2011年8月28日

氷の雫で濡らされて 11

「あそこの姿見を自分の横に置きなさい。直子さんがストリップする姿が自分で見れるように」
シーナさんのご命令で、窓際に置いてあった姿見を私が移動している間に、シーナさんはベッドルームからキャスターの付いた椅子を持ってきて、私が立つべき位置のまん前に置きました。

まだ立ったまま左手を椅子の背もたれにつき、右手に持った乗馬鞭でご自分の左太腿あたりを軽くペチペチしているシーナさんが、所定の位置に戻った私に薄く笑いかけてきました。

「だけど直子さん、今そのワンピースの下、即、素っ裸なのよね?一枚脱いで終わりじゃストリップも面白くないわよねえ?ハンデをつけましょう」
ニヤリと笑ってシーナさんがつづけます。

「まず、胸元のボタンを全部留めなさい」
「は、はい」
私は、4つはずしていたボタンをすべて留めました。
スタンドカラーなので、喉のところまで布に覆われました。

次にシーナさんは、私のオモチャ箱に入っていた赤いロープの縄手錠、脚用のロープの長さが80センチくらいのやつ、を私の足元に投げつけました。
「それの片方を左の足首にかけなさい」
私はしゃがみ込み、ご命令通り左の足首に輪っかを通しました。
「もう片方は、ロープを後ろにまわして右手首に」
後ろにまわして、の意味が咄嗟にはわからず少しまごつきましたが、しゃがんだまま右手をお尻のほうにもっていき、ロープをまたぐ形で、まだピンクのショーツを巻きつけたままの右手首に輪っかを通しました。
「そう。それでいいわ。立って」
私は、おずおずと立ち上がりました。

左足首と右手首が赤いロープの縄手錠でつながれています。
普通にまっすぐ立っていれば、右手を下ろしている状態でロープに若干のたるみがある程度ですが、もしも右手を胸の辺りまで上げようとすると、左足首が引っぱられ、左脚の膝を折って後ろに曲げなければなりません。
必然的に右脚一本の片足立ちになってしまいます。

「左手は使用禁止ね。これでも握っていなさい」
近づいてきたシーナさんが、車に乗っていたとき私のアソコに入っていたローターを私の左手に握らせました。
「それで、仕上げはこれ」
ロープで左足首につながれた私の右手に、テレビ横のラックに入っていたコミックスの単行本を渡されました。
いったい何をさせられるんだろう?・・・
胸がどんどんドキドキしてきました。

「これで準備完了。ルールを説明するわ」
シーナさんが椅子に座り、両脚を優雅に組みました。

「直子さんは、その本を頭の上に乗せて、落とさないように注意しながらワンピースを脱がなきゃならないの」
「胸元のボタンを全部はずして、肩脱ぎすることになるわよねえ?本を落とさずに裾から捲り上げて頭から脱げるのなら、その方法でもいいのだけれど?」
シーナさんがバカにするみたいにフフンて笑いました。

「それで、直子さんが頭の上に乗せた本を落としてしまったら、そのたびに罰としてわたしがこの洗濯バサミを直子さんのからだにあげるわ」
シーナさんがご自分のカートから取り出したプラスチティックケースには、色とりどりのプラスティック製洗濯バサミがぎっしり詰まっていました。

「直子さん、バレエやっているのだから片足立ちでバランス取るのはお上手でしょう?せいぜい罰を受けないように、がんばって、ね?」
シーナさんがまたフフンて笑い、脚を組み替えました。
タイトスカートの裾がせり上がり、シーナさんの奥の薄紫の布が、一瞬見えました。

「はい。それじゃあ森下直子さんのフラミンゴストリップショー、スタート!」
シーナさんの愉快そうなお声に促されて、私は本を持った右手を上げ始めました。

いくら右手を上げようとしても、左足首と80センチでつながれているので、右手が頭まで上がりません。
左脚を後ろに思い切り上げてから、軸足の右膝を折って前傾姿勢で片足しゃがみの形になってからでないと、頭の上に本が乗りません。
やっと本が乗って、曲げていた右膝を伸ばし立ち上がろうとするとき、当然ヨロヨロして頭に乗せた本が落ちてしまいました。
「はい。罰ね」
シーナさんが嬉しそうに私に近づき、ワンピースの布地ごと私の左脇腹のお肉を洗濯バサミで挟みました。
「んっつぅ!」

何度もくりかえして何度も失敗しました。
せっかくうまくいっていたのに、左手に握っているローターが突然震え出し、私がビクンとして本が落ちてしまう、っていうことも何度かありました。

結局、一番上のボタンを一つはずすまでに、14個の罰をいただいてしまいました。
太腿に2つ、脇腹に2つ、おっぱいの乳首のまわりに3つ、それぞれ左右対称な場所を洗濯バサミで飾られました。
右横の鏡に、そんな私の、洗濯バサミをからだにたくさんぶら下げた異様な姿が映っていました。

噛まれた箇所がそれぞれジンジンと疼痛を送ってきています。
お部屋のクーラーはちゃんと効いているはずなのに、私の全身が火照って汗ばみ、まさしく性的にコーフンしていました。
立っているだけでハアハアと息が荒くなり、内股になってモジモジしてしまいます。
「やれやれ。ゆっくり座って見てるヒマもないわね?」
シーナさんは、私がミスるたびに嬉しそうに近づいてきて、洗濯バサミをカチカチ言わせました。

そして、このとき私はすでに気がついていました。
こんな状態にされた後ワンピースを脱ぐということで、どんな事態が引き起こされるか、ということに。

15回目のチャレンジをする前に本を拾おうとしゃがんだとき、あるアイデアを思いつきました。
左足首と右手首をつないでいるロープを右脚の前に出してしまえば、右手が比較的自由に動かせて、しゃがんだままで本を頭に乗せることが出来るんじゃないかな・・・
しゃがんでいると皮膚が動いて洗濯バサミに噛まれている場所の痛みが盛大にぶり返すのですが、そんなことも気にならないほど良いアイデアに思えました。

ただ、シーナさんははっきり、ロープを後ろに回して、と指定されました。
それが厳守すべきご命令であれば、私のアイデアは、それに背くことになります。
でも、あらー、よく気がついたわねー、なんて褒めてもらえる可能性もあります。

一か八か・・・
私は、しゃがんだまま右足を浮かせてロープを前に出し、右手も前に持ってきてから本を拾いました。
そのままの姿勢で右手を上げていくと、頭に難なく本を乗せられました。
そのままソロソロと立ち上がりつつ、シーナさんを盗み見みます。

シーナさんがツカツカと近寄ってきて、立ち上がった私のワンピ裾のすぐ下、右太腿の肌を乗馬鞭の先でピシッとたたきました。
「いたいっ!」
頭に乗せた本がバサッと落ちます。
たたかれてからしばらく、その部分がジーンと痺れ、見る見る赤くなっていきます。

「ちょっと直子さん?わたしは、ロープを後ろに回して、って言ったはずよ?誰に許可もらって勝手なことやってるの?」
シーナさんが鞭の先で私の顎のあたりをスリスりしながら詰問します。
すっごく怖いお顔をされています。
「ご、ごめんなさいっ!」
私は、新たに知った痛みの恐怖で泣きそうでした。

「謝っても無駄よ。今のは重大な反則だから。ペナルティもそれなりのやつを覚悟なさい」
シーナさんが洗濯バサミの詰まったプラスティックケースを提げて私に近づき、無造作にお腹やお尻をどんどん挟んでいきます。
「ああん、痛いです、痛いですぅ・・・シーナさーん、許してくださぁいぃ・・・」
ワンピごとお尻の肉をつままれて、どんどん洗濯バサミに挟まれます。
「シーナさん?そうじゃないでしょ?さまでしょ?!さまっ!」

シーナさまは、私のお尻に10個くらい洗濯バサミをぶら下げた後、前に回って私のお腹を挟み始めました。
「ほら、ぼやぼやしていないで、もう本は乗っけなくていいから残りのボタン、はずしちゃいなさい」
「は、はいっ。シーナさま」
私は、もう一度ロープを後ろに回してから片足立ちになり、フラフラしながらも残りの5つのボタンをウエスト付近まではずしていきました。
その間もシーナさまは、私のおへそから下くらいの皮膚をつまんでは、洗濯バサミに噛ませていました。

「ボタン、はずし終わった?」
「は、はいっ」
横目で鏡を見ると、私のお尻全体に色とりどりの洗濯バサミが15個くらい、お腹から下の下半身にも同じくらい、プラプラ揺れていました。
お尻と下半身全体が腿の付け根のほうまでジンジンジンジン熱を持って、ヘンになりそう。

「それじゃあ、ワンピを脱ぎやすいように、先に両腕を抜いておきましょう」
シーナさまが私の前に来て、ボタンをはずしたワンピースの胸元左側の布をつまみました。
「シ、シーナさま?ま、まさか・・・」
震える私の声が終わらないうちに、シーナさまがその布を無造作に左側に引っぱりました。
私の左肩がはだけるとともに、左側のおっぱいや脇腹を噛んでいた5個の洗濯バサミが布もろとも引っぱられます。
洗濯バサミたちは、私の皮膚を未練がましく噛んで引っぱりながらもやがて布越しに肌を擦り、バチバチバチッと派手な音をたててはずれていきました。
「イィヤァーーッ!」
そのあまりの激痛に、思い切り悲鳴を上げてしまいました。
目尻に溜まった涙が、今にも零れそう。

「すっごい声ね?そんなに嬉しいの?ほら、さっさと左腕を袖から抜いちゃいなさい」
シーナさまは、何事もなかったようなお顔で私の左手を掴み、器用に動かしてワンピ袖から抜きました。
ワンピースの左半分の布地がペロンと垂れ下がり、私の左おっぱいが丸見えになりました。
縛られていた縄の痕と洗濯バサミに噛まれていた痕がところどころ赤くなって、艶かしくも無残な乳房。
それでも乳首はピンッと背伸びして天を衝いていました。

「次は右手よ。出来ればあんまり派手な悲鳴は上げないで欲しいのだけれど。耳がキンキンしちゃうから。よくって?直子さん?」
「は、はい。シーナさま・・・」
また、あの激痛がやって来る・・・
恐怖と期待で私の膝がガクガク震えていました。

シーナさまは、私の手首から縄手錠をはずしてくれた後、前ぶれもなくぞんざいにワンピ胸元右側の布を力任せに引っぱりました。
バチバチバチッー!
再度の派手な音ともに、私の右半身を激痛が襲い、5つの洗濯バサミが床に散らばりました。
「んぐぅーーっ!」
歯を食いしばってなんとか悲鳴はこらえました。
でも、その激痛は前回以上の強烈さで、両目から涙がポトポト零れ落ちました。

右腕もシーナさまが袖から抜いてくれて、私は上半身を完全にはだけた姿になりました。
鏡には、二つの乳首をそそり立たせた、赤い斑点模様がまだらに付いた私の無残なおっぱいが映っていました。
「ハア、ハア、ハア、ハア・・・」
私の呼吸は、獣みたいに荒くなっていました。

本来であれば、この状態になったらワンピースは重力に引っぱられ、ストンと足元に落ちるはずでした。
それを阻んでいるのは、お腹や脇腹やお尻を噛んでいる洗濯バサミたち。
洗濯バサミが噛んでいる支点にワンピースの上部分の布の重さが加わり、私の皮膚を下へ下へと引っぱって痛みが倍増していました。
そんなに辛いのに、私のアソコの奥では、とめどなくヌルヌルなおシルが分泌されつづけていました。

「あらあらー。おっぱい丸出しははしたないわよ?直子さん。そんないやらしいおっぱいは、ちゃんと隠しておかなきゃ」
シーナさまが冷酷そうなお顔でまた近づいてきました。


氷の雫で濡らされて 12

2011年8月27日

氷の雫で濡らされて 10

「お疲れさま。どう?今日は楽しかった?」
「えーっ?!」

まさか、これでおしまい?
シーナさんもう帰っちゃうの?
まったく予期していなかったシーナさんの言葉に、私は心底がっかりしてしまいました。
こんな中途半端な欲求不満状態で放っぽりだされちゃうなんて・・・

「なーんてね。嘘よ」
シーナさんがイジワルくニヤニヤ笑って、私のワンピースの裾の中に手を入れてきました。
「ああんっ」
「直子さんて、本当にわかりやすいわね?そんなに悲しそうな顔しなくてもいいから。今日はまだまだずーっと、つきあってあげるわよ」
ニヤニヤ笑いのままシーナさんが私のアソコに入っているローターを、手探りでズルンと引き抜きました。
「んーっ!」
シーナさんの冷たい手が私の無毛な土手をスルッと撫ぜて、私のからだががビクンと震えます。
「ローター、ヌルヌル。これ、直子さんのバッグにでも入れておいて」
私が腰掛けているバスタオルの端っこでローターを適当に拭ってから、私に手渡してくれました。

「ところで直子さんのお部屋に、氷はある?」
「は・・・い?」
「氷よ。冷蔵庫の製氷器で作る、冷たーい、こ、お、り」
シーナさんが愛らしいお顔を少し傾けて、カワイラシク聞いてきます。
「ああ、はい。えっと確か・・・あったけかな?」
何日か前に飲み物を作るのに使ったのは憶えていましたが、その後、また作っておいたかどうか・・・
「あったと思うんですけど、ないかも・・・」
「ふーん。じゃあ、まあいいわ」

シーナさんが私の顔をじーっと見つめてきます。
その目がふっと細くなって、唇の両端を歪めるみたいにフフンって一回、笑いました。

「わたし、これから車置いてくるから。直子さんは、お部屋をうんと涼しくして待っていてちょうだい」
さっきまでとは打って変わった、良く言えば低めで落ち着いた、悪く言うと愛情の感じられない冷たいお声で言われました。
そのお声を聞いて、なぜだか私はキュンと感じてしまいます。
何て言ったらいいか、人に指図とか命令し慣れている口調。
私、これからこの人にいろいろ理不尽なご命令をされて苛められちゃうんだろうな、ってわかってしまう、そんな口調なんです。

「部屋に戻っても、着替えたりシャワー浴びちゃダメ。気持ち悪いかもしれないけれど、そのままの服装で待ってなさい」
「でも、そのお化粧だけは落としていいわ。その顔じゃあ直子さんの魅力、半減だものね?」
「あと、直子さんのオモチャ箱を出しておくこと」
オモチャ箱っていうのは、今までやよい先生からもらったり自分で集めたえっちな遊びに使うお道具を入れた、鍵のかかるアンティークな感じのトランクケースのことで、私がこっちへ引っ越してきたときにやよい先生がプレゼントしてくれたものでした。
シーナさん、何でも知っているんだなあ。

「車置いたら電話するから。直子さんのお部屋、4階だったわよね?」
「はい」
「わたしが行くまで、間違っても自分のからだ、まさぐったりしちゃダメよ。いくら欲求不満でも」
「はい。わかっています」
私はゾクゾクしながら従順にお返事しました。

自分のバッグとシーナさんに買っていただいたお洋服の包みだけ持って、車を降りました。
時刻は午後の3時半過ぎ。
これからシーナさんは、どんなことをしてくれるのだろう・・・
一度はあきらめかけた私のワクワクが、早々と乳首に顕れていました。
相変わらずギラギラ煌いているお日様がマンション入口のステンレスのアーチにキラキラ反射しています。

私が住んでいるマンションは、8階建てで1フロアにつき一世帯だけ入居しています。
なので、エレベーターは基本的にエントランスキーで指定された階にしか行かず、他の階で扉が開くことはありません。
つまり、4階の住人が乗ったら4階に直行、途中の3階や5階のボタンを押すことも降りることも出来ないんです。
それを解除出来るのは、各世帯に備え付けのスイッチだけ。
マンション住人への訪問者は、1階のエントランスで住人に連絡してキーを解除してもらわなくてはなりませんし、宅配便や郵便配達の人も1階の管理人室までしか立ち入り出来ないシステムで、外部からの不審な侵入者をシャットアウトしていました。

4階の自分のお部屋に戻った私は、まっすぐにリビングに入り、すぐさまクーラーを全開にしました。
ひょっとするとやよい先生がお家に来てくれるかも、っていう期待もあったので、お部屋はキレイに片付けてありました。
からだ中が汗でベトベトしていて、すぐさまシャワーを浴びたい気持ちでしたが、ダメってご命令されちゃったので出来ません。
洗面所に入り、お化粧をすっかり落としてから、また薄くメイクし直しました。

ベッドルームからオモチャ箱を引っ張り出してリビングのソファーの横に置き、飲み物でも用意しておこうか、ってダイニングに行きました。
冷蔵庫の製氷室には、しっかり氷が出来ていました。
ショパンのピアノ曲のCDを数枚エンドレスリピートにして、リビングのテーブルにグラスと飲み物とクッキーを置き、ソファーでしばしボーっとしていました。

お部屋に戻って25分後にシーナさんから電話がかかってきました。
ほどなくお家の玄関に現われたシーナさんは、コンビ二で何か買ってきたみたいで、コンビ二袋を手に提げ、大きめなカートを引っぱっていました。
「ふーっ。すっずしー。それじゃーおじゃまするわね」
白い半袖フリフリブラウスと黒のタイトスカート姿のシーナさんがヒールを脱ぎました。
「あ、そのお荷物、お持ちします」
シーナさんが引っぱっていたカートの取っ手をたたみ、私が持ちました。
意外と重い・・・何が入っているんだろう?
きっと車の中に積んであったのでしょう。
これから私を苛めてくれる、お道具なのかな?

「へー。ずいぶん綺麗に片付いてるのねー。それに、なかなかいいセンスだわ」
リビングに入ったシーナさんがお部屋をグルッと見渡して言いました。
私がインテリアのお手本にしたのは、高二のときに訪れたやよい先生の一人暮らしのお部屋でした。
調度品や内装の色の基本は黒と白と茶、それにゴールドとシルバー。
カーテンは森の木立のようなグリーン。

「ほとんど物が置いてなくて、なんだかホテルのお部屋みたい」
「玄関入ってすぐのお部屋をウォークインクロゼットにして、そこにお洋服とかこまごましたものは全部入れちゃってるんです」
「へー贅沢ねー。こういう生活感が希薄な部屋、わたし大好きよ」

シーナさんは、コンビニ袋をガサガサやって缶ビールを2本取り出しました。
私が、それなら飲める、ってお教えした銘柄でした。
「あと、これは冷蔵庫の冷凍室に入れておいて」
シーナさんからコンビ二袋ごと渡されたのは、ゴツゴツしたロックアイスの包みでした。
「あ、氷、ちゃんとあったんですけど・・・」
「そうなの?ま、いいわよ。入れといて」
私が冷蔵庫のところへ行っている間に、シーナさんが缶ビールを一缶開け、私が用意しておいたグラスについでおいてくれました。

「さてと。一応カンパイしましょう。直子さんとのデート第二部の幕開けだし」
ソファーに横並びに座って見つめあい、チンってグラスを鳴らしてからビールをゴクゴク飲みました。
美味しいーっ!
「とりあえずの一杯でやめておきましょ。酔っ払うのが目的じゃないから」
シーナさんは、ブラウスのボタンを胸元裾野まではずして、薄紫色ブラのレースを覗かせていました。

シーナさんがキョロキョロとお部屋を見回しています。
「直子さん?寝るときは別の部屋なの?」
テレビのモニターに向けてL字型に配置したソファーとクッション以外、リビングで寝転べるものは置いてありません。
「はい。隣のお部屋をベッドルームにしてるんで・・・」
リビングと横開きのドアで繋がっている10帖の洋間をベッドルームとして使っていました。
そちらには絨毯が敷いてあって、あるのはベッドとパソコンが乗った机とCDやDVDの詰まったラック、そしてエレクトリックピアノ。
「見せて」
シーナさんが立ち上がりました。

「なるほどー。これがゆりさまが言っていたベッドかー」
そのお部屋に設えてあるベッドは、私の母が学生時代にここに住んでいたときから使っていた、アンティークな雰囲気のある立派なベッドでした。
なんでも当時にノルウェーからわざわざ輸入したもので、すべて木製のがっしり、しっかりした造りでセミダブルくらいの広さ。
とっても寝心地のいいベッドです。

ベッドの四隅は、綺麗な植物、たぶん薔薇の彫刻を施した直径10センチくらいの頑丈な木製の柱で支えていて、高さは私の股下の少し下くらい。
その柱のてっぺん部分は先細りになり、丸みを帯びた直径5センチくらいの楕円形な頂がツヤツヤ黒光りしています。
その形状は、やよい先生がこのベッドを初めて見たときに、なんだか無性に挿れてみたくなる形ねー、ってえっちに笑いながら言っていた通り、なんとなく卑猥な形でもありました。
やよい先生がお泊りにきたときも、実はその柱で遊んでしまいました。
「なるほどー。これは使えるわねー」
シーナさんもなんだか感心したように、その柱の突起をしばらく撫ぜていました。

リビングに戻ったシーナさんは、ソファーの横に置いた私のオモチャ箱を開けました。
「うわー。いろいろたくさん入ってるわねー。直子さん、これ全部試したんだ?」
シーナさんが麻縄の束やアイストング、輪っかに洗濯バサミがぶら下がったやつなんかを手に取ってはしげしげと眺めて、冷やかしてきます。
「は、はい・・・」
私は、自分のえっちな秘密を見られた恥ずかしさに、ゾクゾク感じてしまいます。

「ふーん。いろいろ楽しめそうねー。あっ、変なものみっけ!」
シーナさんが長さ15センチくらいの赤くて細長い筒を手に取りました。
「あっ、それは・・・」
シーナさんが躊躇なくキャップをはずしてスイッチを押しました。
ブーーン・・・
低くかすかな震動音。
「これって電動ハブラシよね?でもここに入ってるってことは、歯を磨くために使っているんじゃなさそうねえ?」
「直子さん?これで毎晩、どこ磨いているの?」
シーナさんが軽蔑するように聞いてきます。
「そ、それは・・・」
「それに、何で3本もあるの?」

シーナさんとのプレイは、もう始まっているようでした。
シーナさんの低く、冷たく、蔑むようなお声は、私の被虐心をことごとく見事に煽りたて、ジンジン感じさせてくれます。
私とシーナさんって、サドとマゾの相性がいいみたい。

電動ハブラシのスイッチを止めてオモチャ箱に放り投げたシーナさんは、ご自分のカートを開けて何か棒状のものを取り出しました。
それは、やよい先生がくれたSMのDVDで見たことのあるものでした。
アンテナのような形状で、先に靴べらみたいな形の皮のベロが付いた棒。
乗馬用の鞭に違いありません。
シーナさんが座っている私の目の前にスクッと立ち、右手で持った乗馬鞭を私の目の前の空間に、手首のスナップを効かせて軽く振り下ろしました。
ヒュンッ!
鞭が空気を切り裂く音がきこえて、私のからだがゾクッと震えました。

「それじゃあ、そろそろ始めましょうか?直子さんが喜びそうな苛めかた、ゆりさまと一緒にいろいろ考えてきてあるから」
「あ、は、はい・・・」
「でも、最初に断っておくけど、わたしはゆりさまみたいにやさしいSではないからね?苛めるときは徹底的に苛めちゃうほうだから、痣の一つや二つは覚悟しときなさい」
「ゆりさまからも室内の調教に関しては、何のNGももらっていないから。好きなようにしていいって」
「ひょっとすると今日、直子さん、壊れちゃうかもしれないわね?」
ニヤリと笑って、鞭でヒュンって空気を切り裂くシーナさん。
私は、その音にまたビクッとしてうつむいたまま。
でも、アソコからはおシルがトロトロあふれ出して、ワンピのお尻とソファーを汚していました。

鞭のベロの部分がうつむいた私の顎に当てられました。
鞭に誘導されるように顎を上げる私。
見上げた目線がシーナさんの冷めた視線とぶつかりました。

「直子さん、わたしに苛められたかったのよね?」
「・・・」
「返事はっ?!」
「は、はいっ!」
乗馬鞭を持った途端、そのつぶらな目の色がまた変わって、いっそう冷酷そうなお顔に豹変したシーナさんの迫力に、私はブルブル震えてしまうばかり。
でも、それは期待からくるワクワクのブルブル。

「まず手始めに、直子さんにストリップをしてもらうわ。立ちなさい」
シーナさんが乗馬鞭のベロで私の右腋をつついて立たせ、リビングの中央に誘導されました。


氷の雫で濡らされて 11
**

2011年8月21日

氷の雫で濡らされて 09

ペットコーナーにシーナさんの姿はありませんでした。
おトイレにでも行ったのかしら?
私は、携帯電話をかけてみました。
お話中でした。
ここで少し待ってみよう、とベンチに座った矢先に電話がかかってきました。

「意外と早かったわね。わたし今3階にいるの。だからそーねー、さっき寄った化粧室のあたりまで来てちょうだい」
「あ、はい・・・」
「服は乾いた?」
「えっと、だいたいは・・・」
自分の胸元を見ると、まだ少し湿ってはいますが、普通の感じに戻っていました。
「そう。じゃあ待ってるわ」
プチッと電話が切れました。

エスカレーターで下りていく間、手首に巻かれたショーツが気になって仕方ありませんでした。
明るいピンクでレースの飾りがチマチマ付いたそれは、確かに一見シュシュみたいには見えるのですが、よーく観察すれば布の重なり具合とかレースの配列がかなり不自然。
さっきの女の子にさえ見破られちゃったくらいですから、行き交う人の中には気がついている人がいるかもしれません。
あの娘、あんなところにこれみよがしに下着付けちゃって、きっとノーパンをアピールしたいのね・・・
とか思われているかもしれません。
それでも私はシーナさんに叱られるのが怖くてはずすことが出来ず、なるべく右腕を動かさないように、目立たないように緊張して3階に向かいました。

3階のフロアを南へ向かい、シーナさんと出会ったお化粧室の近くまでやって来ました。
突然、ポシェットの中のローターがヴーーンって低く唸り始めました。
「ひゃっ!」
思わずポシェットを右手で押さえていると、死角になっていた通路からシーナさんがツカツカと近づいてきました。

「あら、直子さん?ローター、挿れてないの?」
シーナさんが私の目の前で立ち止まりました。
「あ、は、はい・・・」
「なんだ、がっかりね。直子さんなら喜んで挿れてくると思ったのに」
「あ、あの、ま、迷ったんですけど・・・」
「ゆりさまの躾がまだ行き届いていないってことだわね。で、タンポンは?」
シーナさんは冷たいお顔になって、冷ややかに聞いてきます。

「あ、はい。挿れました」
「そう。だったら・・・」
シーナさんがそう言いながら、まわりを見渡しました。
婦人服売場はさっきよりも人がいて、おばさまやお姉さまたちが行き交い、そこそこ賑わっていました。
「ま、いいか。行きましょ」
シーナさんが私の右手を取り、グイッと引っぱって歩き始めました。

7、8人が乗ったエレベーターが動いている間、シーナさんは無言でした。
つないでいた手も離し、じーっと天井付近を眺めていました。
1階で降りて、そのままデパートの外に出ると、シーナさんがまた手をつないできました。

デパート前を行き交う人、人、人。
老若男女入り乱れて、みんな一様に暑さにまいっているご様子。
白昼堂々女性同士で手をつないで歩いている私たちの、そのつながれた右手首で揺れているピンクの布片が注目されているような気もしてきます。
「どちらへ行かれるんですか?」
黙ったままのシーナさんに話しかけても、シーナさんは振り向きもせずズンズン歩いていきます。

デパートから少し離れた駐車場ビルに入りました。
「それにしても今日は本当に暑いわねー。さっさと車に乗りましょう」
「えっ?車って?」
「あれ?言ってなかったっけ?わたし、今日、車で来たのよ」
シーナさんがエレベーターのボタンを押して、誰も乗っていないエレベーターに乗り込み、3階で降りました。

薄暗いスペースにたくさんの自動車が規則正しく並んでいました。
吹き抜けになった駐車場は風が通って、表の通りよりは涼しい感じです。
「確かここいらへんだったと思うけど・・・あ、あったあった」
シーナさんの愛車は、黄色くて四角張っている可愛らしい感じの車でした。
「人がいなければここでもちょっと遊ぶつもりだったんだけど、無理そうね。仕方ないからさっさと行きましょう」
10メートルくらい向こうで、家族連れらしき一家のチビちゃんがはしゃぎ声を上げていました。
新しく入って来たらしい車が、シーナさんの車の3台向こうに駐車しようとしていました。
そんな光景を眺めている間に、シーナさんはもう車に乗り込んでいました。

助手席のドアを開けると、シートの上に薄いグリーンのバスタオルが敷いてありました。
「座り方は、わかっているわよね?」
「はい・・・」
久しぶりの生尻じか座り。
ワンピースの裾を浮かせて、バスタオルの上に裸のお尻を直に置きます。
二年前の夏、やよい先生とドライブしたときを懐かしく思い出しました。

シーナさんがエンジンをかけると、エアコンから冷たい空気が吹き出し、ラヴェルのピアノ曲が流れ始めました。
私がシートベルトを締めようとすると、シーナさんが手を伸ばしてきて制しました。
「その前に胸元のボタン2、3個はずして、背中を向けて」
「あ、は、はい」
シーナさんに背中を向けてうつむき、ワンピースの胸元のボタンを2つはずしました。

シーナさんの手が私のワンピ背中に差し込まれました。
「ああんっ」
シーナさんの手にワンピの背中の布が引っぱられ、肩脱ぎみたいな状態になり、両肩が完全に露出してしまいました。
「あの、ちょっと、シーナさん?」
私の胸元は、横8の字にかかったロープがモロ見え、両乳首ギリギリまで露になっていました。
この車のそばに人が来ませんように。
祈るようにフロントグラスを見つめていると、ちょうど目の前を一台の車がゆっくりと通り過ぎていきました。
「きゃっ!」
思わず両腕で胸をかばってしまいます。

「はい。ほどけたわ」
シーナさんの手が背中から抜かれ、縄ブラが緩んでいました。
「あとは自分ではずしてね。もう2時間以上縛ったまんまだったから、そろそろいったん、はずさないとね」

左右のおっぱいにじわじわと血流が戻る感覚。
ジーンとしびれていたおっぱいがジンジンジワジワしてきました。
横8の字に締め付けられていたおっぱいがやっと自由を取り戻し、そこだけ別の生き物みたいにウズウズ疼いています。
乳房全体が熱を持ち、ワンピの布地がちょっと擦れただけで、ビンビン感じてしまいました。
痛いような、痒いような不思議な快感。

この快感をしばらく味わっていたかったのですが、シーナさんが言ったことを思い出して襟ぐりから右手を差込み、ほどけたロープをワンピの外に引っ張り出しました。
「ああんっ!」
ロープのザラザラが左の乳首を不意に擦って、尖った乳首がピンッって弾かれて、その気持ちよさに思わず大きな声が出てしまいました。
「あらー。気持ち良さそうねー。この開放感もいい感じでしょ?それじゃあ前を向いて」
シーナさんも運転席で前に向き直りながら言いました。

「このロープは?・・・」
引き抜いたロープを束にまとめてからシーナさんに差し出しました。
「それは直子さんのバッグにでも入れておいて。また後で使うかもしれないから」
「あ、それとワンピのボタンはそのままよ。はめちゃダメ。そのワンピ、スタンドカラーだから合わせておけば見えやしないわよ。そのくらいの勇気は、あるでしょ?」
「あ、はい・・・」
「シートベルトして」
私は、肩脱ぎ状態だけを直し、胸元のボタンを4つまで開けた状態でシートベルトをしました。
シートベルトがたすき掛けになり、胸元を押さえてくれます。
ちょっと安心。

「シートベルトしたら、ワンピの裾をめくりなさい」
「えっ?」
「え、じゃないわよ。直子さんがちゃんとタンポン挿れているか確かめるの。早くしなさい!」
シーナさんの叱責に、私はあわてて裾をまくり上げました。
ツルツルな私の腿の付け根部分から、白い紐が一本、垂れ下がっています。
シーナさんが私のほうを向いて確認しました。
「じゃあ、それ、抜いちゃって、代わりにローター、突っ込みなさい」
シーナさんのお声が取りつく島もないほど冷たかったので、私は黙ってポシェットを開け、ローターを取り出しました。
「直子さんのおツユでグズグズに汚れたタンポンは、ポシェットの中のビニール袋に入れて、またポシェットに入れておきなさい」

私は、タンポンの紐を引っぱりタンポンを抜いて、言いつけ通りに処理した後、ローターをウエットティッシュで拭ってから自分のアソコに押し込みました。
すでにバスタオルに垂れるほどジュクジュクでしたから、ローターもツルンと難なくおさまりました。

「さてと、ようやくドライブ出発ね。その前に一つだけご忠告。これから駐車場を出て駅前の通りを抜けるまで、たぶんずっとノロノロ運転だと思うの。この車のまわりをひっきりなしに歩行者が行き交うことになると思うわ」
「だから、ずっと普通の顔をしていること。出来ればニコニコ笑っているのがいいわ。間違ってもいやらしいアへ顔とかしてわたしに恥をかかせないでちょうだいね」
そこまで言ったシーナさんがブォンと車を発進させ、同時に股間のローターが震え始めました。

「あーーんっ!」
いきなり最強です。
予期していたとは言え、火照ったからだに油を注ぐような強烈な刺激に、私は知らず知らず内股になってアソコの中のローターを締め付けてしまいます。
こんなんじゃ、すぐにイっちゃいそう・・・

車はゆっくりとスロープを下り、料金支払機の前で停車しました。
股間の震動は波紋のように、アソコから私の全身へと快感の波を送ってきます。
私は自分の胸の前で両腕を交差して、自分を抱きしめるみたいにうつむいて、快感に抵抗を試みます。

「あぅぅうぅ」
それでもあまりの気持ち良さに、意図しない声が喉の奥から洩れてしまいます。
「ほら、そろそろ通りに出るから、シャキッとしなさい!」
そんなことを言われても・・・
「んぐぅ・・・」
気持ちの良い波が何度も何度もからだに押し寄せるのを、私はうつむいて必死にがまんするしか出来ませんでした。

車が駐車場の出口に到着して、お外の通りへの信号待ちの間、制服を着たキレイなお姉さんに止められています。
上目遣いに見る目の前の舗道には、ひっきりなしの歩行者がガヤガヤと歩いています。
さすがに覗き込んでくるような人はいないみたいですが、みんな見るともなしに車の中を見ていくみたい。
そんなことを考えている間も、からだはどんどん昂ぶっています。
ビクンビクン波打つからだを制御できません。

もう、いいや!
せめてイキ顔をみなさんにお見せしないように、うつむいたままイっちゃおう。
「んぐぅーっ」
私がそう決心したときに、ローターの震動がピタリと止まり、車が駅前の大通りに滑り出しました。
「直子さん?あなた、イっちゃおう、って思ったでしょ?わたしは、普通にしてなさい、って言ったのに」
シーナさんの冷たいお声。
私は悲しくて仕方ありません、
あと少しでイけたのに・・・
自分を抱いたままうつむいています。

「まったくいやらしい子なんだから。人が大勢歩いてるっていうのに、おかまいなしでイキたいの?」
車は何度も信号に捕まり、ノロノロと進んでいました。
相変わらず窓の外を無数の人たちが行き交っています。
「あら?イけなくて拗ねちゃったの?子供みたいねえ」
車がようやく繁華街を抜け、スイスイと走り始めました。
「あんっ」
ローターのスイッチが入りました。
でもこれは弱。

シーナさん、怒っちゃったかな?
私は、シーナさんが今どんなお顔をしているのか見たいと思い、顔を上げました。
シーナさんは澄ましたお顔で運転していました。
でも、それより驚いたのは今走っている道。
見覚えのあるその通りは、私が毎日学校へ行くのに歩いている道でした。
「あ、あのシーナさん?これからどこへ行こうと・・・」

「はい。着いた」
私の言葉が終わらないうちに車が停まりました。
そこは、私が住んでいるマンションのまん前でした。


氷の雫で濡らされて 10
**

2011年8月20日

氷の雫で濡らされて 08

シーナさんが置いていった開いたままの日傘を拾いながら、屋上内を素早く見渡しました。
さすがにこんな暑さの中、わざわざ屋上で紫外線を浴びたいと考える人はあまりいないみたいで、パラソル群のところにチラホラ人がいるだけ。
私に注目している人もいないみたい。
私は、開いたままの日傘を肩に乗せ、またお外のほうを向きました。
目の前に雲ひとつ無い青空が広がっています。

視線を自分の胸元に落とすと、ワンピース胸元の濡れた布は、まだベッタリと私のおっぱいに貼りついていました。
尖った乳首の形までハッキリわかります。
でも、こうしてお外を向いていれば、この恥ずかしいトンガリ乳首を誰かに見られちゃう心配はありません。

このはしたない姿を誰かに見て欲しい・・・
でもやっぱり怖い・・・

早くここを乾かさなきゃ。
肩に提げているバッグからフェイスタオルを取り出し、胸元のボタンを4つまではずしました。
胸元の肌が大きく覗いて、おっぱいの裾野を通る麻縄まで見えるようになりました。
右手に握ったフェイスタオルをはずしたボタンの隙間から侵入させ、まずワンピの裏地をサワサワと拭きました。
おっぱいにへばりついていた布地を剥がすと、布と素肌の隙間にやんわりと吹いている風が入り込んで気持ちいい。

濡れたおっぱいも拭いておかなくちゃ。
そう言えば今日、敏感になっている自分のからだを自分でさわるのは、初めてかな?
なるべく乳首を刺激しないように柔らかく撫ぜ撫ぜするつもりでした。

「んふーっ」
フェイスタオルの繊維が尖った乳首に触れた瞬間、思わずえっちな吐息が小さく洩れてしまいました。
麻縄で絞られている乳房全体がピンク色に染まり、全体に少し痺れたようになっていて、今までにないくらい敏感になっていました。
一度さわったが最後、手のひらの動きが止められなくなり、いつの間にかフェイスタオルごと左おっぱいを鷲づかみにして、規則正しくモミモミしていました。
「んはーっ」
左のおっぱいは右手で、右のおっぱいは左手で。
青空の下、十数メートル後ろでは知らない人たちがウロウロしている、っていう危機感は頭の片隅にあるのですが、痺れおっぱいを揉みしだく快感が、それを退けていました。
「はぁんっ!」
青空に向かって身悶えます。
右の乳首をギュッっとつまんだとき、内腿の間がキューンと盛大に疼いてビクンとのけぞり、ハッと我に帰りました。

いっけない!
こんなことしている場合じゃありませんでした。
あわてて襟元から自分の手とフェイスタオルを抜き、ワンピのボタンを上の二つだけ残して留めました。
フェイスタオルに余計な水分を吸われた布地は、もはやおっぱいにベッタリ貼りつくことはなく、少しテレッとはしていますが、乳首が露骨には浮かなくなりました。
ただ、ポシェットの鎖に布地が押されているので、2箇所だけピンタックごと尖っているのはまだわかっちゃいます。

タンポンも挿れとかなくちゃ。
おっぱいをいじっちゃったおかげで、下半身がすっごくモヤモヤしてきていました。
このままだと、本当にしたたらせちゃいそう。
日傘を閉じて傍らに置き、右腰のところで揺れているシーナさんがくれたポシェットを開けてみました。

中には、シーナさんのお言葉通りタンポンが数個、あと、見覚えのある物体が入っていました。
卵を細長くしたような楕円形のピンク色の物体。
私のお家にあるのと同じ、リモコンローターのローター部分でした。
見えた瞬間、心臓がドキンと飛び跳ねました。

これも挿れろ、っていうことなのかしら?
でも、これを挿れて、さらにタンポンも挿れるなんて不可能です。
どちらか選べ、っていうことなのかな?
私は、真剣に悩み始めました。

ローターを挿れたい、っていう気持ちが勝っていました。
これを挿れたまま繁華街を歩く自分を想像してみます。
普通にお話しながら人ゴミを歩いているとき、シーナさんが突然、スイッチを入れます。
途端にビクンって立ち止まる私。
股間を襲う気持ちいい震動に耐え切れずに、しゃがみ込んでしまう私。
内腿をダラダラすべり落ちて路上にしたたるえっちなおツユ。
苦痛に耐えるように眉根を寄せた私の顔は、淫らそのもの。
突然しゃがみ込んだ女を怪訝そうに眺める見知らぬ人たちの目、目、目・・・

私は、そのローターの威力をすでに知っていました。
さっきまでしていたホタテ貝とは、比べ物にならないほどの破壊力。
三段階ある震動のうち一番強いのにセットされると、立っていられないほどの快感に襲われることを。

やってみたい・・・
でもやっぱり怖い・・・

結局、臆病な私は、タンポンを挿れることにしました。
もちろん、何も挿れない、っていう選択肢もあるのですが、たった今、自分が思い描いた妄想に私のアソコは、なおいっそう待った無しの洪水寸前状態になっていました。
人前で恥ずかしくしたたらせちゃう前に、ちゃんと挿れとかなくちゃ。
でも、こんな昼下がりのお外で、人目もあるのに裾をまくってアソコを開いて・・・
想像が妄想を呼び、妄想するたびに欲情がつのる悪循環。
乳首が痛いほど張っています。
もしここに鏡があったら、誰の目にも一目でわかるほど淫らに欲情しきったいやらしい女の姿を見ることが出来たでしょう。

もう一度まわりを見渡して近くに人がいないのを確かめてから、ポシェットの中のタンポンをつまみ出しました。
屋上フロアに背中を向け、お外を眺めている風を装いながら、取り組み前のお相撲さんみたいな形にゆっくりその場にしゃがみ込みました。
両膝をジリジリと開いていくと、ワンピースの裾がせり上がってきます。
隠すもののない亀裂がそよぐ空気に触れ、縁を濡らしたワレメが直射日光を浴びてキラキラ光り、私のアソコが白日の下にさらけ出されました。

左手の人差し指と中指をアソコの両縁にあてがい、チョキの形にして穴を広げます。
右手に持ったタンポンをソロソロと挿入していきます。
アソコを満たしていたえっちなおシルがタンポンの体積に押し出され、入り口のほうに集まってきて今にも零れそう。
私の両手は、あっという間にヌルヌルになってしまいます。
「はあ、はあ・・・」
タンポンがジリジリ奥へと侵入するたびに、荒い吐息が洩れてしまいます。
アプリケーターが付いていなかったので少し手間取りましたが、なんとか挿入し終えて立ち上がろうとしたとき、背中をポンと軽く叩かれました。

「だいじょうぶですか?」
一瞬、心臓が止まるかと思うくらい大げさにビクンとからだを震わせた私。
股間からツツーッと糸を引いた粘液が、コンクリートの床に直径3センチくらいの黒い痕を作りました。
しゃがみ込んだまま恐る恐る首だけ振り返ると、中学生か高校生くらいと思われる女の子が腰を屈めて、心配そうに私の背中を見下ろしていました。
「ご気分が悪いんでしたら、誰かデパートの人、呼びましょうか?」

「あ、いえ、あの、その・・・」
私はあわてて、弾かれたように立ち上がりました。
同時に足元のスケベな水溜りを右足で踏んで隠しました。
「気分が悪いっていうのじゃなくて、あの、ちょっと、その・・・」
私の弁解はしどろもどろ。
その女の子の顔をまっすぐ見ることができず、うつむいたまま。

「でもお顔が真っ赤ですよ。とにかく日陰に入ったほうがいいんじゃないですか?」
真剣に心配してくれている風のやさしい声に、思い切って顔を上げてみました。
その女の子は、胸元に赤いリボンの付いたフリフリの真っ白いノースリワンピを着て髪をツインテに結った、まだあどけない感じの可愛らしい子で、相変わらず心配そうな顔をしてくれています。

「あ、ありがとう。ちょっと気分が悪くなっただけで・・・」
「あたしたち、向こうで遠くの景色を眺めていたんですけど、ジュースを買ってきてくれたカレが、あの女の人、なんかヘンじゃない?って言うんで・・・」
彼女が指差した10数メートルくらい先の柵のほうを見ると、女の子と同じ年頃のジーンズ姿の男の子が柵にもたれてこちらを見ていました。
私に気がついたのか、ペコリとお辞儀してきます。
私も会釈を返しました。

「それで見ていたら、お姉さんがしゃがみ込んだまま動かなくなっちゃったんで、カレに、ちょっと見て来てあげれば、って言われて」
「あ、あなたたちデート中なのね?ごめんね。無駄な時間使わせちゃって」
「それはいいんです。で、カレに、俺も一緒に行こうか?って言われたんだけど、あたしなぜだか、なんとなくあたしだけのほうがいいんじゃないかな、って直感的に思っちゃって」
「でもそれ、正解だったみたいですね。ほら、女の子ってあるじゃないですか?突然の生理とか・・・」

ギクッ!
ひょっとしてこの子に、こんな場所で私がタンポン挿れているの、見られちゃった?
いつから私のことを見ていたんだろう?
いつから私のそばにいたんだろう?
甘美な絶望感が私の全身を駆け巡りました。

「あ、で、でももうだいじょうぶなの。私ももう屋内に戻るから。心配してくれて本当にありがとうね」
声が少し掠れてしまいました。
私は、一刻も早くこの場から逃げ出したくて、無理やりな愛想笑いをしつつ足元の日傘を拾いました。

「いえ、なんともないのならいいんです」
女の子がニッって笑って、私から一歩退きました。
「心配してくれてありがとう。あなたのカレ、やさしいのね。カレにもよろしくね」
「はい。それじゃあ」
女の子は小さく手を振り、カレシのほうへ駆け出そうとしてしてすぐ立ち止まり、もう一度私のほうへ振り向きました。

「その手首の飾り、カワイイですね」
私の右手に巻かれたピンクのショーツを指さし、ジーッと見つめてから、もう一度私の顔を見ます。
「そ、そう?ありがとう」
「それって、下着でしょ?」
「えっ?」
大いに動揺した私の絶句。

女の子は、その後何も言わず、まじまじと私の全身を見つめてきました。
上から下まで、舐めまわすように。
まだシットリ濡れているおっぱいの頂から、布一枚で遮られたノーパンの腰、汗ばんだ太腿。
その目に仄かな蔑みの感情が浮かんでいるように、私には見えました。
見つめられている間、私は身動きできず、突っ立ったままでした。
年下の女の子からの軽蔑の視線・・・
私の心臓はドキドキ高鳴り、タンポンを挟んだ股間がピクピク疼きました。

女の子の視線がようやくはずれ、思い出したようにペコリと一回私にお辞儀をして薄く笑うと、クルッと踵を返してカレシの元へ駆け出して行きました。
私も女の子のほうは見ないようにして、逃げるようにデパート屋内へ戻るドアへ駆け出しました。
縄ブラの胸がプルンプルン揺れるのもおかまいなしに。


氷の雫で濡らされて 09
**

2011年8月15日

氷の雫で濡らされて 07

「あら。それ面白いかもしれないわね。どう?」
シーナさんが薄笑いを浮かべて私に聞きました。
私は、自分の顔を何度も激しくブンブン横に振ります。
つられておっぱいが激しくプルプル揺れてしまうのもおかまいなしに。

「それが、ゆりさまのご命令、だとしても?」
シーナさんの言葉に、私はハッとして動きを止め、うつむいてしまいました。
いくらやよい先生のご命令だとしても、自分の顔がお化粧で変わっているとしても、こんな格好でお外を歩き回るなんて・・・
甘美な妄想が広がり始める反面、あまりにも自分が可哀想で、どんどんみじめな気持ちになってきてしまいました。

「バカね。いいわよ。着替えて」
シーナさんが私にやさしく言ってから、ギャル店員さんのほうへ向きました。
「あなたのご提案はすごく面白そうだけど、やっぱりこの格好は刺激が強すぎていろいろとマズイわよ。私たちまだ、ケーサツのご厄介になりたくないし」
「それもそうですよねぇ」
ギャル店員さんがあっさり言って、ザザーッとカーテンを閉めてくれました。
いつの間にかホタテ貝の震動も止まっていました。

本当にこの格好でデパートとかを歩いたら、どうなっちゃうのかな?
女性からは蔑みの目で見られ、知らない男性に襲われちゃうかも・・・
私は、ワクワクと恐怖が入り混じったフクザツな妄想をしつつ、手早く着替えました。

元のスタンドカラーリネンワンピース姿に戻って、試着した3着のお洋服を手にフロアへ出ました。
シーナさんとギャル店員さんは、すでにレジのほうに向かっていました。
あわててその背中を追いかけます。

「あの、私もお金、出しますから・・・」
「しつこいわね、あなたも。少しはわたしに、年上らしいことさせてちょうだい!」
シーナさんは、わざと怒ったようなお顔を作ってから、すぐにニッコリ笑いました。
「ここにご住所とお名前を書いていただくとぉ、お買い物のたびにポイントが溜まったりぃ、うちのお店の特別バーゲンご招待の特典とかがあるカードが発行されるんですけどぉ」
ギャル店員さんが私に、何かの用紙とペンを差し出してきました。
「えっ?えっとー・・・」
あんな姿を晒した私が、自分の住所とか教えられるわけがありません。
「そのカードならわたし、すでに持っているから。わたしにポイント付けておいて」
シーナさんが助け舟を出してくれました。
「はいはい~」
ギャル店員さんがシーナさんのカードを受け取ってしげしげと見てから、お会計をしてくれました。

「ありがとうございましたーっ!」
ギャル店員さんは、買った荷物を持ってお店の入り口まで送ってくれて、深々とお辞儀してくれました。
なんだか憎めない人です。
でも、私たちが去った後、他の店員さんたちに私のこと、言いふらしたりしちゃうかも。
もうこのお店には来れないかな?

「なかなかノリのいい子だったわね?あの店員さん」
再びファッションビルからデパートのほうへ歩きながら、シーナさんが私に聞いてきました。
「あ、はい。あの人、ひょっとしてシーナさんのお仲間ですか?」
「まさか。あのお店では何度かお買い物したことはあるけれど、あの子と会ったのは初めてよ」
シーナさんは私の手を握って、ずんずんとデパートのほうに歩いていきます。

「けっこうスジが良さそうだったから、スカウトしちゃおうかな・・・」
シーナさんが独り言っぽく謎なことをつぶやきました。
「スカウトって、やよい先生のお店に、ですか?」
「ううん。わたしの仕事。あ、でも気にしないで。独り言だから」

「直子さん?かなりコーフン出来たでしょ?あの店員の子のおかげもだいぶあったけど」
シーナさんが無理やりお話の流れを変える、みたいに話しかけてきました。
「はい。お化粧で顔を変えていただいたおかげもあって、すっごく大胆になれちゃった」
「そうね。あーしておけばまた、あのお店で遊べるわよ」
「でも・・・普段にはあのお店でお買い物、もう出来ませんよね?」
「大丈夫。普段の顔で行けば気づかれないわ。それに、もし気づかれたとしても、わたしのカンだけどあの店員の子は、こういう遊びを理解していると思うから、普段の顔なら普通に接してくれるわよ」
そういうものなのかな?

シーナさんと私は、デパートのエスカレーターを乗り継いで、上へ上へと向かっていました。
「今度はどこへ行くんですか?」
「コーフンして喉渇いちゃったでしょ?お茶しましょう」
8階のレストランフロアに着きました。

「うーん。別にお腹は空いていないから、なんだかピンと来ないわねえ・・・」
レストランフロアを手をつないであちこちうろうろしました。
「そうだ!せっかくいいお天気なんだから、屋上行ってみない?」

もう一つフロアを上がり、園芸用品売場のドアから屋上に出ました。
屋上は、予想していた以上に広くて、閑散としていました。
何も無い空間が広々と広がって、真ん中へんの端のほうに、おうどんとかフランクフルトとかを売っているスナックコーナーの売店が4、5軒と飲み物の自動販売機群。
その売店の前の空間に、日よけパラソルを頂いた白くて丸いテーブルが十数個、無造作に並んでいました。

テーブルのところどころに中年のおばさま二人連れとか、小さなお子さま家族連れ、一人でおうどんをすすっている中年おじさまとかがポツポツいました。
あとは、柵のところまで行って景色を眺めているお子さま連れ、じーっと遠くを見ている若いサラリーマン風みたいな人たちがポツンポツン。
そんな人たちを夏の陽射しが容赦なく照りつけていました。
時折吹く風が気持ちいい。
このくらいの風なら、スカートがまくれてしまうこともないでしょう。

「デパートの屋上なんて、すんごく久しぶりに来たけれど、今はこんなに寂れてるんだねー。子供の頃来たときは、ここじゃなくて地元のデパートだったけど、すっごく楽しい、って思ったのに」
シーナさんは、さすがの暑さにスーツのジャケットを脱いで、白いフリフリ付きの半袖ブラウス姿になっていました。
胸はほとんど目立たないけれど、でもすっごく可愛らしくて可憐なお姿。
シーナさんがご自分のバッグから折りたたみの白っぽい日傘を出し、私がそれを持って相合傘で売店のほうへ近づきました。
「あっ、ソフトクリームがある!わたし、おごってあげるわよ!」
シーナさんが相合傘を飛び出して、まもなくソフトクリームを2つ持って戻ってきました。

まわりに人がいない端のほうのパラソルのテーブルでイスに隣り合って腰掛け、ソフトクリームを舐めました。
「シーナさんて、やっぱり椎の木の椎に名前の名なんですか?」
「ううん。エス、エッチ、イー、イー、エヌ、エー、SHEENA」
「あ、ハーフさんなんですか?」
「母方の母がスペイン系とかなんとか。だからクォーターなのかな。でも背がぜんぜん伸びなかったのはなぜ?」
シーナさんが楽しそうに笑います。
「でも名字は椎の木に名前、だから椎名シーナ」
「はあ・・・」
私は、からかわれているんだと思います。

「今日のゆりさまの指令はね、けっこうややこしかったのよ?」
シーナさんが突然まじめなお顔で私を見つめました。
「基本的には直子さんをどう苛めてもかまわない、って言われたけど、一つだけ、絶対守って、て言われたことがあったの。何だかわかる?」
「いえ・・・」
「絶対に男性を巻き込まないこと」
「あ!そうだったんですか!」
私は、今更ながらやよい先生の細やかなお心遣いに感動していました。

「わたし、悩んじゃったわよ。露出させるにしても、男性の目が絶対無い場所ってどこだろう?って」
「で、あの店の試着室にしたのだけれど、ノリのいい店員の子に出会えたのはラッキーだったわね。ゾクゾクしたでしょう?」
私の頬を舐めんばかりにお顔を寄せてきて、私の耳にささやいてきます。
「は、はい・・・」
「もう、オマンコ、グッショグショ?」
「は、はい・・・」
「直子さん、ゆりさまに愛されてるわねえ?」
「あ、ありがとうございます・・・」
「春先にゆりさまのお家に泊まったときも、大騒ぎだったんだって?」
「えっと、そ、そんなには・・・」
シーナさんの言葉責め、すっごく気持ちいい・・・

不意にシーナさんが、脱いだジャケットのポッケからホタテ貝のコントローラーを取り出して一瞥し、驚いたお顔になりました。
「ライトが消えちゃってる・・・電池切れかあ、ってことは、もう震えていないの?」
「は、はい・・・」
「ダメじゃない!早く報告しなきゃ。いつから?」
「さ、さっきのお店を出るときには、もう・・・」
「ふーん」
試着室で見たシーナさんのイジワルなお顔が復活していました。

「アイス食べたら余計喉が渇いちゃったわね。ちょっと待ってて」
ガタンと音をたててパラソルを後にしたシーナさんは、自販機でミネラルウォーターのペットボトルを一本買い、戻ってきました。
「これ飲みながら、少し屋上をプラプラしましょう」
私の手を握って立たせ、もう片方の手にペットボトルを持たせてくれました。
シーナさんは、脱いだジャケットとお買い物の入ったビ二ール袋と日傘を持って、ご自分のバッグは肩に提げました。
私とシーナさんは、交互に一本のミネラルウォーターを口に含みながら、お外が遥かに見渡せる背の高い柵のほうに移動しました。

「ここならいいわね」
何か物置みたいな建物の陰になった屋上の片隅。
確かに屋上にいる人たちからは、見えなそうな場所です。
「直子さん。やっぱり歩きにくそうだから、パンツ脱いじゃいなさい」
「えっ?ここでですか?」
「もちろんよ。大丈夫。わたしが隠しといてあげるから」
シーナさんはそう言うと、バッと日傘を開いて私の足元に置きました。
そんなことしたら、余計目立つんじゃ・・・

「この前に私が立って見張っててあげるから、景色見ているようなフリしてさっさと脱ぎなさい」
確かに屋上にいる人からは見えないでしょうが、私の目の前に広がった空間には、ここより高いビルがいくつも立ち並んでいました。
どれもここより数十メートル向こうなので小さくですけれど、こちらから窓ガラス越しに人の姿が見えるということは、あちらからも私の姿が見えているんじゃないでしょうか?
「ほら、さっさと脱ぎなさい!誰か来ちゃうわよ?」
シーナさんが日傘を拾い、肩に乗せてクルクル回します。
そんなことをしたら、屋上にいる人たちはもちろん、他のビルの窓際の人たちの目を余計にひいちゃう。

「わかりました。ここで脱ぎますから、ちゃんと見張っていてくださいますよね?」
はしたない自分の言葉に自分でキューンと感じてしまいます。
私は覚悟を決めて中腰になりました。
お願いですから、ビルの人たちが私に気がつきませんように!
願う気持ちでギューッと目をつぶり、太腿のてっぺんにひっかかったような状態のピンクのショーツを一気に足元まで下げました。
それからササッとしゃがんでサンダルを脱ぎ、両足首からショーツを抜きました。
素足で下りた屋上のコンクリートの床は、すごく熱くなっていました。

「おーけー。ついでにホタテ貝のおもちゃも、ね?」
私が脱いだピンクの布片をつまみ上げ、濡れて変色してしまった部分がよく見えるように私のほうに広げながら、シーナさんがイジワルく言います。
「えーっ!こ、これもですか?」
「だって、もう動かないそんなもの、挿れてても面白くもなんともないでしょう?せっかくのパイパンマンコも見えないし」
シーナさんのお下品な嘲り声。
「それとわたし、ゆりさまみたいに格闘技や護身術の嗜み、無いからね。もし強そうな男の人が近寄ってきたら、直子さん置いてさっさと逃げちゃうからね」
シーナさんは日傘を肩に乗せて、ゆっくりと私から離れていきます。
私は、キョロキョロと屋上の内部を見渡します。
今のところ、ここから見える範囲には誰もいません。
早くしなきゃ!

お外を向いてその場にオシッコするみたいにしゃがみ込んだ私は、ワンピースの裾から両手を入れてホタテ貝の黒いゴムひもを引っぱり、ホタテ貝をかかとまで一気にずり下げました。
「ああんっ!」
突起の凹凸が激しく膣壁を擦りました。
ホタテ貝の裏側の突起がビショビショでしたが、炎天下の公衆の場にいつまでもこんなものを晒しておくわけにはいきません。
急いで立ち上がり自分のバッグからバスタオルを取り出し、それに乱暴に包んでまたバッグに押し込みました。
バスタオルを出したとき、入っていたピンクのブラもこぼれて、屋上の床にヒラヒラ落ちていきました。
「きゃっ!」
小さく悲鳴を上げながらあわてて拾って、それもバックの奥深く押し込みました。

少し離れた場所から、そんな私の一挙一動を眺めていたらしいシーナさんがツカツカと近づいてきました。
「よく出来ました。えらいわ。あっちのビルの窓で2、3人、直子さんの怪しい挙動に気づいている人がいたみたいだけど。ほら、まだ見てる」
シーナさんが指をさしているみたいでしたが、私は怖くてそちらを向くことが出来ませんでした。

サンダルを履き直した私の手を引っぱり、シーナさんは屋上を横切って、反対側の柵のほうに連れて行こうとしています。
シーナさんの片手には私のピンクのショーツがむき出しで握られていました。
屋上内は、相変わらず閑散としていて、幸い私たちに注目している人たちもいないようでした。
「夕方になったらビアガーデンとかになって、もう少し人が集まるのかしらねー?」
シーナさんは、そんなのん気なことを言いながら私の手を引いています。

スナックコーナーのパラソル群からかなり離れた柵際で立ち止まりました。
屋上内の人たちから私たちの姿を遮るものは何もありませんが、人影はだいぶ遠くです。
近くにも誰もいません。
眼下に広がる風景は電車のターミナル駅で、さっきみたいに近くに高いビルもありませんでした。

「直子さん。こんな真昼間のお外で見事ノーパンになったご褒美に、いいものをあげるわ。ちょっと屈んでみて」
何をくれるんだろう?って怪訝ながらもシーナさんに向き合って屈むと、すかさずシーナさんがペットボトルにまだ半分残っていたお水を、ジャジャーッと私のワンピースの胸元に振り撒きました。
「いやんっ!」
みるみるワンピの布地が肌に貼りつき、いくらピンタック柄と言えど、クッキリとおっぱいと乳首の形が浮き出ました。
「それと、これ」
さっきファッションビルで買っていた鎖付きのポシェットを私の肩に提げます。
右と左のおっぱいの間に、斜めに鎖が通るように。
布地がへこんで、ますますおっぱいの形が強調されてしまいました。

「大丈夫よ。この炎天下ですもの、ほんの4、5分で乾くわ。ほら、さっきまであんなにグショグショだったあなたのパンツでさえ、持って歩いていたら今はもう生乾きにまでなっているもの」
シーナさんがそのピンクの布片を器用にたたんでから、私の右腕を取りました。
私の右手首にスルスルッと通します。
「あらカワイイ!大丈夫。みんなアクセ代わりにシュシュでも着けてるんだろう、って思うわよ。まさかあなたのスケベなおツユでヌルヌルに汚れたパンツだなんて、誰も思わないわ」
シーナさんの楽しそうなお顔。

「そうそう、直子さん、愛液多いんだったわよねえ?そのポシェットの中にタンポン入っているから、不安だったら突っ込んでおきなさい。見知らぬ人たちの前でおツユしたたらせて歩きたい、って言うんなら、無理にとは言わないけど」
「それにしても暑すぎ!わたし、園芸コーナーの横にあったペットコーナーでワンちゃんと遊んで涼んでいるから、人前に出る準備が出来たら迎えに来なさい」

イジワルなお顔のままそう言い捨てたシーナさんは、私の足元に日傘だけを残して行ってしまいました。
私は、縄ブラおっぱいを形も露にクッキリとワンピースに貼りつかせ、右手首には汚れたピンクのショーツを巻かれ、パイパンノーパンの姿で炎天下に放置されてしまいました。
ワンピースの胸元を乾かしつつ、この場でなんとかタンポンをアソコに押し込んでからでないと、デパートの店内には戻れません。


氷の雫で濡らされて 08
**

2011年8月13日

氷の雫で濡らされて 06

試着室の壁には、全身が映せる大きな鏡が前方と左右の計3面に貼ってありました。
そこに映った自分の顔。
あ、そうだった。
今、私はこの顔だったんだ。

太めに描いた眉毛、ダーク系なアイメイク、両頬を薄いベージュのファンデで塗りかためた上に、輪郭クッキリなリップの粉っぽい顔。
普段の私とは別人のよう。
こんな顔だったら、少しくらい恥ずかしいことをしでかしちゃっても大丈夫かな?

 ワンピースの前ボタンをはずして両袖を抜き、足元に落とした途端に、そんな考えは吹き飛びました。
今の私の格好、やっぱり本当にいやらし過ぎ。

おっぱいを横8の字でくくるロープ。
上下から絞られて尖がった乳首。
ンーーッって低く唸っているアソコのホタテ貝。
股間ギリギリにずり下げられたピンクのショーツ。
そんな私のヘンタイ性癖丸出しな肢体が、3方の鏡に鮮やかに映っています。
あわててグリーンのチュニックを頭からかぶりました。
こんなにすけべ全開な自分の姿を、少しの間でもお外の空気に晒してはおけません。

グリーンのチュニックは、イイ感じに私に似合っていました。
襟ぐり幅の広いボートネックが首筋から鎖骨のあたりの肌をセクシーに覗かせています。
丈は膝上10センチくらい。
ジーンズやレギンスを合わせればお外にも着ていけそう。

ずり下がったショーツも完全に隠れているし、カーテンを開けて、この姿をシーナさんに見てもらうのに何の問題も無いのですが、ただ一点、恥ずかしすぎる部分がありました。
しっとりした生地なので、おっぱいの頂上がクッキリと浮き上がってしまっていること。
アソコに挿さった突起がくれるゆるい震動に、はしたなく反応している乳首が形もあらわに、パステルグリーンの布を二箇所、露骨に尖らせていました。
「着替え、終わったー?」
シーナさんの無邪気なお声が聞こえて、答える間も無く、試着室のカーテンがザザーッと開けられました。

「あらー、いいじゃない?」
シーナさんがニッコリ笑いました。
「うわー!カワイイですぅ。お似合いですよぉ!」
ギャル店員さんも長い睫毛をパチクリさせて、大げさに賛同しています。
私は、胸元の突起が気になって気になって、無意識のうちにチュニックの裾を下に引っぱっていました。
でも、そうしていると余計に胸の布地がおっぱいに密着して、かえって乳首の突起を強調しちゃうことに気づき、あわてて裾から手を離しました。
それまで私の顔とからだを漫然と眺めていたギャル店員さんの目が、私の胸元に吸い付きました。

 「シルエットもキレイだしぃ、本当にカワイイですよぉ」
ニコニコ顔でそんなことを言いながらも、ギャル店員さんの視線は私の胸元をチラチラ意識していました。
二つの突起を、視線が盗み見るように追いかけてきます。
私は、どうしようもない恥ずかしさに全身がどんどん熱くなってきてしまい、両腕を後ろ手に組んでうつむいて、ギャル店員さんの好奇な視線に耐えました。
ノーブラ乳首が浮いた姿を初対面の人に見られるなんて、生まれて初めてかもしれません。

 「おーけー。それじゃあ今度はピンクねー」
シーナさんがそう言ってくれて、ザザッとカーテンが閉じられました。
ふーーっ・・・
消え入りたいほど恥ずかしいけれど、なぜだか同時に、すっごく気持ちいい電流の放電を全身に感じていました。
ギャル店員さんの熱い視線・・・
私は、3面鏡の中でグリーンのチュニックを脱ぎ、再びすけべ性癖全開な半裸になりました。

 「へー、そおなんですかぁー。うふふ」
「大きいですよねぇ?・・・あらぁ、やだぁ」
着替えている最中に、カーテンの向こうでシーナさんとギャル店員さんがコソコソお話しているのが、かすかに聞こえてきました。
「うわー。すごそぉー。楽しそうですねぇー」

 ピンクのほうもデザインは同じ。
相変わらず胸の突起だけが露骨でした。
「こっちだと、ますますカワイイですぅ。妖精さんみたーいぃ」
ギャル店員さんの視線は、心なしか露骨になっていました。
私の頭のてっぺんから爪先まで、不躾にジロジロと舐めまわすように眺めてきます。
とくに、裾から太腿のあたりをニヤニヤと見ているような・・・
私は、その視線がくれる恥ずかしさにキュンキュン感じていました。

「もっと近くで見たいから、フロアに下りてきてみて」
シーナさんがフロアに脱いだ私のサンダルを揃えて、ニヤッと笑いました。
「えっ!?」
私は一瞬、取り乱しそうになりましたが、すぐに思い直しました。
動揺してモジモジしていたら余計悪目立ちしちゃう、何でもないふうを装わなきゃ。

「は、はい・・・」
試着室の床からお店のフロアに下りようと、右足をサンダルのほうに伸ばしたとき、ギャル店員さんがササッと私の足元にしゃがんで、もう一度私のサンダルを揃えてくれました。
ギャル店員さんはそのまましゃがみ込んで、私を見上げてニコニコしています。
ギャル店員さんのフリルのスカートが膝までまくれ上がり、真正面の私からは、黒いストッキング越しに薄っすらと白くなっている股間が丸見えでした。

今、サンダルを履くために足を踏み出せば、しゃがんでいるギャル店員さんに短かいチュニックの裾から、ヘンタイ状態な内部を覗き込まれてしまう・・・
ギャル店員さんの行動の意図が、はっきりわかりました。
でも、いいんです。
ギャル店員さん、悪い人ではなさそうだし、スカートの中見せてくれたし。
それに私、苛められに来たのだもの。

私の両脚の動きに合わせて、ギャル店員さんの頭と視線も動いていました。
見られちゃった・・・よね?

 「ふーん。イイ感じじゃない?」
サンダルを履いて試着室の外に出た私を、シーナさんは腕を上げさせたり、裾を引っぱったりしていじりまわしました。
ギャル店員さんと、お隣の試着室の付き添いらしい若い女性から至近距離で見つめられ、試着室に近い棚のお洋服を見ていた数人の女性客や店員さんからも注目されてしまいました。
私は、シーナさんにされるがままになりながら、堂々と、堂々と、って自分に言い聞かせていました。
頭の中は恥ずかしさで、はちきれそうなのに。
私を見ている人たち全員の視線が、私の胸のふしだらな二つの突起だけに注がれているような気がしていました。

「それじゃあ最後に、わたしが見立てたアレ、着てみて、ね?」
シーナさんの一言で、私はサンダルを脱いで再び試着室内に戻りました。
カーテンが引かれ、私は三たび、ヘンタイ丸出し半裸姿に。

シーナさんが渡してくれたそのお洋服は、着てみる前から絶望的な気持ちになってしまうものでした。
ニットみたいなクタッとして伸縮性のある質感、布地部分の小ささ、明かるいベージュ色な布地の薄さ・・・
その布地を頭からかぶった瞬間、私は、この日最大級の恥辱感に身悶えしてしまいました。

そのお洋服は、ボディコンシャスなノースリーブの無地ワンピースでした。
胸元が大きく開いて、おっぱいの裾野を縛っている麻縄がギリギリ見えそうです。
背中は、お尻の割れ目近くまで開いていて、もちろん、麻縄の後ろの結び目がバッチリ鏡に映っていました。
布地は全身に吸い付くようにピタッと貼りつき、私のプロポーション通りの曲線を描いています。
尖った乳首はおろか、ロープに絞られたおっぱいの形と、麻縄の凹凸まで露骨に浮かび上がらせています。
ノーブラよりも恥ずかしい縄ブラ。
裾は、絶対領域ギリギリの超ミニ。
まっすぐに立っていれば、ずり下げられたショーツもかろうじて見えませんが、少しでも屈んだだけで、途端にピンクの布片が覗いてしまいます。
おまけに全体が明るめのベージュ色、透けてはいないものの、遠目なら全裸に見えちゃうんじゃないかな?

鏡に映った、麻縄やら乳首やらホタテ貝の形を布の凹凸でクッキリ浮かび上がらせている自分の姿は、いっそ全裸のほうがまだまし、っていうぐらい、いやらしくも卑猥な姿でした。
さっきから震えているホタテ貝と、鏡に映っている自分のあまりにえっちな格好に、私はグングン感じてしまい、アソコの奥からトロトロトロトロ、えっちなおシルが分泌されているのがわかりました。
なんとかピンクのショーツ布でせき止めているけれど、それもグッショリで今にも雫がしたたっちゃいそう。
私は、着てきたワンピのポッケからハンカチを取り出し、脱ぎかけショーツのズブ濡れ部分を懸命に拭き取りました。

「どう?どんな感じー?」
シーナさんのやけに楽しそうなお声とともに、カーテンがザザーッと開けられました。
「!」
さすがのシーナさんもギャル店員さんも、一瞬息を呑んだようでした。
「きゃーっ。超せくしーですぅ!すっごーいっ!えっろーいっ!」
ギャル店員さんがコーフンしたカン高い声で騒ぎ出します。
ちょ、ちょっと、そんな大きな声出さないで、またみんなから注目されちゃう・・・

私は、まっすぐ突っ立ったまま、胸の突起が強調されてしまうのもかまわず、裾を下に引っぱっていました。
ギャル店員さんに、わざとずり下げられたピンクのショーツを正面から見られてしまうことだけは、なんとか死守したいと思っていました。
さっきまでの、堂々と、いう気持ちなど木っ端微塵になくなって、これでまた、フロアに出てみて、なんて言われちゃったらどうしよう、って、プルプル震えていました。

「うーん。何て言うか、すっごくあなたらしいわよ。似合ってるわ」
シーナさんの超嬉しそうなお顔。

ギャル店員さんも嬉々とした顔で、私の胸のふくらみの先端からまわりを囲っている布の凹凸を容赦ない視線でなぞり、不意に後ろの鏡に視線を投げて、そこに映った私の裸な背中部分の麻縄の結び目を確認したようです。
それから、ゆっくりと左の鏡に目線が移動しました。
私もつられてそちらを見ます。
あっ!ノースリーブの脇からも麻縄がバッチリ覗いちゃってる。

「本当はぁ、こーゆーボディコン系のご試着は、お買い上げ前提でないとお断りする場合もあるんですけどぉ、お客様は特別ですぅ。めがっさお似合いですよぉ」
完全にいやらしいおじさまのような目付きになってしまったギャル店員さん。
今は、その視線が私のお腹をすべり、不自然な形、ホタテ貝の形に浮いている下腹部をじーっと見つめています。
私はワンピの裾を引っぱりながら、自分の意思と反してジュクジュク疼いているアソコを心配していました。
ギャル店員さんの前で、はしたない雫を垂らすことだけは、したくない・・・

「おっけー。それじゃあこの3着、全部いただくわ。おいくらになるかしら?」
シーナさんが突然ギャル店員さんに言いました。
「えっ?、えっと、あのーシーナさん・・・」
私は不意を突かれてあたふた、シーナさんのお顔を見つめます。
「ほんとですかぁ?ありがとうございますぅ!」
ギャル店員さんは、口ではそう答えたもののその場を動かず、私のからだをじーっと見つめたままでした。

シーナさんがご自分のバッグからお財布を取り出しました。
「あっ、えっと、私、払いますから・・・」
あわてた私はちょっと前屈みになってしまい、裾がせり上がるのを感じて、またあわてて上体を起こしました。
「いいの、いいの・・・」
バサッ。
言いながらシーナさんが私に近づいてきて、試着室の中に投げ込むようにわざとらしく自分のお財布を落としました。
「あっ、お財布落としちゃった。ごめん。拾っていただける?」
シーナさんがイジワルなお顔で私を見つめてきます。
ギャル店員さんは、私とシーナさんを交互に見た後、私に向けて小さくニッって笑いました。

 どうしよう?
上半身を屈めても、思い切ってしゃがみ込んでも、いずれにしてもワンピの裾は盛大にせり上がってしまいます。
目の前にはギャル店員さんの好奇心むきだしな視線。
どっちが恥ずかしいかな?
しゃがんじゃうとお尻が見てもらえないかな?

「あ、は、はい・・・」
答えてから、私は両足の間の幅を少し広げ、ゆっくりと上半身を屈め始めました。
腕が下にいくほどに、ワンピースの裾が上にせり上がってきました。
ワンピの裾でかろうじて隠されていた、両腿の付け根で伸びきっている一筋のピンクの布片があっと言う間に現われ、つづいて黒いゴムひもで繋がれた真っ白なホタテ貝のオブジェも丸見えになりました。
上目遣いにギャル店員さんを盗み見ると、彼女は目を大きく見開いて私のソコを凝視していました。
それから、彼女の目線が泳いで後方へ。
そこには、黒いゴムひもが割れ目スジ上に一本だけ通った、私の丸出しのお尻が鏡に映っていることでしょう。

シーナさんのお財布を拾って、上半身をまっすぐに起こしたとき、ワンピースの裾は私のお腹のところまでせり上がったままでした。
ホタテ貝を咥え込んだ下半身丸出し。
その下にずり下がったピンクのショーツ丸見え。
そのままの格好でカーテン側に一歩踏み出し、お外のシーナさんにお財布を渡しました。
私のドキドキは最高潮でした。
もう一歩踏み出せば、試着室近くの他のお客さんにも見られちゃう。
「ああんっ!」
がまんしきれない吐息が洩れて、とうとう私の左内腿を液体が一筋、滑り落ちてしまいました。

お財布を渡し終えて試着室の奥に戻り、シーナさんたちに背中を向けてワンピースの裾を直しました。
もっとも3面鏡張りですから、背中を向けても無意味なのですが。
裾を直している間、ギャル店員さんはカーテンの束を握ったまま、鏡の中の私をじっと見つめていました。
私にはその視線が、まだまだこのカーテンは閉じてあげないわよ?ってイジワルく言っているみたいに感じていました。
ギャル店員さんの傍らのシーナさんも、イジワルな顔でニヤニヤしていました。
裾を直し終え、私はまたシーナさんたちのほうを向きます。

「それでは、この3点、お買い上げということでよろしいですかぁ?」
ギャル店員さんが、まだカーテンの束を握ったままニッコリ笑ってシーナさんに語りかけました。
私はもう抵抗せず、黙ってワンピの裾を引っぱりながらうつむきます。
「ええ。全部この子によく似合っているもの。わたしからプレゼントしちゃうわ」
シーナさんがお芝居がかった口調で答えました。

 「ありがとうございます、お客様ぁ」
ギャル店員さんがそこまで言って、ニヤッと私に笑いかけました。
「そのワンピース、こちらのお客様にとってもよくお似合いですからぁ、もしよろしければぁ、そのままお召しになってショッピングをおつづけになったらいかがでしょう?」

えーーーーっ!
私の左内腿を液体がまた、ツツーッとすべり落ちていきました。


氷の雫で濡らされて 07

2011年8月7日

氷の雫で濡らされて 05

「ほら、そんなにモジモジしてたら、かえって目立っちゃうわよ?普通に堂々と歩けって、ゆりさまにも言われたでしょ?」
シーナさんが私の手を引きながら、小声で叱るように言いました。

そう言われても・・・
からだを動かすたびにロープでバストを縛られていることを思い出すし、乳首がワンピの裏に擦れるし、ショーツがずり下げられているから、一歩歩くたびに腿に引っかかっている布地が伸び縮みしているのがわかるし・・・
気にするな、というほうが無理なお話です。
ただ一つの救いは、ホタテ貝の震動が止まっていること。
でも、これだって、いつスイッチが入るか、って思うとビクビクしてしまって・・・

私は、意識を自分のからだからそらすために、シーナさんに無闇にいろいろ問いかけました。

「シーナさんは、いつ、こちらへ来られたのですか?」
「今年のお正月。ゆりさまに、お仕事手伝ってくれない?って頼まれて、わたしも地元での仕事に飽きていたから、二つ返事で引き受けちゃった」
「お店のお仕事をお手伝いされているんですか?」
「ううん。それとは別のビジネス。ゆりさま、こっちに来てから、いろいろお知り合いが増えたみたいで、面白いこと企んでるのよ。今は直子さんにも言えないけど」

「百合草先生、私には大学卒業するまで、絶対新宿のお店には来ちゃいけない、っておっしゃるんです。私、まだ未成年だから、あたりまえと言えばあたりまえなんですけど・・・」
「ふーん。未成年にお酒出したのバレたら営業停止間違いないからね。でも、ゆりさまのことだから、それだけじゃないはずよ。何かお考えがあってのことだと思うわ」
シーナさんは、その口ぶりから、本当のところを知っていそうな気もしました。
「直子さん、もうお酒飲めるの?」
「あ。はい。大学のお友達に鍛えられて。シャンパンと、あと、セクシーなボディコンワンピで有名なアメリカ産のビールだったら。でも、2杯も飲んだらお腹いっぱい」
「へー。学校生活、楽しそうじゃない?」

そんなお話をしている間、シーナさんと私は手をつないだまま、いろんな売場を見て回りました。
スーツとか、ドレスとか、カジュアルとか、下着とか、水着とか、小物アクセサリーとか。
「デパートをのんびりプラプラするなんて、かなり久しぶり。ワクワクしちゃう」
シーナさんは、私一人だったら物怖じしちゃって、とても入って行けないようなフランス高級ブランドの厳かな雰囲気を醸し出している売場にも、ツカツカと普通に入っていって、ショーケースからスカーフを出してもらったりもしていました。
私はそれを傍らで見ていて、カッコいいなー、オトナだなー、って感心するばかり。

そんなふうに色とりどりのステキなお洋服を眺めているうちに、いつしか私も自分のワンピースの下の状態についての意識が薄れ、普通にウインドウショッピングを楽しんでいました。
お客さんも、私が着いた頃よりは増えているみたいで、かなりな年配のかたから女子大生風、お子さま連れまで、幅広い年齢層の女性が通路を行き来して、賑やかな雰囲気になっていました。

「でもやっぱり、デパートは少し雰囲気がお堅いわよね?お隣のファッションビルに移動しましょ」
デパートの婦人服売場を一通り見て回った後、シーナさんに手を引かれて、デパート北側にフロアつづきで隣接されているファッションビルに入りました。

こちらのビルは、アパレルのブランド店をテナント形式で集めたフロアになっていて、デパートに較べると雰囲気がいっそう華やか。
お客さんの年齢層も低めで、学校帰りらしい女子高生風がお友達同士でキャイキャイしていたりもします。
シーナさんもいっそう楽しげな様子であちこちのお店を覗いて、カワイイ絵柄のTシャツとか、細い鎖で吊るすポシェットとかを買っていました。
「直子さんにも何か、買ってあげよっか?」
「あ、いえ。欲しいものあったら、自分で買いますから・・・」
「遠慮しないでいいのよ?直子さんと再会出来た記念の日なんだから。一応わたし、社会人なんだしさ」
シーナさんが可愛らしい笑顔で言ってくれました。

カラフルなデザインで女子学生を中心に人気のある、とあるお店に立ち寄りました。
さすがに人気店らしく、他のお店に較べてフロアも広い感じ。
軽快なヒップホップな音楽が賑やかに流れています。
サマーセール中だからなのか、店内にも10人くらいの若い女性がウロウロしています。

そこで、可愛いチュニックをみつけました。
淡いパステルカラーのグリーンで、ゆるやかなAラインがきれいなボートネック。
しっとりした質感の素材ですっごく軽そう。
部屋着にいいかな。
お値段もそこそこお手頃だし。

あっ、でもこっちのピンクのもいいなあ。
どっちにしようかなー。
そうだ、シーナさんに選んでもらおう。
そう思って私は、シーナさんの姿を探しました。
もちろん、自分でお金を出すつもりでした。

シーナさんはお店の奥で、片手にお洋服を持って、店員さんと何か楽しげにお話していました。
シーナさんのお相手をしている店員さんは、派手なウエーブヘアーを明るい茶色に染めた、一見してギャル風の人でした。
シーナさんがキョロキョロしている私に気がついたらしく、こちらへ歩いてきました。

「あ、それカワイイねー。直子さんに、絶対似合う」
シーナさんが楽しそうに言ってくれます。
「こっちのグリーンと、こっちのピンクと、どっちがいいかなー、って迷っちゃって」
「うーん、どっちもいいけど、強いて言うと、グリーンかな?」
「ですよねー。私、こういう色合いのお洋服、まだ持っていないし」
「こっちのベージュもけっこう良くない?」

「よろしかったら、あちらのフィッティングルームで合わせてみてくださいねぇー」
いつの間にか、さっきシーナさんとお話していたギャル風の店員さんが傍らでニコニコしていました。
「こちらでしたら、お客様なら絶対お似合いですぅ。ぜひぜひご試着してみてくだいませぇ」
ギャル風店員さんは、近くで見るとまさしくギャルでした。
両目の周りのハデハデなシャドウ、瞬きすると風が起きそうな長い睫毛、蛍光色なテカテカルージュ。
でも、お顔全体はなんだかカワイラシイ感じで、おまけに何故だかブリッ子口調。
ユニークな人みたい・・・

いえいえ、そんなことよりも、今、このギャル店員さんが言った言葉が問題です。
試着?
その言葉を聞いた途端、今現在の私のワンピースの下の状態を、くっきり思い出しました。
あんな姿なのに試着室でワンピースを脱ぐなんて、出来るわけありません。
「あ、あの、別に試着するまでも・・・」
おずおずとお断わりしようとする私の言葉をさえぎるように、
「試着していいの?だったらさせてもらおうよ。着たのを見て、わたしがどっちがいいか決めてあげる!」
シーナさんがすっごく嬉しそうに言いました。

「フィッティングルームはこちらですぅ」
ギャル店員さんは、早くもお店の奥のほうに歩き始めていました。
シーナさんがグリーンとピンクのチュニックをハンガーごとはずして手に持ち、もう片方の手で私の手を握り、引っぱります。
「あ、あの、シーナさん・・・」
「面白い展開になってきたじゃない?ほら、早くこっちに来なさい」
あっという間に試着室の前まで連れて来られてしまいました。

「さあ、どうぞぉ」
ギャル店員さんが試着室のカーテンを開けて、ホテルのドアボーイさんみたいなポーズをしています。
面白い人・・・
でも、今はそんなことに感心している場合じゃありません。
「あ、あの、シーナさん?」
「ほらー、早く入って、入って」
シーナさんが私の背中を押して、試着室のほうへ押しやります。
「あ、サンダルは脱いでくださいねぇー」
相変わらずニコニコ顔のギャル店員さん。
もう逃げられそうにありません。
ヘンにごねて、店内のお客さんたちの注目を浴びるのはイヤだし。
普通にしていなきゃ。

私は覚悟を決めて、サンダルを脱ぎました。
「ねえ、これもこの子に試着してもらって、いい?」
シーナさんがさっきから持っていた、ベージュ色っぽいクタッとした感じのお洋服を店員さんに見せて、聞いています。
悪い予感がします。
「もちろんいいですよぉ。どうぞぉ」
シーナさんがそのお洋服を私に手渡しました。

こうなったら、ささっと試着して、ささっと逃げるしかありません。
私が試着室のカーテンを閉めようとすると、シーナさんが寄って来て、私に耳を貸すように手招きしました。
「パンツ、直したら、ダメよ」
私の右耳に吐息を吹きかけながら、低く冷たい声で言いました。
「は、はい・・・」
同時に、長らく沈黙していたホタテ貝が、震え始めました。


氷の雫で濡らされて 06

2011年8月6日

氷の雫で濡らされて 04

「ずいぶんと派手な音だったわねえ。あの人、お昼ごはん、何食べたのかしら?」
化粧室の扉が開閉する音を待って、シーナさんがまだ肩を小刻みに震わせながら、笑い混じりに言いました。
「あんまり強烈過ぎて、さっき何しようとしていたのか、忘れちゃったわ」

「わ、私の乳首をさわってらしたんです・・・」
さっきまでの、からだが蕩けるような感触を思い出した私は、マゾの服従ポーズに戻ってシーナさんを見ました。
「そうだったっけ?ま、いいわ。とにかくこのブラジャーは没収ね」
シーナさんが私のブラを小さくたたみ、棚に置いておいた私のバッグに押し込みました。
「代わりにわたしが、ステキなブラジャー、してあげる」

シーナさんは、ご自分のバッグから生成りの麻縄を一掴み取り出しました。
私の背中にまわり、慣れた手つきで私の胸にロープを食い込ませます。
「ああんっ!」
「直子さんは、明日予定あるの?」
「いいえ、別に」
「それならちょっとキツメに縛ってもいいわね?少しくらい痕が残っても」
そんなことを言いながら、私のおっぱいの上下にロープを食い込ませ、左右のおっぱいの間でロープを交差させました。
私のおっぱいが上下から絞られて、尖った乳首がよりいっそう前に飛び出しています。
「うぅっ!」
おっぱい全体がジンジンし始めて、思わずえっちな声が洩れてしまいます。

「さ、これでよしっ、と」
あれよあれよという間に、私のおっぱいは8の字を横にした形に縛られてしまいました。
乳首周辺の皮膚が引っ張られて、尖った乳首が痛々しいほど目立っちゃっています。
シーナさんは、また私の両腕を器用にあやつってワンピースの両袖に通し、胸元のボタンも上の2つだけ残し、はめてくれました。
「ほら、ちょうどピンタックの模様のところだから、乳首はわからないでしょ?」
それはそうですが、私のワンピの胸元の布地がこれみよがしに鋭角に尖って出っ張っています。
それに、少し動くたびに敏感になっている乳首にワンピの裏地が擦れて、気持ちいい・・・

「次は下ね。立って」
シーナさんに促され、便座から立ち上がりました。
シーナさんが私の真正面に立ちます。
「ワンピの裾をまくり上げなさい」
ワンピの裾を右手で掴み、おずおずとまくり上げていきます。
「ストップ!そのままめくっていなさい」
私のおへその上あたりまで右手がきたとき、シーナさんのご命令が下されました。

「あら?ご丁寧にパンツも穿いてきたの?オモチャの上に」
出かけるときに散々迷ったのですが、やっぱりホタテ貝だけでの外出は心もとないので、ブラとお揃いのピンクのショーツをホタテ貝の上に穿いてきていました。
「意味無くない?このホタテ貝だって、隠す、っていう意味でなら立派な下着よ?」
シーナさんがイジワルに言いながら、ピンクのショーツに手をかけてスルスルっと膝まで下ろしました。
「あ。そうでもないみたい。直子さんのパンツの内側、ヌルヌルのベットベト。見て。ホタテ貝からパンツまで、ツーッって糸引いちゃってる」
シーナさんの楽しそうなお声に、私は真っ赤に火照ってしまいます。
「もしパンツ穿いていなかったら、溢れたおツユが脚つたってオモラシ状態になっちゃうものね?パンツ穿いて来て正解かも」
「すっごく感じやすいのね?直子さん。カワイイ」
シーナさんが嬉しそうに私の顔を見上げて、ニッって笑いました。

「やっぱ近づくとヴーンて音が聞こえるのね?」
シーナさんのお顔が私の股間のホタテ貝に、くっつかんばかりに近づいていました。
「安心して、直子さん。このオモチャはこれ以上、震動が強くはならないから。オンかオフだけなの。震わせたまま歩くなら、これくらいがちょうどいいわよね?それとも、物足りない?」
私は、首を少し、横に振りました。
「ふーん」
言いながらシーナさんは、リモコンスイッチで震動を止め、ホタテ貝に右手をかけてグイッと手前に引っぱりました。
ホタテ貝の紐部分はゴムなので、ゴムがキュッと伸びて、アソコにはまっていた突起もヌプッと抜けます。
「あーんっ!」
「ちゃんと毛も剃ってきたようね。感心感心」
ホタテ貝を引っぱって浮いた隙間から、私の無毛なアソコをシーナさんが覗き込んでいます。
私は、右手でワンピの裾をつまんだまま目をつぶって、恥ずかしさに耐えていました。

ピチャッっていう音と下半身への軽い衝撃とともに、ホタテ貝が私の股間に戻り、裏側の突起も膣壁を擦ってズブリと中に戻ってきました。
「あはんっ!」
シーナさんがゴムごと引っぱっていたホタテ貝から、そのまま手を離したのでしょう。
「すっごーい。直子さんのオマンコに難なくヌプッって挿さっちゃった。でも、こんだけヌルヌルならあたりまえかー」
シーナさんは面白がって、ホタテ貝を引っぱっては離し、引っぱっては離しを何度もくりかえしました。
そのたびにピチャッと音がしてズブッ、私が、あはんっ!
肌にパチンとゴムがあたる感触と、アソコを出たり入ったりする突起の摩擦がすっごく気持ちいい。
「直子さん?少し声、大きいわよ」
何度目かのピチャズブッの後に、シーナさんからたしなめられました。

「そうだ。直子さん、オシッコはだいじょうぶ?」
「えっ?」
このままピチャズブッで気持ち良くしてくれるのかな?って思っていた私は、不意を突かれて戸惑いました。
「今は、別に・・・」
「この後しばらく、おトイレには行けないわよ?どうせなら今やっちゃいなさい」
「あ、は、はい・・・」
シーナさんは、ホタテ貝に手をかけて、私の膝のところまで一気にずり下げました。
濡れている突起が私の左内腿をヌルッと撫ぜていきました。

「ほら、ささっとやっちゃって!」
便器のふたを開けて便座に腰掛けた私の真正面にシーナさんが立ち、まっすぐに私の無毛のアソコを見つめてきます。
コーフンしている状態だとオシッコって出にくいもの。
ましてや、こんな真正面から見つめられている状態でなんて・・・
でも、ちょっぴり尿意を感じていたのも事実だったので、真剣に集中してみると、チョロチョロッとだけ出すことが出来ました。
あー、恥ずかしい・・・
ビデをあててキレイに流した後、シーナさんがティッシュでコソッと拭いてくれました。
テイッシュ越しにシーナさんの指が私のクリに当たって、私は盛大にビクンッ!!

「はいっ。じゃあまた裾をまくったまま立ち上がって」
私が立ち上がると、シーナさんがスルスルってホタテ貝を股間に戻してくれました。
突起がヌプッと、再び私の中に収まります。
「このパンツは・・・脱いじゃっていいわよね?」
言ってからシーナさんは、少し考えるような素振りをし、やがてニヤッて小さく笑った気がしました。
「やっぱり今は穿いていていいわ」
言うなり、スルスルっとショーツも戻してくれました。
「裾、戻していいわよ。ここから出て、しばらくウインドウショッピングでもして、楽しみましょ!」
ご自分のバッグを持ち、さっさと個室から出て行くシーナさん。
ホタテ貝のスイッチも入れてくれませんでした。
私は少し拍子抜けした感じで、あわてて後を追いました。

洗面台の前で手を洗っていたシーナさんが、振り向いて私に聞いてきました。
「直子さんはいつも、それくらいのお化粧で外出なさるの?」
ワンピの裏地に擦れる乳首の感触にボーッとしていた私は、一瞬、言っている意味がわかりませんでした。
「へっ?えーっと・・・」
「あっ、ごめんごめん、ヘンな意味じゃないの。とっても似合っていると思う、可愛らしくて」
「でも、これから直子さんには、たくさん人がいるデパートで、ちょっぴり恥ずかしい思いをしてもらわなきゃならないのね?」
シーナさんの、何かを企んでいるような邪な笑顔に、私はゾクゾクっと感じてしまいます。
「だから、少し変装してもらったほうがいいかなー、って思って。ちょっと屈んで、こっちにお顔を向けて」
シーナさんは、ご自分のバッグからお化粧ポーチを取り出し、私に向き合いました。

シーナさんが口紅やらマスカラやらチークやらで私の顔をいじくっている間、地味めな若い女の人が一人、化粧室に入ってきました。
その人は、私たちのほうを見向きもせず、そそくさと奥の個室のほうに消えました。
その人がおトイレの水を流すとき以外、しばらくは無音の時が流れました。

「こんな感じでいいかな?どう?」
シーナさんに言われて、私は洗面台一面に広がる鏡に向き、そこに映る自分の顔を覗き込みます。
「えっ!」
絶句する私。
「ふふ。遠慮しないで正直に言っていいのよ?」
「何て言うか・・・大人びた、って言うか・・・」
「違うでしょ?こういうのは、老けた、って言うの」
シーナさんがイタズラっぽく笑いました。
鏡の中の私は、全体的にお化粧がキツクなって、確実に4、5歳、老けて見えました。
「これなら、ほぼ別人、て言ってもいいわよね?直子さんのお知り合いと万が一会っちゃっても、絶対わからないはず」
「お化粧って、キレイじゃない人をキレイにするより、キレイな人をキレイじゃなくするほうが、簡単なのよね」
シーナさんはそう言ってくれますが、この顔でお外を歩くのは、ちょっとフクザツな気分です。
でも、そう。
そのぶん大胆には、なれるかな?

さっき個室に入っていった女の人は、早々と任務を済ませて手を洗い、そそくさと出て行きました。
再び貸し切り状態の化粧室。
「あっ。そうだった直子さん。最後の仕上げをしなきゃ」
シーナさんが私の手を取り、洗面台の鏡に私の両膝までが映るくらいの位置まで移動させました。

「はい。そこで、鏡に向かって、さっきみたいにワンピの裾をまくり上げなさい」
シーナさんの冷たいお声に、ゾクゾクしながらソロソロと裾をまくり上げます。
「はい、ストップ」
さっきと同じように、右手が私のおへその少し上くらい。
鏡には、私の股間を隠すピンクのショーツと、そこから不自然にはみ出している黒いゴム紐が映っていました。
ショーツのクロッチ部分が湿って、色濃く変色しているのがはっきりわかります。
今、化粧室に人が入ってきちゃったら、どうしよう!?
胸がドキドキ高鳴っています。

シーナさんの手が私のショーツにかかり、ズルッとショーツが下がりました。
ホタテ貝を通過して、両太腿が分かれ始めたすぐ下まで。
そこでシーナさんの手が離れました。
中途半端な脱がされかけ。
「はい。裾を戻していいわよ」
「えーっ!?」

「ノーパンになるよりも、こっちのほうがよっぽど恥ずかしいわよね?パンツ穿いているのにアソコは隠さずに、わざとズリ下げているんですもの」
シーナさんが薄く笑いながらホタテ貝のリモコンをオンにしました。
「あんっ!」
でもすぐにオフになります。
またオン。
「あんっ!」
「ほら、早く裾を戻しなさい」
オフ。
私は、右手の指でつまんでいたワンピの裾を渋々離し、裾が太腿へパサッと戻りました。
脱がされかけのピンクの布片は、ワンピの麻の生地に隠されました。
オン。
「あーんっ!」

「恥ずかしがりたがりのヘンタイ直子さんには、お似合いの格好よ。麻縄のブラにホタテ貝のオモチャ、その下にワザと脱ぎかけのパンツ。いやらしい女・・・」
シーナさんが私を、冷たい視線で蔑むみたいに見つめてきました。
でも、すぐに可愛くニッコリ笑って、左手で私の右手を握ってきました。
「さあ、早くウインドショッピングに行きましょ!」
ホタテ貝がまたオフになって、シーナさんが化粧室の扉を外へと押しました。


氷の雫で濡らされて 05

2011年8月1日

ランジェリーショップのこと

「ランジェリーショップ」を全面的に加筆・修正しました。

このお話は、私がブログを始めて一番最初に公開したお話でした。

書き上げた当初は、それなりに満足していたのですが、その後、いろいろとお話を書き連らねていくうちに、以降のお話と整合がとれない部分が多少あることに気づきました。

また、こんなに長くお話を書きつづけられるとは思いもせず、何も細かいことは考えずに書き始めたお話だったので、漢字の使い方や表現の仕方なども、以降のお話と馴染まない部分があることが、最近になってすごく気になっていました。

更に、いつになるかはわかりませんが、大学編以降のお話に進むとき、ターニングポイントとなる重要なお話でもあるので、全体の流れにマッチするように修正したいと思っていました。

なので、最近になってチマチマと加筆・修正をしていたのですが、今日、全部出来上がったので、先ほど全13話、すべて新しいものにアップし直させていただきました。

お話の筋は、まったく変わっていません。
漢字の選択やカナの使い方、心理描写などがちょこまかと変わっている程度です。
音楽で言うところの、リミックス、みたいなものと思っていただけると嬉しいです。

本日、作業が終了いたしましたので、ご報告させていただきました。