2011年9月25日

氷の雫で濡らされて 19

何かにからだを強く揺さぶられている気がして、目が覚めました。
「・・・と、カゼひいちゃうわよ?」
誰か、女性の声がぼんやりと耳に届きました。

閉じていたまぶたをゆっくりと開けていくと、私の顔を覗き込んでいる誰かと視線が合いました。
「わっ!」
声を出すと同時に意識がハッキリして、私はガバッと上半身を起こしました。
反射的に飛び退く誰か。

「あんまりぐっすり眠っているから、起こすの可哀相とも思ったのだけれど、そんなに汗かいたからだで裸で眠っていたら100%、カゼひいちゃうからさ」
目の前にシーナさまがいました。
ハワイのムームーみたいなカラフルで涼しげなお洋服を着て、私を見てニコニコ笑っています。
「あ、シーナさん!あ、さま・・・なんでここに?」
言ってから私は、意味も無くまわりをキョロキョロ見渡してしまいました。

「直子さんが無事、脱出できたか心配で見に来てあげたのよ。あと、今はプレイ中じゃないから普通にシーナさんでいいって」
シーナさんがまたベッドのほうに近づいてきて、私の枕元の縁にチョコンと腰掛けました。
「一応自力で脱出できたみたいね」

そうだ。
私、最後にイった後、急に眠くなってきて、そのまま眠っちゃったんだ。
私のからだには、大きなバスタオルが2枚、かけられていたみたいでした。
でも、起き上がってしまったから、今はおっぱい丸出し。
タオルの下で開いている膝を閉じようとしたとき、足首の鎖がジャランと鳴って、両脚は鎖に繋がれたままだったことを思い出しました。

お部屋は、心地良い温度に戻っていました。
シーナさんがエアコンを点けてくれたのでしょう。
バスタオルをかけてくれたのもきっとシーナさん。
マイクスタンドも片付けられ、窓にはレースのカーテンだけ引かれていました。
お外はすでに暗くなっていました。

「わざわざありがとうございます、シーナさん。ご心配とお世話をおかけしちゃったみたいで・・・お部屋も片付けていただいたみたいだし・・・」
「いいの、いいの。わたしもおかげですんごく面白いものが見れたから」
シーナさんがイタズラっぽく笑いかけてきました。

「わたしがいつ、ここに戻ってきたのか、知ってる?」
「えっ?」
「わたしがリビングのドアをそっと開けたとき、部屋はカタカタカタカタうるさい音がしてて、この上で直子さんが、すんごい勢いで悶えてた。オマンコいいーっ、なんて、おっきな声で叫びながら」
シーナさんが愉快そうに笑いました。

「えーーーっ!?」
見られちゃってたの?
それも一番見られたくない、恥ずかしすぎる修羅場なワンマンショーを・・・
私の全身を、全血液が逆流しました。

「直子さんたら、ドアを開いても閉じても、ぜんぜん気がつかないんだもの。夢中になってバイブをズボズボ出し挿れして、おっぱいめちゃくちゃに揉みしだいて」
「腰がビクンビクン、いやらしく何度も浮いていたわ。わたし、リビングのドアのところに立って、ずーっと見ていたの」
「そのうち、床に落ちたローターが私の足元まで転がってきたのね」
「カタカタ凄い音だったから、いくら防音とは言え、下に住んでる人が在宅だったら絶対苦情来るなーってハラハラしてたから、思わず拾い上げちゃった」
「そしたらあなたったら、あれだけうるさい音が鳴り止んだことさえ、気がつかないんだから」
シーナさんが苦笑いを私に向けました。
私は、あまりの恥ずかしさに火照ったまま、うつむいて上目遣い。

「とにかくすんごい喘ぎ方だったわねえ。上半身ガクガク震わせて、おっぱいプルンプルン揺らして、両手でからだ中まさぐって。見方によったら悪魔祓いの儀式中、みたいな?」
「潮噴いたのもバッチリ見ちゃったわよ。ずいぶん飛んだわねえ」
「そのうちに、ローターとかスポイトとかを床にぶん投げた、と思ったらぐったりしちゃって、ベッドにひっくり返って。やがて寝息が聞こえてきた」
「部屋はすんごく暑かったけど、固唾を呑んで見守っちゃたわよ。一部始終。それで、直子さんが眠ってから軽く片付けした後、起こした、ってワケ」
「だから、直子さんが眠っていたのは、ほんの15分くらいね。ちなみに、わたしは、出て行ってから1時間20分くらいで戻ってきたの。そのときはもう鍵は落ちていたから、アイスタイマーもだいたい予想通りだったみたいね」

シーナさんは、お話している最中に立ち上がり、お話しながらダイニングへ行って、またすぐ戻ってきました。

「そんなワケでお疲れさま。わたしが目撃した野生の直子さんは、すんごくいやらしくて、すんごくスケベで、すんごく淫乱で、すんごくマゾで・・・」
言いながらシーナさんの指が、依然としてうつむいている私の顎にかかり、クイッと私の顔を上向きに持ち上げました。
シーナさんと見つめ合います。
私は、絶望的な恥ずかしさで、火傷しそうなほど真っ赤に火照っているはずです。

「それで、すんごくセクシーで、すんごく可愛かった」
「目を閉じて、口を大きく開けなさい」
シーナさま、お久しぶりなご命令です。
この冷たい口調を聞くとやっぱり、シーナさん、ではなく、シーナさま、と呼びたくなります。
私は素直に言われた通り従い、両目を閉じて、口を大きく開けました。

私の口の中に何か冷たい雫がポタリと垂れて、思わず目を開けてしまいました。
シーナさまが長さ8センチくらいのゴツゴツした菱形のロックアイスを端から三分の一くらい、ご自身のお口で咥え、そのお顔を私の顔に近づけてきていました。
シーナさまが目を軽く閉じているのを見て、私もあわててまた目を閉じました。
ロックアイスのゴツゴツした感触が私の口中に侵入してきて、一瞬、唇同士が触れた、と思ったら眼前の気配が遠のきました。
「たぶん、すんごく喉が渇いているでしょう?それしゃぶって落ち着いたら、シャワーを浴びてサッパリしちゃいなさい」
シーナさまがやさしくおっしゃいました。

確かに口の中がカラッカラに乾いていて舌がまわらず、しゃべるのにも不自由なほどだったので、シーナさまに口移しでもらった氷の塊は、まさに甘露の味がしました。
その上、今、たしかに触れ合った私とシーナさまの唇・・・
嬉しさに我を忘れて、思わずシーナさまの細い腰に両腕でギューッとしがみつきました。
ずいぶん前にデパートで出会ったときと同じパフュームのいい香りがしました。

「ひーにゃひゃにゃ。ひゃひひゃひょーひょにゃひひゃひゅ!」
氷を口いっぱいに頬張ったまま感激してお礼を言うと、シーナさまが少し照れたようなお顔になり、これじゃイケナイと思い直したのか、キッと真面目なお顔を作って、私の両腕を邪険に払い除けました。
「言っておくけど、今のはキスじゃないからね?喉が渇いてるだろうと思ったから・・・奴隷にあげる飴と鞭の、単なる飴のほうだから・・・」
「それに、直子さん?どうするつもりだったの?この鍵、ずっと向こうのほうまですっ飛んでたわよ?わたしが来なかったら、足の鎖はどうやってはずすつもりだったの?」
シーナさまは、わざと怖いお顔になって、わたしの目の前に輪っかの付いた南京錠の鍵をプラプラさせました。

それは知らなかったけれど、もうそんなことはどうでもいいような気分でした。
私は、シーナさまと唇チューが出来たことで、すっごくルンルンな気持ちになっていました。
もう、シーナさまったらツンデレなんだからー。
シーナさまは、照れると怒った感じになっちゃうみたいです。

シーナさまが私の両脚の鎖もはずしてくれて、ついでに赤いエナメルの手枷と足枷、ショーツとワンピースも脱がせて丸裸にしてくれました。
私はずっとされるがままで、ソファーベッドの上をゴロンゴロン。
口の中の氷は、とっくに溶けて無くなっていました。

「ずいぶんあちこちに痣が出来ちゃったわねえ。見るからにマゾ奴隷って感じでわたしは好きだけど。完全に消えるまで一週間てとこかな?それまでプールとか温泉には、行けないわねえ」
シーナさまはイジワルそうに言いますが、私は、そんなこともどうでもいいと感じていました。
確かに、私のからだのあちこちに、赤紫や真紅やピンクの痣やみみず腫れが痛々しく、白い肌を飾っていました。
でも、それはそれで艶かしく淫靡で、かえってセクシーにも思えました。
シーナさまにぶたれるなら、どんなに痕が残ったって・・・
シーナさまの細い指が気まぐれに、私のおっぱいや太腿やお尻の痕をなぞるたびに、性懲りも無くゾクゾク感じていました。

「さ、ゆっくりシャワーを浴びてきなさい。その間にわたし、お夕食の用意しといてあげる。さすがにお腹、空いたでしょ?」
「あ、はい。でも、いいんですか?」
「さっき、フードコートでいろいろ買い込んできたから。出来合いのお惣菜だけど、美味しいって評判のお店なの。直子さんと一緒に食べようと思って」
「うわー、嬉しいです。今夜は泊まっていかれます?」
「わたしも当初はそのつもりだったんだけど、急に用事が入っちゃってね。夜の9時から」
「9時からお仕事、ですか?」
急激にガッカリしながら聞きました。
「仕事、とも言えるのか、言えないのか・・・奴隷の一人に急に呼び出されてね・・・」
シーナさまが謎なことを言って、言った後また苦笑い。

「奴隷に呼び出されるご主人様、ってのもなんだか可笑しな話だけどね。ま、いろいろあるのよ、長く生きていると」
「直子さんにもそのうち説明する機会があるでしょう。それまでは、今のは聞かなかったことにしといて、ね?」
シーナさまがニッて笑いかけてきました。

「もちろん直子さんとはまた近いうちに時間作って、じっくり遊ぶつもりよ。あなた面白いもの。どんどんアイデアが湧いてくるし、何よりわたしが萌えられる」
「ゆりさまともさっき電話でお話したの。前半戦のご報告がてら。それで、ゆりさまからも直子さんの今後の貸し出し許可もいただいたし、当分わたしからは逃げられないわよ?」
シーナさまがニヤリと笑って、今は普通に戻っている私の右の乳首をピンって人指し指で弾きました。
「いやんっ!」
その途端に私の官能がポッと小さく燃え上がり、背筋がゾクッとしてしまいました。

どうやら私は、本気でシーナさまとのSMアソビを気に入ってしまったようでした。
今夜はダメでも、近いうちにまたシーナさまが遊んでくれる。
そう考えるだけで、心がワクワクして前向きな気持ちになれました。
奴隷の一人、っていう言葉は少し気になったけれど、シーナさまは社会人だし、昔からやよい先生ともお付き合いされていたし、確かにいろいろあるんだろう、って考え直して、そのことについてはそこで思考停止することにしました。

「ほら、早くシャワーしてらっしゃい」
シーナさまに裸の背中をパチンて軽くはたかれました。
「はい。シーナさまとのお夕食、すっごく楽しみです」
確かにお腹も空いていました。
私は、本心からそう言ってシーナさまに深々とお辞儀をしてから、バスルームに駆け出しました。


氷の雫で濡らされて 20

2011年9月24日

氷の雫で濡らされて 18

「んんんーーーーっ!!」
セルフ焦らしによって蓄積されてきた全身を啄ばむ被虐的官能が、クリトリストを嬲る震動と激しく共鳴していました。
からだのあちこちから湧き起こる凄まじい快感が束ねられ、一点めがけて押し寄せてきます。
「んぐぅーーーーーっ!!」

私は、あえて自分に身悶えることを禁じ、両手両足先に力を入れて、じっと横たわったまま快感の波に耐えてみることにしました。
許して、許して・・・
でも、それも一分ともたず、押し寄せる快感に知らず知らず、腰が激しく上下左右にグイングインとグラインドしていました。
両手両足はウネウネと波打って、私の自由を奪う鎖がジャランジャランと派手な音を響かせました。
「んぬぐぅーーーーーっ!!!」

自分のからだであって、自分のからだではありませんでした。
空っぽの頭の中に、気持ちいい、っていう言葉だけが浮かんでいました。
まるで誰かの体内で精製された快感という液体を、頭の中になみなみと流し込まれたよう。
私とは関係の無い肉塊と化した淫らな肉体は、気持ちよさそうにフワフワクネクネと頭上を漂っていました。

そして今回は、クリトリス責めを止めることが出来ません。
鍵を手にして鎖の拘束から逃げ出せるまでは、嬲られっぱなし。
イった後、ほんの少しだけ遠ざかった気がしたクリトリスへのキツイ刺激が、急激にフェードインしてきました。
この責めを止めるためのスイッチは、イジワルなシーナさまに捨てられてしまった。
そんな妄想が、いっそうの被虐感を煽ります。

発情しきって沸点の低くなったからだに、すぐさま絶頂へ至る波が押し寄せてきます。
自分ではコントロール出来ない、強制的な快感。
来る、来る来る来る・・・
欧米のえっちなビデオで金髪のお姉さんがイきそうなとき、come,come,って喘いでいる訳がわかったような気がしました。
とてつもなく甘美な感覚が、からだの奥底から私に襲いかかってきます。
来る、来る、来るぅ・・・来たぁーーーーっ!
「うんぐぅーーーーーーーっ!!!」
再び私の肉体が空高く放り投げられました。

短かいスパンでたてつづけに何度もイきました。
イった直後の短かいインターバルの間、気絶することさえ許してもらえませんでした。
クリトリスに吸い付いた悪魔の器具からの刺激は、遠のこうとする意識をその都度強引に、現実へ連れ戻しました。

何度目かのインターバルのとき、ふっと顔を上に向けると、すでに輪っかはストッキングを通り抜けて、鍵が落下していました。
あわてて右側に向けた私の視界に、私の右手スレスレで左右にブラブラ揺れている、糸で吊り下げられた鍵が見えました。
ベッド際に立てたマイクスタンドのブーム部分の根元に糸で結ばれ、揺れが収まればちょうど私の右手に鍵が届く位置に調節されていました。
強制陵辱の終焉に目途が立ちホッと安堵したのも束の間、からだがまたまた勝手に昂ぶってきていました。
とりあえず鍵を掴まなきゃ。

高まる快感にあがらいながら上半身をよじって右に向け、右手の指先を伸ばして、でたらめにブラブラ揺れている鍵を捕まえようとします。
・・・触れた。
んっ!
人差し指と中指の間に小さくて平べったい金属が挟まりました。
取れた!
掴んだ途端に鍵をグイッと引っぱったので、マイクスタンドに繋いでた糸がプツンと切れました。
「んんんーーーーーっ!!!」
右手のひらに鍵をしっかり握ったまま上半身がのけぞり、またイきました。
ストッキングからはまだ、ポタポタポタポタ水滴が落ちて、ワンピースのおっぱいを濡らしていました。

次は、右手首の南京錠をはずす番です。
右半身をひねって顔を右手首のほうに寄せ、不自由な右手の鎖を目一杯内側に引っぱって顔のほうに寄せます。
意識を鍵だけに集中させて快感を遮ろうと試みますが、震動は容赦なく全身の官能を炙ってきます。
「んうぅーーんっ!」
上体をひねったおかけで左腿が浮き上がり、股間のバイブレーターの柄が左内腿に当たって激しく膣壁を擦りました。
イレギュラーな刺激に全身が快感で激しく呼応し、あやうく右手を開いて鍵を落としそうになりました。
「んっ!!」
なんとか持ちこたえました。

猿轡をされた口のビチャビチャな布地を舌先で口の奥に押し込み、開いた唇の隙間に鍵を咥えます。
鍵は、長さ10センチくらいの糸で直径5~6センチの金属リングに繋がれていました。
鍵を咥えると、鍵に結ばれた紐の下にリングがぶら下がる格好になります。
重いというほどではないですが、かなりジャマ。
快感の波にさらわれて鍵を挟む唇の力を少しでも緩めたら、鍵は重力によってたやすく下に落っこちてしまうことでしょう。
私の首の上か、胸の上か。
落ちてしまった鍵を再び咥えるのは、容易なことではありません。

私は、なるべく全身を動かさないように唇と手首以外の力を抜きました。
右に捻った顔の唇から飛び出した鍵の先を、手首が届く空間に突き出すように、自分の顔を固定しました。
それから、右手首をソロソロと慎重に顔に近づけていき、手首の南京錠の鍵穴を、突き出した鍵に差し込もうと試みました。
鍵穴が近づくにつれて目の焦点がボヤケ、鍵穴を目視できません。
快感がどんどん高まってきていますが、流されまいと必死に理性が抵抗しています。
カン頼りで3回トライして、ようやく鍵が鍵穴に差し込まれました。

そのまま、顔と手首をおのおの反対方向にひねります。
カチッ!
鍵がはずれたみたい。
鍵は唇に咥えたまま、右手首を顔から離します。
右手首の南京錠が付いた側をタオルケットに何度も擦りつけていると、南京錠のUの字が開きました。
すかさず右手首をでたらめに振って、南京錠がつないでいる鎖をふるい落とします。
カターンッ!
はずれた南京錠が床まで飛ばされて、赤いエナメルの手枷はつけたまま、右手が鎖から解放されました。

間髪を入れず咥えていた鍵を右手でつまみ、上体を左側に傾けます。
左手首の南京錠も右手の鍵で難なくはずれ、やっと両手が自由になりました。

それからの行動は、今思い出してもあまりにはしたなくて、思い出すたびに脊髄反射的に火照ってしまうほど恥ずかしいものでした。

右手は、躊躇無くまっすぐ股間へ伸び、暴れまわるバイブレーターの根元をショーツの布ごとしっかり掴んで、より奥へとグイグイ押し込んでいました。
左手は、口元の猿轡を顎方向へずり下げた後、ワンピースの上から自分のおっぱいを、貼られた電動ハブラシごと激しく、めちゃくちゃに揉みしだいていました。
「あああーーーんっ、もっとぉ、もっとーーーつよくぅぅぅーーーっ!!」
自由になった口が思い切り淫らに悦びの叫びをあげていました。
自由になった上半身がむっくり起き上がり、左手の愛撫で盛大に身悶えていました。

右手は、ショーツの下に突っ込んでバイブの柄を直に持ち、チュプチュプ音を響かせながら高速ピストン運動をくりかえしました。
ショーツは腿の真ん中へんまでずり下がり、びしょ濡れのピンクの布片が左右にだらしなく一文字に伸び切っていました。
もちろんクリトリスは吸いつかれて震わされたまま。
「ああんっ!あああんっ!ああああーーーっ!!」

左手は、ワンピの肩紐を両肩から抜いて、おへそのあたりまでだらしなく諸肌脱ぎになり、露になった赤い痣だらけの右おっぱいを鷲掴みにしていました。
右腕は左おっぱいにギュッと押し付けられてせわしなく上下しています。
腋の下や脇腹に貼りつけてあったローターはとっくにテープが剥がれ、タオルケットの上や脱ぎかけワンピースの中でブーンって唸っていました。
乳首を挟んでいた特製電動ハブラシも、左右ともとっくにはずれていました。

今、わたしのおっぱいは、私の左手で自由自在に陵辱されていました。
乳首をつままれ、ひねられ、引っぱられ、そのたびに大きなアンアン声が響き渡ります。
鎖に繋がれている間中、もっとこうして欲しい、と思っていたことを、一つ残らず左手が実現してくれていました。
爪の痕が残るくらい、おっぱいのお肉に食い込む左手の5本の指。
全身汗でヌルヌルになったからだを激しく撫ぜまわすうちに、左手全体がみるみるふやけていきました。

「あーーんっ、もっと、もっと、もっとぉーーっ!」
「めちゃくちゃにして、めちゃくちゃにしてっ、めちゃくちゃにしてぇーーっ!!」
「あ、オマンコいいっ!オマンコいいっ!オマンコいっちゃうぅぅーー!!」

ローターの一つが床に転がり落ちたらしく、カタカタカタとやかましく響き始めました。
すごくうるさい音なのですが、私にはぜんぜん気になりませんでした。
拘束放置責め最後を締めくくる絶頂を、最高のものにするために必死で自分のからだをいじくりまわしていました。

「ああ、ああ、ああ、ああ・・・」
「もうだめ、もうだめもうだめもう・・・」
自由な上半身を思う存分身悶えさせ、下半身はバイブレーターをより奥へ引きずり込むみたいに激しく上下し、右手が右乳首を、左手が左乳首をギュッとつまんで力任せに思い切り上に引っぱっていました。
両目は半開き。
でも、目先の快楽以外、何も見えてはいませんでした。

「いやっ、だめっ、イっちゃうん、イっちゃうぅーんっ!!」
「ふぅーっはぁーっ、ふぅーっはぁーっ、ふぅーっはぁーっ・・・」
「イク、イクイクイクイク、イクぅーーーーっ!!」
「んっ!!!」
起こしていた上半身が後ろへ大げさにのけぞり、力尽きるように背中がタオルケットに着地しました。
まだ蠢いている電動ハブラシといくつかのローターが、私の背中の下敷きになり、それでも健気に震動を送ってきます。

イった、と自覚した後、ワンテンポ置いて上半身を起こし、右手でクリトリスのスポイトを強引に引き剥がしました。
「んんーーーーっ!!」
グリトリスがありえないくらいグイーッと引っぱられてから、スポンと抜けました。
つづいてバイブレーターを膣壁を思い切り擦りながら抜きました。
ビチャッ!
バイブの先が膣口から飛び出たと同時にアソコ全体が震えたように感じて何かの液体が大量に勢いよく噴出、ベッドを飛び越えて床に飛び散りました。

「ハア、ハア、ハア、ハア・・・」
運動会の徒競走で全力疾走した後の数百倍、息が切れていました。
もうダメ・・・
起こした上半身を再びベッドに倒しました。
背中に当たるローターたち。
「んーーもうっ!」
私は、不機嫌に背中起こし、手に触れたローターを片っ端から胴をひねって電池の通電を止め、ベッドの下に落としました。
2組の電動ハブラシとバイブレーターもスイッチを止めてベッドの隅に放り、クリ責めスポイトは震えているまま遠くに放り投げました。

もう一度背中からベッドに倒れ込みます。
室内は、熱気が充満してすごく暑くなっていました。
全身グッショリ。
エアコン、点けたいな・・・
でも、両足の鎖をはずしてエアコンのリモコンを探すのが億劫で仕方ありませんでした。

床に一個、落ちたはずのローターの音は、いつの間にか、なぜだか聞こえなくなっていました。
見上げると、伸びきったストッキングがだらしなくぶら下がっていました。
氷は、全部溶けちゃったみたい。
ピンクのショーツは、両腿の中間辺りで紐状に、ベージュのワンピースは、お腹のおへその辺りで紐状になっていました。
私は、相変わらず両足首を鎖に繋がれたまま、おっぱいと下半身丸出しで仰向けに寝転んでいました。

両方のまぶたが急激に、重たくなってきました。


氷の雫で濡らされて 19

2011年9月18日

氷の雫で濡らされて 17

押し寄せる快感に翻弄されながらも、なんとか床に落とすことなく、左手でリモコンスイッチを掴むことが出来ました。
リモコンさえ手にすれば、クリトリス虐めは自分でいつでもコントロール出来ます。
リモコンを手に出来てホッとしたせいでしょうか、クリトリスへの刺激が一段とからだ中に響いてきました。

「んーーっ、んーーっ、ぅうーーーっ!!!」
何度目かの絶頂感に酔い痴れた後、余韻の中、手探りの指先でスイッチを切ることが出来ました。
「んーふーっ、んーふーっ、んーふーっ・・・」
荒々しい呼吸音とともに、自分の胸全体が激しく上下しているのがわかりました。

再び乳首とアソコの3ヶ所責めに戻った器具の陵辱は、さっきまでの、クリ肛門脇腹腋の下責め、とのコンボがあまりにも強烈だったせいもあり、最初の頃のように敏感には刺激を感じなくなっているようでした。
と言っても、その刺激に身を任せていれば、じりじりと着実に快感が体内に蓄積されていくのは明白なんですが。
全身もかなりぐったりしていて、その分、頭の中は幾分冷静になってきたようでした。
私は、あらためて自分の今の状況を確認してみました。

猿轡は、よだれでグッショリ。
よだれは、顎や耳のほうまで垂れていて、枕元のタオルケットまでしっとり濡らしていました。
上気しているのに加えてエアコンが切られたせいもあり、体感温度がさっきよりかなり上がっていました。
額の髪の生え際や首筋、そして全身に汗が滲み出て、時折ツツーッと肌を滑るのがわかります。

吊り下げられた氷の塊は、見たところさして大きさに変化はありませんが、胸元へ落ちて来る雫のスピードが上がっていました。
ポタポタポタポタとひっきりなしに雫が私のおっぱいやお腹の上に落ちてきます。
ワンピースの布に染みこんで、火照った肌を一瞬ヒヤリとさせてくれて、とても気持ちいい。

氷入りストッキングが吊るされてから、もう40分くらいは経っているはずです。
エアコンが切られて20分くらい?
とすると、後40分くらいはこの、ベッドに磔陵辱器具責め、から解放されないのでしょうか。
カーテンが開け放されたすりガラスの窓の外も、段々と日が翳ってきていました。
ただ、お部屋の中は、切られたエアコンの残存冷気が薄れるにつれて、ムンムンと熱気が上昇していました。

下半身は、もうヌルヌルのグショグショでした。
イクたびに何かいろんなおシルをアソコから放出していたような気もします。
ショーツは表も裏も満遍なくビッショリみたい。
それでもまだグチュグチュヌプヌプと膣内で蠢いているバイブレーターに、私の性感が懲りもせず昂ぶりつつありました。
「ぬぅーんっ!」
冷静になって頭で考えていた間、からだへの震動が導く快感は、やっぱり律儀に蓄積されていたようです。
「うーーんっ」
鎖を鳴らして両膝を捩り、大きく開いて膣壁のさまざまなところにバイブが当たるように工夫してしまう私は、やっぱり根っからのヘンタイどスケベなのでしょうね。

シーナさまが去って、一人残された自分のお家。
普段普通に生活している見慣れたリビングで、なぜだかソファーベッドに大の字に磔にされ、おっぱいとアソコを電池切れまで止まらないオモチャで嬲られている私。
氷が溶けて鍵が手に入らないうちは、この震動陵辱責めから解放されない私。
シーナさまがプレゼントしてくれた、まさに私好みな被虐シチュエーションを思う存分に楽しまなくちゃ、っていう気持ちになっていました。
あれだけ何度もイったのに、まだ昂ぶってくる自分のからだにちょっと呆れながらも、鍵が落ちて来るまで、囚われのみじめな自分を徹底的に苛めよう、って決めて両目をつぶり、妄想の世界に入りました。

「あの女の人に呼ばれて来てみたら、お姉さん、すんごい格好してますねぇ」
私の目の前に現われたのは、数時間前、ファッションビルのフィッティングルームでお相手してくれた、睫毛パチパチのギャル店員さんでした。
「それ、さっきお買い上げいただいたボディコンワンピでしょ?どうしてそんなに布地が凸凹してるんですかぁ?」
ギャル店員さんが言いながら、私のおっぱいのところにお顔を近づけてきました。
「うわっ!電動ハブラシ2本で乳首挟んでるんだぁ。信じられなーい。どヘンタイぃ」
「ハブラシって歯を磨くために使うんですよぉ?それをこんなふうに使うなんて、淫乱丸出しぃ。きっとオマンコにも突っ込んでるんでしょぉ?」
ギャル店員さんが呆れたようなお顔で、私の顔をマジマジと見つめました。

そのままギャル店員さんのお顔が私の下半身に移動していきます。
「ひゃー。オマンコのほうは、ぶっといバイブぅ!クネクネ動いてグチュグュいってるぅ!」
実際、私の耳にも低い震動音とともにニチャニチャ音が聞こえていました。
「さっきもお店で、ホタテ貝の形のオモチャをオマンコに突っ込んだままお買い物してたんですよねぇ?お連れの人に教えてもらいましたぁ」
「ブーンて音がお店中に聞こえてましたよぉ?恥ずかしくないんですかぁ?」
ギャル店員さんは、心底軽蔑した口ぶりで、それでもギャル口調で私を苛めてきます。

「おっぱいは、SMみたいにロープで縛ってたでしょぅ?背中のロープ丸見えだったしぃ、でっかい乳首がツンツンになっちゃってノーブラ丸わかりだしぃ。ひょっとしてお姉さん、そういういやらしい姿をみんなに見せたいんですかぁ?」
ギャル店員さんは、好奇心剥き出しの視線で私のからだを舐めるように視姦してきます。
「だったらやっぱりぃ、その恥ずかしいムチムチワンピのままショッピングすれば良かったのにぃ。乳首突っ立てて、SMロープチラ見させて、オマンコに挿さったホタテ貝覗かせてぇ」
「そのワンピでしゃがんだら、お尻もオマンコも丸出しになるでしょ?スケベな男どもがわんさか寄って来て、たちまちマワしてくれたでしょうにぃ」
ギャル店員さんのお下品にニヤニヤしたお顔。

私は顔をブンブン横に振って、私は男の人はダメなの、って訴えました。
「ふーん。男はダメだけどヘンタイなんだぁ。なんだかめんどくさいのねぇ」
「なら、女の人にだけ見て欲しいんだぁ。だったらアタシがじーっくり見ててあげるよぉ」
ギャル店員さんの目が、少しショーツがずり落ちた私の剥き出しな土手に気がつきました。

「あらー何これ?おマメにスポイトが吸い付いてんじゃん。ひゃはーっ!チョーウケルぅ!」
「でっかいクリぃ。テラテラおマメがスポイトのプラスチックにへばりついてるぅ。さっすがヘンタイお姉さん。ひっわーぃ。でもこのスポイトは、震えないのっかなぁ?」
私は、わざとらしく左手をぎゅっと握り締めて、背後に隠すような素振りをしました。
もちろん鎖に繋がれているので隠せるはずもなく、無駄にジャラジャラ鎖を鳴らしただけでした。

「ハッケーン!自分でスイッチ持っててもしょーがないじゃん。貸しなさぁーいっ」
あっという間にリモコンをギャル店員さんに奪われてしまいました。
「ここをポチッと、なっ」
ギャル店員さんの長い付け爪の先が、リモコンのスイッチをひねりました。
「むうぅーーっ!」
私のクリトリスに久しぶりの快感が走り、蓄積された震動とともに性感が一気に燃え上がりました。
「うわー、おマメごとプルプル震えるんだぁ。ねえ、気持ちいいぃ?」
私は顔をブンブン縦に振ります。
「だらしのないアヘ顔ねぇ」
でもすぐにスイッチは切られてしまいました。

「あれーっ?お尻のほうからも音がしてたよーなぁ?」
ギャル店員さんが私のお尻とタオルケットの間に腕を滑らせ、手探りで確かめました。
「うひゃー。こいつ、肛門にまでローター貼られてやんのぉ。信じられねーチョーヘンタイぃ」
ギャル店員さんの口調までが段々お下品になってきました。

「んぐぅーっ!」
「んふっー!」
「むぅーっ!」
ギャル店員さんは、スイッチを5秒くらい入れては切りをくりかえして、私をもてあそびます。
「スイッチいれるたんびに、んぐんぐ鳴いてるよぉ、こいつぅ。チョーオモシレーよぉ、このオモチャ、よだれ垂らして悦んでやんのぉ」
ギャル店員さんは、リモコンスイッチを私の顔の上でヒラヒラさせて、ヘラヘラ笑っています。

「この人、屋上で下着脱いで、タンポン挿れてたんです!」
いつの間にか、デパートの屋上で私を心配してくれた、年下学生カップルのツインテの女の子もベッド横に現われ、私を見下ろしていました。
「この人、ワタシが見ているの知ってるクセに、青空の下で平気でしゃがんで、スッポンポンの下半身丸出しにして、パカッと両膝広げちゃって」
「ワタシに見せびらかすみたいにマン毛剃ったオマンコ開いて、いやらしい顔してタンポン押し込んでたんです!本当、不潔な女!」

ツインテ彼女さんがギャル店員さんからリモコンを渡され、また少しの間、スイッチが入りました。
「んぅーんっ!」
「おまけに手首には、脱いだパンティをこれみよがしに巻いてるんですよ?信じられない!」
「そんなにノーパンなことをみんなに知らせたいのかしら?こんなヘンタイ女に声かけなきゃよかった」
ツインテ彼女さんが怖いお顔をして、スイッチのオンオフをくりかえします。
「おまけにそのパンティ、今穿いてるし。ビッチャビチャに濡らして、バイブまで突き挿して」

「イきたいんでしょう?でもイっかせてあっげないよぉー」
「あんたみたいなヘンタイ女、一生いやらしい姿で縛りつけられてればいいのよっ!」
「イきたかったら、今度お店に来るときは、必ず裸にそのワンピだけ着て来るって約束なさーい。カーテン開けっ放しでたくさん試着させてあげるぅ」
「イかせてもらいたかったら、次からは脱いだパンティ、足首に巻くこと。そのほうがもっとみんなにノーパン、気づいてもらえて嬉しいんじゃないっ?この露出狂女」
「それともお店でマネキンする?素っ裸で人間マネキン。みんなの前ですんごくスケベな服ばっか着せ替えてあげるぅ。じーっと動かなければ気づかれないかもよぉ?」
「どうせなら、ここにヘンタイ露出狂女がいまーす、って屋上のみんなに教えてあげればよかったわ」
ギャル店員さんとツインテ彼女さんが交互に私を罵ってきます。

私のからだは、もう待ったなし、っていうくらいものすごーく高まっていました。
最初のうちは10秒くらいスイッチを入れては切りをくりかえし、段々とオンの時間を長くしていきました。
でも、どんどん気持ち良くなっていく途中で、いつも無常にオフになってしまいます。
ギャル店員さんとツインテ彼女さんがイかせてくれないんです。
二人の蔑みの罵声を浴びながら、セルフ焦らしのクリ責めを執拗につづけました。
あーっ、もうイっちゃいたい・・・もうすぐ、もうすぐ、あーんっ、スイッチ、止めないでー・・・

ふっと見上げた視線に入ったストッキング内の氷の塊は、だいぶ小さくなっていました。
この調子ならもうすぐ、鍵が落ちてきそう。
私は、全身汗ビッショリ。
からだがカッカと火照っているのは、エアコンが切れているせいだけではありません。
執拗なセルフ焦らしで、今日一番最高に発情していました。

一刻も早くめくるめく快感に身を委ねたい・・・
イって、イって、イきまくりたい・・・
もう、壊れちゃってもいい・・・
覚悟を決めました。

左手の指先でリモコンのスイッチを入れました。
「んぐうんぅーーーーーぐぅーーっ!!」
たちまち私のからだがでたらめにジタバタのたうちました。
ジャラジャラと響く4本の鎖の金属音。
すさまじい快楽の大波。

その波に思い切り全身で身悶えしつつ、左手首を軽く扇ぐように上に振りました。
私の左手のひらに乗っていたオンのままのリモコンスイッチが、手のひらを離れて小さく放物線を描き、ベッドの縁を越えてフローリングの床にコトンと音を立てて落ちました。


氷の雫で濡らされて 18

2011年9月17日

氷の雫で濡らされて 16

全裸のシーナさまがベッドの右端に浅く腰掛けました。
シーナさまの控えめな胸の隆起の先端は、相変わらずツンと澄まして尖っています。

私の視線を追うように見ていたシーナさまは、挑発するみたいに胸を反らしてフフンと小さく笑ってから、おもむろに私の右胸に手を伸ばし、ワンピースの布の上から手探りで2本の電動ハブラシのスイッチをオンにしました。
「んんーーーっ!」
ブーーンッていう低い震動音とともに、私の右乳首がギザギザチクチクした刺激に包まれました。
何これやだっ、気持ちいいっ!
「あーーーんっ!」
あまりの気持ち良さに思わず大きな声が出てしまいました。

「そうそう、この部屋、ゆりさま言ってたけど一応防音なんだよね?だったらお口は塞がなくてもいいわね?」
「えっ?えーーっと・・・」
「あ、でも、苛められている感て言うか、みじめな気持ちを盛り上げたいなら、猿轡くらいしてあげようか?」
「あ、は、はい。お願い、します・・・」
「あらそうなの?直子さんてば根っからマゾね。おーけー。じゃあそれは、わたしが出ていく前に、してあげる」

電動ハブラシの柄のほうも、おっぱいのお肉に貼り付けられているためにおっぱい全体がプルプル震えて、すっごく気持ちいいです。
いつの間にか私の左側に回っていたシーナさまは、左乳首のハブラシもオンにしました。
「あーーーあーーーっ!」
左右のおっぱいがチクチクプルプル。
私は、鎖に繋がれた手足をジタバタさせて身悶えしてしまいます。

「そうそう。大事なことがもう一つ。このままエアコンつけたままだと、氷が溶けて鍵が落ちてくるまで軽く2時間以上はかかるんじゃないかな?」
「エアコン切っちゃえばもっと早くなるはずよ。夕方だけどまだまだ暑いからねー。この暑さだと1時間くらいかな?」
「でもエアコン切っちゃうと直子さん、即、汗グッショリ。たぶん全身ビチャビチャヌルヌルになっちゃうわね」
「ちなみにこれだけの氷が全部溶けると、小さめなスープ皿一杯分くらいかな。安心して。ソファーや床がビショビショになることは無いわ」
「それより心配なのは、直子さんの汗と愛液のほうね」

言いながらシーナさまは、私のアソコに突き挿さったバイブのスイッチもオンにしました。
「うううううーーーっ!!」
途端にクネクネとショーツの布を踊らせて、私の中で暴れ始める凶悪バイブ。
アソコの粘膜を捏ね繰り回すようにウネウネヌルヌル動き回り、震動も半端ではありません。
「いやーーぁっ、い、い、い、い、いいーーんっ!」
震動に合わせて同じリズムで声が出てしまいます。
左右のおっぱいとアソコの中の震動が一つになって全身で渦を巻いて、これってもうすぐにでもイっちゃいそう。
こんなのが2時間も3時間もつづいたら、本当に私、壊れちゃう・・・

「で、どうするの?切る?切らない?」
「あああーんっ!きって、きって、きてきってーっ!」
「きって、じゃないでしょ?切ってください、でしょ?でもバイブのスイッチを切る気は無いわよ」
あくまでもイジワルなシーナさま。
「エアコンですぅ、エアコンですぅ、切ってぇ、切ってくださいぃ」
「はい、はい、わかりました」
シーナさまの笑い混じりなお声が聞こえてから、パシャッとシャッター音が聞こえました。

「はい。直子さんのケータイで記念撮影しといたわよ。直子さんがクネクネ悶えてるいやらしい姿。で、ケータイはここね」
シーナさまが私の左手首に、私の携帯電話のストラップを落ちないようにしっかり巻きつけてくれました。
その間も私は仰向け大の字のまま、クネクネウネウネ全身を捩じらせて盛大に身悶え中。
溶けた氷の雫が胸や二の腕や顔、いろいろな場所をポタポタ濡らしてきます。

「わたしは、ちょっとシャワー借りて、汗流してすっきりしたらエアコン切って帰るから、その後は一人でせいぜいがんばってね」
シーナさまの裸な背中がリビングのドアの向こうにすーっと消えていきました。
BGMに低く流していたショパンのピアノ曲が雨だれに変わり、妙に大きく、心地良く私の耳に響いてきます。
その他に聞こえるのは、私のからだ3ヶ所を陵辱しつづけるブーンという低い震動音。
2秒に一粒くらい、ワンピースの胸を溶けた氷の雫がポタリと濡らしてきます。

そう言えば今まで私、こんなふうに拘束されて辱められる妄想オナニー、何度もしてたっけなー。
ナワトビやカーテンタッセルで半端に手足を縛って、逃げられないフリをして。
でも今現在の私は、正真正銘の囚われの身。
手首足首はガッチリと鎖に繋がれて、アソコにはバイブ、おっぱいには電動ハブラシ。
吊るされた鍵が落ちてこない限り、この陵辱地獄からは逃げ出せない。
自分の悲劇的な状況に、胸の奥がキューンと疼きます。

そんなことを考えている間も、乱暴に掻き回されるアソコと、激しく震わされるおっぱいへの刺激に、私のからだはどんどんどんどん昂ぶっていました。
どんなに内股にしようとしてもピッタリとは閉じることの出来ない、鎖に繋がれた両脚をクネクネ動かして、今以上の快感から逃れようと試みます。
「あーーーーーっ、あんっ、あんっ」
堪えていのるに、いやらしい声がどんどん出てしまいます。
気持ちのいい波がどんどんどんどん大きくなって、寄せては返します。
許して、ごめんなさい、許して、もうだめぇ・・・
シーナさまという現実のご主人様がいなくなってしまった今、私は心の中で、私を拘束して嬲り者にしている妄想の中のSな女誘拐犯、お顔はまさしくシーナさま、に許しを乞います。
それでも許されるはずはなく、私はあまりの気持ち良さにあがらえなくなって、流されることを決意しました。

「あーーっ、あんっ、あんっ、あんっ!」
知らず知らず、腰が上下にいやらしく動いてしまいます。
突き挿さっているバイブを、より深く迎え入れるみたいに。
顔を上げて、ワンピースの布をいびつに出っ張らせている自分のおっぱいを見ます。
自分の手でめちゃくちゃに揉みしだきたくて仕方ありません。
でも、いくら必死に腕を伸ばしてみても、鎖に繋がれていてはおっぱいに届くはずは無く、無常な鎖がジャラジャラ音を立てるだけ。
「あんっ、いいっ、いいっ、いいーーーっ!」
快感に身を委ねた私に陶酔が訪れます。
からだがフワッと舞い上がる感じがして、頭の中が真っ白になりました。
「いいいぃぃーーーーーっ!!!」
4本の鎖がジャラジャラ激しく鳴りました。

ショパンの子犬のワルツがフェードインするように聞こえてきて、現実が再開されました。
何も変わっていませんでした。
相変わらずアソコとおっぱいをしつこくいたぶってくる強烈な震動。
激しくイってしまったはずなのに、さっきからのつづきみたいに肉体への刺激が快感に変換され、神経は昂ぶり、意識を休ませることなど一瞬も許してくれません。
融点の低い位置から、再び快感の波をさまよい始めることになりました。
「あーんっ、許して、許して、許してーっ、もう許してーっ」
口ではそう言いながらも、私のからだは次の高みへとスロープを急激に登り始めていました。

「直子さん、もう一回目の天国?早いわねー。そんなんじゃきっとからだ、もたないわよ?」
シーナさまの蔑んだお声が聞こえました。
お声のほうへ首を曲げると、シーナさまは、ざっくりとした白いノースリーブの清楚なワンピースを着て微笑んでいました。
「あーさっぱりした。直子さんちのバスルーム、広くていいわね。あっ、ボディソープ、借りたわよ」
のんきにそんなことを言っています。
きっとスッピンなのでしょう、シーナさまのお顔は、お化粧を落としても目鼻立ちがはっきりした可憐で可愛いらしいお顔でした。

「それじゃあこれで、エアコン消しておいとまするわね。あっ、そっか、その前に・・・」
シーナさまが私の枕元に腰掛けました。
「少し顔を上げて、口を開きなさい」
私が言われた通りすると、シーナさまは、豆絞りの手ぬぐいをクルクルっと細長くたたみ、真ん中で一度縛ってコブを作った後、そのコブを私の口に押し込んでから頭の後ろで手ぬぐいの両端をギュッと結びました。
「んっぐっ」
「お約束の猿轡。とってもみじめでお似合いだわ」
シーナさまが私の左手首から携帯電話をはずし、パチパチっと数枚写真を撮って再び左手首に巻きつけてくれました。
それと同時に、私が左手に握っていたローター類のリモコンスイッチが奪われました。

「それでは直子さん、今日は楽しかったわ。また遊びましょうね。ごきげんよう」
シーナさまが私の顔を覗き込んで、ニヤリと笑いました。

「んーぐぅぅーーーっ!!んっんっんっんーーーっ!!!」
突然、クリトリスと腋の下と脇腹とお尻の穴に強烈な震動が襲いました。
シーナさまがリモコンスイッチを入れたのでしょう。
それまでに高まっていた快楽の波が一気にレッドゾーンを振り切りました。
猿轡をかまされた喉の奥から、獣のような悦びの声がほとばしりました。
とくに、クリトリスを吸引したスポイトへの震動は、あまりに強烈でした。
上半身と下半身が別々の方向へビクンビクンとのたうち、頭の中が真っ白にスパークして意識が吹っ飛びました。

「んぬぐぅーーっ!!!」
「んんーーーーーーっ!!!」
何度も何度も強烈な絶頂感が襲ってきました。
シーナさまは、リモコンスイッチを私の左手には戻してくれず、オンにしたまま私の左胸辺りにポイッと放り投げ、背中を向けてスタスタとリビングから出て行きました。
リモコンスイッチを投げたとき、同時にシーナさまが何か言ったようですが、自分の喘ぎ声が大き過ぎて聞こえませんでした。
その後ピピッてエアコンが切れた音は、聞こえたような気がしました。

でもそんなことより今は、早くこのクリ責め器具を止めなくちゃ!
「んふーっ、んふーーっ!」
私は、上半身をめちゃくちゃに捩って、胸の上のスイッチの小箱を左手が届くところまで誘導しようと試みます。
そうしている間も、全身を全力で陵辱してくる各器具がくれる快感に、意識が持っていかれそうになります。
クリトリスを小刻みに震わすスポイト、穴を掻き回すバイブ、お尻の穴に貼られたローターがくれる震動。
この3ヶ所責めに、私の下半身は別の生き物と化して、ウネウネ蠢いていました。
「んふーんっ、んふーんっ、んふーんっ・・・」
呼吸を荒くして小さく唸りながら上半身をくねらせ、リモコンスイッチの小箱をまずベッドまで落とし、左肩と肘を使って左手の指先が届くところまで押していきました。

もし誤って、このリモコンスイッチをベッドの下に落としてしまったら・・・
もう絶望的です。
こんなクリトリスへの刺激が2時間もつづいたら、間違いなく私は壊れてしまうでしょう。
イってもイっても終わらない快楽の果てには、何が残るのでしょうか?
意識がトンで悶絶して、目覚めたら不感症になっちゃってたりして・・・


氷の雫で濡らされて 17

2011年9月11日

氷の雫で濡らされて 15

「さてと、お待たせ。やっと準備が終わったわ」
シーナさまは、ダイニングのほうから何かの入ったボウルを両手で持ってソファーベッドに近づいてきて、そのボウルを椅子の上に置いてから問いかけてきました。

「これから直子さんを天国へ連れて行ってくれるお道具たちを紹介するわね。まずこれ」
にゅっ、と目の前に突き出されたのは、私の電動ハブラシでした。
でも、それはただの電動ハブラシではなくなっていました。

「直子さんのオモチャ箱にもこれが3本もあったから、わたし、ピーンて閃いちゃった。面白いものが作れたわ」
シーナさまがニヤリと笑いました。
シーナさまが差し出した改造電動ハブラシは、ブルーとピンク2本のハブラシのブラシ部分を向き合わせて重なり合うように、ブラシ近くの部分と柄の部分が輪ゴムで束ねられていました。

「ここをこうやって開いて・・・」
シーナさまが重なり合ったブラシ部分を指で開き、私の左おっぱいに近づけてきます。
「えっ?」
ブラシ部分が乳首を左右から挟むようにして、指を離しました。
「あんっ!」
輪ゴムの張力でブラシのギザギザが左右から乳首側面を挟んできます。
乳首全体にザラッとした刺激がまとわりつきました。
「ね?これでスイッチ入れたら、どんな感じなんでしょうねえ?」
シーナさまが楽しそうに小首をかしげました。

「途中で乳首からはずれちゃったらツマンナイから、テープで固定しておくわね。安心して。医療用の粘着テープだからお肌に害はないわ。絆創膏みたいなもんだから」
シーナさまが私の左おっぱい周辺の汗をタオルで拭いてくれてから、下乳に押し付けるみたいにハブラシの柄部分をテープで直接おっぱいの肌に、入念に貼り付けました。

仰向けの顔だけ上げて、恐る恐る自分の左胸を見てみます。
乳首からぶら下がるように、長さ15センチくらいの筒がおっぱいに白いテープで貼り付けてあります。
なんだか異様な感じ・・・
人体実験、という単語がふと、頭に浮かびました。

「右おっぱいには、わたしが持ってきたハブラシね。こっちのほうがいくらか震動、強いかも」
シーナさまがそう言って、右乳首も同じ細工を施された少しデザインの違う電動ハブラシの毛先で噛まれ、テープで固定されました。
こちらのハブラシの柄の色は、グリーンとシルバー。

「おっぱいはこれで良し、っと。次はオマンコね。じゃーん!」
シーナさまが私の目の前に突き出したのは、直径4~5センチ、長さ17~18センチのピンク色したほぼ円錐形の筒でした。
ほぼ円錐形と言ったのは、その形状が直径4~5センチの球を4つ連ねたようなウネウネしたデザインだったからです。

「直子さん、男性器の形自体がNGだっていうからさ。それだと普通のバイブレーターは使えないじゃない?確かにわたしもペニス型のバイブって好きになれない、って言うか、なんだか笑っちゃうのよね、あの形で」
「それで、これにしたの。でも、これで正解よ。わたしの一推しバイブ。スゴイのよ。わたしの知り合いや奴隷たちにも大好評!」
シーナさまが笑いながら言って、その円錐形の底部分をクイッってひねりました。
途端にブーンって唸りながら、根元を含めて4箇所ある球と球のつなぎ目の所を軸に円錐全体がクネクネとランダムにうねり始めました。

「ね?スゴイでしょ?これが直子さんのオマンコの中で暴れ回るってワケ」
言いながらシーナさまは、私の下半身のほうへ移動してベッドに乗ると、無造作に私のピンクのショーツを腿まで下ろしました。
「きゃっ!」
そんな私の悲鳴には無頓着に、スイッチを切って動かなくなったバイブを無造作に、ヌプッと私のアソコに挿し込んでから再びショーツを上げました。
「こうやってパンツの布で押さえておけば、どんなにこのバイブが暴れたって抜けちゃう心配はないでしょ?」

私のアソコの奥深くまで挿し込まれたバイブレーターは、それでも柄部分が5~6センチ、外に出ていました。
その柄部分の底をショーツのクロッチ部分の布が押さえている、言わばストッパーというわけです。
ショーツの布が柄の形に突っ張って飛び出していて、なんとも卑猥な下半身・・・

「あとは、カワユイ直子さんのための大サービス的な、オプションプランね」
つづいてシーナさまが取り出したのは、不思議な形をしたものでした。
手のひらに乗るくらいの大きさで、ほおずきくらいの赤くて丸いスポイト状のものが付いています。
スポイトの先っちょはプラスティックの小さな溝になっていて、その溝の中にケバケバが仕込んであります。
その下に小さな電池ケースのようなもの。

「これはねえ・・・」
シーナさまが再びベッドに乗り、私の下半身に覆いかぶさりました。
ショーツのゴムのところがめくられ、無毛な土手部分まで露になります。
あっ!わかった!
私が思った瞬間、スポイトの先っちょが、大きく腫れてツヤツヤな私のクリトリスにかぶせられました。
間髪を入れず、キューッとクリトリスが吸い込まれます。
「ああーーんっ!」
スポイトの吸い付く力で、パンパンに腫れた私のクリトリスが吸われた状態のままプラスティック溝の中に固定されてしまいました。
そんなに痛くはなくて、ゾクッとする感じ。

「それでこれは、リモコンでオンオフできるのね。オンにすると・・・」
「あああああーーーっ!」
吸引されたままのクリトリス全体に激しい震動が響き、プラスティック溝の中のケバケバがせわしなくサワサワと充血したクリトリスを撫ぜてきます。
「んんーーーっ!!」
思わず下半身全体でジタバタしてしまうほどの強烈な快感!
もうだめー、と思ったところで震えがピタリと止まりました。

「ね?これもスゴイでしょ?でもこれは入れっぱにしたら、本当に直子さん、イキ過ぎて死んじゃうかもしれないから、自分でコントロールさせてあげる」
シーナさまがそう言って、鎖に繋がれている左手にリモコンコントローラーを握らせてくれました。

「それとついでに、直子さんの大好きなこれもてきとーに貼っておきましょう」
卵形のローターが左右の腋の下と脇腹、そして腰を浮かせられてショーツを少し下げられ、お尻の穴の上にも直接テープで貼られました。
「今貼ったローターも、そのコントローラーで動くから、お好みに合わせて自分でスイッチ入れなさい」

シーナさまは、私のショーツを元通りにした後、ボディコンワンピースの裾も元通りに腰のところまで戻してくれました。
「布地が伸びちゃうかもしれないけど、いいわよね?もともとわたしが買ったものなんだし」
「あ、はい・・・」
おっぱいに取り付けられた電動ハブラシの筒が、ジャストフィットなワンピの布の張力でおっぱいに押し付けられておっぱいが潰れ、ロープで縛られているのとはまた違う被虐感を感じてしまいます。

顔を上げて自分の胸元を見ると、ワンピの布がいびつに凸凹していて、何かを服の下に取り付けられていることは一目瞭然。
なんだか本当に、どこかの変態科学者にさらわれて、不気味な人体実験の検体にされてしまった気分です。

「もうとっくにわかっているとは思うけど、これからわたしは、直子さんに取り付けたおっぱいとオマンコ陵辱装置のスイッチを全部オンにして、放置したまま、おいとましようと思っているのね」
シーナさまがベッド縁に浅く腰掛けて、私の髪を軽く撫ぜながらニヤニヤ笑います。
「電池は全部、新品に換えたばっかりだから、少なくとも3~4時間は、乳首とオマンコが震えっぱなしになるわ。嬉しいでしょ?」
私は、はい、とも、いいえ、とも答えず、すがるようにシーナさまの目を見つめます。

「いったい、何度イけるかしらねえ?イキ過ぎて気を失っちゃったりして・・・」
うふふ、と笑ったシーナさまが、傍らからストローをさしたコップを手に取り、ストローを私の口元に寄せてくださいました。
ストローを銜えて吸うと、冷たいレモンソーダが喉に流れ込んできました。
喉がかなり渇いていたので、たくさんたくさん吸いました。

「それで、直子さんがそんな状況から脱出するためには、この鍵が必要なのね」
コップを床に置いたシーナさまが、今度は私の鼻先に小さな金属製の鍵をぶら下げました。
その鍵は、長さ10センチくらいの糸で直径5~6センチの金属リングに繋がれていました。
「この鍵は、直子さんの手枷、足枷と四方の鎖を繋いでいる4つの南京錠共通の鍵なの」
そう言いながらシーナさまが立ち上がりました。

「一回しか説明しないから、よくお聞きなさい」
シーナさまがボウルの中から何かを取り出しました。
「ほら、これ」
それは、黒いストッキングに氷、さっきシーナさまが買ってこられたロックアイス、を詰め込んだものでした。
ストッキングは、両端細りで真ん中部分だけ膨らむような形で、長さ10数センチくらい氷を詰め込まれていました。
一番膨らんでいるところの幅が10~12センチくらい。
ぶら下げるように持った腿側の先っちょは縛られて、袋状になった爪先のほうからは、ポタポタと雫が垂れてきています。

シーナさまは、鍵が繋がれた直径5~6センチの金属リングをその先っちょからストッキングに通しました。
リングは、氷の塊に阻まれ途中で引っかかりました。
「このストッキングの中の氷があらかた溶けてしまえば、リングがストッキング布を通るようになって、鍵が落ちてくる、っていう仕組みはわかるわよね?」
「は、はい・・・」
「これを、直子さんの胸のあたりにぶら下げておいてあげる。氷が溶けて鍵が落ちてきても、直子さんの手に届かなかったら意味ないから、鍵に紐を付けて、ちょうど直子さんの右手あたりに落ちてぶら下がるようにして」

「これはね、欧米ではアイスタイマーとかアイスリリースって呼ばれている、主にセルフボンデージ、自縛遊びのテクニックなの」
「氷が溶けて、鍵が手元に落ちてくるまでは、からだをいたぶる陵辱から直子さんは、自由になれない、ってワケ。萌えるでしょ?」
言いながらシーナさまは、私の右側枕元あたりにマイクスタンドを立て、上に一杯に伸ばした後、ブームの先に氷詰めストッキングを結び付けました。
ブームを斜め上横向きに調整して、氷詰めストッキングが私のおっぱいのあたりに来るまでブームを伸ばし、固定するためにギュッとネジを締めました。
スタンドの脚が倒れないように、シーナさまのカートを重石としてマイクスタンドの脚の上に乗せました。
ポタリポタリと氷の雫が私のワンピの胸元を濡らし始めました。

「鍵が落ちてきたら、まず右手で掴んで、それから顔を近づけて鍵を口に咥えて、手首の南京錠の鍵穴に突っ込むといいわ。手首と口、届くわよね?」
シーナさまに言われて私は、寝たまま出来るだけ手首を顔に近づけ、顔も起こして右側にひねり、出来るだけ右手首に近づけてみます。
だいじょうぶ、ラクショーです。

「右手さえ自由になっちゃえば、あとは他の鍵をはずすだけで、直子さんは自由になれるわ」
「ただし、たとえば右手で鍵を取り損ねちゃったり、咥えた鍵を落としちゃって鍵が手の届かないところに行っちゃったりしたら、ゲームオーバーね。電池が切れるまで快楽に身を任せるしか手は無くなっちゃう・・・」
シーナさまがうふふ、って笑い、私の鼻にキスしました。

「注意事項は、こんなところね。一応サイアクの事態のために、直子さんの左手が届くところに直子さんの携帯電話を置いておいてあげるけど、鎖に繋がれたままの手でうまく使えるのかは、私にはわっかりませーん」
シーナさまがすっごく嬉しそうに笑いました。


氷の雫で濡らされて 16

2011年9月10日

氷の雫で濡らされて 14

「さっきから直子さんがとても気持ち良さそうに喘いでるの見ていたら、わたし、らしくもなくムラムラしてきちゃった」
シーナさまが剥き出しの下半身を大きく開いて、ソファーベッドの上に乗ってきました。
「こんなになっちゃったのは直子さんの責任だから、当然、直子さんに責任をとっていただくわよ?」
仰向けで見上げる私の顔の上を、シーナさまの細くてしなやかな右脚がまたぎました。

私の顔の真上をシーナさまの両腿の付け根が塞いでいます。
まったく毛が生えていない、ツヤツヤでスベスベそうな真っ白な肌に一筋、縦の亀裂が走っています。
その亀裂が徐々に私の顔に近づいてきました。
その亀裂は、私の顔に近づくに連れて左右に割れ始め、私の顔のすぐ前まで来たときにはパックリとピンク色の中身を晒していました。

「んぐっ!」
私の唇にピンク色が押し付けられました。
「直子さん、さっきわたしにキス、したがってたわよね?上の唇は許さないけど、こっちの唇なら、いくらでも舐めていいわよ?」
シーナさまは、私の顔面上に野球のキャッチャーさんのみたく両膝を左右に大きく広げてしゃがみ込み、アソコを私の唇に押し付けてきました。
俗に言う、顔面騎乗。
「ほら、舐めて。舌を挿れて。わたしを気持ち良くしてちょうだい!」
腰を軽く前後に動かして、私の顎から鼻先あたりまでにアソコを擦り付けてきます。
「むぅーっ!」
私はベロを精一杯伸ばして、シーナさまのパックリ開いたアソコを舐め始めました。

シーナさまの中は、すでにヌルヌルに濡れていました。
シーナさまのおシルは、少ししょっぱくて少しほろ苦くて、とても美味しいものでした。
私は、舌先をすぼめてシーナさまの中まで夢中になって舐め上げました。
「そう、そこよ。あっ、気持ちいいっ!」
おシルは後から後から、湧き出てくるみたいでした。

シーナさまが見下ろしてくる視線が、私の見上げる視線とぶつかります。
シーナさまは両方の眉の間を少し曇らせて、その可愛らしいお顔を少し歪めて、せつなげな表情になっていました。
さっきまでしていたブラジャーがいつのまにかはずれていました。
下から見上げたシーナさまのバストは、ごくごく控えめな膨らみでしたが、ピンと尖った可愛らしいピンク色の乳首がシーナさまのコーフン具合を如実に顕していました。

「んーーっ、もっと奥まで、舌を潜らせてちょうだい。舌を出したり挿れたりしてちょうだい」
私は、唇に押し付けられるアソコに夢中で舌を這わせ、穴のほとりで唾液に濡れてキラキラ息づいている肉の芽に唇をすぼめて吸い付きました。
ずずずーっ。
「ああーーっ、そこ、そこそこーっ。もっと吸って、もっと舐めてーっ」
シーナさまのクリトリスは、さほど大きくはありませんが、充分な存在感を放って膨れ上がり、小粒な真珠のようにテラテラと気高く輝いていました。
「もっと、もっと、もっとぉーっ!」

シーナさまが私の顔を押し潰すみたいに、強烈にアソコを押し付けてきます。
私の唇にぴったり密着した粘膜の襞に舌を捻じり入れ、私も夢中でシーナさまの粘膜を貪ります。
シーナさまの上半身が後ろにのけぞって、わたしの胴体の両脇に両手をついた状態になりました。
首を起こし気味にした私は、真正面からシーナさまのアソコを舐める格好になります。
「うまいわ。うまいわよ直子さん。もっとペチャペチャ音立てて舐めてーっ」
シーナさまの上半身がブリッジしているみたいな姿勢になって乳首が天を衝き、全身をプルプル震わせてコーフンされています。

「ちょ、ちょっと待ってね直子さん。からだを入れ替えるから、今度はお尻の穴まで舐めてちょうだい」
シーナさまのからだが寝ている私の右側に翻った、と思ったら素早く体勢を入れ替え、今度は私にお尻を突き出す形でまたがってきました。
「ほら、お尻の穴も舐めて。お尻の穴からオマンコまでジュルジュル舐めてーっ!」
シーナさまのお尻の穴は、小さくてひっそりとしていて、すっごくキレイでした。
お尻の穴の周辺、蟻の門渡り、アソコ周辺、どこにも毛一本無いツルッツルのスッベスベ。
私は、シーナさまのお尻のスジに沿って下を這わせ、すぼめたお口のようなちっちゃなシワシワを丁寧に舐めました。
「あーーっ、いいっ、いいっー!オマンコも舐めて、オマンコ舐めてーーっ!」

シーナさまが両手で私のおっぱいをワンピースの上から鷲づかみして乱暴に揉みしだきながら、腰を前後に激しく振ってきました。
私の鼻から顎にかけてまでにシーナさまの粘膜が行ったり来たりして、激しく擦りつけられます。
シーナさまの指で激しく乳首がつままれ、捻られ、私もどんどんコーフンしてきました。
「ああっー、ああんーっ」
「あーー、いいわ、いいわ、イク、イきそうーっ!」
私は、舌を伸ばしきった状態にして、行き来する粘膜に刺激を与えつづけました。
「いい、いい、いーーーー、イーークゥーーーーっ!!!」

私の唇にアソコを押し付けた状態でシーナさまの腰の動きが止まりました。
私の舌はシーナさまのアソコの中。
ときどきヒクヒク中が引きつっているのがわかりました。
やがて、私の顔からシーナさまの下半身が離れていきます。
私の顔は、全体がヌルヌルのベトベトでした。

「あー、気持ち良かったわー、直子さん。あなた、舐めるのうまいのねー」
シーナさまが全身をタオルで拭きながら、もう一枚のタオルを私に渡してくれました。
私も上半身を起こし、渡されたタオルで顔を拭きます。
「久しぶりに本当に気持ち良かったわ。ありがとうね、直子さん」
オールヌードのシーナさまが身を屈め、私の頬にチュッて唇をあててくれました。
「これで心置きなく、直子さんをここに置き去りに出来るわ。さ、最後の仕上げをしちゃいましょう」

「たぶん直子さんは今のでまた、ムラムラな欲求不満が跳ね上がったことでしょうね?」
「でも安心して。これから先は、ずーーっと直子さんのターンだから」
シーナさまは、上半身を起こしていた私の左手首を掴むや否や、乱暴に引っぱってエナメル製の手枷を嵌めました。
私の背中がベッドに戻り、シーナさまは手枷の金具をベッド脚から伸びる鎖に南京錠で留めました。
つづいて右手も同様に拘束され、私はベッドに仰向け大の字で拘束されてしまいました。
と言ってもキツキツで身動き出来ないほどではなく、腕は肘を軽く曲げるくらい、脚も膝を少し曲げるくらいは出来ます。
ただ、いくら肘を曲げても指先が肩に届くほどではなく、膝を曲げても股間が30度以下に閉じることは無い、というくらいの余裕です。

「直子さんはね、これから思う存分イってもらうことになるの。もうイヤっって思うくらい」
シーナさまがイタズラ顔でベッド脇から身を乗り出し、ボディコンワンピースの裾に手をかけて、ジワジワと胸元までめくり上げました。
私のおっぱいが露になります。
「相変わらず元気のいい乳首ねー。まだビンビン」
右手を伸ばして左乳首をギューッと潰して捻ります。
「あーーんっ!」
「いい声。わたし、直子さんのその声、好きよ」

「ねえ、直子さん?あなた、電動ハブラシで遊ぶとき、ブラシのほうで擦るの?それとも柄のほう?」
「あ、えっと、乳首だったら、ブラシのほうで・・・」
「ふーん。じゃあ、こんな感じ?」
シーナさんが私のオモチャ箱からブルーの電動ハブラシを取り出してキャップをはずし、ブラシを私の左乳首にあててからスイッチを入れました。
ブーーン。
微かな震動音とともにハブラシが震動し始め、毛先のザラザラとした触感が乳首の皮膚を細かく擦り始めます。
「ああふーーんっ」
その気持ち良さに、私は思わず身を捩ってハブラシから逃げてしまいます。
「へー。すごい反応ねー。ますます楽しみだわ」

「さっき、乳首だったら、って直子さん言ったけど、乳首以外だったら、どこにあてるの?」
「あ、あの、えっとクリトリス・・・」
「あー。そうね。それも気持ちいいわよね。そっちはブラシじゃないの?」
「はい。ブラシをあてると、すぐイっちゃうから、楽しむときは柄のほうで・・・」
「なるほどねえ。すぐイっちゃうのもつまんないものねえ?」
シーナさまがまたハブラシのスイッチを入れて、今度は私の下半身のほうへ腕を伸ばしてきます。
でも、途中でスイッチを切って、プイッと背中を向けました。

「それじゃあわたし、直子さんを壊しちゃう準備をするから、直子さんはしばらくそこでリラックスしていて。準備が終わって本番が始まっちゃったら、あなた、それこそ休むこと出来なくなっちゃうから」
「あ、は、はい・・・」
私、壊されちゃうみたいです・・・
何をされちゃうんだろう?
あまりのドキドキに意味も無くからだを捩って、無駄に鎖の音をジャラジャラさせてしまいます。

「あ、そうだった森下さん。ベッドルームのエレピの前にマイクスタンドがあったわよね?あれ、ちょっと借りるからね」
学校の課題の弾き歌いの練習のために揃えた機材でした。
「はい。ご自由にそうぞ・・・」
ワンピースを胸までまくり上げられて、おっぱい丸出しの仰向けで、私は大の字になったまま首だけ横に向け、シーナさまの動きを目で追いました。

シーナさまは全裸のまま、ベッドルームに入ったり、ダイニングに行ったり、私のオモチャ箱を漁ったり、ご自分のカートから何か取り出したり、しばらくの間、あわただしく動き回っていました。


氷の雫で濡らされて 15

2011年9月4日

氷の雫で濡らされて 13

シーナさまが私の背後にまわりました。
「ほら、もっと高くお尻を突き上げて!お仕置きの鞭打ちよっ!」
「あ、はいっ!」
私は、上半身を支えていた両腕の肘を折り、床に両肩が付くほど這いつくばって、代わりに膝立ちのお尻だけ上に思い切り突き出しました。
おっぱいが冷たい床を擦り、乳首が床に押し付けられてひしゃげています。

「もう少し両脚を開きなさい」
「は、はい」
お言いつけ通りにお尻を突き上げたまんま、両膝を滑らせて両脚を開いていきます。
こんなに開いてしまったら、シーナさまにお尻の穴もアソコの中も、丸見えになってしまう・・・
屈辱的な姿勢で感じる、甘美な被虐感。

「じゃあ行くわよ!覚悟なさい」
ヒュンッ!ピシッ!
シーナさまのお声と同時に私の左側の尻たぶが燃え上がりました。
手で叩かれたり、定規でぶたれたりするのとはぜんぜん違う痛み。
乗馬鞭の舌の部分だけの範囲が、私のお尻の皮膚に正確に打ち付けられます。
それは、痛いと言うより熱い感じ。
お尻の皮膚を素早く引掻くような感触の後、その部分がボッと熱くなります。
何て言うか、すごく熱くなっているものを不用意にさわってしまって、さっと手を引っ込めた後のような、火傷しそうな痛み。
鞭が肌から離れた後、打たれた場所がジンジンしてきました。

ピシッ!
今度は右側の尻たぶ。
「ああんっ!」
私は、左頬を床にベッタリ貼り付けて、ゼイゼイ息を荒くしていました。
鞭が振り下ろされる前に聞こえる、ヒュンッていう音でギュッと目をつぶります。
からだ中が無性にコーフンしていました。

ヒュンッ!ピシッ!
「わたしはね、今日、直子さんとまったり仲良くするためにここに来たわけじゃないのよ?直子さんを苛めるために来たの。直子さんで遊ぶために来たのよ!」
ヒュンッ!ピシッ!
「あーんっ!いったーいっ!」
「直子さんはね、わたしのオモチャなの。わたしが好き勝手いじくりまわして、壊しちゃってもかまわない、ただのオ、モ、チャ」
ピシッ!
「わたしにキスしようなんて、100万年早いわよっ!いいっ?わかったっ?」
「は、はいー。ごめんなさい、シーナさまぁ」
お尻が鞭打たれるたびに、なぜだかジリジリと私の両脚が開いていってしまいます。

ヒュンッ!ピシッ!
「直子さんの淫乱オマンコ、パックリ口を開けてダラダラよだれ垂らしてるわよ?はしたないわねえ?そんなに気持ちいいの?」
「は、はいー。ありがとうございますぅ」
お尻全体がヒリヒリ熱を持ち、ジンジンジンジンしていました。
痛くて、痒くて、ムズムズして、もうどうにでもしてっ!っていう感じ。
ピシッ!
「肛門までヒクヒクうごめいてるわよ?ここに何か挿れて欲しいのかしら?」
鞭の先をお尻の穴にグリグリ押し付けられます。
「んーーっ、許してくださいーっ」
シーナさんの蔑み声が私の官能を揺さぶります。
ピシッ!
私のアソコ、奥がピクピクしているのがはっきりわかります。
「あーーーっ!」
ヒュンッ!ピシッ!
「でもまあ、このくらいにしておきましょうか。次の予定もあることだし。日が暮れちゃうとそれだけ、直子さんが苦しむことになっちゃうからねー」
ピシッ!
「あああーーーんっ!」
最後に右の尻たぶを叩かれた後、しばらく沈黙がありました。
私は床に突っ伏したまま顔を上げられず、火傷しそうなほどヒリヒリ火照っているお尻の疼痛にぐったり身を委ねていました。

「オーケー。立っていいわよ。直子さんが犯した罪の代償を鏡で見てみなさい」
シーナさまが、頭のほうへと下りのスロープを描く私の背中の真ん中あたりを、軽く鞭でつつきました。
私は、ゆっくりと上半身を起こし、膝立ちになってから立ち上がろうとしました。
お尻の周辺だけ、自分のからだではないみたいにフワフワ火照っていて、足先にうまく力を入れられません。
それでもなんとか、シーナさまの助けを借りて立ち上がりました。

鏡に映した私のお尻は、真っ赤っかでした。
ところどころ引きつったみたいなミミズ腫れになり、少し内出血しているところもあるみたい。
とにかく見るからに熱そうに腫れぼったくなっています。
そして事実、私は、自分のお尻の熱にクラクラして、ムラムラしていました。
「ほら、これで冷やしなさい」
シーナさまが水に濡らしたタオルを渡してくれました。

「あっあーんっ!」
タオルをお尻につけるとヒンヤリして気持ち良くはあるのですが、タオル地のザラザラが超敏感になっている肌には刺激が強すぎ、ヒリヒリがぶり返して下半身全体がなおさら火照ってきて、ついついえっちな声が出てしまいました。

「直子さんは、乗馬鞭で叩かれたのは初めてでしょ?どうだった?」
シーナさまがペットボトルのお水を一口飲んでから私に渡してくれました。
「あ、はい。何て言うか、手とか定規とかとは違う感じで、まさしく、調教されている、っていう感じで、私、好きみたいです」
「へー。叩かれて、辛くないの?」
「あ、もちろん辛いですけど、シーナさまが叩いてくださってるんだなあ、って思うと嬉しい気持ちもあって・・・」
「そう。直子さん、けっこうぶたれるのもお好きみたいね?それは、わたしも嬉しいわ」

私の目の前に立っている、ブラとショーツだけ身に着けたシーナさま。
小柄ながらしなやかで、文字通り、透き通るような白い肌のこの妖精さんのお姿を間近で見ていると、どんどんどんどんドキドキワクワクが強まってきます。

この人と強く強く抱き合って、濃厚なキスをしてみたい・・・
そんな不埒な願望が胸に渦巻きます。
だめだめだめ。
また余計なことをしたら、今度こそシーナさま、帰ってしまわれるかもしれない。

シーナさまのお顔から控えめなバストに目線をそらし、さらにその目線を下げたとき、気がつきました。
シーナさまのショーツの三角形頂点も、薄紫色の布が色濃く変色するほど濡れていることに。
シーナさまも私とのプレイで、感じてくださっているんだ。
私を叩いて濡れたんだ・・・
なんだか、すっごく嬉しい気持ちになりました。

「あそこのソファー二つ、どっちでもいいけどベッドになる?」
シーナさまが突然聞いてきました。
私のお尻の熱も段々とひいてきて、私はバスタオルでからだを丁寧に拭いているときでした。
シーナさまは、ご自分のカートの中をガサゴソやっていました。

「はい。あっちの黒いやつはソファーベッドですけど・・・」
「脚が鉄製のほうね?それは都合がいいわ。なら、それをベッドにしといてくれる?」
「あ、はい・・・」
きっと次のプレイに使うのでしょう。
私は、お言いつけの通りにソファーをベッドに変形しました。

「それ、本皮とかじゃないわよね?」
「あ、はい。ビニールレザーかなんかだと思いますけど・・・」
「それならバスタオルを敷けばいいかな。タオルケットとかあれば一番いいけど・・・」
「あ、ありますあります。ちょっと待っててください」
私は、素っ裸のままリビングを飛び出し、玄関脇のウォークインクロゼットに飛び込みました。
エアコンの効いていない廊下やウォークインクロゼットには、真夏の熱気が充満していました。

ベージュのタオルケットを抱えてリビングに戻ると、シーナさまは、床に散らばった洗濯バサミを片付けていました。
「あ、そんなこと、私がやりますから」
「いいのよ。それよりそのベッドをもう少し窓際に移動してちょうだい。陽射しが届くくらいの場所のほうが、直子さんが長い時間、苦しまなくて済むから」
シーナさまがイジワルそうに言います。
「えっ?」
「でも、直子さんなら、苦しくもないかもね。手こずったほうがかえって楽しいかも」

私は、バルコニーがせり出している大きな窓際の近くまで、今はベッドの形になっているソファーを移動しました。
ソファーは、片側だけキャスターになっている仕組みなので、移動は楽チンでした。
「うん。そのへんでいいわね」
シーナさんも窓辺に来て、窓にかかっているレースのカーテンをシャーっと全開にしました。
すりガラス越しの強い陽射が室内をいっそう明るくしてくれます。

「今、5時前でしょ。あと1時間くらいはお日様出てるわよね?ま、今夜も熱帯夜だって言うし、そんなに気にすることもないでしょうけど」
シーナさまが独り言みたくつぶやきました。

「さてと、直子さん?」
シーナさまが裸のか細いウエストに両手をあてて、私を見つめました。
「鞭のお仕置きもよくがまんして耐えたから、今度はご褒美よ。直子さんをもうイヤっていうくらい、イかせてあげる」
「だけど、直子さんはわたしの奴隷だから、奴隷は奴隷らしい状況でイってもらうわ」

「まずは、そのベッドにタオルケットを敷いて、さっきわたしが買ってあげたベージュのボディコンワンピ、売場の女の子が、これ着たままショッピングしたら?ってからかったやつね。あれを着なさい」
「そう言えば、あの女の子、面白かったのよ。直子さんが試着してるとき、試着室の外でわたしにヒソヒソ声で、なんかブーンって音してません?だって」
「直子さんのホタテ貝の音に気づいていたのね。もちろん教えてあげたわよ。あの子のオマンコに入ってるんだ、って」
「こういう形状のパンツで、って詳しく教えてあげたわ」
「そしたら、うわー。それってチョーヘンタイじゃないですかあ?だって。面白い子だったわね」
シーナさまはすっごく愉快そう。
私は、今さらながらに思い出して、恥ずかしさにカアーッと火照ってしまいます。
シーナさまったら、ばらしちゃってたんだ・・・

「あと、あなたの手首のそのパンツ・・・」
ギクッ!
これについても何か言っちゃったのかしら?
「それ、ヨレヨレになっちゃってもいい?」
「えっ?はい?」
「だからそのパンツ、大切に穿いている大事なものなの?って聞いてるの」
「い、いえ。別に・・・」
「だったら、ワンピを着たら、それもお穿きなさい」
「は、はい・・・」

私は、あらためて自分の右手首に巻いているピンクのショーツを見ました。
あれほどグショグショだったのに、今はすっかり乾ききっていました。
もっともその分、なんだかツーンと臭ってきそうな感じもします。
そうだった。
試着室にいたときは、まだこのショーツは脱いでいなかったんだっけ。
どうでもいいことを思い出しました。

ベッドにタオルケットを敷いた後、シーナさまに買っていただいたボディコンワンピを身に着けました。
前と後ろが大きく開いたノースリーブ。
ピチピチピッタリだから乳首丸わかり。
裾は、絶対領域ギリギリの超ミニ。
少し動いただけで、ベージュ色の裾から私の毛の無い土手とワレメのスジがこんにちは、してしまいます。
全裸よりもかえってえろくていやらしい格好。
これならショーツは穿かないほうがいいんじゃないかなー、なんてえっちな私は思ってしまいますが、ご命令なので仕方ありません。
ピンクのショーツを右手首からはずし、両脚を通しました。

私がそうしている間に、シーナさまは、ご自分のカートから取り出した何かの器具を、ベッドの四隅の脚に取り付けていました。
ジャラジャラと鈍く光る、細いけれど頑丈そうな鉄の鎖。
ヌメヌメした光沢の艶かしい拘束具、たぶんエナメルの手枷と足枷。
そんな禍々しい器具の数々を手馴れた手つきでベッドの脚に、次々と装着していました。

私には、すぐわかりました。
つまり私は、このベッドに大の字で拘束されちゃうんだ。
両手首、両足首を繋がれて、まったく抵抗出来ない格好で。
背筋がゾクゾクしてきました。
シーナさま、その格好の私に、何をしてくれるんだろう・・・

でも、それだったら全裸のままのほうがいいんじゃないかな?
どうしてわざわざ、ワンピとショーツなんて着せたんだろう?
そんな疑問も湧きました。

「直子さん?用意出来たわよ」
シーナさまのお声にビクンとして、ヌルンとアソコの奥が疼きました。
「ベッドの上に乗って、仰向けになってちょうだい」
「は、はい」
私はおずおずとベッドの上にあがり、そーっと身を横たえました。
左足首が乱暴に掴まれ、赤いエナメルの足枷を足首に巻かれました。
足枷に付いている金属のリングと、ベッドの左脚から繋がっている鉄の鎖の先端の輪っかが重ねられ、南京錠でカチャリと留められました。

ゆっくりと歩いてベッドの右後方に移動したシーナさまは、私の右足首を掴み、同じように右側の鎖に繋ぎました。
繋がれた両脚は、開きっぱなしで動かせない、なんてことはぜんぜん無く、ベッドの脚から足首までの鎖がけっこう長めなのでたわみがあり、腰を含めて意外と大きく動かせます。
でも、これで両手まで繋がれたら、どうなるかはまだわかりませんが。

「鎖に繋がれた気分はどう?直子さん?」
ベッド脇から身を乗り出したシーナさまが右手を伸ばし、私の45度くらいに広がった両腿の付け根部分をショーツの上から布地をスジに食い込ませるように撫ぜてきました。
「あーーんっ!」
私が脚をよじるたびに、左右の鎖がジャラジャラと鳴ります。
その音がいっそう被虐感を駆り立ててきます。

「あらあら。もう湿ってきてるじゃない?直子さんって、本当にスケベなヘンタイ女なのねー。脚繋がれただけでこうだもの」
シーナさまの指の力が強まり、私のアソコにショーツの布を押し込むように突き立ててきました。
「ああんっ、気持ちいいですぅ、シーナさまぁ」
私は、まだ自由な両手でショーツの端をおへそのほうへ引っぱり、ショーツを食い込ませるのに協力していました。

シーナさまの指が不意に離れました。
どうしたのかな?
ベッド脇のシーナさまを見ると、シーナさまは私に向かってニッコリと微笑み、スルスルスルっとご自分のショーツをその場で下ろされました。


氷の雫で濡らされて 14

2011年9月3日

氷の雫で濡らされて 12

私の真正面に立ったシーナさまは、ワンピースの左半分の布を元通りに伸ばして、私の左胸に押し付けました。
尖っている乳首が布地を浮き上がらせます。
すかさず、乳首の形に浮き出た布ごと、右手に持っていた洗濯バサミで挟みました。
「あーーんっ!いったぃーぃ!」
充血したコリコリ乳首が洗濯バサミの強い力で潰され、ちぎれるような激痛が襲いました。

「ほら。これで左のおっぱいは隠れたわ。次は右」
右側の布も右胸に押し付けられ、間髪を入れず、布ごと乳首が洗濯バサミに挟まれました。
「あーっ!だめぇーーっ!」
激痛を伴う甘美な快感に下半身をモゾモゾとくねらせてしまいます。
「はい。これでいやらしいおっぱいは隠れました、っと。あとは飾りつけ、ね?」
シーナさまは、私の左右の乳房の皮膚を布ごとつまんでは、それぞれの乳首のまわりを囲むように洗濯バサミをいくつもぶら下げていきました。
「いっ、いたい!いたいですぅ」
私の声には一切かまわず、左右の脇腹も無造作に洗濯バサミで挟まれました。

「こんなものかしらね?どう?」
シーナさまに背中を押されて、私は姿見と対面しました。
鏡の中には、おっぱいのふくらみ始めから太腿まで、ワンピース越しにたくさんの洗濯バサミをぶら下げた私の姿が映っていました。
左右乳首に1つずつ、それを囲むように4つずつ、脇腹に3つずつ、太腿にも3つずつ。
お尻にも10個以上ついているはずです。
全身のいたるところからジンジンとじれったい疼痛を感じ、その痛みが束になって私のアソコの奥を疼かせていました。
「ああんっ、ふぅぅーんっ」
息がゼイゼイ荒くなり、がまんしきれない喘ぎ声が洩れてしまいます。

「お顔がずいぶん上気しているわねぇ?とっても色っぽいわよ?」
シーナさまが乗馬鞭の先で、私の脇腹を噛む洗濯バサミたちを軽く揺すります。
「ふぅーんっ・・・ふぅーんっ・・・」
「さあ。そろそろそのお洋服、脱いでいただきましょうか?」
「これだけの洗濯バサミが一気にはずれたら、どのくらい痛いのかしらねー?」
シーナさまが可笑しくってしょうがない、みたくクスクスクスクス笑っています。

「でも、痛いのだけじゃあまりに可哀相だから、特別に、気持ちいいこと、も加えてあげましょう。カワイイ直子さんだから、ね?」
ニヤニヤ笑いのシーナさまが持つ乗馬鞭の先が、私の左手に触れました。
「その手に握っているもの、挿れていいわよ。直子さんのオマンコに」

このプレイの間中、ずっと左手に握り締めていたローター。
おずおずと左手を開き、ローターとシーナさまのお顔を交互に見比べました。
それから、ローターを右手に持ち替え、少し上半身を屈めてローターを自分の股間のほうへ持っていこうとしました。
そのとき、シーナさまの鞭が私の右のふくらはぎをペチッと軽く叩きました。

「あっ!」
「ちょっと!わたしがせっかくお情けをかけてあげたのに、あなた、お礼も言えないの?」
「あっ。ご、ごめんなさい。えっと、あの、ありがとうございます・・・シーナさま・・・」
「何がありがたいのよ?」
シーナさまは、乗馬鞭の先でワンピース越しに私のアソコを、怖いお顔でグリグリつついてきます。
「あ、あの、ローターを挿れることを許していただいたこと・・・です」
「挿れる、ってどこに?」
「あ、えっとアソコ・・・」
「アソコじゃないでしょ?わたし、さっきはっきり言ったわよね?」
「は、はい・・・な、直子のオ、オマンコ・・・」
はしたない言葉を実際に口に出し、私の欲情がどんどん燃え上がっていきます。

「ほら、さっさと突っ込んじゃいなさい」
シーナさまに急かされて、私はその場で中腰になり、ワンピの裾に右手を入れ、手探りでローターをアソコの奥に挿入しました。
「んぅーっ!」
からだを少し屈めただけで、あちこちを噛んでいる洗濯バサミの痛みがぶり返しました。
ローターを押し挿れたことでえっちなおシルが溢れ出し、内腿までヌルヌルのベトベトになっていました。

「挿れた?そしたらこっちを向いて。わたしのまん前に立ちなさい」
「両脚は肩幅より少し広めに開いて、両手は頭の後ろ!」
私は、言われた通りマゾの服従ポーズでシーナさんの前に立ちました。

「ああんっ!」
ローターのスイッチが入りました。
この震動は、たぶん中。
アソコの中での震動が全身に伝わり、からだのあちこちからの疼痛がいっせいに掻き回されて、再びアソコに戻ってきます。
増幅された痛みは、アソコの中で次々に快感に変換され、震動と共鳴し始めます。
立っていられないほどではありませんが、両脚がガクガク震え始めました。
あぁ・・・気持ちいい・・・

「いい?わたしが直子さんのワンピースを一気にずり下げてあげるから、絶対しゃがみ込んだりしちゃダメよ!」
「わたしはね、直子さんの苦痛と快楽に歪む、そのカワイイお顔を目の前でじっくり眺めたいの。だから出来るだけ両脚を踏ん張って、耐えなさい」
「もしもしゃがんじゃって、洗濯バサミが一つでも取れてなかったら、わたし、そのまま帰っちゃうからね?もう遊んであげない」

それは絶対イヤだと思いました。
シーナさまに、もっともっと苛められたい・・・
出来ることなら、これから一晩中でも。
やよい先生とはまた違った、シーナさま独特の冷酷さみたいなものが、私のマゾ波長とぴったり合っているみたいでした。
シーナさまの一挙手一投足一言動に、私のからだは悉くゾクゾク感じていました。

「返事は?」
「は、はいっ!私、シーナさまがもうお相手してくれないなんて、絶対イヤですから、がんばります!」
「あら、可愛いこと言ってくれるじゃない?」
シーナさまが久しぶりにニッコリ笑って、股間のローターが強になりました。
「ああーーーんっ!」
全身がビクンとのたうち、思わず前屈みの内股になってしまいました。
こ、このままじゃ、気持ち良すぎてやっぱり立っていられないかも・・・

「あ、そうだった。忘れちるところだったわ。さっきみたいに派手な悲鳴あげられたらたまらないから、お口を封じておきましょう。舌出して!」
私が従順に精一杯突き出した舌に洗濯バサミが1つ、挟まれました。
「んうぐぅー」
私の口は閉じることが出来なくなり、たちまちよだれが溢れ出しました。

「これでよしと。それじゃあ、行くわよ!」
シーナさまの右手が私の胸元の布にかかり、私を見つめてニヤリと笑ったと思った瞬間、シーナさまは素早く身を屈め、両手で私のワンピースの裾を掴み、一気に胸のあたりまで勢い良くまくり上げました。
バチッバチッバチーッ!
胸のほうからずり下ろされる、って思い込んでいた私は、完全に不意を突かれました。
私のお尻のお肉が何箇所も乱暴に引っぱられ、キリで刺されたような痛みがお尻全体を襲いました。
「んんーーーぐぅうぅぅーっ!」
お尻と太腿とお腹から押し寄せた激痛がアソコの中の震動に共振して、強烈な快感に目の前が真っ白になりました。
しゃがんじゃだめ、しゃがんじゃだめ・・・
呪文のように心の中でくりかえして、崩れ落ちそうになる膝を必死でこらえます。

間髪を入れず、上半身の布をずり下げられました。
バチッバチッバチーッ!
十数個の洗濯バサミが肌を擦ってはじけ飛び、今度は、乳首とおっぱいと脇腹が何者かによって引き裂かれました。
右の乳首が信じられないくらい、グイーッと下に引っぱられて伸びたのが一瞬見えました。
ギュッと瞑ったまぶたの裏に鮮やかな閃光が見えました。
そんな、すべてをかき消すおっぱい周辺の激痛。
「んぐぃぬぅぐぅぅぅーーーーっ!!!」

痛いとか、辛いとか、熱いとか、そんな感覚を超越した何かにからだ全体が襲われ、すべての思考が停止していました。
ただ、快感に忠実な自分のからだだけがビクンビクンと反応して、激痛さえ許容してしまう、あまりに気持ちいい巨大な波に私の全神経が呑み込まれながら、私はイきました。

「ハア、ハア、ハア・・・」
いつ、しゃがみ込んでしまったのか、いつ、意識が戻ったのか、わかりませんでした。
気がついたときには、床に全裸でひざまずいてうなだれていました。

足元に落ちているクシャクシャのワンピース。
床一面に飛び散ったカラフルな洗濯バサミたち。
全身を飾る赤い斑点。
ヒリヒリ熱を持っているお尻とおっぱい。
ほっぺを濡らす涙、顎を汚すよだれ、全身を流れる汗、腿を伝う愛液。
いつ、ローターを抜かれたのか、いつ、舌の洗濯バサミをはずされたのかも、憶えていませんでした。

ただ、あまりに強烈な快感を体験して、心の中に歯止めをかけていた何かの箍が、洗濯バサミがはじけたみたいにパチンと音を立ててはずれてしまったことだけは、実感していました。
私のからだは、イってもますます、よりいっそう淫らに欲情しつづけていました。

「すんごく気持ち良さそうだったわねー?わたし、なんだか嫉妬しちゃったわよ」
シーナさまのお声が聞こえて、パサッと白いバスタオルが上から、私の肩にかけられました。
「シーナ・・・さま・・・」
シーナさまは、私にとって、かけがえのない人になっていました。
快楽をくれる人。
シーナさまにすがりつきたくて、うつむいていた顔を上げ、声が聞こえたあたりに視線の焦点を合わせました。
「あっ!シーナさま?」

シーナさまはいつの間にか、ブラウスとスカートを脱いで下着姿になっていました。
薄紫色のレースのブラと、お揃いのショーツ。
それ以外は何も身に着けていない、華奢で真っ白なお肌。
バストはかなり控えめですが、小柄ながらもスラッとしたその白いからだにマッチしてて、なんだかおとぎ話の中性的な妖精さんのよう。
手に持った乗馬鞭は、さしずめ魔法のステッキ。
私は、シーナさまの足元にひざまずいて見上げたまま、しばし見蕩れてしまいました。

「ほら、タオルでからだの汗、拭いちゃいなさい。まだまだ直子さんの調教は、始まったばかりなんだから」
シーナさまもしゃがんでくれて、バスタオルで私のからだを拭いてくれます。
「ああんっ!」
快感の余韻で敏感になっている私の肌に、タオル越しのシーナさんの手が触れるたびに、私は、いともたやすく喘いでしまいます。
「直子さんのからだ、すんごく熱くなってるのねえ?こんななら、またすぐイっちゃうんじゃない?」
私は、シーナさまが持つバスタオルに身を摺り寄せるみたいに肌を擦り付けます。
「んふーっ、シーナさまぁ、もっとー」
シーナさまは、しゃがんだままおもむろに右手を私の股間に伸ばし、中指をヌプッと挿入されました。
「ああんっ、ありがとうございますぅ」
シーナさまの中指が私の中をグリグリ掻き回してきます。

「直子さんのオマンコ、熱くてグチョグチョね。それに何これ?おっきなクリトリス!」
シーナさまの右手親指で私のテラテラに膨張したおマメが押しつぶされました。
「あーーっ!そこはーーーっ!」
シーナさまの親指の爪でコリコリと引掻かれる私のクリトリス。
「だめーっ、だめだめだめだめーっ!もっとーーっ!」
私は思わず、シーナさまの細い肩を両手で抱き寄せ、きつく抱きしめていました。
シーナさまの親指の引掻く速度がどんどん上がっていきます。
「あ、いやっ、だめ、もっと、もっと、イク、いく、だめっ、イっちゃうーんっ!」
シーナさまを抱き寄せたまま床に押し倒すような格好で、知らず知らず唇を重ねようとしていました。

「イクぅーーーーっ!!!」
シーナさまの親指に屈し、イクぅーの、う、の形のまま私の唇がシーナさまの唇を塞ごうとした瞬間、シーナさまは、プイッとお顔をそむけて邪険に私のからだを突き離し、左手で私の右頬をパチンッと強くビンタしました。
クリトリスへの刺激で真っ白になっていた頭に、頬を打たれた衝撃が加わり、一瞬、痛い、という感覚がよみがえりました。
でも、それも束の間、頬を打たれたという屈辱感が被虐感に変換され、からだ中で感じていた快感が何倍増しにもなり、全身がビクンビクンのたうちました。

「ちょっと!どこの世界に許しも得ず、ご主人様にキスしようとする奴隷がいるの?直子さん、あなた本当に自分の立場がわかってないわね?そこに四つん這いになりなさい!」」
シーナさまの鋭いお怒りのお声にさえ、ゾクゾク感じてしまっている私は、イったばかりのフラフラな下半身になんとか力を入れて膝立ちになり、シーナさまの足元で両手をつき、四つん這いになりました。

シーナさまからされるあらゆることは、それがどんなに痛みを伴おうと私にとっては嬉しいこと、って感じるようになっていました。
シーナさまがくれる痛みは、快楽に直結する。
私のいやらしい欲求を満たしてくれる。

文字通り、ご主人様が遊んでくれるのを期待して、舌を出してハアハア息を荒くしているワンちゃんのように、シーナさまの足元で四つん這いになって顔を上げ、上目遣いでシーナさまのお顔をすがるように見上げました。
シーナさま、私をめちゃくちゃにしてください・・・
もしも私のお尻に尻尾が生えていたら、千切れんばかりに激しく振られていたはずです。


氷の雫で濡らされて 13