2017年11月12日

夏休み自由研究観察会 15

 シンデレラとガラスの靴みたいにピッタリ嵌まり込んだ電マのヘッド部分が、絶え間なく満遍なく、膣壁を震わせています。
 振動は内側から下腹部全体を揺らし、快感の渦に全身が巻き込まれています。

 もう何度イッたかわからない・・・
 て言うより、ずっとイキッ放し状態。

「ああああ、はあはあはあ、あうっぅぅぅ・・・・」
 だらしなく半開きになった唇からは、淫ら声が洩れつづけ、腰全体がヒクヒク痙攣しっ放し。
 ただ呼吸だけを荒くしつつ、圧倒的な快感にすべてを委ねた私の頭の中は真っ白。

 そんな状態で、どのくらい時間が過ぎたのでしょうか。
「・・・くなっちゃいそうだからさ・・・」
 どなたかのそんなお声が近くに聞こえ、唐突に私の股間から、震えつづけている電マをズブリと抜かれました。

「あうっ、いやーっ!!!」
 ヘッドが膣壁を名残惜しそうに擦り、真っ白な頭の中で盛大に火花が飛び散り・・・
 同時に私の股間から大量の水分が流れ出して、足元の水溜りがピチャピチャ音をたて、面積を一気に広げました。

 それから右手、左手と縄跳びロープの戒めを解かれ、そのたびにガクンガクンと上体が崩れ落ちる私。
 両手首が開放されるともはや立ってはいられず、ストンと落ちたお尻が愛液の水溜りにベッタリ浸っていました。

 マゾマンコから電マが去っても、未だ震えている感覚は収まらず、未だ快感の真っ只中。
 水溜りの中で体育座りとなった自分の手が、自分の皮膚、そこがお腹でも脇腹でも、にコソッと触れるたびに、ビクンビクンとイッてしまいます。

「・・・あーあ、これは完全に入り込んじゃったね。こうなっちゃうとこの子、当分のあいだスケベなまんまなんだ・・・」
 さっきよりハッキリと、どなたかのお声が聞こえます。
 このお声は・・・えっと、そう、凛子さま。
 顔を上げると私を取り囲むように、幾人かの方々が私を見下ろしているのが見えました。

 この方々が、私をこんなに物凄い快感に導いてくださったみなさまなんだ・・・
 凛子さま、そして、えっと、ユタカさま、シンイチさま、ミツルさま、一番背の小さいマサヒデさま・・・
 ようやく思考が戻った私の脳内は完全な欲情マゾ人格と化し、私を見下ろすみなさまに対して、恭順と服従の下僕と成り果てています。

「奥とGスポットを電マで同時にやられちゃって、ポルチオってやつだな。しばらくはどこ触ってもアンアン喘いじゃうはず」
「じーすぽっと?ぽるちお?」
 凛子さまのご説明にマサヒデさまがオウム返しでお尋ねになっています。

「ああ、悪い悪い。あんたたちはまだ、そんな言葉覚えなくていいから。とにかくこうなっちゃうと、ミコトさんはしばらくずっとえっちな気持ちのまま、ってこと」
 取り繕うようにおっしゃった凛子さま。

「ただし、大人の女がみんなこんなになっちゃうわけじゃないからな?イヤがる人だっているんだから、マッサージ器持ってそこら辺の女性に片っ端からイタズラとか、絶対するなよ」
 怖いお声で男の子たちに釘を刺される凛子さま。

「そういう意味でも、ミコトさんは特別なんだ。特別にスケベな大人の女性っていうこと。だから、あんたたちが今日、ミコトさんと遊べたのは、オトコとして超ラッキーだったとも言えるな」
 素肌に両手を盛んに滑らせて小さくあんあん喘いでいる私を、ご愉快そうに眺める凛子さまのニヤニヤ笑い。

「ねえ?ミコトお姉さんは、今度こそお漏らししちゃった?」
 マサヒデさまが、私が浸かっている水溜りを指差してお尋ねされます。

「ああ、ずいぶん盛大に溢れ出したけど、あれも女性が本当に気持ちいいときに湧き出る液体なんだ。潮っていってね。ちょっとはオシッコも混ざっていたかもしれないけれどな」
「電マで蓋されてたのが抜いたときに一気にジャバーって出ちゃったんだ。失敗したな、前もって犬のオシッコシートを敷いておくべきだった」
 笑いながらご説明される凛子さま。

「へー、アクメって凄いんだねー」
「ミコトさんって、特別にえっちな女の人だったんだー」
「ハダカを簡単に見せてくれるし、マンコまで開いて見せてくれたもんね」
「今も自分でさわって、まだ悶えてる」
 感心しきりな男の子たち。

「ありゃー、もうこんな時間なのか?」
 凛子さまの視線を辿って振り向くと、時計のデジタル表示は20:10。
 私が再び磔にされたのが19時半頃で、されてすぐイッてしまいましたから、それから30分以上、イキつづけていたことになります。

「あんたたちを10時までに送り届けるのには9時がタイムリミットだし、こりゃあもう新しいゲームは無理かな。ミコトさんは、一度スイッチ入っちゃうと、えっちが止まらなくなっちゃう人だから」
「ツイスターゲームとか面白そうなの、準備しておいたんだけどなー」
 からかうようにおっしゃった凛子さまへ、男の子たちが一斉のブーイング。

「えーっ!?じゃあもうこれで終わりなのーっ?」
「せっかくミコトさんをアクメにしてセーフクしたのに?」
「ミコトお姉さんをセーフクしたら、ドレイになって何でも言うことをきく、って言ったじゃん」
「捕虜だから命令していいんでしょ?オレもミコトさんのおっぱい、しゃぶってみたいー」

「わかったわかった。じゃあ、すぐに出掛けられるように今、帰り支度しちゃって。そしたら時間ギリギリまで、ミコトさんを好きにしていいから」
 愉しそうな苦笑いでお応えになる凛子さま。

「とりあえずミコトさんが汚しちゃった床も拭かなきゃいけないし、アタシの出掛ける準備もあるし。ほら、自分の荷物とか上着とか、玄関まで持って行っておきな。忘れもんすんなよ」
 凛子さまの号令で、お部屋の隅に積んだご自分のお荷物に群がる男の子たち。

「ほら、ミコトさんも立って。床を拭いちゃうからバスルームまでつきあって」
 凛子さまに手を引かれ、ヨロヨロとバスルームに連れ込まれました。
 
 脱衣所で冷たいスポーツドリンクのペットボトルを差し出され、半分まで一気に飲み干す私。
 あーーっ、美味しいーっ!

「軽くシャワー使って、汗やらよだれやら流しちゃいなさい。そのあいだにアタシは床を拭いてきちゃうから」
 浴室に私を放り込み、ご自分はお水の入ったお風呂桶とモップを持たれ、そそくさとリビングへ戻られました。

「あ、ありがとうございますぅ・・・」
 遠ざかるお背中にお礼の言葉を投げかけつつドアを閉じ、シャワーの栓を捻ります。
「あんっ!!!」
 火照った素肌に無数の水滴が当たり、途端に鎮まりかけていた快感の渦が蘇りました。

「あぁっーん!」
 全身の皮膚のどこもかしこも、すっごく敏感になってる・・・
 さすがに膣内を震わされる感覚は去っていましたが、その忘れ難い快感を切望するあまり、からだ表面の皮膚の感覚が異様に感じやすくなっているみたい。
 まさに全身性感帯。

 ピチャピチャと素肌を叩く水音が、バラ鞭で軽く叩かれているように感じて、クネクネ身悶えてしまいます。
 全身にヌルヌルと両手を滑らせていると、自然ともっとも敏感な部位に行き着き、そうなるともう、そこをまさぐらずにはいられません。

 左手で両方の乳房を揉みしだき、右手でマゾマンコの肉芽と洞窟をさすり、我を忘れて昇り詰めます。
「あーーっ、んぅーっ、いいぃひぃーーーーーーっ!!!」

 シャワーの音が大きいのをいいことに、声も押し殺さずな奔放イキ。
 昇り詰めた余韻に浸っていると、ガタッと浴室のドアが開き、ピタッとシャワーの音が止まりました。

「何?ちょっと目を離した隙にまたシャワーでイッちゃったんだ?ほんとド淫乱なマゾメスだねえ」
 凛子さまにお尻をパチンとはたかれ、脱衣所に戻されます。

「ほら、からだ拭いたら、ガキンチョたちに最後のご奉仕だよっ」
 真っ白なバスタオルを渡され、股間以外すっかりヌルヌルが洗い流されたからだを拭き始めます。

「あっ!んっ!」
 タオル地のザラザラにさえ、ビクンと反応してしまうほど敏感なままの裸身。
 タオル地が擦れるたびにアンアン喘ぎつつ、何とか拭き終えました。

「あーあ。目をトロンとさせちゃって、マゾっぽく振る舞うなって言っても、もう到底無理みたいね」
 凛子さまが呆れたようにおっしゃいます。
「ま、いいか。ユタカたちも夏休みのいい思い出になっただろうし」
 私の顔をニヤニヤ見つめる凛子さま。

「そう言えば直子、今日も薄化粧だったけれど、今は汗やら涙やらよだれやらで、完全にスッピンになっちゃってるんだ?」
 からかうようにおっしゃった凛子さまが、イタズラっ子のお顔になりました。

「いいこと思いついた。最後にあいつらに女の凄さを見せつけて、強烈なインパクトを刻みつけてやろう」
 おっしゃるなり脱衣所のチェストをがさごそされ、何やら取り出されました。

「直子は、どちらかというと童顔だからさ、スッピンだとあいつらも、歳が近いと錯覚して馴れ馴れしくなるじゃない?だから、直子はあくまでもオトナの女なんだ、ってことをダメ押ししておくの」
 おっしゃりながら私を洗面鏡の前に座らせ、顔だけを凛子さまのほうに向くように指示されました。

「もらいもんでアタシが絶対使わないようなやつを抽斗に放り込んでたんだ。ちょっと古いけど毒じゃないし、輸入もんでメーカーもしっかりしたところのだから」
 凛子さまが取り出されたのは、どうやらメイクのお道具のよう。

 唇を突き出すように指示され、リップティックが私の唇を滑ります。
 テカテカした光沢のある明るめなまっ赤。
 つづいて瞼を閉じると、鬱血のような紫色のアイシャドウにクッキリ黒々アイライン。
 あっと言う間にメイクは終わり、鏡に向くようご命令。

 妖艶とかセクシーとエロティックとか様々な形容詞が浮かびますが、私が真っ先に浮かべたのは、ふしだら、若しくは、いやらしい・・・
 どぎついほど真っ赤に濡れたようなルージュに、お下品なほどのラメ入りキラキラアイシャドウ。
 白のチョーカーと剥き出しのおっぱいまでが鏡に映り、どう見てもド淫乱なメス犬露出狂マゾビッチ、という感じ。
 そして確かに、鏡の中の全裸マゾビッチの姿は、4、5歳老けて見えました。

「うん。いい感じになった。淫靡にエロいニンフォマニアックビッチ。これはあいつらも悦ぶよ。あいつらはまだガキンチョだけど、特撮モノの悪役女幹部って、こんな感じが多いんだ」
「年令問わず全般的にオトコって、こういう性的に媚びた女の化粧、大好物だからね」
 凛子さまがご愉快そうにおっしゃり、私を立たせます。

「リビングに行くまで、からだにバスタオル巻いてていいよ。そのほうがあいつらも、脱がせる楽しさが味わえるだろうから」
 凛子さまに促され、腋の下からタオルを巻き付けます。
 でも今の私は、裸を視られるよりも自分の顔のほうが恥ずかしくて仕方ありません。

「あ、それから・・・」
 バスルームを出ようと歩き出された凛子さまが不意に立ち止まり、私を振り向きました。

「あいつらを家まで送ってくるあいだは、ミサミサに直子を預けることにしたから」
「えっ?」
 一瞬、何をおっしゃっているのか、わかりませんでした。

「だから、本当はあいつら送りがてら、直子も一緒に乗っけて池袋で解放する予定だったんだけど、あいつら4人で来ちゃったじゃん?」
「アタシの車、軽で4人乗りだから6人は乗れないんだ。法律的に子供は3人で2人分なんだけど後部座席に子供4人はダメ。だから直子は乗せられない、ってこと」
 少し焦れたように凛子さまがおっしゃいます。

 急に現実的なお話になって、頭の中の理性がすこしづつ働き始めました。
 そう言えば、子供たちが帰ったら私はお役御免なはずでした。
 帰りも家まで送ってくださる、というお話もした気がします。

「たぶん往復で2時間近くかかると思うけれど、そのあいだ直子ひとりだけでこの部屋に待たせるのもアレだからさ」
「明日は仮縫いのお披露目があるから車で出勤するつもりだったし、ミサミサと3人で車で行けばいいじゃん?早めに出てあげるから」
 つまり私は今夜、ここにお泊り、っていうこと、なのかな?

「明日の出勤も今日着てきたやつでいいでしょ?どうせオフィスに着いたらすぐに脱がされちゃうんだし。いっそもっとキワドイ服で出社してみる?ミサミサの部屋にたくさんあるよ?そういうの」
 イジワルっぽく半笑いなお声でおっしゃる凛子さま。

 結局、男の子たちがお帰りになった後も引きつづき私は、このお部屋で美咲さまと凛子さまの慰み者にされちゃうみたいです。
 もし家に帰れても、今日のあれこれの思い出しオナニーを思いっ切りするだけでしょうから、私に異存はありません。
 それに美沙さまと凛子さまがお相手なら、マゾ性をストレートにさらけ出せますし。

「あ、はい、わかりました。いかようにもご命令の通りに従います・・・」
 鏡に映るド淫乱顔の自分を横目で見つつ、しおらしくお答えする私。

「やれやれ、完全にマゾ語になっちゃってるんだ。ユタカたちに、マゾ、っていう性癖の人種がいることも、教えちゃったほうがいいのかなあ・・・」
 お独り言のようにつぶやかれつつ、私の手を引いてリビングに戻られる凛子さま。

「おせーよ、リンねーちゃんっ!もう9時まで30分もなくなっちゃった・・・じゃん?」
 最初こそ威勢良く突っ掛かってこられたユタカさまでしたが、私の姿を見た途端に、お声がお尻すぼみになっていかれました。

「うわーっ、ミコトお姉さん、すっごく綺麗になってるー。お化粧したんだ」
 マサヒデさまの無邪気なお声。
「うん。えっちさが増したって言うか、なんかいやらしい感じ」
 私と同意見なミツルさま。
「ますますえっちぽくなって、オトナーって雰囲気」
 ポカンと見惚れてくださるシンイチさま。

「でしょ?あんたたちがミコトさんのこと、ただのえっちな少し歳上の女の子、としか思っていないんじゃないかと思ってさ。女性はみんなミコトさんみたいなんだ、って勘違いされても困るから」
「ミコトさんは、れっきとしたオトナで、その中でも格別にいやらしいスケベオンナだってことを忘れないように、それっぽくメイクしてみたんだ」
 なぜだかご自慢気な凛子さま。

「だから今日したようなことは絶対、他の女性にはしちゃダメだからな?あくまでもミコトさんが特別スケベで、今日出会えたあんたたちが超ラッキーだった、ってだけなんだから、そこんとこ忘れんなよ?」
 凛子さまが学校の先生口調で、物々しく釘を刺されます。

「はーいっ!」
「うんっ!」
「赤い口紅ってすごくえっちだよねー」
「早くタオル取っちゃおうよ。オレもう我慢できねー」

 少しのインターバルを置き、残り時間が少なくなっていることに加え、私が扇情的なメイクをした上にタオルで裸をいったん隠したことで、男の子たちの興奮度合いが、ヒートアップしているようです。

 みなさまにあらためて顔をまじまじと見つめられます。
 バスタオルの巻き際から覗くおっぱいの膨らみ始めと、股下2センチくらいのミニスカ状態なバスタオルの裾も、食い入るように見つめられます。
 どなたの瞳も、その忌々しいバスタオルが邪魔で仕方ない、と訴えてきています。

 ダイニングテーブル上は綺麗サッパリ片付けられ、男の子たちのバックパックなどのお荷物も玄関にスタンバイされているみたい。
 さっき私が水溜りを作った床はキレイに拭き取られ、その場にオシッコシートを敷き詰めた例のお風呂桶が用意周到に置かれています。
 これからその周辺で、裸身をイタズラされることになるのでしょう。

「よーし。じゃあ今夜最後のミコトさんドレイタイムな。さっきも言ったように、キス以外なら何でも言うことをきいてくれるから」
「時間は、8時55分まで。今34分だから、あと約20分間。で、ミコトさんはあそこに立たせればいいのか?」
 凛子さまが黄色いお風呂桶を指さされます。

「うん。それを跨ぐみたいに立って。そうすればもう、床は汚れないでしょ?オシッコだって出来るし」
 マサヒデさまがお得意気にお答えされます。

 凛子さまに並ぶ形で立っていた私は、その場を離れ、かつて磔にされていた場所にあらためて立ちます。
「手首を縛っている暇は無いから・・・」

 凛子さまのお言葉が終わらないうちに、私の両手は自分の後頭部へと動いていました。
 両足はお風呂桶を跨いで、休め、よりも気持ち大きく開きます。
 ラビアが開いた途端に愛液がひとしずく、ポタリとオシッコシートにしたたります。

「うふふ、ほら、ミコトさん、ドレイらしく観念して、あんたたちに一切逆らいません、てさ。あれは、アメリカでおまわりさんに拳銃を向けられたときの無抵抗のポーズ」
 私のマゾの服従ポーズを、そんなふうにご説明される凛子さま。

「ねえ大先生?ボク、さっき思い出したんだけど・・・」
 マサヒデさまが無邪気なお声で凛子さまに問い掛けます。

「ん?」
「今日、お父さんからケータイ電話を持たされてたんだ。何かあったら連絡しなさいって」
 ハーフパンツのポケットからガラケーを取り出されるマサヒデさま。

「これのカメラでミコトお姉さんのハダカ、撮ってもいい?」
 おおおっ、とどよめく他のお三かた。
 私は、えっ!?という顔になり、凛子さまも想定外のお困り顔。

「持たされた、ってことは、そのケータイは、マサヒデ専用、のじゃないんだろ?」
 慎重にお言葉を選ぶように尋ねられる凛子さま。

「うん。お母さんが入院中だから、子供だけで学校以外にお出掛けするときだけ、持たされるの。だから家族全員用」
「シンイチにーちゃんは、一回持ってて誰かんちに忘れちゃったことがあるから、それからはふたりのときは、ボクが持つことになったの」
 マサヒデさまの屈託ないお答え。
 余計なことを、というお顔でマサヒデさまを睨むシンイチさま。

「うーん、それはマズイよ。それだったら、その写真をお父さんやお母さんにも見られちゃうかもしれないじゃん?」
「今日家に帰って、お父さんにケータイ返して、お父さんがその写真見つけたら、マサヒデは何て言ってごまかすの?このハダカのお姉さんと遊んで来た、って正直に言っちゃう気?」

「えっ?まさか、ううん。絶対そんなこと言わないよ。言ったらみんなに絶交されちゃうし、お父さんからもきっと、すんごく叱られる・・・」
 凛子さまはおやさしげに、諭すようにおっしゃったのですが、マサヒデさまはお答えに窮し、珍しく、ぐぬぬ、なお顔になっています。

「そこまでわかっているならいいけど、あんたたちもよく考えな。今日アタシんちでしたことは、普通に考えるとかなりヤバイことなんだ。知られたらみんなから軽蔑されちゃうくらいにね。えっちなことって、そういうもんでしょ?」
「あんたたちの親御さんから見たら、絶対に悪いコトなんだけど、アタシはあんたたちのいい思い出になるかな、って思ってノッたの。そういうヒミツって、なんだか楽しいじゃない?」

「絶対にここにいる6人の中だけのヒミツにしておかなきゃならない、夏休みの愉しくも妖しい思い出・・・」
 男の子受けの良い、仲間内だけの秘密、というキラーワードでまとめにかかる凛子さま。

「ボクもそんなつもりじゃなかったんだ・・・だってミコトお姉さんが、何でも命令をきいてくれる、って言うからさ・・・」
 と、バツの悪そうなマサヒデさま。

「わかったよ。要するにマサヒデは、ミコトお姉さんのことを忘れたくないんだろ?だから写真を撮って持っておきたいって思ったんだろ?」
「うん、そうなんだ。ボク、ミコトお姉さん、大好きになっちゃったから」
 衒いなく凛子さまの助け舟に、あっさり乗られるマサヒデさま。

「だったら今、絶対忘れないように、じっくりとミコトさんの顔とからだを視て憶えておけばいい。触るのだって自由なんだから、悔いのないようにいっぱい触っとけよ。それが思い出っていうもんだ」
 おっしゃった後、少し照れたようなお顔になられる凛子さま。

「それに今度、適当に見繕ってミコトさんの紙焼きの写真をユタカに渡しておくから、適当にみんなで分けな」
「それってヌード?」
 照れ隠しなのであろう凛子さまのご提案に、すかさずツッコまれるユタカさま。
 それは私も気になるところです。

「いや、ヌードは親とかにみつかったときにマズイだろ。水着止まりだな。それだって、誰?って話になりそうだから、あんたたちちゃんと、みつかんないように隠しとけよ」
「はーいっ!」
「やったー!」
 嬉しそうに弾んだお声で一斉のお返事。

「ほらほら、もうあと15分になっちゃったぞ?最後にもう一度ミコトさんをアクメにしてやりな。どうせあんたたちの最初の命令はバスタオルを・・・」

 凛子さまのお言葉が終わらないうちに、男の子たちが一斉に私に群がってこられ、次々に伸ばされる腕でバスタオルを幾分乱暴に引き剥がされました。


夏休み自由研究観察会 16


0 件のコメント:

コメントを投稿