2011年7月17日

しーちゃんのこと 21

そのプレイを体験するためには、あるものを手に入れなければなりなせん。
そして、それを買いに行く行為自体が、私にとってはドキドキな羞恥プレイでした。

それは、薬屋さんに売っているはずです。
でも、小さな薬屋さんだと、その商品名を店員さんに告げなければ買えなそうです。
まして、私の町にある薬屋さんは、しーちゃんのご両親のお店でした。
しーちゃんちの薬屋さんは大きなお店でしたが、そこでそれを買うことは、私には恥ずかしくて絶対出来ないことでした。

バレエ教室のある駅には、大きなドラッグストア形式のチェーン店がありましたが、そこだと買っているのを誰かに見られちゃうかもしれません。
学校の最寄駅の薬屋さんも同様ですし、何よりも制服のまま買うのは憚られます。
結局、悩んだ挙句、学校よりも遠い、このあたりでは一番大きな繁華街がある駅まで足を伸ばすことにしました。

二月にしてはよく晴れて、比較的寒くない土曜日のお昼過ぎ、私は電車に乗ってその街を目指しました。
髪型を変えて、素通しのメガネをかけて、私にしては精一杯の変装をして、地味な服装で出かけました。
空いている電車のドア際に立って流れていく景色をボンヤリ眺めていました。
学校のある駅を3つぐらい過ぎた、とある駅に停まっているとき、駅前に、バレエ教室のある駅にあるのと同じドラッグストア形式のチェーン店があるのが見えました。
私が目指している駅は、まだまだこの後20分くらい、電車に揺られなければ辿りつけません。
今日は夕方までお家には誰もいないので、早く入手できれば今日中にそれを試すことが出来ます。
早くお家に帰れるなら、それに越したことはありません。
そう考えた私は、素早くその見知らぬ駅に降り立っていました。

改札を出ると、ロータリーの向こう側にドラッグストアの大きな看板が見えました。
早足気味にそっちへ向かいました。

それがどんなデザインのパッケージで売られているのかは、昨夜ネットで確認していました。
カゴを片手に端のほうからゆっくりと商品棚を見ていきます。
広い店内に、中年のおばさま買い物客が4、5人、私と同じようにまったりと商品棚を物色していました。

まさかそれだけを買うのはあまりに恥ずかしいと思ったので、あらかじめ考えておいたハミガキ粉とのど飴を、見つかった順にカゴに入れました。
目的のものは、まだみつかりません。

えーっと、ああいうのはどの棚なんだろう?
内臓系だから胃腸薬とか、そういうとこかな?

レジに近い壁際に、胃腸薬などが並んでいる棚がありました。
そこを端から見ていくと、棚の一番下の段に、昨夜ネットで見たのと同じデザインのパッケージがありました。
あった!
みつけた途端に胸がいっそうドキドキしてきました。

容器が、とある果実に形状が似ているので、その名前を冠された液体状のお薬。
私が探していたのは、お浣腸のお薬でした。

そーっと手を伸ばして小さい箱を2箱掴み、カゴに入れました。
ドキドキが高鳴ります。
私、便秘でもないのに、ただ恥ずかしい遊びがしたくて、これを買おうとしているはしたない女・・・
自分で思いながら、キュンって感じてしまいます。

レジには3人、清算待ちのお客さんがいました。
これをカゴに入れたままレジの行列に並ぶのは恥ずかしい。
もう一度店内を一周しながらレジが空くのを待ちました。

レジの係りの人は、中年のおばさまでした。
淡々と機械的に商品を取り上げてはピッってやって、黒いビニールの袋に入れて渡してくれました。
黒い袋を受け取った途端に、フッと緊張が緩んで、代わりにワクワクした気持ちが湧いてきました。

急いでお家へ帰りました。
午後の2時半過ぎ。
母や篠原さんたちが帰って来るまで、少なくともまだ2時間はあるはずです。
早速、やってみよう。

どこでやるかが問題です。
いきなり自分のお部屋、というのは危険な感じがします。
どのくらいの刺激で、どのくらいがまん出来ないものなのか、全然わからないから。
最初ですから、ここは無難におトイレでかな?
階下のおトイレのほうが広いのですが、万が一早めに母たちが帰ってきた場合、ややこしいことになりそうなので、自分のお部屋に近い2階のおトイレですることにしました。
二月ですから、まだ廊下に出ると肌寒い感じです。
いったん荷物を自分のお部屋に置いた私は、2階のおトイレの暖房をあらかじめ点けておくことにしました。

お浣腸のお薬を入れた黒い袋だけ持って、おトイレに入りました。
中はほどよく暖まっています。
黒い袋からお浣腸のお薬の紙箱を取り出し、ふたを破って中身を取り出しました。
ビニールの袋に包まれた果実型スポイト状のお浣腸器が二つ、現われました。
へー、こういうふうになってるんだ・・・
薄いピンク色のスポイト容器の中には透明な液体が詰まっていて、スポイトの先端はちっちゃなキャップで栓がしてあります。
このキャップをはずして、スポイトの先端をお尻の穴に挿し込むのね・・・

お尻の穴に何かを挿れてみるのは、小学校のときにしたお医者さんごっこ以来だと思います。
あのときは、お浣腸がどういう行為なのかも知らないまま、幼馴染の女の子にオモチャの注射器を突き立てられたんだっけなー。
幼い頃の行為なら、少々ヘンタイっぽいことでも可愛げ気があって微笑ましくも思えますが、高校生になって、それがどんな快楽をもたらしてくれるのか知りたくて、自分の手で行おうとしている今の私は、紛れもないヘンタイさんですよね。
まだ何もしていないのに、ブラの下で乳首が固まってくるのがわかりました。

さて、どんな格好でやろうか?
行為が行為ですから、万が一漏れたソレで衣服や下着を汚してしまうのは絶対イヤでした。
やっぱり全裸かな・・・
そう、これはゆかりへのお仕置なのですから、服を着ていることなんて許されません。
私は、着ていたニットの胸ボタンをはずし始めました。

ジーンズも脱いで、ソックスも脱いで裸足になります。
ブラをはずすと、乳首がツンと上を向いていました。
ショーツを取ると、早くも薄っすらと湿っていました。

脱いだ衣服一式はキレイにたたんで、ちょっと迷ってからおトイレのドアをそっと開け、廊下に置きました。
おトイレ内に衣服一式を安全に置いておけそうな場所がなかったから。
おトイレのドアをあけたとき、廊下の冷たい空気がスーッと忍び込んできて背中がブルッて震えました。
お家のおトイレの中で全裸になっているというのも、考えてみるとありえない状況です。
私のワクワクがどんどん高鳴ってきます。

どんな格好で挿れればいいのかな?
ネットの読み物だとたいがい四つん這いにされていました。
でもそれは、挿れてくれる人が居る場合のこと。
お浣腸の容器を一つ、右手に持ったままちょっと考えてから、休め、の状態で上半身を前に屈め、お尻を後ろに突き出すような格好になりました。
おっぱいがプルンと震え、固くなった乳首が下を向きます。

右手をお尻のほうに回して、お浣腸容器の尖った先端を手探りで、お尻の穴にあてがいます。
このへんかな?
おトイレには鏡が付いていないので確かめようがありません。
左手も後ろに回して、指先で自分のお尻の穴を確かめます。
左手の指先で自分のお尻の穴を押し広げるように、お尻のお肉をひっぱります。
今、自分がやっていることの恥ずかしさ、いやらしさ、ヘンタイさにふいに気がついて、アソコの奥がキュンって疼きました。

お浣腸容器の先端が私のお尻の穴を捉えました。
「ああんっ!」
背筋がゾクゾクッとして、思わずえっちな声が洩れてしまいます。
そのままゆっくり、先っぽをお尻の穴の奥へと挿入していきます。
ネットのお話では必ず、ほら、お尻の力を抜いて!って、やるほうの人に言われていたのを憶えていたので、私も力を抜いています。
「ああああーっ」
お尻の穴に何かが侵入してくる感覚がわかります。
思いのほかスムースに、先端がお尻の穴に埋め込まれたみたいです。

それからゆっくりと容器の側面を押して、お薬を中に入れていきます。
「ううーーんっ」
冷たい液体がお尻の奥へと注ぎ込まれていくのがわかります。
なんだかヘンな感覚・・・
容器がペッチャンコになるまで押してから、そーっと引き抜きました。

「ふーっ」
上体を起こして、今引き抜いたばかりのお浣腸容器の先端部分をしげしげと見てみます。
これが今、私のお尻の穴に入っていたんだ・・・
容器には、四分の一くらい、まだ液体が残っていました。
さあ、これから私に何が起こるのでしょう?

念のために便器のふたを開けていつでも座れる状態にして、休め、の姿勢で立っていました。
ほどなくお腹がムズムズし始めて、キューッと痛くなってきました。
えっ!?こんなに早いの?
お腹がグルッて鳴りました。
この痛さは、お腹をこわしておトイレが近くなっているときのせっぱ詰まった状態と同じ感じです。
えーっ!?こんなのがまんできないよーっ!
お尻から何かが出よう出ようとしているのを、お尻の穴をキュッとすぼめてがまんしようとします。
でもお薬の攻撃は容赦ありません。
お腹が耐えられないくらいグルグル痛みます。
もうだめーーっ!

サッと便座に座ると同時にお尻の穴から、ジャーッと水状のものが流れ出ました。
「はあ、はあ、はあ・・・」
便座に座り込んだまま荒い息を吐いて、ふと腕時計を見ました。
お薬注入から2分も経っていませんでした。

こんなに呆気ないものなの?
なんだか拍子抜けしてしまって便座に座ったまま、お薬の箱に入っていた使用上の注意を読んでみました。
そこには、便意が強まるまで3分から10分くらい待つこと、使用後、すぐに排便を試みると薬剤のみ排出され、効果がみられないことがある、って書いてありました。

便器の底に残っている、私がさっき出した液体を覗き込んでみると、確かに無色透明の液体しか出ていませんでした。
そっか、私、お薬入れて、お薬出しただけだったんだ。
最低でも3分はがまんしなくちゃいけないんだ、よーし、もう一回!
と思ったら、2本目をご使用の際は、一 時間あけた方が効果的です、と書いてありました。
これから一時間待つと、母たちが帰ってきてしまう恐れがありました。

どうしようか?
もう一回チャレンジしてみたいのはやまやまでしたが、さっきからの一連の行為にからだが疼いていて、お部屋でオナニーをしたい気持ちが勝ちました。

結局、ウォシュレットでお尻を洗ってから裸のまま自分のお部屋に戻り、ちゃんとお浣腸を出来なかった罰としてお尻をぶたれたり洗濯バサミを挟まれるお仕置オナニーでその日はがまんしました。
次は絶対、5分はがまんするぞ、って心に誓って。


しーちゃんのこと 22

6 件のコメント:

  1. うっわぁぁ~~!
    そっちですか、まったくの予想外!
    でも、なおこさんの文章は同じSMでもグロでないのがいいですね。
    まだ高校生のウブな思春期、プチSMに興味を持ち洗濯バサミとか、
    ロープなんかで遊ぶ姿は可愛いですよね。
    ライト感覚になおこさんの可愛らしさが目に浮かびます。
    これからどんな成長を見せてくれるのか、楽しみにしています。

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  2. あおいさま
    いつもコメントありがとうございます。

    明日(あ、もう今日でした)一話更新しても、更にもう一話、必要になってしまいました。来週から新しいお話、と思ってたんですけど・・・
    なんでこんなに長くなっちゃったんだろ?(≧∀≦)ノ 

    それで、あおいさま。
    どんなプレイを予想されていたのですか?よかったら教えてくださいませ(≧∀≦)ノ 

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  3. こんにちは、なおさん。
    んん~、予想わね、まだ高校生だったなおちゃん。
    そんな“だいそれた”ことはまだできないはず。
    文章のくだりで『鏡に映ったその姿』『レオタードでスジがどうたらこうたら』
    『自虐的な心境』『苦しそう・恥ずかしそう・気持ち良さそう』のキーワードで考えたプレイ。
    ピンクローターはまだ手に入れることは出来ないので、
    電動歯ブラシを下着の中に埋め、お散歩or自転車乗りかなって思いました。
    そういえば100円ショップであれこれグッズを買い込んだのはいつの事?
    時間経過が頭のなかでごっちゃになっていました。
    うちのサイトで『にゃんdeぶる』を紹介しましたが、
    あれと似たようなマッサージ器を入れるというのもありかなと思ったりして・・・

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  4. あおいさま
    教えていただきありがとうございました。

    ときどき私も、あれ?このプレイはこの頃はまだ出来ないんじゃ?と気がついて書き直すことがあります(≧∀≦)ノ 
    100円ショップは、やよい先生が去った後です。

    ちなみに電動歯ブラシは、次のお話の中で出てくるので、目のつけどころは間違っていなかったのかも?(≧∀≦)ノ 

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  5. はじめまして。
    porunomanさんは消滅?されました。
    以前より薦められてあなた様の作品はわたしも愛読しています。今後のご発展を心よりお祈り申し上げます。
    FC2小説仲間のporunoladyでした。

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  6. porunoladyさま
    はじめまして。コメントありがとうございます。

    消滅?されたのですか。お教えいただきありがとうございました。
    porunomanさまとのご連絡手段をお持ちでしたら、リンクさせていただいていたページが失われてしまったので、リンクを解除させていただきました。とお伝えいただけると幸いです。

    またおヒマがありましたら読みにきてやってくださいませ(≧∀≦)ノ 

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