2012年1月21日

ピアノにまつわるエトセトラ 26

 パチパチパチパッチーン、カラカラカラカッターンッ!

「いやあぁあぁーーーあーーあーっんんん!」

 洗濯バサミたちが派手に弾け跳び、フローリングの床に次々落下した音とともに、ゆうこ先生の悲痛な叫び声がお部屋に響き渡りました。

 ゆうこ先生の上半身が大きく後ろへのけぞって白い喉元が反り返り、首輪から乳首へとつながった鎖もピンと張りつめるまでに伸びきって、グイ-ンと伸びた乳首が重たそうな乳房もろとも肩先のほうへ痛々しいくらい引っ張られていました。

「んんんーーっはぁはぁ…いったぁいーーぃですぅぅぅ」

 のけぞったままのゆうこ先生が、からだをピクピク痙攣させています。

「でもドマゾな先生は、こういうのがお好みなんでしょう?」

「あぁぁ…はいぃ、はぃぃーーーっ!」

「左側にもまだたくさん、洗濯バサミが残っていますよ?」

「あぁ、はい、はいぃぃ」

「それは、どうしましょうか?そのまんまにしときます?」

「いえ、や、やってくださいぃ、してくださいぃ」

「え?何を?」

「さっきみたいにぃ、さっきみたいにぃ」

 ちっちゃい子が駄々をこねてるみたいなゆうこ先生のおねだり声。

「して欲しいのでしたら、さっさとからだを戻してください。そんなにのけぞっていたら私の手が届きませんもの」

「ううぅぅっ…」

 ゆうこ先生が唸りながら上半身を元に戻し、はあはあ息を荒くしつつアイマスクで遮られた視線を私のほうに向けてきました。
 半開きになった唇の端からはよだれが垂れ、額には深いシワが寄って、なんていやらしいお顔。

 視線を落としていくと、不自然に上向きに吊られている右おっぱいの脇から脇腹を経て腿の付け根あたりまで、うっすらと汗ばんだ白いお肌に桜の花びらを散らしたようなピンク色の痕が点々と出来ていました。

 それらはもちろん、洗濯バサミたちが噛みついていた痕でした。
痛々しくて、そして艶かしくて、私は思わず腕を伸ばし、ゆうこ先生の右脇腹あたりの痕をそっと撫ぜました。

「ああんっ!」

 ゆうこ先生のからだがピクンと震え、すぐに私の手にご自分の肌をなすりつけるように、からだをくねらせて身を寄せてきました。

「あらあら先生、そんなに気持ち良かったのですか?内腿のところ、お膝くらいまでべちょべちょのヌルヌルですよ?」
「これって本当にえっちなおツユだけなんですか?ひょっとしてオシッコも洩らしてません?」

 私の言葉を聞いたゆうこ先生は、膝立ちのお腹ごと下半身を突き出すように、再びからだを軽く反らしました。

「確かめてみてくださいぃ。直子さまのお手で、ゆうこのそこをさわって確かめてみてくださいぃ…」

「いいえ、ダメです。その手にはのりません。先生のビショビショオマンコにはまださわってあげません。さわらなくたって、痛いのだけでイけるのでしょう?だって先生はどうしようもないドマゾなのですから」

 ピンクの噛まれ痕を追って肌に手のひらを滑らせながら、私の右手があと数センチでゆうこ先生の秘部、というところでピタリと止めました。

「さあ、次はこっち側ですね。覚悟はいいですか?」

 ゆうこ先生の下腹部から離れた私の手は、今度は不意を突いて一気に薙ぎ払うことはせず、ゆうこ先生のからだの左半分を飾る洗濯バサミたちの柄に軽く触れて一つづつ揺らしながら、ゆうこ先生の恐怖と期待をいたぶり、もてあそびます。

「あぁ、早く、早くやっちゃってくださいぃ…直子さまぁ、早くぅう…」

 洗濯バサミが揺れるたびに、ゆうこ先生のからだもカタカタ小刻みに震えていました。
 唇をキュッと噛みしめて、いつ訪れるかわからない痛みにそなえています。
 私はゆっくりと腕を上下させて洗濯バサミたちをしばらく揺らしつづけます。

「あぁ…お願いです直子さま、早く、早く一気にやっちゃってくださいぃ」

「うふふ、そうやって震えている先生、すっごくカワイイですよ」

 そんなふうにエス的な焦らし言葉を投げかけていて、ふと思い当たりました。
 こういう科白、いつもオナニーのときに私、心の中で言ってるな、って。
 すると、そこで震えているゆうこ先生のからだが、いつもオナニーのときに鏡に映している自分のからだに思えてきました。

 そうか、私がいつもオナニーしてるときって、知らずにエス役も演じていて、それも込みで気持ち良くなっていたんだな…
 ゆうこ先生の痛々しい噛まれ痕を見てゾクゾクする気持ちって、そういうことなのか。
 私の心の中には虐められたいっていう欲求と同じくらい、虐めたいっていう欲求もあったんだ。
 確かに、こうやって誰かを支配出来るのも、とても気持ちいいものでした。

 視線を自分のからだに落としました。
 私が羽織っているバスローブはとっくにウエストの紐がほどけて前全開でした。
 自分の胸元に目をやると、私の乳首もゆうこ先生に負けず劣らず思いっきり背伸びして尖りきっていました。

 ああ、この硬くなった乳首もギューッとお仕置きしてあげないと…
 その欲求に衝き動かされるように私は、片手でゆうこ先生の洗濯バサミを揺らしつつ、そっと身を屈め、もう片方の手で床に落ちた洗濯バサミをひとつ、拾い上げました。

「ああ、直子さまぁ、早く、早くぅぅ。そんなに焦らされたらゆうこは、ゆうこはぁ…」

 私の考えなんて知る由もないゆうこ先生は、もういてもたってもいられない、といったご様子でからだをクネクネさせ始めました。

「本当にはしたない先生ですね?おねだりのいやらしいダンスですか?」

 言いながら私は、ゆうこ先生の洗濯バサミを揺らす腕もそっと引っ込めました。

「あれ?直子さま?どうしたの?もっともっとゆうこを虐めてくださいぃ」

 私が遠のく気配に気づいたのか、ゆうこ先生が不安げなお声になりました。
 私は、物音をたてないようにそーっとゆうこ先生から離れてしゃがみ込み、床に散らばった洗濯バサミを3つ、拾い上げていました。
 さっき拾ったのもいれて4つの洗濯バサミを、自分が着ているバスローブの袖のところの布地に挟んでぶら下げました。

「直子さま?本当にどうしちゃったのですか?」

 気配が消えてしまった私に、ゆうこ先生はからだを揺らすのをやめて、お顔だけキョロキョロ左右に振っています。
 私は再びそーっとゆうこ先生に近づきました。

さっきと同じ位置まで戻ったと同時に声をかけました。

「せんせっ?」

「あっ!直子さ…」

 ゆうこ先生の動きが一瞬固まり、お返事が終わるか終わらないかの瞬間、ゆうこ先生のからだ左半分にぶら下がった洗濯バサミたちを、右腕を振り下ろして再び一気に薙ぎ払いました。

 パチパチパチパッチーン、カラカラカラカッターンッ!

「うわあぁぁあぁーーーあーーあーっんんん!!」

 再び大げさにのけぞるゆうこ先生のからだ。
 ビクンビクンと何度も震えるゆうこ先生のからだ。

「ああぁぁぁぁーーーーーーーーーーーー…」

 のけぞったまま開きっぱなしとなったゆうこ先生の喉から、切なく長い悲鳴がほとばしりました。

 首輪に強引に引っ張られてひしゃげるおっぱい。
 ガクンガクンと上下に波打つ腰。

 股間の交わりからヌメヌメと溢れ出る白味を帯びたスケベ過ぎる液体。
 そんなゆうこ先生の狂態にゾクゾク感じながら、私は袖にはさんだ洗濯バサミを取って、自分の右乳首を素早く挟みました。

「ああんっ!」

 思わず大きな声が出てしまいましたが、まだのけぞったままアンアン悶えているゆうこ先生の耳には届かなかったはず。

 左乳首と左右脇腹にも一つづつ噛ませました。
 ゆうこ先生ご愛用の洗濯バサミは、私の普段使いのより強い噛まれ心地で挟むたびにジンジン感じて小さく喘いでしまいましたが、イったきりのゆうこ先生には、きっと聞こえなかったでしょう。

 挟み終えて素早くバスローブの前を合わせ、ウエストの紐もきっちり結びました。
 こうしておけば、ゆうこ先生がアイマスクをはずしても、まさか私が自分の乳首を洗濯バサミに噛ませているなんて気がつかないはずです。
 いえ、別に気づかれてもかまわないのですが…なんとなくエス役のあいだは知られたくないと思ったんです。

 からだを動かすと、乳首と脇腹にぶら下げた洗濯バサミがバスローブの裏地に擦れて揺れて、ムズムズチクチクと心地よい痛みを送ってきてくれて、どんどんどんどんからだが疼いてきていました。
 自分のからだに痛みが加わったことで、逆にゆうこ先生に対するサディスティックな気持ちが増大したみたいでした。

「ずいぶん気持ち良かったみたいですね?もう満足ですか?」

 膝立ちのままブリッジするみたいに上体だけ大きくのけぞらしてヒクヒク痙攣しているゆうこ先生のお顔のほうにゆっくりと移動して、見下ろしました。

「あーーんっ、イってしまいましたぁ。ゆうこ、さっきのお仕置きでとても気持ち良くイってしまいましたぁ。それに…それにやっぱりちょっと、オモラシもしちゃったみたいですぅ。ごめんなさい、ごめんなさい直子さま…」

「また無断でイったんですか?まったくもう、どうすればこのえっちなからだが鎮まるんでしょうね?」

 私は乱暴にゆうこ先生の肩を掴んで上半身を起き上がらせ、アイマスクを剥ぎ取りました。

「ほら先生、ご自分のからだを見てください」

 ゆうこ先生の目尻には、両目とも涙が溜まっていました。
 右目には、涙が滑り落ちた跡も。
 あの洗濯バサミ一気に払い落しは、やっぱり相当に痛かったのでしょう。
 でも、ゆうこ先生は、それでイっちゃったんです。

 ゆうこ先生の上半身には、いたるところに洗濯バサミに噛まれた赤い痕が散らばっていました。
 まだからだに残っている洗濯バサミは、左のおっぱいの乳首のまわりに3つ、右に4つ。
 そして、両乳首をはさんでいるクリップ。

 ゆうこ先生の涙を見てしまったせいでしょうか、あらためてゆうこ先生がたまらなく愛おしくなって、チュッと軽くくちづけしてから、頬の涙の跡に舌を這わせました。

「ああぁ、ありがとうございます、直子さま…」

 ゆうこ先生はうっとりと目を閉じて、されるがまま。
 それから、首輪のリングから鎖をはずして、また下へ垂れ下がるように直しました。

「せっかくのキレイなからだに無残な痕をたくさんつけちゃって、こんなことしなくちゃイけないんですか?ヘンタイ先生?」

 気を取り直してエスの気持ちに戻りながら、わざと乱暴に、投げつけるように言いました。
 しばらく自分のからだを見下ろしていたゆうこ先生は、おずおずという感じで顎をゆっくり上げて、潤んだ瞳で私を見つめてきました。

「はい…とても痛かったけれど、すごく気持ち良かったんです…でも、まだドマゾオマンコが疼いていて…」

「ふーん。そうですか。さっきから先生はオマンコ、オマンコってしつこいですね。そんなにそのグショグショな性器を弄ってもらいたいんですか?」

 言いながらゆうこ先生の右乳輪近くを噛んでいた洗濯バサミを不意にはずしました。

「あふんっ!」

 ゆうこ先生がビクンと震えて、おっぱいがプルンと跳ねました。
 洗濯バサミって肌から外すときも、かなりな痛みが走るんです。

「それなら私、先生に実演して見せてもらいたいプレイがあるんですけど。このお部屋に何か空き瓶、ありますか?」

 今度はゆうこ先生の左おっぱいの洗濯バサミを外しながら聞きました。

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