2014年4月13日

コートを脱いで昼食を 30

「はい・・・」
 お答えしてから私は、両腿をぴったりと合わせたままゆっくりと立ち上がり始めました。
 腰を上げた拍子に内腿同士が擦れ、その部分がヌルッとしているのが自分で分かりました。
 視界が上がっていくにつれ、私のアソコがみなさまに見えやすい位置まで上がってしまうことを、すごく意識してしまいます。
 意識すると、アソコの奥がチリチリ疼いてきます。
 ぬるんだ内股を、無性に激しくスリスリ擦りつけたくてたまりません。
 なんとかがまんしつつ完全に立ち上がると、自分でたくし上げているTシャツから下の裸部分、おっぱいから足首までがすべて無防備に、みなさまの視線に晒されました。

「まずは前からね。どのへんに貼ろうかしら?」
 シーナさまが桜子さまに尋ねると同時に、
「ワオ!インクレディボーボールドプッシーー!ソークール!ジャスタウェイト!アワナテイカピクチャーウイズハー!」
 突然エレナさんの興奮されたご様子なお声が響きました。

 エレナさんは跳ねるように試着室のほうへ駆け出し、すぐ戻ってきました。
 手にした携帯電話を嬉しそうにシーナさまに渡し、私の横に寄り添ってきます。
 私の右脇にピッタリと身を寄せ、
「オモイデ、オモイデ!ネッ?」
 と笑いながら私の顔を覗き込んできました。
 左脇にシルヴィアさんもやって来ました。
 両脇に彼女たちの体温を感じて私はもうドッキドキ。
「ひゃん!」
 左隣のシルヴィアさんが右手をこっそり下に伸ばし、私の裸のお尻をそっと撫ぜたようでした。
 やれやれ、という感じで、座ったままの桜子さまが小さく笑いました。

「オーケー、ユーレディ?セイ、チーーーーッズ!」
 あれよあれよと言う間に、シーナさまが何度もシャッターを押しています。
 美形の外国人さんに挟まれたおっぱい丸出しな私の写真が、何枚もあの携帯電話の中に記録されちゃっているのです。
 いやん、恥ずかしい。
 きっと、こっちでもご自分のお国に戻っても、何人もの人に私のおっぱい写真を見せちゃうのだろうな・・・
 あっ!そう言えばさっきエレナさん、プッシーがどうとかおっしゃっていたから、シーナさまのことだもの、きっと下まで入るように写しちゃっているはず・・・
 両脚ぴったり閉じているから、携帯電話のカメラの解像度なら、ただの無毛な土手にしか見えないだろうけれど。
 おかっぱウィッグで普段とはずいぶん雰囲気の違う顔なことだけが、せめてもの慰めです。

「ほら直子、もっと愉しそうな顔をなさい!」
 シーナさまがからかい口調で私に投げつけてから、つづけてエレナさんたちに何か外国語でおっしゃいました。
 それを聞いたシルヴィアさんが、すっごく嬉しそうに大笑いした後、オッケー、と大きなお声でお答えしました。
 私のお尻をずっとやんわり掴んでいたシルヴィアさんの右手が離れました。

「ラストワン!レディ?トレイ、ドイ、ウヌ!」
 シーナさまのドイというお声のあたりで、シルヴィアさんたちがからだを動かす気配がありました。
 横目で見ていると、シルヴィアさんはドレスのVラインを左右に押し広げ、エレナさんはハート型からつづくジッパーを一気に下へおろしました。
 えっ!?まさか・・・
「ナイスブーブス!ステイ!ワンモア!」
 何度かシャッターを押したシーナさまが構えていた携帯電話をたたんだのを見て、私は左右の彼女たちに素早く視線を走らせました。

 ぽってりとしてボリューミーなシルヴィアさんの巨乳。
 ツンと上向き乳首にもぎたての桃の実のようなエレナさんの美乳。
 おふたりとも自ら胸元を開き、見事なおっぱいをお外にこぼれ落としていました。

「センキュー、マゾッコナオチャン!アイラァビュー!」
 おふたりが私を左右からやんわりハグしてきて、ほっぺたにチュッチュッてキスしてくれました。
 私はボーっとして硬直、されるがまま。
 おふたりの剥き出しなバストが左右から両腕に当たり、その体温と少し汗くささの混じったローズ系パフュームの良い香りに、頭はクラクラからだはムラムラ。
 だけどなぜだかからだが動かず、Tシャツたくし上げな直立不動のままでした。

 シーナさまから携帯電話を受け取った彼女たちは、はだけた胸元はそのままに、再び試着室のほうへ楽しそうに戻っていきました。
 まだ試着したいドレスがあるのでしょう。

「陽気でいいわよね、外国の子たちって」
 純さまが半分呆れたようなお顔でおっしゃいました。
「直子、よかったじゃない?お仲間と写真が撮れて。抱きつかれてムラムラしちゃったんじゃない?」
 シーナさまがからかうようにおっしゃってから、ふと試着室のほうへ視線を向けました。
 つられてそちらを見ると、シルヴィアさんが再び着替え始めているところでした。
 って、なぜわかるかと言うと、シルヴィアさんたら、試着室のカーテン開けっ放しで青いドレスを脱いでいるのです。
 試着室の中で後ろ向きになった上半身裸の真っ白な背中とまあるいお尻がこちらを向いていました。

「やれやれ。もう好きにさせておくわ。今日のここはそういうお店、っていうことで、ね?」
 純さまが自嘲気味に笑いながら、周りの人たちを見回しました。
 つられて私も視線を上げると、あれっ?
 いつのまにかギャラリーさんが増えていました。
 私と同い年くらいの比較的地味めな服装、おひとりはベージュのブレザーに膝丈のスカート、もうおひとりは水色のフリルワンピース、の学生さんらしき女性がおふたり、シーナさまたちの背後の少し離れたところから私をじーっと見ていました。

「あら、いらっしゃいませ。驚いた?これはね、スキンアートの実演なの。これからこの子の下半身にシールを貼れば完成なのよ」
 シーナさまが気さくな調子でその子たちに呼びかけました。
「こんな格好でも同性だし気にならないでしょ?よかったらゆっくり見ていってね。この子は見られたがりのヘンタイだから」
「あ、はい・・・面白そうだから見ていきます」
 興味津々というお声が返ってきました。
 ああん、シーナさまのイジワル・・・

「でもね、ここにも夕方になると男性客が来ることもあるんですよ。ほら、シルヴィアたちみたいなお店のお客さんとか・・・」
 純さまがシーナさまに相談するみたく問いかけました。
「ああ。ドーハンってやつね。嬢がお客さんにねだって何か買ってもらおう、って」
「そうそう。だからあんまりこういう無法痴態もつづけていられないんですよね、残念ながら」
「それならさっさとすませちゃいましょう。桜子さん、お願いするわ。蝶々のシールだったわね」
「はい。シーナさんからは、何かご希望あります?」
 シルヴィアさんたちとの記念撮影をニヤニヤ顔でご覧になっていた桜子さまが、やっと出番がきた、というお顔でシーナさまに尋ねました。

「うーん・・・時間に余裕があれば、面白いアイデアがあるのだけれどねー」
 シーナさまが、周りのみなさまにご説明するかのようなワザとらしい、お芝居がかった口調でおっしゃいました。
「ほら、この子って見た通り、けっこう上付きじゃない?こうしてまっすぐ立っていてもワレメちゃんのスジが正面からクッキリ見えるほど」
 私の下半身を指さしながら周りを見渡しつつ、つづけました。
 シーナさまのご指摘で、周りのかたたちの視線が一斉に私の剥き出しな無毛の股間に注がれるのがわかりました。
 うぅっ・・・
 ピッタリと閉じた襞を抉じ開けるように肥大化している肉の芽が、奥でズキズキと疼きます。

「だから、そのスジを蝶々の胴に見立てて、左右の内腿に開いた羽をそれぞれ貼れば、直子が脚を動かすたびにパタパタ羽ばたいているように見えるかな、って」
 シーナさまのお言葉に、試着のお客様と新しいギャラリーさんたちがクスクス笑っています。
「あ、それ、ワタシも考えました。ご依頼いただいて最初に思いついたのが、それでした」
「ねー。絶対お似合いよね?ヘンタイ直子になら」
「でも、それするにはやっぱり寝そべってもらわないと・・・」
「そうよね。今は時間がないし、今度にしましょう」
 あっさりシーナさまが却下され、みなさまの前でそうされることを想像してドキドキしていた私は、安堵ほぼ100パーセントでちょっぴりだけがっかり。

「まあ無難に、そのスジの割れ始めあたりに一匹って感じかしら?」
「そうですね。今まさにバストのお花にめがけて飛んでいく、みたいな感じでやってみましょう」
 桜子さまの手にあるのは、5センチ四方くらいの綺麗な青い羽を広げた蝶々のシールでした。
 桜子さまが椅子から立ち上がりました。

「このへんでいいですか?」
「ぁあんっ!」
 私の傍らに来た桜子さまが、右手人差し指でちょこんと、私の下腹部の割れ始めギリギリのあたりを撫ぜました。
 微妙な位置を刺激されて思わず声を洩らしてしまう私。
「そうね。そこでいいわ。桜子さんにお任せするから、ご自由にやっちゃってちょうだい」
 シーナさまはそう言い残し、新しいギャラリーさんのほうへ近づいていかれました。

「ねえナオ?そんなにぴったり脚を閉じていたらちょっとやりにくいのよね。皮膚も撓んじゃうし」
 私の前に立った桜子さまが冷たい感じでおっしゃいました。
「少し自然な感じに脚を開いてくれない?気をつけ休めの休め的な感じで」
「脚を・・・開くのですか?・・・」
 ついにそのときが来ちゃった、という絶望的な気持ちで、桜子さまを上目遣いにすがる思いでお尋ねしました。
「そうよ。早くしてっ!」
 あくまでも冷酷な桜子さま。

 今、脚を開いちゃったら、タンポンの防波堤がとっくに決壊している私の股間から、ヘンタイ淫乱マゾの証明となる液体がトロトロ溢れ出してしまうことは、わかりきっています。
 それどころか、おそらく小指の先くらいにまでピンク色に膨れ上がっているはずな私の欲望の塊も、みなさまの眼前に曝け出されてしまうことになるでしょう。
 それを見れば、どんなにウブな人だって、その女が性的に興奮状態にあることは一目瞭然。
 そして、こんな街中の明るいお店の一角で、見知らぬ人たちを含む数人に囲まれた中でそんな状態になる女は、紛れも無くアブノーマルな露出狂以外の何者でもない、ということも。

 今日シーナさまに出会ってから今までのことで蓄積されてきたすべてのムラムラが一気に昇華しようとしていました。
 もうどうなってもかまわない。
 私の恥ずかしく浅ましい姿を、ここにいるすべての人たちに嘲笑って欲しい、軽蔑して欲しい、辱めて欲しい。
 そして私を恥辱のどん底に叩き落して欲しい。
 私の理性の最後の箍が弾けたようです。
 死にそうなくらい恥ずかしい気持ちなのに胸がどんどん高鳴って、心地良い陶酔感がからだ中に押し寄せました。

「・・・わかりました」
 桜子さまをまっすぐに見つめて、私は右足をジリジリと外側にずらし始めました。
 くっついていた内腿が離れ、まず白くて短い紐がぷらんと、私の両脚付け根から垂れ下がりました。
 おおお、と、どよめくみなさま。
 両脚を閉じているあいだは見えなかったから無理もありません。
「あれはタンポンよ。と言っても生理ではないのだけれどね」
 いつのまにか新しいギャラリーおふたりを前へとお連れしていたシーナさまが、桜子さまのすぐ後ろでおふたりに笑顔でご説明されています。

 そうしているあいだにも、私はジリジリと両脚を開いていきました。
 ワレメの襞が割れるのを感じると同時に、右内腿を粘質な液体がトロトロっと滑り落ちていきました。
 腿をつたい、ふくらはぎをつたって踵へ。
 両足の間隔が開くにつれ、左腿にもおツユがつたう感触。
「あらあら、やっぱり垂れ流し状態ね」
 シーナさまのイジワルなお声。
 恥ずかしさでバクハツしそう。
 それでも私はすでに観念していましたから、口を真一文字につぐんでシーナさまたちを見つめていました。
 心の中で、もっと視てください、もっと蔑んでください、とお願いしながら。

「純ちゃん、どうしよう?床にもタオル敷こうか?」
「ううん。もういいですよ。後でモップで拭けばいいだけから。こうなったら、どれくらい溢れちゃうのか、とことん見せてもらいますよ」
 純さまが苦笑いを浮かべ、私の顔とアソコを交互に見ています。
「それだったら靴が邪魔ね。靴がおツユを吸っちゃうもの。直子、そこで靴脱いで裸足になりなさい」
 シーナさまのきっぱりとしたご命令。
「みんなが驚くくらい、床に水溜りが出来るはずよ」
 嬉しそうにみなさまを振り返るシーナさま。

 お言いつけ通り、その場で軽く膝を曲げ、履いていた靴を脱ぎました。
 バレエシューズ風のフラットなパンプスだったので、脱ぐこと自体は簡単だったのですが、膝を曲げたおかけで股間が大きく割れてしまい、溜まっていたおツユが待ちかねたようにダラダラと両脚を滑り落ちていきました。

「ほら、もうあんなに水溜り」
 シーナさまが嬉しそうに私の足元を指差します。
「うわー。あの人、かなり本気なんですね。愛液、けっこう濁っていません?」
 新しいギャラリーのおひとりが口にされたお言葉に、からだがカァーッと熱くなりました。
「いいところに目をつけたわね。あんな格好してみんなに視られて、もう何時間もひっきりなしにビンビン感じちゃってるから、きっとアソコの中もずっとウネウネ蠢きっ放しなのよ」
 シーナさまが嬉しそうに引き継いで、つづけました。
「たぶん膣が無駄にキュッキュ締まって、膨らみきったタンポンをグイグイ絞っていることでしょうよ」
 蔑みきったシーナさまの口ぶりに、私のアソコが懲りもせずキュンキュン感じてしまいます。

 ひとしきり笑われたあと、不意にみなさまが静かになりました。
 シーナさまだけは、相変わらずニヤニヤ笑っています。

 私は、両足のあいだを40センチくらい開いて、いわゆる、休め、の姿勢で立っていました。
 このくらい脚を開くとラビアが少し割れ、そのちょっと奥で包皮を完全にめくり上げるほど肥大したピンクの肉の芽が、外界に姿を覗かせているはずです。
 事実、シーナさま以外のみなさまの目はすべて、その部分を凝視されていました。

「おっきい・・・」
 試着のお客様の独り言みたいなつぶやき。
「直子のオマンコって、閉じているときは柏餅みたいにプックリしてとても可愛いのに、ちょっと開くと中身は例えようもないくらい卑猥なのよねえ」
 シーナさまのお下品なご説明がお言葉責めの矢となり私の敏感な芽をつらぬいて、いやらしいよだれが足元にヒタヒタと溜まっていきました。


コートを脱いで昼食を 31