啼き声をあげました。

「あーんっ・・・もうがまんできないぃ・・・」
相原さんが小さく言って私のからだを離し、私の両肩を軽く持って体勢を変えさせ、至近距離で向き合う格好になりました。
「森下さん、ひとりえっち、まだちゃんとしたことない、って言ってた、よね?」
うわずった色っぽい声で聞いてきます。
「う、うん・・・」
私は、若干の罪の意識を感じながらも、うなずきます。
「うふっ。これから、わたしがやりかた、教えてあげる」

相原さんが私の顔をじっと見つめます。
相原さんのワンピースは、両肩がだらしなく落ちて、かろうじて両肘のところで止まっています。
前がすっかりはだけてウエストから下の部分は盛大にねじれて、お尻のほうに回ってしまい、もはや服としての役目をまったく放棄しています。
薄暗がりの中で、全身が露になっている細身な相原さんの白い素肌は、ところどころが上気してるせいなのか、はたまた私に抱きついていて擦れたせいなのか、赤くまだらになっていて、すごくえっちな感じです。
呼吸を乱して上下している薄っすら汗ばんだ肌の艶かしい動き。
私は、相原さんの全身を上から下へ、舐めるように見入ってしまいました。

私の視線の動きを追うように見ていた相原さんは、ふいに顎を引いて、私の顔から視線を少し下に下げて、私の胸の谷間あたりを凝視してきました。

「あっ!」
私のブラウスもいつのまにか、上から三番目までボタンがはずされていました。
相原さんの仕業でしょう。
水色レースのブラジャーがほとんど見えてしまっています。
ブラジャーの形に沿って、しっとり汗ばんでいます。
私は、あわててブラウスの前をかき合わせた後、恥ずかしさにどきどきしながら、相原さんの顔を見つめました。
相原さんがニッコリ微笑みます。
私は、ボタンをはめ直さずに、このままの格好でいることにしました。

「わたしがいつもやっているように、やってみせてあげるから、森下さん、よーく見てて、ね?」
私がかすかにうなずくと、相原さんは私の右手を取って、大股でベッドのほうへ連れていきました。

さっき見ていたパソコンの置いてある机から、対角線上の反対の壁際に置いてあるベッドの上には、柔らかそうな羽毛らしきお布団を包む、薄いピンクでカワイらしいお花柄のベッドカバーがまっ平らに掛けてあって、まるでホテルのベッドメイクのよう。
枕元には、見るからにふかふかしてそうな大きな白い枕が置いてあります。
一人で寝るには、ちょっと広すぎるくらいの大きなお姫様ベッドです。

相原さんは、ワンピースの布を両腕から抜いて足元に落とし、完全に、一糸まとわぬ姿になりました。
それから大股でベッドの上に上がり、枕元にあった枕を壁際にどかして、細かい装飾が施されたロココ調の背もたれに背中をあずけ、両脚を揃えてまっすぐ前に投げ出して座ってから、私に手招きしました。
「森下さんは、ベッドの縁にでも腰掛けてて。あ、もちろん、上がって来ちゃってもいいけど」
私は、相原さんが投げ出している足先から50センチくらい離れたベッドの縁に、相原さんのほうを向いて、浅く横座りしました。
ベッドの羽毛は、フカフカです。
「もっと近くに来て、ね?足のすぐ横くらい」
言われて私は、少し枕側にお尻を移動します。
薄闇に浮かぶ相原さんの白い裸身がまぶしくて視線を落とすと、すぐ横に相原さんの白くてしなやかな両脛が投げ出されています。

「まず、自分の頭の中をえっちなことでいっぱいにするの」
相原さんは、私の顔をじっと見ながら、微笑を含んだ表情で低く言いました。
「わたしは、今日は、森下さんとわたしでえっちなことをしているのを想像する。ちょうど森下さん、そこにいるし」
そんなことを言いながらイタズラっぽくニコっと笑います。

それから、相原さんは両目を軽くつぶり、少し顎を上に上げて、何かを夢想するような表情になりました。
私は、相原さんの視線から解放されて、相原さんの胸と下半身を交互にしげしげと、思う存分見比べます。
相原さんの乳首は、ピンク色で、小さめで、今はツンと上を向いて背伸びしています。
両脚は、まだぴったりと閉じたままです。
毛がまったくない土手は、本当に小学生のようでカワイイのに、なぜだかかえっていやらしい感じがしてきます。
この両脚も、やがて大きく開かれるはずです。
そしたら・・・
私はうつむいて、自分のからだに視線をやりました。

私の乳首も、相原さんのお部屋に入ってから、ずーーっとブラの下で尖りっぱなしです。
もちろん、ショーツの中も、後から後から湧き出てきていて、クロッチ部分はヌルヌルになって布の色も変わっているはずです。
相原さんに見られたら、感じていることが一発でバレバレでしょう。
何て言い訳すればいいのかな・・・

「あんっ!」
「うーふーんっ」
「ん、んーんっ・・・」
目を伏せて、そんなことを考えていたら、相原さんの小さな喘ぎ声が聞こえてきました。
私は、あわてて視線を相原さんの全身に戻します。
相原さんは、いつのまにか両手を自分の胸のところにあてがって、まさぐり始めていました。
右手の指先で自分の右の乳首をつまんで軽くひっぱっています。
左手は左の乳房をゆっくり、揉みしだいています。
両脚が内股になって、右膝が左膝の上に乗っています。

「ああんっ!そう、そう・・・森下さん、もっと、もっと強く・・・」
目をつぶったまま悩ましい顔をしている相原さんの歪んだ唇から、そんな言葉が洩れてきて、私の心臓が激しくドキンと高鳴りました。


図書室で待ちぼうけ 13

2010年12月19日

図書室で待ちぼうけ 11

相原さんのお部屋は、玄関から二つ目のドアのところでした。
相原さんがドアを開けると、最初は中が薄暗くてよく見えませんでした。
カーテンが閉じているせいでしょう。
パチンという音とともにあかりが灯り、お部屋の奥にある、可愛らしい淡いピンク色の大きめなロココ調ベッドが目に飛び込んできました。

相原さんのお部屋は、10帖くらいの洋間で、壁紙がクリーム色、カーテンはフリフリがたくさん付いたレース、絨毯は明るいグリーンっていう、何て言うか、ファンシーで可愛らしい感じでした。
お部屋のあちこちに、大小とりどりなカエルさんのぬいぐるみやお人形が飾ってあります。

「へえー。なんだか意外・・・」
「えっ?何が?」
「えーっと、私、相原さんってクールな感じのイメージを持ってたから、もっとこう、お部屋も渋い感じなのかなあ、って思ってた」
「クールって、ただ単に無口だったってことだけでしょう?わたし、可愛らしいものやカラフルなの、大好きなの」
「それに、中三女子の部屋が渋い感じっていうのも、それはそれで問題ない?」
相原さんは可笑しそうに笑いながら、CDコンポをリモコンで操作しています。
それもそうかな・・・
やがて、モーツアルトのピアノ曲が壁の四隅に吊ってある小さなスピーカーから低く流れてきました。

「カエルさんが好きなの?」
「うん。すごく小っちゃい頃に初めて買ってもらったぬいぐるみがカエルだったんで、それの刷り込みかな?カワイイのがあるとスグ買っちゃう」
「でもカワイイの限定、ね。リアルな形なやつはパス。あと色は、絶対ミドリ系。それ以外はパス」
「私が今、一番気に入ってるのは、この子」
タオル地みたいなちょっとザラザラした感じのキミドリ色の布で出来た、全長30センチくらいでとぼけた顔のクッタリした感じのカエルさんのぬいぐるみを、私に手渡してくれます。

「それじゃあまず、森下さんにネットを見せてあげる。こっち来て」
お部屋の片隅にある、レトロな感じな木製の勉強机の上に置いてあるノートパソコンを開きながら、相原さんが手招きします。
立ったままパソコンを少し操作した後、キャスターの付いた背もたれのない丸椅子みたいのを引っぱってきて、私をパソコンの前に座らせました。
「あっ、軍曹さんだっ!」
机の上に置いてあった、お腹に黄色い星のマークを付けた深夜アニメのキャラクターのお人形をみつけて、私は思わず声を上げてしまいます。
「森下さんもあのアニメ、見てるんだ。面白いよね、あれ。わたしもあのアニメに限れば、ミドリ系じゃないカエルも許す。黄色いのがけっこう好き」
相原さんが嬉しそうに笑います。

「このマウスのクルクルするとこを回すと画面が下に下がるから。上げたいときは逆向きに。あと、ページを読み終わって次に行くときは、次へ、をクリック。戻るときは、戻る、をクリックして。一番最初の目次を見たいときは、ここをクリック」
私の背後から覆いかぶさるようにからだを押し付けて、私の右手にマウスを握らせて、その上から自分の右手をかぶせて、操作方法を丁寧に教えてくれました。
私のブラウスの背中に、布一枚だけ隔てた相原さんのやわらかい胸の膨らみを感じます。

「このホームページ、かなりえっちなのが多いから、森下さん、びっくりしちゃうかも」
「ちょっとしばらく、それ読んでいて。その間にわたし、リビング片付けてきちゃうから」
相原さんは、私の背中からからだを離し、ドアを開け放したままお部屋を出て行きました。
私は、クッタリしたカエルさんのぬいぐるみを自分の膝の上に座らせて、そのホームページに書かれている文章を読み始めました。

そのページは、女の人が自分でえっちなことをしたときのことを、そのページの主である男の人にメールか何かで報告する、という趣向のようで、すべて一人称の告白調な文章でした。

最初に読んだのは、女子高生の女の子が通学のバスで、一番後ろに座って、スカートのポケットに手を入れてこっそりオナニーしてみた、というものでした。
それに対して、そのページの主の男性が、次はノーパンで乗ってポケットにも穴を開けといて直接さわりなさい、なんて命令しています。

その次に読んだのは、子供もいる人妻の人が両方の乳首を糸できつく縛ってからノーブラに薄いTシャツを着て、ミニスカートを穿いて、ご近所のあまりお客さんが来ない八百屋さんの下品なおじさまに見せつけに行く、っていうのでした。
この告白は長くて、その人妻さんも、やめようやめようと思ってもやっぱり見てもらいたくて、そのうち八百屋のおじさまも人妻さんが露出好きのヘンタイだってわかってきて、ノーパンにさせたり、他のお客さんのいるところでアソコを弄られたり、もっとひどい命令をされるようになる、というものでした。

えっちな言葉やいやらしい言葉、下品な言葉が次から次にたくさん出てきて、文章もうまいから情景も浮かんできて、私は思わず引き込まれてしまい、どきどきしながら真剣に読んでしまいました。
ただ、おじさまの下半身の描写になったとき、急に我に返って、あわてて、戻る、をクリックしていました。

いったん目次に戻って、女の子同士っぽいのを探しました。
女子高生がいじめにあって、プール授業のあと下着を隠されてノーパンノーブラで授業を受けた後、屋上に呼び出されて裸にさせられて、数人の女の子にさんざんイかされてから、その子たちの奴隷になることを誓わされた、っていうのがありました。
このお話も長くて、その女の子はその後、夏休みの合宿でノーパンでテニスをやらされたり、文化祭でワザと肩紐が切れやすく細工された衣装をノーブラで着せられて、みんなの前で劇を演らせたりもしていました。

私は、どきどきしながらも夢中になって読んでいたので、いつの間にか相原さんが背後にいることに気がつきませんでした。

「どう?面白い?」
急に頭の後から囁くように声をかけられて、私は激しくドキンとなり、前屈みになっていたからだをのけぞるように起こしました。
その拍子に私の背中に相原さんのからだが密着しました。
私は、後ろを振り向いて見なくてもわかりました。
相原さんは、前開きのワンピースのボタンを全部はずしています。
布越しではない、相原さんの素肌のやわらかい感触と生々しい体温が私の着ているブラウス越しの背中に感じられます。

「な、なんて言うか・・・す、すごい・・・ね・・・・」
文章を読んでいるときから、私のからだはポカポカと火照っていましたが、今の感触で、より一層カーっと熱くなってきました。
知らず知らずに、膝に置いたカエルさんのぬいぐるみの首のところを、両手でギューっと力を入れて締めていました。

「そうでしょう?えっちな気分になってきた?それじゃあ次は画像、ね?」
相原さんがまた私の背中に覆いかぶさってきて私の右手を掴み、一つのフォルダーをクリックしてから、左のほうにマウスを動かしました。
「スライドショー、スタートっ!」

パソコンの画面いっぱいに裸の女性の写真が映し出されます。
紙芝居みたいに10秒くらいで次の写真に切り替わります。

何人ものキレイな女の人が、いたるところで裸になっていました。
駅のホームで、コンビニで、学校で、電話ボックスで、駐車場で、遊園地で・・・
映画館で、、海水浴場で、バーガーショップで、神社で、公園で、電車の中で・・・
バスの中で、タクシーの中で、ファミレスで、屋上で、ゲームセンターで・・・
写真の中には、目のところをモザイクみたいのでぼかしているのが何枚かありました。
あと、アソコのところをぼかしてないのが何枚もありました。
自分の指で開いていて、ピンクな中味まで鮮明に見えちゃってるのも。
こういうのって、いいの?・・・かな?

相原さんは、私が画像を見ている間中、背中越しにからだをピッタリ密着させていました。
相原さんの心臓の鼓動を私の背中で感じています。
私は、本当に実際にこんなことをやっている女性がこんなにたくさんいるんだ、って唖然としながらも画面から目が離せませんでした。
恥ずかしそうにしている人のほうが多いけれど、中にはニッコリ笑ってピースサインをしている人もいました。
私も相原さんが言っていたように、恥ずかしがっている写真のほうがえっちぽく感じました。

10分くらい、そうしていて、ふいに相原さんのからだが背中から離れました。
あれっ?と思っていると、画像が終わって元のパソコンの画面に戻りました。
と同時に、お部屋の電気がスーっと暗くなり、豆球一つくらいの薄暗がりになりました。
パソコンのモニターの付近だけ、やたらと明るく照らし出されています。
お部屋のドアを閉じるパタンという音がしました。

私は振り向いて、相原さんの姿を探します。
薄暗がりにぼんやりと、オレンジ色のワンピースの前を完全に開いて、その隙間から白い裸身を露にした相原さんが見えました。
相原さんはゆっくりと私のほうへ近づいてきて、また私の背中に素肌を密着させながら両腕を伸ばし、ノートパソコンのモニターをパタリと倒して閉じました。
それで本当の薄暗闇になりました。

スピーカーからは小さく、トルコ行進曲が流れ始めました。
相原さんは、伸ばした両腕をそのまま私の胸の前で交差して、私を背後からギュッと抱きしめてきました。


図書室で待ちぼうけ 12

2010年12月18日

図書室で待ちぼうけ 10

土曜日の午前中。
私は、相原さんのお家へ行くのに何を着ていこうか、迷っていました。
相原さんは、火曜日の別れ際に、ジーンズではなくてスカートを穿いてきて、って指定してきました。
その言葉の裏には、二人でえっちなことをしようね、っていう意味が隠されているような気がします。

私にも、ある程度の覚悟は出来ていました。
相原さんのツルツルのアソコをさわらせてもらって、相原さんも私のからだをさわってくる・・・
私も裸にされちゃうのでしょうか?
いずれにせよ、くっつきあったりもつれあったりしちゃいそうです。
あまりヒラヒラしてるお洋服を着ていくと、しわくちゃになっちゃいそう。

いろいろ考えた末、薄めなデニムの膝丈フレアスカートに、ふんわりしたコットンの七分袖、前開きブラウスを合わせることにしました。
下着は、上下おそろいで水色のレース。
足元は、素足に裸足で低めのプラットフォームサンダル。
新しいお友達のお家に遊びに行く、と母に伝えたら用意してくれた、クッキーの詰合せが入った紙袋を持って、お気に入りの赤いショルダーポーチを肩からななめにかけて、お家を出ました。
6月にしては、カラリと晴れあがった青空が気持ちいい、過ごしやすそうなお天気です。
相原さんのショーツは、丁寧に手洗いしてから注意深くアイロンをかけて、きれいにたたんでポーチに入れてあります。

約束の時間の5分前にコンビニ前に着きました。
まだ相原さんは、来ていないみたい・・・
と思ったら、通りの反対側で信号待ちをしている相原さんをみつけました。
黒いセル縁のメガネをかけています。
あれ?相原さんって目が悪かったのかな?
なんて考えてると信号が変わり、相原さんが小走りに近づいてきます。
「お待たせー」
「ううん。私も今来たばっかり」
「あっ、ちゃんとスカート穿いてきてくれたんだ。そのブラウスと合ってる。森下さん、すっごくカワイイ」

相原さんは、浅いラウンドネックでなめらかそうなニットの、鮮やかなオレンジ色のワンピースを着ています。
半袖で、胸元から膝のちょっと上くらいの裾まで、10個くらいのボタンで留める前開きのワンピースです。
ウエストを同じ色の紐で縛っていて、腰から下はゆったりしていますが、上半身は、ややフィット気味。
胸元にだけ白くボーダーのラインが幾筋か入ったデザインなので、相原さんのたおやかなバストのふくらみが白いラインの凹凸で強調されています。

「相原さんて、目、悪かったの?」
私は、相原さんの胸のあたりにチラチラ視線を走らせながら、聞きます。
「ううん。これは度が入っていないファッショングラス」
そう答えてから、私の耳に顔を近づけてきました。
「わたし今、これの下は素肌なの。身に着けてるのはこのワンピ一枚だけ。ちょっと恥ずかしいから、ちょっと変装」
「このボタン、全部はずしたら即、オールヌード」
照れてるみたいに笑っています。
「こんな恰好で外に出るの初めて。すごくドキドキしてる」
そう言われて私は、どうしてもまた相原さんの胸のあたりに視線が戻ってしまいます。
「でもだいじょうぶ。私の家、ほんとすぐそこだから。さ、行こ」
相原さんが私の背中を軽く押して、さっき相原さんが渡ってきた横断歩道をまた戻りました。

相原さんのお家は、本当にすぐそばでした。
横断歩道を渡って、10メートルも歩かないところに建っている大きなマンション。
バレエ教室に行くとき、駅のホームからいつも見えている、駅前の高級マンションでした。
エントランスをカードキーで通過して、エレベーターに二人で乗り込みます。
相原さんがメガネをはずしました。
襟元のボタンを一つはずして、そこにメガネのつるをひっかけます。
相原さんの白い胸元が少し覗きます。
「あの監視カメラさえなければ、ここでもう脱いじゃって森下さんに見せちゃうのになあ」
エレべーターの天井に付いている防犯カメラを指さして、相原さんが冗談めかしてそんなことを言って、私を見て笑っています。
相原さんのお家は8階でした。

「誰もいないから、遠慮しないで。さ、どうぞ」
「おじゃましまーす」
玄関口で一応大きな声で言ってから、サンダルを脱ぎます。

玄関を入ると廊下がつづいています。
相原さんの先導でいくつかのドアを通り過ぎます。
うっすらとローズ系のいい香りがただよっています。
一番奥のベランダに面したところが広いリビングになっていました。
「広いお家ねえ。相原さんて、ご家族大勢いらっしゃるの?」
「ううん。うちはボシカテイ。母親とわたしだけ」
「えっ?あっ、ご、ごめんなさい」
「別にいいよ。気にしないで。ちょっとそこに座って待ってて」
リビングの中央にある柔らかそうなソファーを指さして、相原さんはダイニングのほうに消えました。

私は、ソファーに浅く腰掛けて、広いリビングを見回しました。
あまり物が置いてなくて、スッキリした感じの落ち着いた雰囲気です。
天井にある照明が豪華。
枠に複雑な模様が施してあって、金色にキラキラ輝いています。
窓が広く大きくとってあって、ここは8階ですから、少し開いたカーテンの向こうに見渡すばかりの青空が覗いています。
壁には何枚か、賞状のようなものが飾ってありました。

相原さんが銀色のトレイを両手で持って、戻ってきました。
「はーい。今日はいらっしゃいませえ。とりあえずケーキ、食べよう、ね」
イチゴの乗った美味しそうなミルフィーユと紅茶が入ったカップをテーブルに置いて、私の向かい側のソファーに座りました。
「ありがとう。美味しそう」
「それでは、いっただきまーす」

「わたしが小学校二年のとき、両親が離婚したの」
相原さんがフォークで慎重にケーキを削り取りながら話し始めました。
「原因が父親の浮気だったから、慰謝料やわたしの養育費でずいぶんお金もらえたみたい。父親の実家もお金持ちみたいだったし」
「わたしにとっては、普通に優しくていい父親だったんだけど、ね」
「それで、うちの母親はなんでだか知らないけど突然、占いの勉強を始めたの。通信教育で」
「そのうち、デパートの催事場とかの仕事が入るようになって、それなりに人気も出たみたい」
「その間も何人かの男とつきあってたはず。ちゃんと聞いたことないけど、ときどき家に知らないおじさんが何人か遊びに来てた」

「で、わたしが小学校六年になりたての頃、あるパーティで母親が、とある政治家と知り合ったらしいの」
「母親に口止めされてるから、森下さんにも名前は教えてあげられないんだけど、このあたりでは有名な人。年齢はけっこういってる」
「それからうちの母親は、その人専属の占い師になったの。表向きは秘書って肩書きだけど、実際は愛人」
「それまで東京に住んでたのだけれど、その政治家の地元に近いこの町に引越しすることになった。中学進学と同時に」
「それ、私と同じだ」
「森下さんも中学校からこの町なの?」
「うん。最初はクラスの誰も知らないから、不安で仕方なかった」
「それ、すっごくわかる」

「その政治家のコネで、うちの母親、最近はテレビにも出てるみたい」
「ほんと?すごーいっ!」
相原さんが教えてくれた相原さんのお母さまの芸名は、テレビをほとんど見ない私には、聞いたことあるような・・・って感じでしたが、すごいことは事実です。
「相原さんのお母さまがそんなにスゴイ人だなんて、私全然知らなかった」
「それはそうよ。わたし、こんなこと今まで誰にも話したことないもの。今初めてしゃべった。あと、うちの母親は別に全然すごくないし」
相原さんは、私の顔を見つめてニコっと笑いました。

「来週の土曜日に、その政治家の後援会のパーティがあるの。沿線の大きな街で。有名なタレントとか歌手とかも集まるらしい」
「わたしも連れて行くって母親は言ってるんだけど、気が進まなくて・・・」
「えーーっ?なんで?芸能人と一緒のパーティでしょ?そんなチャンス、めったにないじゃない?」
「そうなんだけどさ・・・なんだか、そういう人たちって無駄にギラギラしてそうで、苦手って言うか・・・」
「きれいなドレスとか、着せてもらえるんでしょ?いいなあ。憧れちゃう。絶対行ったほうがいいよ」
「ふーん。森下さんて意外とミーハーなんだ、ね」
相原さんがまた、ニっと微笑みました。

「ねえ、相原さん?」
「なーに?」
「余計なお世話だとは思うんだけど、相原さんはお母さまのこと、あんまり好きじゃないの?」
「・・・なんでそう思うの?」
「ずっとお母さまのこと、母親、って他人事みたいに呼んでるし、お母さまのお話してても冷めてるって言うか・・・」
「うーんと・・・ある意味正解かな。うちは、お互いに干渉しない、って言うか、無関心なの。お互いに対して」
「母親は、家に帰ってこないこともよくあるし。そういうときは、食事も掃除も洗濯もわたし一人でやってる」
「でも、母親のこと嫌ってるわけじゃない。わたしも一人でいるの好きだし。母親と二人でいるときは、それなりに普通の親子っぽいと思う」
「それに、うちの母親は、一人の女としてエライと思う。ちゃんとわたしを女手一つで、占い師なんていう水商売でここまで育ててくれたんだから。そこは尊敬している」

少しの沈黙。
二人ともケーキを食べ終わり、紅茶も飲み干していました。
「さ、一息ついたし、そろそろわたしの部屋へ行こう、ね?」
相原さんが立ち上り、ワンピースの胸元のボタンをもう一つ、はずしました。


図書室で待ちぼうけ 11

2010年12月12日

図書室で待ちぼうけ 09

その日の帰り道の話題は、相原さんがインターネットで見て印象的だった露出プレイの写真や動画のことでした。
もちろん、小さな声でひそひそと、です。

「普通に人通りが多い道路にある、ガラス張りの電話ボックスの中で着替えるの。セーラー服からスクール水着に」
「監督みたいな人がケータイで遠くから指示を出して、いったん裸になってから、よし、って言われるまで水着に着替えちゃいけないの」
「意外とそばを歩いてる人は気づかないみたい。でも車を通りに停めてじーっと見てる人とかもいたり」
「私はノーパンです、って書いた紙を背中に貼られて、繁華街を歩かされてる人もいた」
「ファミレスで胸をはだけさせられたまま食事をしたり」
「あと、クリスマスシーズンに前開きのサンタ服の下にハイレグのレオタード着て、繁華街でチラシ配りするんだけど、レオタードの乳首のところだけ穴開いていて、乳首だけ外に出ていたり」
相原さんは、ゆっくり歩きながら熱心に説明してくれます。

「そういうのを見ていると、そのモデルやっている女の人たちって、家族や知り合いにバレる心配はしないのかなあ、って最初は思ったのだけれど」
「でも、彼女たちが本当にそういうことをしたいのなら、それはそれでいいんだろうなあ、って」
「不特定多数の人たちの前で裸になるってことなら、タレントがヌード写真を発表するのも同じことだし、ね」
「普通は裸になっちゃいけないところでなるから、余計恥ずかしくてドキドキしちゃうんだろうな」

「もちろん、わたしは、まだそんなふうに割り切ることはできないから・・・」
ちょうど人通りが途切れたところで立ち止まり、相原さんはまわりをキョロキョロした後、私に向かってお尻を突き出しました。
「こうやって森下さんに見てもらうくらいが、ちょうどいいの」
スカートの後ろを自分でピラっとめくり上げました。
通いなれた通学路の見慣れた風景の中、西日を受けた住宅街をバックに相原さんの真っ白いお尻が私の目に飛び込んできます。
「ちょ、ちょっと、相原さん」
私のほうがどきどきして、私のほうがキョロキョロしてしまいます。
でも今日は、やめようよ、って言うほどびびってはいませんでした。
すっかり相原さんのペースに巻き込まれていました。

その後も相原さんは、人通りが無いのを見届けてから、頬を染めながら、電信柱や自動販売機の陰でコッソリとアソコやお尻を見せてくれました。

「ねえ、相原さん?・・・」
「うん?」
「そ、そこの毛がないと、どんな感じなの?」
私は、さっきお教室で見たときから聞いてみたくて仕方なかったことを、とうとう聞いてしまいました。
まったく毛が無くてツルツルな相原さんのアソコが、すごく綺麗でえっちに思えたんです。
「うーん・・・なんて言うかヘンな感じ。いつもよりもっともっとえっちな気分になる、って言うか・・・」
「自分でさわってるとすっごく気持ちいいの。ツルツルでスベスベで、小学生に戻ったみたい」
「ふーん・・・」
「だけど、これから夏だから、プール授業のときとか着替えに気をつけないと・・・誰かに見られたら絶対ヘンなウワサたてられちゃう」
「たぶん1ヶ月くらいで元通りになると思うから、9月の修学旅行はだいじょうぶと思うけど・・・」
私は、相原さんもやっぱりいろいろちゃんと考えているんだなあ、と思いました。

「ねえ、森下さん?・・・」
相原さんがひっそりした声で聞いてきます。
「うん?」
「さわってみたい?わたしのツルツルな、ココ・・・」
「・・・」
私は、少し迷った後、コクンとうなずきます。
ちょうど先週寄った公園への路地にさしかかったところでした。
私たちは、何も言わずにどちらからともなく手をつなぎ、公園へ向かう路地を曲がりました。

でも・・・
公園には先客がいました。
お買い物帰りらしい若めの奥様が三人、買い物袋を足元に置いて、桜の木の周辺でおしゃべりをしていました。
公園内では、その奥様たちのお子さんなんでしょう、4、5歳くらいの可愛い女の子が三人、スベリ台のまわりをはしゃぎまわっています。
私たちは、すごくがっかりして、それでも一応ベンチに並んで腰掛けました。

遊んでいた女の子たちがちょこちょこって近づいてきて、ニコニコしながら、
「こんにちわー」
って口々に挨拶してくれます。
私たちも、
「はいはいー。こんにちはー」
って返します。
相原さんが両膝に力を入れてピッタリ閉じて、警戒して座っているのがなんだか可笑しいです。

「ほらほら、なおちゃんたち。お姉さんたちのおじゃましちゃ、ダメでしょう?」
おしゃべりをしていた奥様のうちの一人が大きな声で女の子たちに注意しました。
ふいに、なおちゃん、と呼ばれて私は思わず返事しそうになってしまいました。
奥様三人が私たちのほうを見て、ニッコリ笑って会釈してくれます。
全員ちょっとお化粧派手めですが、キレイなお母さまたちです。
「はーい。それじゃあねえー。バイバイー」
女の子たちは、小さな手を振りながら、またスベリ台のほうに駆けていきました。
相原さんと二人、顔を見合わせてクスクス笑ってしまいます。
残念ながら今日の公園は、えっちなお話やアソビが出来る雰囲気ではありません。

相原さんは、女の子たちが去って、ようやく膝の力を抜いたようです。
「なんだか先週から、わたしの話ばかりしててごめんね。森下さんは休みの日、何してるの?」
「うーんと、本読んだり音楽聴いたり、バレエの練習したり・・・」
好きな音楽や映画や作家さんのお話を一通りしました。
私と相原さんは、意外と趣味が合うことがわかりました。

「川上さんたちと遊びに行ったりは、するの?」
「うん。たまに。ショッピングとか遊園地とか映画とか・・・」
「森下さんは、どんなファッションが好きなの?」
「やっぱりカワイイ系のが好きかなあ。でもお家ではたいがいシンプルなワンピース。外出するときは、動きやすいようにジーンズが多いかなあ」
「ふーん。森下さんの私服姿、見てみたいなあ」

相原さんは、ちょっと考えてから、思い切ったように言いました。
「ねえ森下さん?今度の土曜日は予定ある?」
「ううん。別に無いけど」
「よかったら、わたしの家に遊びに来ない?その日はちょうど母親も夜までいないし」
「わたしの家に来れば、CDも貸してあげられるし、インターネットも見せてあげられる・・・」
「土曜日かあ・・・行ってみたいけれど・・・ご迷惑じゃ・・・」

私は、迷っていました。
公園に来る前までのお話の流れから言って、相原さんのお家に行ったら、きっとえっちなことが始まる気がします。
相原さんがする分にはかまわないのですが、私も、ってことになったら・・・
どうしよう・・・
怖い気もするし、相原さんともっと親密になってみたい気もします。

考え込んでしまった私を相原さんは何も言わず、ずっと待っていてくれました。
私の隣に寄り添うように座っている相原さん。
相原さんも私の答えを待って、どきどきしているような気がしました。
ここで、このお誘いを断ってしまったら、相原さんとの関係もなんとなく終わってしまう気もしました。
それはイヤだな・・・
私は、行くことに決めました。

「それじゃあ、お邪魔しちゃって、いいかな?」
「ほんと?うれしい!」
相原さんは、不安がはじけたようにニコニコ笑って、私の手を握ってきました。
「美味しいケーキを用意しておくね。あと紅茶も」
相原さんが元気良くスクっとベンチから立ち上がりました。
手を握られたままの私も立ち上ります。

お別れの交差点までの道すがら、駅の南口のコンビニの前に午後一時半集合、って決まりました。
相原さんが信号を渡る寸前、また先週のように耳元に唇を寄せてきます。
「土曜日は、ジーンズじゃなくて絶対、スカート穿いてきて、ね」
私のからだをまたゾクゾクさせて、相原さんは横断歩道を渡っていきました。

帰り道。
何気なくブレザーのポケットに手を入れると、相原さんのショーツが入ったままでした。
返しそびれちゃった・・・
お家に帰って広げてよく見てみると、綺麗な薄いブルーで質の良さそうなシルクの可愛いビキニショーツでした。

その夜。
私がそのショーツを穿いて激しくオナニーをしてしまったことは、言うまでもありません・・・よね?


図書室で待ちぼうけ 10

2010年12月11日

図書室で待ちぼうけ 08

そんな私の衝動は、突然、廊下のほうから聞こえてきた、ソリャーーッとかフゥーフゥーッとかいう奇声と、ドドドドッと廊下を駆け抜けて行ったらしい数人の男子たちの足音に掻き消されてしまいました。
相原さんは、物音が聞こえた瞬間、さっとしゃがみ込んで机の陰に身を潜めました。

「まったく・・・バカ男子たちときたら・・・たぶんどっかの運動部の連中」
ようやく立ち上がった相原さんの服装は、ブラウスもスカートも元通りになっていました。
「でも、このスリルがたまらないのも、事実なんだけど、ね」
相原さんは、自分の席に座り直しました。
私も相原さんの前の席に腰掛けます。

「先週は、あれからもう、からだがどうにかなっちゃったみたいに疼いちゃって、森下さんとのこと思い出しながら、何回も何回もひとりえっち、しちゃった」
相原さんがえっち全開の艶かしい目で私を見つめます。
「森下さんは、ひとりえっち、したことある?」
「えっ!?」
私の頭の中がめまぐるしく高回転して、適切な答えを探します。

中三にもなって、えっ?何ソレ、知らない、って言うのもなんだか白々しいし・・・
うん、て素直にうなずいちゃうと、あれこれ追求されそうだし・・・
知ってるけど、したことないって言うのが無難かな・・・

私が黙ってうつむいてモジモジしていると、相原さんがつけ足しました。
「オナニーのこと、森下さんだって、その言葉くらい、知ってるでしょ?」
「う、うん・・・」
私は、うつむいたまま少しだけ首を縦に動かします。
「で、でも、知っているけど、ちゃ、ちゃんとしたことは、まだ、ない・・・」
私は、小さな声でそれだけ、言いました。
ブラの下で乳首が尖ってきていて、ショーツの下で少しずつ潤んできているクセに、とんだ嘘つきです。

相原さんは、しばらくそんな私を見ていましたが、ふいに視線を逸らして話題を変えました。
「この間は、わたしが春先に新しいアソビをしてみた、っていうところでチャイムが鳴っちゃったのよね?」
「・・・うん」
私は、ホっとして顔を上げました。
相原さんがニッコリ笑いかけてくれます。

「そのアソビっていうのは、女子トイレの個室に入って服を全部脱ぐこと、なの」
「休み時間の短い間に、個室に入って、ブレザーもブラウスもスカートも全部脱いで、ブラもパンティも取って、服を全部便器のふたの上に置いて、しばらく裸でその場にじっとしているの」
「最初はそこまでだったけど、すぐに靴下も上履きも全部いったん脱ぐことにした。正真正銘のすっぽんぽん」
「それだけで、なんだかすごく悪いこと、いけないことをしている気持ちになって、ゾクゾクしちゃうの」
「休み時間には、何人もの女子がトイレしに来るでしょ?外がガヤガヤしているところで、ドアの薄い木を一枚隔てたこっちで、自分がまっ裸で立っているのが、すごくコーフンするの」
「当然、わたしが入っている個室もトントンってノックされる・・・」
「そのたびに裸でコンコンってノックを返して」
「それで、しばらくしてからまた一枚ずつ服を着て、何事も無かったように個室を出て教室に戻って授業を受けるの。調子のいいときは、パンティだけ穿き忘れて」

「一度、あんまり長く入っていて外の女子たちに心配されちゃったことがあったの。何かここ、ずーっと使用中だよねえ、ってヒソヒソと。あのときは本当にドキドキした」
「マズイけれど、注目されていると出るに出られないからチャイムが鳴るの待って、次の授業にも遅れちゃった」
「人があんまり来なそうなときは、わざと鍵かけなかったり、1階や3階や体育館の女子トイレでやってみたり、刺激を求めていろいろ試した。先生用の女子トイレにも忍び込んでみたり」
「男子用のトイレでもやってみたかったんだけど、小学校の頃って、男子の誰かが個室使ったのわかると、バカみたいに囃し立ててイジメられてたじゃない?こいつ、学校で大きいほうしたー、って」
「中学男子がどうなのかは知らないけど、男子トイレで個室閉まっているとやっぱり目立つだろうなあ、って考えて、あきらめた」
相原さんがクスっと笑いました。

「でも、それもそのうち飽きてきちゃって・・・もっと刺激が欲しくなっちゃって」
「でも、誰かに見られたり、みつかってイジメられたりするのは絶対イヤだから、いろいろ考えて・・・」
「一般生徒の下校時刻になるまでは普通に学校内をうろうろして時間潰して、それから最終下校時刻までの間が人も少なくなって、意外と自由に遊べる、っていうことがわかったの」
「二年生のときにいた2階のトイレで、その時間に個室で丸裸になって、トイレ内に誰もいないようだったら個室の外まで出てきて、洗面台の鏡に自分の裸、映したり・・・だんだん大胆になってきた」
「運動部の人たちは、ほとんど校庭か体育館にいるし、文科系のクラブは専門教室か部室棟じゃない?普通の教室には、本当にほとんど誰もいないの」
「二年の終わりまでは、そんな感じで遊んでたの」
「わたし、前の三年生の卒業式の日も、二年の三学期の終業式の日も、一日中ずーっとノーパンだったんだよ。通知表もらうときも」
相原さんは、私の顔を覗き込むように見て、目をクリクリさせて笑いました。

「三年になって、この教室になって、ラッキーって思った」
「ほら、この教室、女子トイレにすごく近いじゃない?これは使えるな、って思ったの」
「しばらくの間、クラスメイトが遅い時間に教室に戻って来ないか、とか、先生たちが校内を見回るタイミングなんかを注意深く観察して、絶対だいじょうぶそうな曜日が、火曜日と木曜日だったの」
「4月の終わりに初めてやってみた。まず女子トイレに入ってパンティとブラを取ってから、また教室に戻ってきて、ブラウスはだけたり、スカートまくったりするの。一人で」
「窓のカーテンを少しだけ閉めて、その後ろに立ってブラウス脱いでみたり、全部脱いで裸になったり、教壇の下でひとりえっちしたり・・・」

「その次のときは、教室で裸になって、廊下に出て女子トイレに入ってみたり。その逆をやったり。もちろん裸になる前に教室にも女子トイレにも誰もいないことを確認してから」
「だから、服を脱いでいるときのわたしの耳は、すっごく敏感。どんな小さな音も聞き逃さないように」
「いつも自分のバッグに脱いだ服を入れて、それを持ちながら裸でうろうろしていたのだけれど、そのうちバッグは、教室に置いておいてもだいじょうぶかな、って思えてきて」

「先週の火曜日も、そんなアソビをしていたときのことなの」
「わたしがそこのトイレの個室に裸でいたら、森下さんがトイレに入ってきたの」
「個室に入っていたのに、なんで私ってわかるの?っていう顔をしてるわね?」
「あのとき森下さん、小さくハミングしていたでしょ?ビートルズの曲」
「えっ?そうだった?」
「うん。ペニーレイン。二年のときにも森下さんがハミングしてるの、何度か聞いたことがあった」
私の大好きな曲です。
「それで、森下さんが個室のドアを閉めたタイミングで私は、外に出たの。裸のまんま」
「廊下に出て、そのまま教室に戻るつもりだったんだけど、図書室のドア、開けっ放しだった」
「そーっと覗くと図書室には誰もいなかった。そう言えば森下さん、図書委員だったなあ、って思い出して。それでなぜだか図書室の中に入っちゃった」

「森下さんがすぐ戻ってきちゃったんで、わたしはあわてて奥に逃げ込んだ」
「そしたら、森下さん、電気消して帰ろうとするから、わたし、すっごく焦っちゃった」
「中からなら鍵は開けられるから、閉じ込められる心配はないけれど、明日の朝、図書室の鍵が開いていた、って騒ぎになったら森下さんに迷惑かけちゃうなあ、って」
「そしたら、また森下さんが戻ってきたから・・・」
相原さんは、そこで言葉を切り、私をまっすぐ見つめます。

「わたし、森下さんにみつけて欲しかったんだと思う」
私が何か言おうとしたところで、予鈴のチャイムが鳴り響きました。

「これから暑くなって、ブレザー着れなくなっちゃったら、学校でノーブラも出来なくなっちゃうなー」
相原さんは、ブレザーに袖を通しながらそう言って、ガタリと音をたてて席から立ち上がりました。


図書室で待ちぼうけ 09

図書室で待ちぼうけ 07

その翌日。
お昼休みに図書室に用事があった私は、行きすがら、相原さんのクラスをチラっと覗いてみました。
私のクラスと相原さんのクラスは同じ階にあって、私のクラスのお教室は東の端っこ、2クラス分離れています。

他の生徒たちがガヤガヤと行き交う廊下を図書室のほうに歩きながら、
昨日の放課後、ここを相原さんは裸で歩いていたんだなあ・・・
って考えると、今さらながらすごく大胆、って胸がどきどきしてきてしまいます。
相原さんは、クラスのお教室にはいないようでした。

それから、次の火曜日が来るのが待ち遠しいような、でもちょっと怖いような、フクザツな気持ちで日々を過ごしました。

その週の火曜日は、ポカポカ陽気で少し暑いくらいの晴天でした。
6月に入って衣替えとなり、上着を着てこない人たちの姿も目立ちます。
放課後になり、図書室当番に向かう私は、やっぱりワクワクしていました。

相原さんは今日、どんな格好で図書室に現れるんだろう?
相原さんは今日、何をお話してくれるんだろう?
相原さんは今日も、あの公園に私を誘うんだろうか?

その日の図書室も利用者はまばらでした。
開けてすぐに返却に来た人が二人。
その後もちらほら貸出しや返却の人が来て、閲覧のテーブルにはあちこちに散らばって三人。
相原さんは、まだ姿を現しません。
そのうちに時計は4時を回りました。
もう貸出しや返却の人も来なそうなので、私と補佐の二年生の女の子は、カウンターの中でその女の子の私物の少女コミックスを読んでいました。

4時5分になって、相原さんがフラっと手ぶらで現れました。
普通に制服姿でブレザーのボタンも一番下の一つだけはめていました。
先週と違うのは、今日はニーソックスではなくて白のハイソックスなこと。
カウンターの中にいた私にチラッと視線をくれて小さく微笑むと、そのまま奥の本棚のほうに入って行き、姿が見えなくなりました。

しばらくすると、一冊の本を片手に持って戻ってきました。
まっすぐに私の座っているカウンターのところまで歩いて来て、カウンターの前に立ちます。
「森下さん?」
声をひそめて私を呼び、右手で小さく手招きしています。
補佐の女の子と同時に顔を上げた私は、読んでいたコミックスを伏せて机の上に置き、立ち上がって相原さんに近づきました。

「これ。預かっといて」
小声で言いながら、本と一緒に左手で持っていた、小さくたたんだ薄いブルーのハンカチみたいなものを右手に持ち替え、私の右手に押しつけてきました。
「えっ?」
私は、戸惑いながらもそれを受け取り、何だろうな?と掴んだ右手を広げようとして、ふいに気がつき、あわてて手を握ったままブレザーの右ポケットに突っ込みました。
頬がカーッと熱くなってきます。
間違いありません。
相原さんが今、渡してくれたのは、ハンカチなんかじゃなくて、脱ぎたてのショーツです。
ツヤツヤした光沢とスベスベな感触は、シルクのやつかもしれません。
そして、ホンワカと温かい相原さんの体温が生々しく残っていました。

相原さんは、唇の両端を少しだけ上げてニッて小さく笑ってから、澄ました顔でカウンターから一番遠い窓際の席に腰掛け、頬杖ついて本をめくり始めました。
私は、ブレザーのポケットに手を入れたまま、動揺を鎮めようと少しの間うつむいて呼吸を整えてから、カウンター内の自分の席に戻ります。

「もう利用者も来ないだろうから、あなた、先にあがっていいよ」
何も気づかない様子でコミックスを読んでいる補佐の女の子に小声で言いました。
「ほんとですか?ありがとうございます」
女の子も小声で言って、嬉しそうに笑い、読んでいたコミックスを閉じました。
「あ、そのマンガ、先輩、まだ途中ですよね?それ、先輩にお貸ししますから・・・次の委員会のときにでも返してください。そのとき、つづきの巻も持ってきますね」
女の子は、自分のバッグを持って立ち上がり、何度もペコペコお辞儀をしてから、
「お疲れさまでしたー。お先に失礼しまーす」
と小さな声で言い、静かに図書室を出ていきました。

現在、図書室内の利用者は、閲覧席に相原さんも含めて三名。
図書室内は、しんとしていて、ときどき誰かがページをめくる音だけが聞こえてきます。
相原さんは今、ノーパンで本を読んでいるんだ・・・
ポケットから出した右手に残る相原さんのショーツの感触にどぎまぎしながら、そんなことを考えてると、また私の脈拍が上がってきてしまいます。

4時25分になって、相原さん以外の利用者二人が示し合わせたように同時にパタンと本を閉じました。
少し遅れて相原さんも本を閉じ、三人とも立ち上がって本棚に本を戻しに行きました。
そのまま図書室から出ていく二人を尻目に、相原さんは、また私のほうに近づいて来ます。
「教室で待ってる、ね」
小さな声とウインクを残して、図書室を後にしました。

私は、急いで後片付けと戸締りをし、急いで職員室まで行って鍵を返し、急いで3階まで引き返しました。

三年一組の教室のドアをそーっと開けると、相原さんは今日も自分の席、窓際の後ろから三番目、に座ってボンヤリお外を眺めていました。
「お疲れさまー」
ドアを開ける音に気づいた相原さんがゆっくり振り返り、綺麗な微笑を見せてくれます。
教室は、電気は点けてなくて、窓からまだ充分明るい西日が射し込んでいます。
相原さんは、ブレザーを脱いで白い長袖のブラウスを肘のところまで腕まくりしていました。

「相原さん、こ、これ・・・」
私は、相原さんの席に近づきながら、右手をブレザーのポケットに入れてさっきの水色ショーツをつまみ出し、相原さんに差し出します。
「あはは。びっくりした?」
相原さんは、イタズラっ子みたく笑って私を見つめます。

「わたしは、森下さんの言いなりロシュツドレイだから、森下さんに会うときは、下着を一切身に着けちゃいけないの」
「えっ?・・・どういうこと?・・・」
先週と同じく、相原さんの前の席にバッグを置いた私は、相原さんが何を言っているのか意味がわからず、相原さんを見つめてしまいます。
白いブラウスのボタンが三つまではずされ、胸元が大胆に開いて、胸の谷間の膨らみ始めの白い肌が魅惑的に覗いています。
この感じだと、今日もノーブラみたい。
私の視線の動きを追うように見ていた相原さんは、席から立ち上がって、私に背を向けました。

「ううん。いいの。わたしの勝手な脳内設定だから、森下さんは何も気にしなくていいの。そのまま、何もしなくていいの・・・」
「・・・だけど、パンティは、ささっと脱ぐこと出来たんだけど、他に誰か人がいる図書室で上着脱いでブラウス脱いで、ブラはずしてまたブラウス着るっていうのは、さすがに出来なかった。だからブラはさっき、ここで取ったの」
背中を向けたままそんなことを言った後、モデルさんみたいにクルっとターンして、私にからだの正面を向けました。

右手でスカートをめくり上げていました。
ブラウスのボタンも、もっと下まではずされ、左右のおっぱいが上を向いた乳首まで、完全に見えていました。
「森下様の言いつけを守って、今日も菜摘は下着を着けていません・・・どうぞ菜摘のいやらしいからだをごゆっくり・・・存分にご覧ください・・・」
相原さんがお芝居がかった台詞まわしながら、すごく恥ずかしそうに言います。
相原さんと私の頬がみるみる赤く染まっていきます。

相原さんは、まくり上げたスカートの裾をウエストのおへそのあたりに挟みこんで手を離し、その手を後ろに回します。
休め、の姿勢になった相原さんの正面に立っている私は、ある一点からどうしても目を逸らすことができませんでした。
「ね、ねえ相原さん?・・・」
相原さんの目は、相変わらず私の視線を追っています。
「そ、そこの・・・そこの毛、どうしちゃったの?」
私は、相原さんの裸の下半身を遠慮がちに小さく指さします。
先週は、薄いながらもその周辺を黒く飾っていた毛が、今日は見あたらず、ちょっぴりプクっと膨らんだ両内腿の間がツルツルになっているんです。

「昨夜、お風呂で剃っちゃった・・・森下さんにもっとよく、見てもらいたくて・・・」
すっごく恥ずかしそうに、小さな声でつぶやいた相原さんを見て、私は、思わず、なりふりかまわず、相原さんをこの場でギューっと抱きしめたい衝動に駆られていました。


図書室で待ちぼうけ 08

2010年12月5日

図書室で待ちぼうけ 06

「そうこうしているうちに二年生になって、パソコンでネットの面白さを知っちゃってからは、そっちのほうが断然楽しくなっちゃって」
「早く家に帰ってネット開きたくて、友達どころじゃなくなっちゃった」

「恥ずかしいひとりアソビしているのを誰かに見られて弱みを握られちゃうと・・・」
相原さんが急に声をひそめました。

「ありえないほど短いミニスカートをノーパンで穿かされたり、濡れると透けちゃう水着を着させられてプール授業を受けるように命令されたり」
「マネキン人形に混ざって裸で立っていることを命令されたり、アソコに何か入れたまま町を散歩させられたり」
「いろいろやらされて最後、裸で男子トイレに縛られたまま放置されて、セーヨクショリロシュツドレイニクベンキにさせられて、たくさんの男たちから精液を浴びせられちゃうの」

「ええーっ!?」
私は本気で驚いて、思わず大きな声が出てしまいました。
道行く買い物客おばさま何人かが、声に驚いて私たちのほうを注目しています。
私は、真っ赤になって身を縮こませます。

「ネットの読み物だと、たいていそういう結末」
相原さんは、可笑しそうに手で口を押さえて立ち止まり、真っ赤になった私を見つめました。
「ネットの読み物だと露出癖のある女性は、たいてい、どんなひどい命令をされてもイヤイヤながらも受け入れて、最後には、もっとやってー、ってなっちゃう、男にとってすごく都合のいい女、として描かれてるの。そういうのが男性一般の共通幻想なのかしら?なんだか単純」
再び歩き出しながら、相原さんは、まだ可笑しそうにクスクス笑っています。

「なんだー、ネットでのお話なの?私、現実のことかと思ってびっくりしちゃった・・・」
「ごめんごめん。森下さんて素直でカワイイ」
私は、少し拗ねたフリをして、頬を膨らませて、唇をとんがらかせます。

「でも二年のクラスでなら、森下さんと、あと森下さんたちのグループのちょっと背の小さい子・・・」
「しーちゃん?」
「そう。えーっと・・・藤原しのぶさん、だっけ?」
「そう」
「その二人とは、おしゃべりしてみたかった。わたし、静かめで可愛らしい女の子、大好きなの」
「そんなこと言ったら、相原さんこそ、そうじゃない?」
「・・・だから森下さんと仲のいい川上さんが羨ましかった」
相原さんは、私の言ったことにはコメントせず、お話をつづけます。
「だから川上さんとも、おしゃべりしてみたい気持ちもあった・・・」

「あ、でもわたし、レズとかそういう気は全然ないの。ただ同学年の男子はガキばっかりだし、まわりに心トキメクような大人の男性もいなくて、どっちかって言うとロクでもないのばっかりだから・・・それならカワイイ女の子のほうがいいや、っていう程度で・・・」
そこまで話したとき、私たちがお別れしなければならない交差点に着いてしまいました。

「森下さんは、今日、図書室当番だったんでしょ?」
「うん」
「その当番って、曜日で決まっているの?それとも何日おき、とか?」
「ううん。曜日。私は火曜日の担当」
「それなら、来週の火曜日の放課後に図書室に行けば、また森下さんに会えるの?」
「うん」
「また会いに行って、いい?まだわたしの話も途中だし」
「それはもちろん、いいけど・・・別に図書室じゃなくても、クラスのお教室も近いし、火曜日以外でも会おうと思えば会えるんじゃないかな?」
「ううん。だって森下さん、木曜日はバレエ教室でしょ?それで他の日は川上さんたちの誰かと一緒に帰るじゃない?」
「それはそうだけど・・・」
「わたし、そういう森下さんの日常は、壊したくないの。今のお友達は大事にして。だから、逆に言うと、火曜日の放課後だけ、わたしにくれない?森下さんの時間を。わたしは、それだけでいいから」
「・・・うん。わかった。相原さんがそれでいいなら・・・」
「ありがと。うれしい」

相原さんは、すっごく綺麗な笑顔を私にくれました。
それから、ススっと身を寄せてきて、私の耳に唇を寄せてきます。
「森下さん、今日のパンティはピンク。さっき向かい合って座ってたとき、チラっと見えちゃった。うふっ。カワイかった」
耳元に息を吹きかけられながら、つぶやくような声でそんなことを言われて、私はゾクゾクっと感じてしまい、みるみる顔が熱くなってしまいました。

「それじゃあ、また来週、火曜日の放課後に、ね。バイバーイ」
相原さんは右手を小さく振ってから、ちょうど青信号に変わった横断歩道を駅のほうに小走りに渡って行きました。

一人になって、お家までの帰り道。
私の頭の中は、盛大に混乱していました。
今日見た光景、相原さんの言葉、私の感情、からだに残る感触・・・
それらが私の中に無秩序にとっちらかっていて、どこから整理していいかわかりません。
この感情を大雑把に一言で言い表すなら、
相原さんってスゴイ!
なんですが・・・
とにかくお家に帰って、ごはんとかお風呂を済ませて、ゆっくり落ち着いてから考えることにしよう。
そう決めて、家路を急ぎました。

その日の夜。
お風呂に入って、パジャマに着替えて、あとは寝るだけの午後10時過ぎ。
ベッドの縁に腰掛けて、今日の出来事について考え始めました。

相原さんは、性格にエキセントリックなところが多少あるみたいですが、悪い人ではなさそうです。
気配りもしてくれるし、無理強いもしないし。

相原さんが今日やっていたことは、まさしく私がやってみたいけど怖くて出来ないことでした。
その現場を現実に見て、私がすごく羨ましく思ったことは、事実です。
でも、かと言って、私もやってみよう、とは、やっぱり思えませんでした。
現場を見てしまったからこそ、その怖さも肌でリアルに感じました。
いくら気持ちいいこととは言え、バレたときの両親やお友達への影響は、考えただけで身震いしてしまいます。
やっぱり、妄想の中だけでがまんしておこう。
そう思いました。

私が相原さんの行為を最初に見たときに感じた警戒心は、だいぶ薄れていました。
それどころか、相原さんのからだを見て、たくさんお話して、私の心の中に相原さんに対する好意さえ芽生えていました。
相原さんのからだは、本当にとてもキレイでした。
できることならさわってみたい・・・
でも相原さんは、レズっ気は無い、って言ってたっけ。
ひょっとしたら男性との経験がもうあるのかもしれません。
相原さんは、ネットをやってるからえっちな知識も私より全然詳しいみたいです。

ただ、相原さんがえっちなことをしているとき、ときどき私に投げかける、探るような目付き、が気になりました。
相原さんは、私に対して、同類の匂い、を感じているような気がしました。
でも、私は相原さんほどの勇気は持っていないので、同じフィールドに巻き込まれると私のほうが危ない、と感じました。
やっぱり、私のヘンな性癖に関しては、隠しておいたままのほうがいいかな・・・

あらためて、今日体験した出来事を思い出しているうちに、知らず知らず、私の手が自分のからだをまさぐり始めていました。

相原さんのからだ、キレイだったなあ・・・
相原さんも今日のこと思い出して、今頃オナニーしているんだろうなあ・・・
相原さんはショーツのこと、パンティって呼んでたなあ・・・
パンティって、なんだかすっごくえっちぽい響きだなあ・・・
私は、パジャマをゆっくり脱いでいきます。
私は、相原さんの気持ちになって、今日相原さんがしていたことを自分のからだで追体験することにしました。

図書室で全裸になっているところをみつけられてしまった私・・・
ノーブラ、ノーパンで学校の制服を着て、下校する私・・・
公園の桜の木の陰で下半身を露出して、アソコを自分の指で広げる私・・・
スベリ台の下でおっぱいをはだけて、両膝を180度開いて、さらに自分の手でアソコを広げて見せている私・・・

私は、妄想の会話を頭の中で繰り広げながら、大きな姿見の前で、実際にそういうポーズをとりながら、激しく指を動かしていました。
私が相原さんで、相原さんが私でした。
あれだけ刺激的な光景を見せつけられて、ずっとおあずけをさせられていたからだは、過剰なほど敏感になっていて、少しさわるだけで、ちょっとえっちなことを考えるだけで、気持ちのいい電流がピリピリとからだ中を駆け巡りました。

妄想を始めてすぐ、アソコを少しさわっただけで呆気ないほどカンタンにイってしまった私は、それから一時間近く、妄想の中で、何度も何度も、相原さんと一緒に気持ちの良い波に飲み込まれていきました。


図書室で待ちぼうけ 07

図書室で待ちぼうけ 05

おばさまたちの声が聞こえなくなるまで、私は息を殺してその場に固まっていました。
「ね、ねえ、相原さん?こんなことしてるとこ、誰かに見られちゃったら、きっと大変なことになっちゃうよ・・・」
私は、再び激しくなってきたどきどきに心とからだを翻弄されながら、小さな声で言いました。

「だいじょうぶ。わたし、運はいいほうだから」
相原さんは、全然気にしていない様子で桜の木から背中を離し、パッパッとスカートの裾を払いました。
「それよりも、暗くなってしまわないうちに、もう一回だけつきあって、ね?」
そう言うなり、再び私の手を取り、今度は象さんのスベリ台のほうに連れていかれました。

象さんのスベリ台は、クリーム色で全体に丸まっこいカワイらしい形で、お鼻のところがすべるところ、お尻のほうが階段になっていて、公園の入口のほうにお鼻を向けて建っています。
前肢から胴体を経て後肢までの部分が立体的なアーチ状に開いていて、大人でもからだを小さく屈めればスベリ台の下に潜り込めます。
相原さんに手を引かれ、そこに二人で潜り込みました。

スベリ台の下も全体がクリーム色、直径2メートルに満たないくらいのまあるいスペースになっていて、カーボンが何かで出来ているらしいドーム状の天井は、一番高いところで私たちの背ギリギリくらいの高さ、必然的に屈んだ体勢になっています。
足元にも天井と同じ面積だけ、まあるく赤茶色のレンガが敷き詰められて、すべるほうの側と階段のほうの側の壁から、子供が二人ずつくらい向き合って座れるようにベンチみたいな突起が出ています。
夕方なので、中はけっこう薄暗いですが、なんだか妙に居心地がいい空間です。
小さな子供なら、ちょっとしたカクレガ気分を味わえることでしょう。

「頭をぶつけないように気をつけて」
相原さんは、階段側の、そのベンチのような突起に腰を下ろしました。
「森下さんは、そっちのベンチに座ってて」
そこに座ってしまうと、ちょうどアーチ状になった側面の壁が私たちの姿を隠し、外からは足元くらいしか見えないようです。

相原さんは、いつのまにかブラウスのボタンを全部はずしていました。
ブレザーごとブラウスを左右に開いて、今度はおっぱいを対面に座っている私に見せつけてきます。
「見て。わたしのおっぱい、よーく見て。森下さん」
私の目をまっすぐ見つめながら、自分のおっぱいを左右の手で下から持ち上げています。
乳首がツンって尖っています。
私はまた、魅入られたようにじっと目を凝らしてしまいます。
心臓がどきどきどきどき波打ってきます。

相原さんは、はだけた胸をこちらに突き出したまま、じりじりと両膝を左右に開いていき、両膝がほぼ180度に開いたとき、両手でバサっとスカートをめくり上げました。
「ほら。ここももうこんなになっちゃってる・・・」
つぶやいた後、上にめくり上げたスカートの裾を自分の口にくわえてから、右手を右内腿に、左手を左内腿に置き、パックリと綴目が開いたアソコを更に自分の手で押し広げました。
薄暗がりの中でもヌラヌラぬめっているのがはっきりわかりました。
相原さんは、スカートの裾をくわえたまま、顎を上げて上を向き、何かに耐えるようにギュっと目をつぶっています。

公園の横の道を通ったのでしょう、バイクのエンジンの音が近づいて来たと思ったら遠ざかって行きました。
そう、ここはお外なんです。
誰もがいつでも入って来れる公園なんです。
私は、その音を聞いてビクっとしましたが、相原さんは微動だにしませんでした。

しばらくそうしてから、ふいに相原さんの口からスカートが離れました。
大きく広げられたアソコの上に、スカートが舞い降ります。
相原さんは顎を下げ、赤いハンカチで口元を拭いてから、私にトロンとした色っぽいまなざしを投げかけてきました。

「ねえ、森下さん。こっちに来て」
「となりに座って、わたしのからだ、さわってくれない?」
ビクンとして、私は思わず立ち上がりかけました。
でもすぐに思い直し、また腰を落として、うつむいて力無くイヤイヤをします。

「相原さん・・・もうやめよう・・・私、やっぱりこういうの、怖い・・・」
うつむいたまま小さな声で、やっと言いました。
「誰かに見られたら、大変だもん。相原さんが学校に来れなくなっちゃうよ。だから・・・」
泣きそうな声になっていました。
私は、この状況に心底びびっていました。
でも、乳首とアソコが正直に反応しているのも事実でした。

しばらく無言のときが過ぎました。
やがて、衣擦れのような音が聞こえてきたので、おそるおそる顔を上げてみます。
相原さんがゆっくりとブラウスのボタンを下からはめているところでした。

「森下さん、ごめんなさい。見てくれる人がいるの初めてだから、わたし、コーフンしすぎて、ついつい、調子に乗っちゃった・・・」
相原さんは、ブラウスのボタンを上から二番目まできっちりはめて、ブレザーの前をかき合わせてから私の顔を見て、本当にすまなそうに弱々しく笑いました。
儚げで、なぜだか切ない気持ちになる笑顔でした。
「わたしのこと、イヤになった?」
「ううん」
私は、顔を左右に小さく振った後、相原さんをまっすぐに見つめます。
「ステキだと思う」

「良かった。ありがと」
相原さんの顔がゆっくりと嬉しそうな顔に変わっていきます。
「それじゃあ、今日はもう遅いから、ここから出ましょ」
腰を屈めてスベリ台の下から出て行きます。
私も後を追いました。

「今までにも何回か、同じようなことしてるの。一人で」
再び住宅街の道に出て、並んでゆっくり歩きながら相原さんが話し始めました。
「もちろん、誰にも見つからないように、細心の注意を払ってる、つもり・・・」
「わたしの場合、誰でもいいからわたしの裸見てー、なんて気持ちはまったく無い。そういう露出狂じゃない、つもり」
「学校で言ったみたいに、誰かに見られちゃうかもしれない、っていうスリルが好きなの」
「でもやっぱり今日みたいに、見られてる、ってわかってると、コーフンの度合いが全然違うんだ、ね」

「だけど本当に、たとえば先生や他の生徒に目撃されちゃったら、学校でもウワサになっちゃうし、すっごくマズイことになっちゃうんじゃない?相原さんが・・・」
私は、真剣に心配して相原さんに問いかけます。
「うん。それはそうだと思うんだけど・・・わたし、あんまり深刻にそういう心配は、してなかった、かな?」
「わたし、結局、中学の二年間で友達、作らなかったから・・・」
「ううん。それは卑怯な言い方・・・友達、出来なかったから・・・」
「小学生の頃は、これでも人並みくらいには、お友達いたんだけどなあ」
相原さんが珍しく寂しそうな声で言います。
私は、何て言ったらいいかわからなくて、黙っていました。

「中一の最初の頃にね、同じクラスの男子と女子数人で、わたしの陰口してるの、偶然聞いちゃったことがあったんだ」
「あの相原って女子は、いつもなんだか人を小馬鹿にしたような顔してて、ツンとすましててナマイキだ、って」
「そんなこと言われてもさあ・・・わたしは生まれてからずっと、こんな顔なんだし・・・」
「でも、確かに気持ち的にそういう傾向があるのも本当。ガキっぽくてバカな男子とか、本当うんざりしてたもん。心の中で」
「そういうのが知らず知らず、顔に出ちゃってるんだろうなあ、って」
相原さんがクスっと笑います。

「私は、そんなこと無いと思う。相原さんの顔、すっごく綺麗だと思う」
私は、本心からそう思っています。
「うふっ。ありがと。森下さんがそう言ってくれるなら、わたし、他にはもう友達なんかいらない」
相原さんは冗談めかして、私に抱きついてきました。
ノーブラの胸の柔らかい感触が、私の二の腕に押し付けられます。
私は、うっとりしてしまいます。

いつも間にか、商店街の入口まで来ていました。
すれちがった買い物客らしいおばさまが、びっくりした顔で私たちのほうを振り返りました。


図書室で待ちぼうけ 06